舞台はウィーン!
- 2015/03/17 オーバラーの「テルメ・ウィーン」②ファミリー向けと大人向けエリア
- 2015/03/15 オーバラーの「テルメ・ウィーン」①浴槽と露天風呂紹介
- 2015/03/13 オーストリアのサウナの入り方とアウフグス体験
- 2015/03/11 オーストリアの温泉の入り方
- 2015/03/09 ヨーロッパ・オーストリアでの温泉経験
- 2014/09/05 歴史ある天然水野外プールBad Voeslau(バート・フスラウ)⑤巨大なプール施設の敷地を探検
- 2014/09/03 歴史ある天然水野外プールBad Voeslau(バート・フスラウ)④フランツ・ヨーゼフ時代に迷い込んだようなプール体験
- 2014/09/01 歴史ある天然水野外プールBad Voeslau(バート・フスラウ)③宮殿のようなプール
- 2014/08/30 歴史ある天然水野外プールBad Voeslau(バート・フスラウ)②オーストリアの温泉とローマ人の関係
- 2014/08/28 歴史ある天然水野外プールBad Voeslau(バート・フスラウ)①オーストリアのミネラルウォーター事情
前回から紹介が続いている、ウィーン市内の温泉施設「テルメ・ウィーン」。今回は、ファミリー向けと大人向けエリアのご紹介です。
●ファミリーエリア
小さい子供エリアはこんな感じで、人は多かったですが、ものすごく楽しめそうでした。
水遊びエリア。泳げない子供たちも思う存分楽しめます。
巨大なウォータースライダーの出口。
●大人向けエリア
子供を預けて夫婦でのんびりしにきた私たちは、なるべくファミリーを避けて静かに過ごしたいところ。そのために下調べしていたら、こんな素敵なのを見つけました。
結局私たちは、巨大なプール施設を一回りした後は、この大人用の洞窟でゆったりと時間を過ごしました。
大人用浴槽は二つありました。一つ目は広めの四角い浴槽。
二つ目は、洞窟のように細長い浴槽。
どちらも入り口に「子供禁止」と書いてあり、中はとっても静かでのんびりできました。個人的には、この洞窟の一番奥(この写真の月当たりから更に左、右に曲がれますので、相当奥行きがあります)が、隠れ家の様でとてもよかったです。
このほかにも、別料金でサウナゾーンがありました。通常私は、温水プールは1時間ほどで切り上げて、サウナに行く事にしているんですが、この洞窟があまりに居心地よく、結局洞窟で2時間以上ゆっくり過ごしてしまいましたので、サウナまでは偵察できませんでした。
ここは全裸混浴サウナが普通のオーストリアにしては珍しく、女性専用、男性専用、混浴の三種類があるそうです。
と言うわけで、駆け足で「テルメ・ウィーン」をご紹介しました。最新の設備と、楽しい仕掛けで、ファミリー連れには絶対楽しいと思います。
子供の喧騒を忘れて、静かに過ごしたい大人の需要もしっかり満たしてくれて、水温はそれほど高くないながら(36度が最高)、ゆっくりつかればサウナ不要なくらい体が温まる、この洞窟温泉お勧めです。
帰りは、お肌がつるつるでした♪
「温泉」カテゴリも合わせてどうぞ♪
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久しぶりに、オーストリアで温泉に入って来ました。子供ができる前は結構よく入りに行っていたんですが、最近はもっぱらプールが多くなり、温泉体験は日本限定となっていました。オーストリアの温泉も、また違っていいものです。
今回行ったのは、ウィーンから一番近い(と言うか、ウィーン市内にある温泉)「テルメ・ウィーン」。ウィーン10区にあります。
多分ウィーンから二番目に近いバーデンよりさらに近いので、観光客の方でも立ち寄りやすいかもしれません。(行き方はU1Reumanplatz駅からバス)
とは言っても、天気の悪い冬場の週末は、ウィーンからこぞって家族連れがやってくるので、結構混みます。ねらい目は平日午後16時以降の、子連れの少ない静かな時間帯ですが、そこまで贅沢は言っていられません。
このテルメ・ウィーンは2011年に喘鳴改装され、超巨大温泉施設となりました。ウィーンのテルメ好きファミリーの全てを受け入れてやる!という、気合の感じられる巨大設計が頼もしいです。
テルメ・ウィーン入り口
●入り口と入場料
超巨大な入り口ホール。ここでチップをもらって入場します(週末だとここで既に並んだりします)
料金は、大人3時間チケットが17ユーロ(ロッカー付き)。サウナは追加で7.5ユーロ。
お勧めは、平日18時以降22時までのアフターワークチケット。20ユーロで5ユーロの食事券付き。
更衣室はこちら。
ロッカールーム自体が広大で、受付で受け取ったロッカーのナンバーを探すだけでも一苦労。着替え用の小部屋で着替えます。
●内部の様子
この日は、子連れが多く、相当賑わっていました。
室内のメインの浴槽は二つ。これはそのうちの一つですが、かなり人が多かったです。
こちらはまた別の浴槽
この浴槽からは、屋外の3つの浴槽につながっているのですが、屋外の方は結構すいていました。露天風呂の方が多少水温が低いので、ちょっと寒かったですが、気持ちよかったです。(暗くなってくると、家族連れが帰るので段々すいてきます)
露天風呂と言う表現が正しいのかわかりませんが、野外温泉温水プール。水温は36度ほど。
冬場は寒くてできそうにないですが、この巨大滑り台も面白そうです。
次回は、ファミリー向けと大人向けエリアのご紹介。「温泉」カテゴリもどうぞ。
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前回から引き続き、オーストリアの温泉、サウナの入り方です。
今回はサウナでのルールと、サウナの醍醐味、アウフグスについての説明です。
④サウナ
オーストリアのサウナは全裸混浴が基本です。フィニッシュサウナ、スチームサウナ、赤外線サウナなど、様々な種類があります。
お勧めは、野外サウナ。屋外の木の小屋のようなところにサウナがあり、フィニッシュサウナが楽しめます。山小屋気分で楽しいですよ。
ブルマウ温泉の野外サウナ(Sauna - Rogner Bad Blumauより)
・サウナのルール
全裸で入るのはルールの一つですが、他にも衛生面で守るべきマナーがあります。
まず、フィニッシュサウナに入る場合は、必ずバスタオルを敷いてから座ること。木の部分に肌を触れさせてはいけません。(これ、ハンガリーだと全然みんな気にしてないので、ちょっと衛生面が心配になってしまいます。。)
そして、スチームサウナに入る場合は、タオルは持って入らず(びしょびしょになってしまいますね。。)、座る前と座った後は、ホースで椅子を流す事。
あとは当然のマナーですが、みんな全裸ですが、じろじろ見たりしないこと(誰もそんなことしていないので、やっていたら相当浮きます。。)
・アウフグス!
オーストリアのサウナでは、定期的に「アウフグス」と呼ばれるプログラムがあります。これがサウナのハイライト!タイミングが合えば、ぜひ一度体験してみてください。結構スゴイですw
アウフグスとは、直訳したら「上から注ぐ事」。係の人がサウナの熱せられた石に水を掛け、発生した水蒸気の熱気をタオルなどで掛けてくれることです。
「全裸のお兄さんがいきなりサウナに入って来て、左手は腰、右手は頭上でカウボーイのようにタオルを振り回し、熱い空気をバッサバッサする」私が人づてにこのアウフグスについて聞いたときの説明は、こんな感じでしたが、実際体験しても手も、これが一番適切な説明かも(爆)
大体、30分に一度(サウナの扉の所に予定表が書いてあります)、係の人や常連さん(!)がサウナに入って来て、まずは空気を入れ替えます。(その間、アウフグス体験希望者は外で待ちます)
そして準備が終わるとみんな中に入り、思い思いの場所に座ります。初心者の方は下の段を、ハードコアの方は上の段をどうぞ。
担当者が持参したアロマオイル入りの水を、カンカンに熱せられた石にジュッと掛けると、もうもうと熱い水蒸気が立ち上り、サウナの上にたまります。
この上空にたまった熱い水蒸気を、お兄さん(おじさんの事も)が、タオルをぶんぶん振り回して、サウナ全体に充満させます。
更に、お兄さんはこれを何度か繰り返し、熱い空気が十分に充満したら、この水蒸気をそれぞれのお客さんの顔に、ぶわっさぶわっさとタオルで吹きかけて来るんです。もうその熱い事と言ったら!!!汗が噴き出して超気持ちいいです。
これを2,3回繰り返し、限界まで熱くなったら、外の冷水プールに飛び込んで体を冷やします。
熱さで結構テンションがおかしくなって、サウナ内の人たちとは、変な連帯感も生まれてしまい、なんだか妙にラリったような、不思議な感覚すらしてしまいますが、それがまた快感なんですよね。。(汗)
本当にうまい担当の人だと、もうサウナの中の皆さん一緒にぶっ飛んでしまい、お兄さんの掛け声とともに、みんなで両手を上に上げて、気が狂ったように「ヘリコプターーー!!!うひょ――――――!!ひゃーーーーー!!」とかいうこともあります(爆)←ガンガンに熱くて、男女混合全裸ですwww
いやー、アウフグス、最高ですねーー!!!(笑)
石に掛けるアロマオイルにもいろいろあり、ローズウォーターだったり、アルプスの岩塩入りだったりして、アウフグスの度に、色々と楽しめます。
担当者の人は、あの熱さの中で、タオルをばっさばっさと廻して倒れないのかと、いつも心配になっちゃいますが、ほんと凄いですよね。。アウフグス担当する代わりに、格安料金でサウナに来れたりするそうなので、常連さんがバイト感覚でやったりしているようです。
というわけで、知られざるオーストリアのサウナとアウフグスの世界。ぜひ一度体験してみてください。
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オーストリアに旅行して、温泉に入ってみたいという方もいらっしゃるかもしれません。
私は温泉好きな割に、あまり旅先で入らないんですが(髪がぬれていると風邪ひきやすいので。。)、やっぱりどうしてもここは外せない!っていうことってありますよね(そして、結局ほとんど風邪引いています(涙))
温泉大好きな方のために、郷に入っては郷に倣え、オーストリアの温泉の入り方をご紹介します。
基本的にに温泉施設は、温水プールとサウナに分かれていて、どちらかしかないということはめったにありません。サウナは入場料に含まれている場合と、別料金の場合がありますが、前述の通り、温水プール(温泉のお湯です)の水温が36度くらいなので、寒くなったらサウナで温まるのがお勧め。
①全裸?水着?混浴?男女別?
基本的に、温水プールは水着混浴、サウナは全裸混浴です。(一部男女別のところもありますが、少数派です)
温水プールでは水着を着ますので、日本でプールに入るのと似たような感覚ですが、サウナはかなり独特で、初めて行くとちょっと戸惑うかも。
サウナゾーンに足を踏み入れると「全裸オンリー」とはっきり書いてあります。サウナの休憩エリアでのタオルやガウンの使用はもちろん構いませんが、水着はサウナゾーンに入ってすぐに脱ぎましょう。
サウナ室では、必ず男女とも全裸ですが、すぐに慣れます(笑)オーストリアは全裸文化万歳の国なのでw、皆さん見慣れてるのか、全く恥ずかしがったり、じろじろ見たりすることはなく、フツーに全裸です。段々気にしてる自分が馬鹿みたいになってきます(笑)
サウナのルールや入り方についてな後述します。
②入場料と料金システム
テルメ入り口でチップ入りの腕輪を受け取ります。最初に入場料を払う場合と、出る時に清算する場合があります。
ブルマウ温泉のチップ入り腕輪
サウナなどの別料金エリアに入る場合は、専用ゲートを通って利用し、後で清算することが多いです。
3時間券、1日券などがありますが、オススメは夕方券。大体16時ぐらいから閉館(22時?)ごろまでだと、お得な値段で入れます。子連れなども少ない時間帯なので、ゆったり楽しめますよ。
価格は施設によって異なりますが、大体3時間券で15-20ユーロの所が多いようです。
キャビン、ロッカーが選べるところは、キャビン(着替え用の小部屋付き)の方が少し割高になります。また、キャビンやロッカーを共有する場合は、二人目は少し安くなります。
テルメ施設によっては、サウナ、フィットネス、プール、ソラリウム、マッサージ、エステ、レストランなどが付属していることもあります。
③持って行くもの
水着、タオル(サウナに入る場合は2枚)、サンダルは必須。現地で購入やレンタルができる場合もあります。人によっては、ガウンなどがあるといいかも。泳ぎたい人は水中眼鏡と帽子も(なかったら泳がせてもらえなかったりします)
大きな施設では、レンタルできたり、ショップがあるところもあります。
②更衣室とロッカー
更衣室は男女共同です。ロッカールームに入ると、入り口でもらった自分のロッカーのナンバーを探します。ロッカールーム内には、所々に着替え用のブースがあるので、その中で水着に着替えます。
ロッカールームはこんな感じ。所々大きめのカギのかかる個室があり、着替える時だけここに入ります。
荷物はロッカーに入れ、チップを使ってカギを掛けますが、バスタオルやサンダル等必要なものは温泉の方に持って行けます。
ロッカーKaestschenとキャビンを選べるところもありますが、キャビンを選ぶと、小さい着替え用の個室をもらえます。
Voeslau天然水プール。この豪華な建物の両翼についている小さな扉は、全てキャビン。
更衣室には、シャワーやドライヤーも備え付けてあります。
③お湯の温度
日本の温泉よりぬるく、36度くらいの水温の浴槽がほとんどです。日本人の感覚で入ると多少肌寒く感じるくらいですが、1時間ほど入っていると温まってきます。どうしても寒い方は、サウナへどうぞ。
ほとんどのテルメでは、公式サイトに浴槽の温度が書いてありますので、事前に調べてもいいですね。(私の知っている限り、今のところオーストリアで40度を超える浴槽のあるところはないようです。見つけた方は教えてください!)
今回ご紹介した、入場料、更衣室などの手順は、ほとんどのヨーロッパの温泉で大体共通です(私のオーストリア、ドイツ、ハンガリー、アイスランドの経験より)。所々、更衣室が分かれていたり(ハンガリー)、浴槽も全裸の所があったり(ドイツのフリードリヒス温泉など、ローマケルト様式のところ)、例外もあります。
(次回は、サウナのルールとアウフグス体験)
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オーストリアは、温泉大国です。日本にいたころから温泉が大好きだった私は、機会があるとオーストリアでも温泉に行きます。
意外にあまりレポは書いたことがないんですが、今まで行った温泉はこんな感じです。
・バート・ガースタイン(3種類制覇)
・Kaisertherme(バートイシュル)
・ブルマウ温泉(Hundertwasser建築)
・Roemertherme(バーデン)
・Bad Voeslau(冷泉)
・Linsberg Asia
・Therme Wien
オーストリア以外の温泉はこんな感じ。
ブダペスト
・セイチェニ温泉
・ルカーチ温泉
ドイツ
・フリードリヒスバート(バーデンバーデン)
・カイザーフリードリヒスバート(Wiesbaden)
トルコ
・ハマム(名前忘れたけど、一番有名なところ)
アイスランド
・ブルーラグーン
個人的には、ヨーロッパで最高だった温泉は、ダントツブルーラグーンです。もうこれを超える温泉体験はあり得ないでしょう。
それでは、オーストリア一の温泉と言えば。。これは色んな理由があって悩むところですが、泉質から言ったら、ブルマウ温泉に軍配が上がると思います。
どうしてもヨーロッパの温泉と言えば、36度位のぬるい温泉プールのような水温で、日本人の熱いお風呂の感覚からいうと、物足りない気がします。
そんな中で、ブルーラグーンとブルマウ温泉(の一部)は、ぬめっとした素晴らしい泉質の広大な露天風呂で、水温もしっかり熱く(広大なので、ぬるい部分と熱い部分があります)、日本人にも大満足。
他の温泉は、どちらかと言うと温水プールと言う感じなので、お風呂パートは1時間ほどで切り上げ(寒くて。。)、大体サウナメインで楽しみます。温泉地のサウナは、種類やプログラムも多く、2,3時間余裕で楽しめます。
また、ドイツで行った二つの温泉は、なかなか変わった温泉体験ができました。「ローマケルト風呂」という流儀(?)で、熱い冷たいを繰り返して免疫システムを呼び覚ます、というやり方です。最初から最後まで、男女混合で全裸ですが、そこは全裸文化のドイツ語圏、皆さんさらっとしています(笑)
あと、バート・ガースタインBad Gasteinは、スキーリゾートとして有名。日本では野沢等で定番の、スキーと温泉、なんていう贅沢ができてしまいます(お湯がぬるいですが。。)。
ドイツやブダペストで、時々42度の浴槽に巡り合えることがありますが、オーストリアでは未体験。せめて一つ小さな42度の浴槽があれば、と何度思ったことでしょう。
けれども、それを補っても余りある、あのステキなサウナ体験。やっぱり温泉はいいですねー。
これからしばらく、オーストリアの温泉体験についての日記を続けます。ブログの「温泉」カテゴリもどうぞ♪
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さて、この日はとても暑く、プールもとても混雑していましたが、ここは広大な敷地が広がっているので、静かな木陰を探すのも難しくありません。
まずは、先ほどの宮殿みたいなプールから更に奥に階段を上がって行くと、「緑のプール」が現れます。
ご覧のようにこちらは水の色が緑色。プールというより天然水と言った方が近いですね。奥の建物は宿泊施設です。
芝生は人がいっぱいです。もっと奥に行けばいい場所があるのに。。
みんな思い思いにプールサイドでのんびりしています。
この「緑のプール」が、このフスラウの野外プールのハイライト。なんといっても、あの有名なフスラウの源泉で泳げちゃうんです。
この「緑のプール」の片隅には、「源泉」と大きく書かれた、湧き水が出ています。
ここからは、正真正銘本物のフスラウの源泉がそのまま湧き出ていて、プールに流れ込んでいます。この源泉から直接飲むことももちろん可能で、とても冷たくておいしい水でした。
まだ人が多いので、更に敷地の奥に向かいます。途中に子供の遊び場や子供用の浅いプールなどもありますが、ずんずん階段を上っていくと、森に入ります。
涼しそうな木陰にまばらな人。下の混雑がウソのようです。
ここにも「森のプール」があり、小さ目ですが天然水で泳げます。森に囲まれて、露天風呂気分。(水温はこの日で24度くらいでした)
この森の中には、ビーチバレーのコートとやミニゴルフ、軽食を取れる所などがあり、静かなところでのんびりするのにピッタリ。
また、長期滞在して療養する人用のバンガローも立ち並び、テラスで昼寝やお茶をしている人たちもいました。
というわけで、内部は駆け足でご紹介しましたが、宮殿みたいなフスラウの天然水野外プール、歴史をさかのぼるような不思議な体験ができました。
このタイムスリップ感は、敢えて言えば、ブダペストのセイチェニ温泉に行ったときの感覚と似ている気もしました。温泉やプールって、開放的な気分になっていて、地元民に混じってしまうだけあって、なんだか特殊な体験ができますよね。
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さて、お金を払って(私は今年はニーダーエーストライヒ州のカードで無料でした)中に入ると、こんな景色が広がっています。
え?どこの時代に来ちゃったの?と一瞬戸惑いました。
なんかプールなのに彫像が建ってますよ!それにこじゃれたバルコニーや階段まで。。それもなんだか宮殿っぽいけど、よく見たら古い感じも。。
で、さっきの入り口建物を振り返るとこちら。
やっぱり宮殿じゃないですかー!これはプール付き宮殿?しかしよく見ると、建物の両翼の白い扉は、全て着替え用の個室!やっぱりもともとプールのために作られた建物なんですね。。
別アングルから。
この建物、設計はリンク大通りを設計したTheophil Hansenで、作られたのはフランツ・ヨーゼフ時代の19世紀後半。そりゃあ豪勢になりますとも。
ちなみに、19世紀の前半に、ベートーベンの医者をしていたマルファティ医師が、この温泉の効用を研究したりとかしていて、当時かなり注目されていた温泉(天然水)だったようです。
19世紀後半、まさにフランツヨーゼフ時代には、このプールで初めての水泳レッスンが行われていたらしく、数々の著名人がここで初めて泳いだという記録が残っています。
フランツ・ヨーゼフと同時代の劇作家、アルトゥール・シュニッツラーも、ここで初めて泳いだと書き留めています。また、1896年にアテネで開かれた、初めてのオリンピック大会で水泳で金メダルを獲得した、パウル・ノイマン選手もここで初めての水泳レッスンを受けました。
フランツ・ヨーゼフ時代から、みんなこぞって水遊びに通っていたんだと思うと、時代に迷い込んだ気分になりますね。
(次の記事で、更にこのプールの広大な敷地を探検してみます)
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さて、前置きでVoeslau(フスラウ)という地名はオーストリアのミネラルウォーターでお馴染みって事と、このバーデン、フスラウと言うあたりは、ローマ人が既に温泉を発見して入っていたというお話を説明しました。
今日はやっと、フスラウの野外天然水プールがどんなにすごかったか書けます!(バーデンにも室内温水プールがあり、行ったこともありますが、ずいぶん前なので記憶が怪しくなってきてます。。)
まず見てください!これがフスラウのプールの入り口です!
まるで宮殿ですよね。。
周りにも、こんな建物(レストラン)や、
こんな建物(ホテル)
が立ち並び、もうヴィラ、ヴィラ、ヴィラって感じで度肝を抜かれます。
一応ウィーン郊外で、ある程度閑静な住宅地を予想していましたが、さすが昔からの保養地!風格が違います。
そして、入り口の建物の回廊はこんな感じ。

一番右端には天然水の湧き水が湧き出ていて、自由に持ち帰ることができます。地元の人などが大きな入れ物にいっぱい入れて持って帰っていました。
注ぎ口の所には「源泉から流れ出るフスラウの治癒の水」と書いてあります。
さて、外観で否が応でも期待が高まったところで、次の記事で中に入ってみましょう。
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(Bad Voeslauの野外天然水プールが結構すごかったので、紹介記事を書こうと思ったら、まずは地名と温泉の説明からスタートしてしまいました。前置き第二段です。)
温泉と言えば、テルマエロマエ。この映画の第一部で、ローマから「パンノニア」という地方に遠征し、温泉を作るというエピソードがありましたが、「パンノニア」というのはウィーンから南の、オーストリア、ハンガリー、スロベニアなどを含む地域のこと。もしかしたら、ハドリアヌス皇帝はバーデンやフスラウで入浴したかもしれませんね。
1世紀のパンノニア。緑の部分の一番上のVindobonaがウィーン、Carnuntumがウィーンから45分ほどの距離のローマ遺跡です。バーデンはウィーンから南へ30キロなので、ちょうどこの間あたり。もちろんパンノニアに含まれますね。
ローマ遺跡Carnuntumは整備されているので訪れることもできます。また、畑のど真ん中にこんな門の遺跡がドカーンと建っていて圧巻です。
こちらがカヌントゥムの遺跡群。何年も前に行ったことはあるんですが、取材していないので写真は借用です。。
もちろんウィーンにもローマ時代の遺跡がありますよね。ミヒャエラ広場の真ん中には遺跡の発掘現場をそのまま見られるようになっていますし、ローマ遺跡博物館もあります。
このパンノニア一帯は、ウィーンやブダペストも含め、温泉地として知られています。ブダペストも街中に複数の温泉がありますし、ウィーンも郊外のバーデンやフスラウ、バート・フィシャウの他にオーバラーなどもありますよね。
意外かもしれませんが、この辺りはヨーロッパにしては地震も多発しています。特にこの3年ほど少し多い気がしますが、ウィーンに住んでいて感じることはまだありません。
なんだか温泉について語っているうちに長くなってきたので、フスラウの天然水プールのお話は次回に続きますー。
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この間の暑い日曜日(とは言っても、この記事がブログに載るころにはもうウィーンの夏は終わっていますが。。)、クーラーのない我が家(オーストリアではクーラーのある家はほとんどありません。。)では、暑さに耐えきれなくなり、前々から行きたかったBad Voeslauの天然水プールに行ってみることになりました。
Voeslauと言えば、オーストリアに詳しい人は、あ!あのミネラルウオーターのVoeslauer!とピンと来る人も多いかもしれません。
オーストリアで人気を二分するミネラルウォーターメーカーVoeslauer
どのレストランに行っても、VoeslauerかRoemerquelleのお水が出てきますよね。
個人的にはこのVoeslauerのBalanceシリーズで、うっすらフルーツの味が付いているのが好きです。
こちらがライバル(?)Roemerquelleの水。
とは言っても、RoemerquelleもEmotionという、うっすら味のついたシリーズ出していて、こちらも好きなんですけどね(笑)。
なんだか、結構似た系列の商品を出して、どちらも一般から高級レストランまで水を提供しているこの2つのメーカーですが、Roemerquelleはバーデンの水、Voeslauerはフスラウの水を使っています。この二つの土地はお隣さんなので、結局ほとんど同じ水脈なんですね。
ちなみに、バーデン産のミネラルウォーターRoemerquelleは「ローマ人の泉」という意味で、ロゴにも水を飲んでいるローマ人の姿が描かれています。ローマ人の時代からこの辺り一帯は温泉地として栄えていたんですね。
次回は、ウィーン周辺の温泉とローマ人の関係についてもうちょっと掘り下げてみます。
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