2015-02-10 06:44 | カテゴリ:劇場紹介

さて、ウィーンミュージカルの補助金と人事の裏話第二段は、ようやく補助金の内訳に移ります。

 

●文化政策と補助金

 

ウィーンミュージカルのチケット代が、日本やドイツより安いのは、ひとえに補助金のおかげなんです。

 

ドイツのSE(ステージエンターテイメント、こちらも劇団四季的な巨大ミュージカル企業)は補助金なしですが、ドイツのチケット代は日本並みで、オーストリアの安いチケットとは比較になりません。

 

VBWへの補助金は現在40ミリオンユーロ強。去年はすったもんだがありましたが、オケ救済のために増えました。

 

VBWの観客一人あたりの補助金は66ユーロです。つまり、チケット一枚分の値段は、補助金がなかったらさらに66ユーロも高くなるはずなんです。それだけプロダクションにはお金がかかっているのに、チケット代は安く抑えられている、ということになります。これもすべてオーストリア人の血税なんですね。。(観光客のホテル税とかもあると思いますが)

 

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Topjobs f・ die Vereinigten B・nen Wien werden ausgeschrieben • trend.atより引用

 

このグラフによると、VBWの観客一人当たりの補助金は66ユーロですので、国立オペラ座(98ユーロ)やブルク劇場(107ユーロ)、グラーツのオペラ座・劇場(122ユーロ)より、かなりましな状況になっています。オペラ一回見たら、実際のコストは一人当たり98ユーロもプラスでかかってるって事!あのクオリティのものをあの値段で見られるなんて、なんという贅沢!

 

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ウィーン国立オペラ座の内部は豪華絢爛!

 

まあ、オペラ座とかはレパートリー制なので、セットの数や入れ替え、スタッフも多いでしょうし、スターオペラ歌手のギャラはミュージカルスターの何倍もするでしょうから、ミュージカルへの補助が少なくて済んでるのも当然と言えば当然でしょうか。

 

これだけ大量の補助金を使う以上、国の文化に貢献すべきで、キューティー・ブロンドのようなウィーンと関係ない(?)作品は不要だとの意見も政府側から出ていて、採算の取れそうな大衆的な作品を上演するか、ウィーンをアピールするようなコストのかかる新作(モーツァルト!、シカネーダーや第三の男など)を上演するか、作品選択は難しいところです。

 

今回の補助金と文化政策が示しているのは後者で、この数年の「採算の取れるウィーンと関係ない作品」路線から、「多少コストがかかっても、ウィーンをアピールして観光客を呼び込める作品」路線に、方針が転換するところです。

 

●中央駅劇場建設案

 

南駅がウィーン中央駅として大改装され、去年オープンとなりましたが、その時に「中央駅劇場」(仮)がVBWによって建設されるという噂がありました。

 

この中央駅劇場は、記事によれば70ミリオンユーロの事業です。補助金は貰えなかったですが、民間企業の援助で建てる構想はまだ生きているとのことです。

 

注目は2018年にDrozda氏の後任になる人物の技量と、S氏とG氏の監督職が統合されるかどうか。来年の選挙も予算編成に影響を及ぼすので、今書いたことは全てがらっと変わる可能性もあります。

 

●ロナハー劇場の上演形態が変わります

 

こちらの記事は、新作FendrichのI am from Austriaに特化した記事ですが、VBWの補助金と、ロナハー劇場の上演形態やアンデアウィーン劇場の将来についても記載があります。

 

"I am from Austria": Rainhard-Fendrich-Musical geplant « DiePresse.com

 

VBWの補助金が上がり、Ronacherはロングランではなく、1シーズンに2作品上演する形式に切り替える予定と書かれています。

 

2015-6年上演予定では、Ronacher劇場ではガラコンとエビータが予定されていますが、エビータは3か月と短期です。作品の回転をよくして、客入りが悪くなってからロングラン打ち切りを決める、という方式を実験的にやめてみるようです。たくさんの作品を見ることができてうれしい反面、チケットは取りにくくなるかもしれません。

 

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またこの記事では、アンデアウィーン劇場返却にも一言。Drozda氏は「可能性の一つ」と言っているが、TadW総監督G氏は「今のTadWのポジションが理想的」と否定。って、同じ会社の中で意見が違うしwしかし、以前より返却の可能性が上がってきた?0ではないし、補助金と人事次第という感触です。

 

(次回、最終回は、今回の決定を受けての今後の方針の考察です)

 

(関連記事)

2015/01/11 モーツァルト!ウィーン再演決定!!

2015/01/23 2015-16年ウィーンミュージカル公演情報①ミュージカル作品

2015/01/25 2015-16年ウィーンミュージカル公演情報②コンサート

 

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2015-02-06 06:00 | カテゴリ:劇場紹介

今日は、いつも楽しんでいるウィーンミュージカルの、お金と政治の裏話をお届けします。

 

モーツァルト!再演を含む、ウィーン劇場協会(VBW)の2015-16年上演予定が発表された前日、二つの新聞記事が上がっていました。

 

一つは「ウィーン劇場協会の最重要ポストが消える」もう一つは「ウィーン劇場協会一新」と言うタイトルで、決定されたばかりのVBWの人事と補助金について伝えていました。

 

Topjobs f・ die Vereinigten B・nen Wien werden ausgeschrieben • trend.at
Alles neu bei den Vereinigten Bühnen - KURIER.at

 

この二つの記事は、VBWと政府、補助金、総監督人事、新劇場、将来の展望についての興味深い内容です。独語記事な上、政治や劇場関連の専門用語が多上、背景知識が必要なので読むのはお勧めしませんが、VBWの3-5年後の可能性が示唆されて、文化政策の一端を覗き見する意味では、とてもおもしろいです。

 

この二つの記事を元に、今後のウィーンミュージカルの展望と、オーストリアの文化政策について、私見を交えつつまとめてみます。

 

●VBW(ウィーン劇場協会)の全体像

 

劇団に補助金とか、政治が劇団人事に口出すとか、日本の感覚だとわかりにくいと思うので、ちょっと説明しておきます。

 

まず、ウィーン劇場協会(VBW)は、ロングラン劇場を複数持つ、劇団四季みたいな感じのオーストリア最大のミュージカル制作会社です。ただ、VBWはオペラ座(アンデアウィーン劇場とKammerspiele)も持っているので、実質ミュージカル劇場2つ、オペラ座2つを持っていて、オペラ部門とミュージカル部門に分かれています。

 

ウィーンには既に国立オペラ座とフォルクスオーパーがありますので、VBWはウィーン第3位と4位のオペラ劇場を所有していることになります。

 

そして、ミュージカル的には、ロングラン劇場を所有しているのはVBWだけですので、ウィーン第1位と2位のミュージカル劇場と言うことになります(ほかにもフォルクスオーパーではレパートリー制で、他の劇場でも単発でミュージカルはよく上演されます)

 

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現在メアリーポピンズ上演中のRonacher劇場

 

●アンデアウィーン劇場のいきさつ

 

アンデアウィーン劇場と言えば、エリザベート初演の劇場としてウィーンミュージカルファンの聖地のような場所ですが、モーツァルトイヤー(2006年)に「魔笛の初演劇場だから!」(←正確には違う)と言う理由でオペラ劇場化され、それ以来ウィーン三つめのオペラ座として、マイナーなオペラ作品を上演してきました。

 

もちろんミュージカルファンは、トンビに油揚げをさらわれたようで気に入らず、かといってどうすることもできずに、こっそりコンサートのMCやブログなどで「アンデアウィーン帰ってこないかなー」とつぶやく生活。私もブログやつぶやきで何度もブツブツ言っていましたよね。。(笑)

 

もうあれから8年も経ったし、代わりになし崩しにRonacher劇場の改修も終わったし、アンデアウィーン劇場はもうオペラの手に落ちたか。。と、ほぼあきらめかけていたところだったのです。

 

と言うウィーンミュージカルとアンデアウィーン劇場の背景を知ってこの二つの記事を読むと、ミュージカルファン的に光明が見えた気がするのも、気のせいではないかもしれません。

 

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アンデアウィーン劇場でのエリザベート「ミルク」のシーン

 

●VBW人事と上演作品の関係

 

この二つの記事、要約すれば、ミュージカルとオペラ劇場を二つずつ持つVBWの総監督ポストの任期が2018年までで、その後は大幅な人事統合が行われる可能性がある。この人事統合は、政府からVBWへの補助金と大きな関係がある、ということ。

 

現在、Drozda氏を頂点にミュー部門はシュトルペック氏(「貴婦人の訪問」の脚本家でもありますね)、オペラ部門はG氏が総監督です。文化予算再編で、この三人のポストが2018年頃統合されて1つか2つになる可能性が。しかし、そんな人事は人材的に無理なのでは?という懸念もあります。(ミュージカルとオペラ両方に精通した監督をこなせる人材は超レア)

 

また、この三人のポストが統合されれば、ミュー部門とオペラ部門の垣根が亡くなり、アンデアウィーン劇場のミュージカル劇場復活も夢ではない!ということになりますね。

 

(次はウィーンの劇場の補助金のお話です)

 

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2014-01-23 09:28 | カテゴリ:劇場紹介

今まで3回に分けて、写真たっぷりでご紹介した、ライムント劇場祭りですが、舞台美術ショーの動画が見つかりましたので、ご紹介します。何度も言いますが、撮影OKだったので、他にもいっぱいビデオ撮ってる人がいました。誰か上げてくれるとは思っていたのですが、全編上がっていたので、嬉しくなりました♪

 

パート1

 


クロシュのキッチュが聞けます♪お祭りなので客席も大盛り上がり!

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キッチュの直後から、盆が回り始め、1幕ラストの見返りのシーンの舞台が用意されますが。。


3分45秒くらいは絶対見逃さないでください!!衝撃の大爆笑ですwww

 

なんと、シシィの代わりに額縁に入ってすましているのはクロシュルキーニwww

 

これは2回目の舞台ショーの映像なので、リピーターはオチがわかってたんですが、1回目に見た時の客席の爆笑と衝撃たるや、ものすごいものでした。

(2回とも見た私。。)

 

パート2

 


1分52秒ごろ、クロシュが客席に「スタッフの数は何人でしょう?」と聞くと、客席からすぐに「25人!」と声が上がるのは、この日に舞台美術ショーが3回あり、これは既に前のショーを見た人が答えを知っていて答えてるんですね。

 

私も1回目と2回目(この映像が撮影された時)に客席にいたので、この「25人!」の声には参加してます(笑)。

 

実は1回目には客席にMartin Parschingがいて、同僚のよしみで答えさせられていました。

 

4分50秒くらいで、シシィの衣装の重さを聞かれたおばさんが、30キロかしら?って答えてますが、このおばちゃんの真後ろ(2列目)に座っていた私は、クロシュが目の前でドキドキしました♪

 

パート3

 

 

こちらは、悪夢のシーンの舞台美術ショーです。

 

誰も乗っていない舞台ですが、相当の迫力ですよ!

 

そしてその後で!なんとミルク丸々舞台でやってくれます!ちょっとこの映像の角度ではわかりにくいですが、私が撮った写真のほうが角度はいいですね。クロシュのシャウトがすばらしいです!!

というわけで、何となく当日参加した気分になってもらえたらいいな、と思って記事にしてみました。もう何か月か前の話ですが、ちゃんとまとめることができてよかったです♪

 


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2014-01-21 09:24 | カテゴリ:劇場紹介

さて、ライムント劇場の劇場祭りで3回行われた舞台美術ショーのレポ2回目です。この日はお祭りということもあり、写真撮影が自由だったので、普段はプログラム頼みの舞台写真をいっぱいお届けしますね。

 

前半でキッチュと見返りと質問タイムをご紹介しましたが、今回は最後の二つの見せ場です!

 

質問タイムが終わり、「これで舞台美術ショーは終わりです!みなさんありがとうございました!」と言って退場したルキーニ。そして、ここから怒涛の「悪夢」のシーンの舞台美術ショーです!これは、実際舞台で人が乗ったのを何度見ていても、舞台美術ショーとして完成され過ぎていて、やっぱり鳥肌モノです。

 

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んーーー。何度見ても美しい。。。すばらしい舞台機構ですよね!!!

 

1階席から見た時のこの高さに驚きましたが、やっぱりこのシーンは2階、3階席で見た時の床のインパクトが大好きです。だからこの作品は色んな角度からリピートするのがいいんですよねー!

 

そして、もうこの舞台機構と音楽で完全にノックアウトされて大満足だったんですが、更にうれしいおまけが!!!

 

何と、ルキーニとアンサンブルでミルクをやってくれたんです!!!(これ前もやってくれたけどすっかり忘れていた。。)

 

というわけで、貴重なミルク写真です!写真撮影OKだなんて、なんてうれしいんだ。。。それもちょうど、3階席前と1階席2列目左端のどちらの角度も楽しめます♪

 

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最後の写真はお辞儀タイムです。

 

これでは見えにくいですが、私のボイトレの先生は、手を上げているルキーニから4人目にいます。

 

ちなみに、こちらは2005年の劇場祭りの写真@アンデアウィーン劇場です。

 

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あああ。。。やっぱり昔の衣装やミルク缶のボロさが好きだ。。絶対昔の衣装のほうがリアルだし、白くて怖くて雰囲気出てるよー。ミルク缶も至近距離で見たけど、ものすごいぼこぼこでボロボロだったし。今のミルク缶は新しくてつるっとしすぎだよー。

 

そして驚いたことに、上の昔のミルク写真のど真ん中、どちらも若かりし頃のボイトレの先生!当時はアンサンブルの一人としてしか知らなかったのに。。この写真送ってあげたら喜ぶかなー。そして奥さんがどちらも斜め後ろにしっかり顔が映っている。。(当時は付き合ってたけど、エリザが終わって結婚した)

 

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悪夢では、ルキーニが上に立ってたりしたんですねー!それもこれSerkanですよ!!!!!!!!!

 

 

というわけで、たっぷり写真でご紹介した劇場祭りと舞台美術ショーでしたが、お楽しみいただけましたでしょうか?

 

この舞台美術ショーの映像も見つけましたので、次回はそちらをご紹介しますね。

 


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2014-01-19 09:23 | カテゴリ:劇場紹介

さて、今回の劇場祭りの記事のハイライト、舞台美術ショーのご紹介です。

 

このショー、一日3回あったのですが、私は1回目と2回目を見ました。1回目は3階席前方、2回目は1階席2列目左端という全く違う角度から舞台を楽しむことができたので、写真もこの二つの角度から撮りました。

 

この日は撮影OKだったので、写真も動画も撮っている人が沢山いました。こういうファンサービスが嬉しいですよね!

 

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スタート前。2列目左端から。

 

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同じく2列目左端から劇場を振り返って。

 

舞台美術ショーというのは、アンデアウィーン劇場の劇場祭りでもあったのですが、ルキーニが客席に、舞台裏を紹介しつつ、回り舞台などの舞台機構やメカニックを、音楽に乗せてキャストなしで紹介していくというものです。

 

前のアンデアウィーン劇場の劇場祭りでは、Serkanルキーニが大暴れでした!!今回はファーストのクロシュルキーニでした♪ルキーニは働き者ですね!構成は以前のものとほとんど同じでした。

 

まずは、ルキーニのキッチュから幕が開きます。

 

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キッチュが終わると回り舞台が回って、1幕ラストの見返りシシィの額縁の舞台ショーが始まります。もちろんここはそのまま音楽付きなので、気持ちは盛り上がりますが、シシィ本人が登場するわけではなく、どうなるのかが気になるところです。

 

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と思ったら、見返りシシィの額縁に入っているのは、シシィではなく、何とクロシュルキーニwwwwwここで客席大爆笑です。

 

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ブレブレですみません。。笑いながら撮ったのでwwしかしこれでも、クロシュのポーズがわかりますか?(笑)

 

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額縁から出てきて挨拶するクロシュ

 

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額縁の後ろにはスタッフがいて、持って片づけるようです。

 

ここからしばらく、質問タイムに入ります。エリザベートの舞台裏をクロシュが客席に質問するという形で、スタッフの数は?シシィの衣装の重さは?エリザベートが上演された言語は?などの質問が飛び出します。

 

 

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何と、一回目には客席にいたMartin Parschingが当てられ、しどろもどろになりながら回答する、というファン大喜びの展開もありました。何で元出演者がファンに交じってこんなところにいるの?(笑)

 

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この辺りで、結婚式のワルツのシーンの舞台美術のショーとなります。

 

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そして続いて質問タイム。2回目は2列目の私の前の席おばさんが当てられ、クロシュのスマイルが目の前という、なんともドキドキするインタビューでした。それもこのおばさん色々面白い受け答えするので、クロシュもなんだかおもしろがってました。

 

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超至近距離クロシュ!

 

ちょっと長くなってきたので、一旦切りますー。次回は舞台美術ショー後半。衝撃の「悪夢」と「ミルク」のシーン再現です。

 

 


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2014-01-17 09:22 | カテゴリ:劇場紹介

去年の9月ごろにあった、ライムント劇場の劇場祭りのレポを書けていなかったので、少しご紹介しますね。

 

 

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劇場祭りの劇場前。すごい人です。

 

大体毎年ウィーン劇場協会は、上演中の劇場の一つでオープンデーをやってくれるんですが、私が行くのは今回で三回目。

 

初めて行ったのは、まだエリザベートがアンデアウィーン劇場で上演していた2005年の夏で、この時は好きな俳優さんに向こうから名前で呼びかけられた上、色々サービスまでされてしまって超ウキウキしていた、思い出に残る一日でした。おまけに、野外ステージではロミオ&ジュリエットとエリザベートのメインキャストが歌を披露してくれるという贅沢っぷりで、それはもう大満足のお祭りでした。

 

2回目に行ったのはレベッカを上演していた頃のライムント劇場。こちらも野外ステージでウーヴェのSweet Transvestiteを聴けたり、キャストがはちゃけまくりの楽しいお祭りでした。アンサンブルと小道具を使ってStrandgutのシーンを再現して一緒に写真撮ったり、こちらも結構やりたい放題で楽しめたお祭りでした。

 

今回はエリザベート上演中のライムント劇場だったんですが、残念ながら一番楽しみにしていた野外ステージはなし。ファン向けというより、子供にも楽しいお祭りに方向性を転換したらしく、子供用のゲーム(景品はミュージカルグッズ)や、子供のためのダンスや歌のワークショップなどがメインでした。

 

ファン向けにはメインキャストのサイン会(例年に比べて恐ろしいほど短く、恐ろしいほどの長蛇の列。。そんなことしなくてもいいと思うのに。。)、舞台美術ショー、VBW衣装コスプレ(使ってない衣装を自由に試着できるんですが、大した衣装がなかったのでパス。。)など。

 

その中でも、一番素晴らしかった舞台美術ショーについては、次回動画、写真付きでご紹介しますね!今日はそれ以外を写真でどうぞ。

 

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サイン会の長蛇の列。普段並ぶことのないウィーンでここまで並ぶとか、みんなよっぽど好きなんでしょうね。。

 

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子供向けの魚釣りゲーム。景品でいろいろ古い作品のグッズをもらえます。

 

あと、後ろのエリザベートのロゴ入り紫と白の風船は、子供に配られます。

 

こちらは衣裳の試着。ほとんどの衣装は子供向けでした。

 

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あと、エリザベートのロゴ入りトラック等も大集合。

 

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というわけで、なかなか楽しい劇場祭りでしたが、人が多いのと、以前より子供向けプログラムが増えたのがちょっと残念かもです。子供が10代になったら、ワークショップなど特別な経験が楽しめそうですね。

 


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2013-09-08 00:00 | カテゴリ:劇場紹介

さて、三回にわたってウィーンの劇場のドレスコードについて語ってきましたが、今回はミュージカルとちょっと違うところもある、オペラ座(ウィーン国立オペラ座)のドレスコードです。

 

私の撮った写真も交えながら、ご紹介しますね。

 

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ウィーンのオペラ座夜の外観

 

●オペラのドレスコード

 

ウィーンには国立オペラ座(国立歌劇場とも呼ばれますね。Staatsoperです)とフォルクスオーパー(民衆のためのオペラ座、と言った意味です。Volksoper)の他に、テアター・アン・デア・ヴィーン(伝説のエリザベートの初演劇場ですね。モーツァルトイヤー以来、オペラ座になってしまいました。オペラファン向きの作品が主に上演されます)とカンマーオーパー(つい去年か今年からオペラを上演するようになった小劇場)の4つがあります。

 

ここでは特に、日本人がよく行きそうな国立オペラ座のドレスコードについて説明しておきます。(フォルクスオーパーは少しくだけだ雰囲気ですし、ミュージカルも上演しますので、ミュージカル劇場のドレスコードとあまり変わらない感じです)

国立オペラ座のドレスコードは、作品や座席によって差がありますので、ミュージカル観劇時よりも気を付けることが多く、少し面倒です。

 

まず、立ち見の場合は、あまり心配することはありません。私はいつも変わらずビジネススーツですが、このくらいがちょうどいいドレスコードです。ミュージカルと同じく、ジーンズやスニーカーを避ければ、他は気にすることはありません。

 

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平土間、平土間立ち見(Parterrstehplatz)、中央ボックス席(Mittelloge)、ボックス席、2階席(1.Rang),3階席(2.Rang)、三階席立見席(Galeriestehlpatz)まで、色々な席種の観客が見えます。

 

もちろん飛び入りの観光客でジーンズやスニーカーもいますが、これもミュージカルのところで書いたのと同じ理由で、あまりお勧めはしません。また、他の階のお客さんとドレスコードが違いすぎる場合は、あまりフォアイエやバーなどで出歩かない方が無難かもしれません。

 

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オペラ座で一番素敵なバーはこんな感じ。外のバルコニーに立つのもいい気分。


それでは座る席の場合はと言いますと、これは「プライスカテゴリー」によって舞台の「格」が違ってきます。有名歌手や有名指揮者が登場したり、上演初日だったりすると、急にチケットが入手困難となり、作品の「プライスカテゴリー」もアップします。

 

通常公演のカテゴリがA,B,C等なのに対して、このスゴい公演のカテゴリはG,N,Pなどです。これらの公演では、お値段とドレスコードがぐっと上がりますので、ご注意を!

 

まず、お手元のチケットを見てみてください。平土間やボックス席前列だと、150ユーロを超えているのではないでしょうか?その場合は、「良席」ルールが適応されます。

 

この、「カテゴリG,N,P良席」の暗黙の一般的なドレスコードは、男性はスーツやタキシード、女性はイブニングドレスかそれ以上です。(ドレスコードのブラックタイとかああいうやつは、ウィーンでは名称が違いますし、そこまでガッチガチのドレスコードというわけでもないので、私の印象です。)着物もとてもお勧めです。

 

チケットがそれ以下になると、スーツやイブニングドレス、きれいなワンピースレベル(結婚式の参列者的ドレスコード)でも大丈夫ですが、フォアイエで出歩くと、少し自分が見劣りして居心地が悪い思いをするかもしれません。

 

とにかく、カテゴリが上位になると、客席のセレブ率が高くなり、大富豪、有名女優、政治家、金メダリストなどを多く見かけます。そんな中で見劣りしないような服装をしていくわけですから、かなり見栄えのする服装がお勧めです。

 

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ウィーンのオペラ座のフォアイエはこんなきらびやか。

 


私自身の経験をお話ししますと、一度いただいた200ユーロを超えるチケットで、ワーグナーのワルキューレ(カテゴリはPかN。当時Gはなかった)をMittelloge(ハプスブルク家時代は、皇帝と皇后が座った、劇場内で最もいい席)で見たことがありました。この時は、仕事帰りで帰宅して着替える時間がなかったこともあり、くるぶし丈のロングスカートにかなり見栄えのするジャケットと言った、「普段の観劇よりはずっと豪華目のビジネススーツ」で劇場に足を運びました。

 

すると、同じMittellogeの皆さんは、まず年配の方ばかりの上、みなさん、イブニングドレスどころか、舞踏会に行くような豪華ひらひらドレスに宝石たっぷり!!オペラ座にはすでに何度も通っていた私ですが、ここまで着飾ってきている人たちは初めて見たので、正直びっくりしました。

 

フォアイエを歩いても、なんだか普段のオペラ観劇ではちょうどいい服装の私が、とてもアンダードレストで、なんだか居心地が悪くなってしまいました。正直、何度もオペラ座に来ていて、この衣装で居心地が悪いなんて初めてだったので、プライスカテゴリの壁を感じました。

 

そして翌日、もう一度いただいたチケットで、プライスカテゴリBの公演ですが、平土間4列目ど真ん中という良席の観劇が控えてしました。前日の居心地の悪さを思い出し、今回は更に舞台に近い席だからと気合を入れ、ビロードのダークグリーンのロングドレスで劇場に足を運んだ私。このドレスは、少しくだけた舞踏会にも着ていくものですが、前日のワルキューレではそれでも少し見劣りするかな?と言った感じです。

 

しかし、平土間4列目とはいえ、カテゴリBでこの衣装は、逆にオーバードレストでした。。周りはワンピースのおばさま方ばかりで、ロングドレスの私は逆にちょっと着飾り過ぎの印象でした。

 

というわけで、二日連続でアンダードレストとオーバードレストの体験をしてしまったので、良席では、カテゴリに注意して衣装を選ばなければならないな、と実感した次第です。

 

ちなみに、最近私はよく、ボックス席の後列で高カテゴリの舞台を見ますが、こういう時は結婚式の参列者レベルの華やかめのドレスを着ていくことが多く、ドレスコードはちょうどいい感じです。同行の男性陣は大体スーツにネクタイです。

 

IMG_6719ウィーン国立オペラ座客席(ボックス席部分)

 

というわけで、長々とドレスコードについてお話ししてしまいましたが、やはり、オペラ観劇用に一着持っていくなら、男性はスーツとネクタイ、女性はイブニングドレスが無難かと思います。150ユーロを超えるチケットの場合は、更にもう一ランク上の衣装があったほうがいいでしょう。

 

ニューイヤーコンサートなどの、更に入手困難なチケットでは、着物率もぐっと上がりますし、自分の持っている一番いいドレスで行く、くらいの気持ちが必要かもしれません。

 

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オペラ座の廊下


というわけで、不文律でありながら、結構奥の深いドレスコードの世界。私も劇場法の件以外は、ルールがあるわけでもないので、個人的な印象でおのお話です。また違う体験をされた方がいらっしゃるかもしれませんので、私の一個人としてのアドバイスとして聞いていただければと思います。

 

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2013-09-06 00:00 | カテゴリ:劇場紹介

ウィーンの劇場のドレスコードシリーズ、第三段は、クロークと深い関連のある劇場法についてです。

 

この劇場法については、いつか一度ちゃんとまとめたいなあと思っていたので、この機会に結構気合い入れて書きました。ウィーン歴史と劇場が深く関わっていると感じたエピソードです。

 

●クロークの決まり

 

「入り口で係員に呼び止められて、全部クロークに預けさせられた」と言う声が、ウィーンで観劇された多くの方から聞かれます。

 

ウィーンの劇場では、ハンドバッグ以外のカバンと着ていない服はすべてクロークに預けるのが決まりとなっています。

 

確かに、日本の観劇に慣れていると、ウィーンでの荷物預かりの基準は厳しすぎる気がしますが、これはれっきとした「劇場法」で定められていますので、係員の指示に従わないと、法律違反になってしまいます。(この劇場法については、詳しく後述します)

 

正確にいうと、書類カバンサイズのバッグ1個まで持ち込み可能ですが、リュックサックや、買い物袋、紙袋などは預けることになります。また、コートだけでなく、スーツのジャケットや薄手のカーデガンなども、入場時に着てないものは全てクローク行きです。(上記の書類カバンサイズのバッグに入れば持ち込み可です。)

 

なお、クローク(ドイツ語でGarderobeガーデローベ)は、前払い(預けるときにお金を払う)と後払い(受け取るときにお金を払う)ものがありますが、劇場では前払いが圧倒的に多いです。(舞踏会では後払いが多い気がします。たぶん劇場ではみんなバラバラにやってきて同じ時間に帰りますが、舞踏会は帰る時間がバラバラだから、人が集中しないタイミングで支払いとなっているんだと思います)

 

劇場のクロークは有料のことが多いですが、クロークのどこかに値段が書いてあります。この表示価格は一人当たりの値段なので、複数個預けても同じ値段です。預けてお金を払うと、預け入れた個数の半券を切ってもらえます。

 

コートを受け取るときは、クロークでこの半券をチラチラさせていると、そのうち係員が来てくれます。閉演後は混みますので、少し時間がかかります。幕間に買ったグッズなどを途中から預けても大丈夫です。

 

クロークにチップを渡すかどうかは、微妙な問題です。クロークではチップを渡さないオーストリア人も半分くらいはいると思いますので、これは好き好きです。

 

チップを含めてキリのいいユーロを渡すのがツウ。1.8ユーロだったら2ユーロ渡して、ダンケ!と言うと、向こうもお釣りを渡さないことが多いです。クロークの値段設定自体が、このチップを見越して中途半端な価格になっていることも多いですね。

 

値段が中途半端だったら切り上げてチップを渡し、値段がきっちり1.5ユーロとか2ユーロとかだと、チップを取る意思がないと判断してチップをあげない、という感じで判断するのが普通だと思います。プログラムも同じルールで、チップをあげたりあげなかったりします。

 

 

あと、知っておくと少しお得なのが、立ち見席のクローク。これは多くの劇場で、立ち見割引があり、ライムント劇場では、チケットを見せて「立ち見です」って言ったらクロークが半額になります。(オペラ座の立ち見のクロークは無料だったような。。少し前の記憶ですが。。)

 

また、一部の劇場のボックス席は、内部にコートかけがあるので、クロークを利用する必要はありません。ライムント劇場はほとんどボックス席ないですね。。

 

Ronacherにはボックス席ありますが、コートかけはなかったかように記憶しています。オペラ座のボックス席は素敵なコートかけ室がありますので、とっても便利です。

 

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オペラ座のボックス席


●劇場法

 

さて、日本よりよっぽど厳しいクロークの仕組みですが、劇場法の由来を聞くと、ウィーン人がクロークに神経質になっている理由もわかってもらえるかと思います。

 

なんと、ウィーンでは、クロークに荷物を預けなかったことが原因で、劇場内が大火事になり、何百人もの人が亡くなったことがあるんです。

 

この火事は本当に痛ましい事件で、未だに劇場関係者などからも「この悲劇を繰り返さないために」みたいな話は出てきます。

 

この焼け落ちた劇場は「リンク劇場」と言い、旧市街のリンク大通りに面したSchottenring 7(現警察本部)という街中にありました。こんなところで大火事があったなんて、と身の毛がよだつほどの市街地です。

 

皇帝フランツヨーゼフの治世下の1881年12月8日、芝居が始まる直前に楽屋裏から出た火は、たちまち客席に燃え広がり、30分から1時間ほどの間に384人の観客や舞台関係者が、劇場に閉じ込められたまま亡くなりました。その中には、マリー・ヴェッツェラの弟のLadislaus Vetseraも含まれていました。

 

この短時間でこれほど被害が広がってしまった理由は、劇場の構造にありました。まず、防火扉がなかったため、舞台裏での発火が幕や緞帳に燃え移った後、すぐに客席に届いてしまいました。

 

また、冬だったため、観客はみなコートを脱いで足元に置いていた上、椅子の腰掛部分が跳ね上げ式ではなかったため、ただでさえ狭い通路が、コートでふさがれてしまい、逃げ出すことができませんでした。おまけにコートにも火が燃え移り、まさに火に油を注いだ状況が作られました。

 

そのうえ、劇場の扉が内開きだったため、中からパニックになって逃げようとした観客が、ドアを押しても押しても開かない(それも、みんな逃げようとするので、ドアを引ける状況ではない)という状況になり、みな閉じ込められてしまったのです。

 

私がこの火事のひどさを実感したのは、ウィーンの「時計博物館」の展示で、このリンク劇場の火事跡で発見された、黒焦げになった立派な懐中時計を見た時です。もし機会があったら、この話を思い出しながら、この時計を見てみてください。火事の惨状が想像できるかと思います。

 

この火事の直後、オーストリアでは劇場法が改正され、今でもこの法律が使われています。

 

この劇場法では、防火扉を設置すること(閉演後にビービーと言って閉まるあれです)、毎公演警察と消防が劇場に詰めていること(警察は舞台上にいるようです。消防は客席に専用の席があって、消防士のパパが娘と一緒に座ってることもあります)、扉は外開きにすること、椅子は座席部分を跳ね上げ式にすること(だからRonacherの椅子はあんな安っぽい感じになってしまったんです。。)、などの他に、コートなど通行の妨げになるものは劇場内の持ち込まず、全てクロークに預ける、という規則が出来上がり、神経質に守られているのです。

 

という、長い歴史があり、ウィーンはほかの都市より火事に敏感になっています。ウィーンの劇場で係員がクロークに預けるように口酸っぱく言うのも、こういう経験があるからなんです。

(次回、ドレスコードシリーズ最終回は、オペラ座のドレスコードです)

 

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2013-09-04 03:16 | カテゴリ:劇場紹介

前回から引き続き、劇場のドレスコードの話題です。

 

一応、よく聞かれる質問をまとめてみましたが、かなり主観も入っているし、場合によって違ったりするので、参考程度に聞いておいてくださいね。

 

●ドレスコードQ&A

 

Q.座席ごとにドレスコードが違いますか?

 

オペラ座は座席や階によって多少違いますが、ミュージカルはそれほど大きな違いはありません。

 

敢えて言えば、やはり高い座席や1階席(平土間)、ボックス席はスーツ&ワンピース率が高く、3階席の後ろの方や立ち見は、所々ジーンズ姿の高校生なども見受けられます。

 

高い席のチケットをお持ちの方は、スーツやスカートで行かれると無難だと思います。立ち見でしたら、もしほかに手持ちの服装がなければ、黒などのジーンズでもなんとかなります(幕間にフォアイエでうろうろすると目立ってしまうかもしれませんが。。)


Q.公演によってドレスコードが違いますか?

 

ミュージカルは作品によって差があるということはないですが、オペラやコンサートでは、作品や出演者、チケットの取りにくさによってドレスコードが変わってきます(次の記事で詳しく書きます)

 

基本的に、ミュージカルと普通のレベルのオペラは同じくらいのドレスコード(私はビジネススーツが多いです。ワンピースなどもお勧め)、一部のオペラやコンサートは格が上がると思っておいた方がいいかもしれません。


Q. 旅行中で荷物が増やせないんですが。。

 

前述しましたが、それほどドレスコードががちがちなわけではないので、何とか着回しできる範囲内で、それらしく見える服装になれば、大丈夫だと思います。

 

日本人観光客の皆さんは、普段の観光でもほかの国の観光客よりきれいな格好をしていますので、よほどカジュアルすぎない限り、日本人の常識の範囲内の服装で、大丈夫だと思いますよ!

 

スカーフなどで少し工夫すれば、ウィーン人基準の「それなり」には結構簡単になれます(笑)


Q.着物で観劇したいのですが。。

 

オペラ座で着物で観劇される日本人の方は、時折見かけますし、素敵だなー、と思います。劇場でも注目を浴びていますが、とてもみなさん好意的に見てくれていると思います。

 

私は個人的には、着付けする時間もないし、暑いし、帯があってゆったり座れないし、などの理由で、着物での観劇はしたことはないですが、とても特別な観劇!って感じで、ワクワクしそうです。

 

ただ、ミュージカルで着物で観劇は、今まで見たことない気がします。別にダメってわけではないですが、ちょっと着飾り過ぎという気もしないではないです。ワンピース程度のドレスコードのところに舞踏会用のひらひらドレスを着て行ったって感じの、オーバードレストな感じですが、本人が一生の思い出という気分で、目立ちすぎる覚悟であれば、NGではないと思いますよ。


Q.コートもドレスコードの影響を受けますか?

 

冬場は劇場に厚手のコートを着ていくこともありますよね。ウィーンの劇場では、入ってすぐにコートなどを預けてしまうので、旅行者の方などで荷物が増やせなければ、ドレスコードを気にする必要はあまりありません。

 

例外として、オペラ座のボックス席ですと、クロークに預けず、ボックス席の控室のコートかけにかけますので、カジュアルすぎるコートは目立ってしまうかもしれませんが、これも、劇場を出るまで着なければ、だれも気にしません(笑)。

 

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オペラ座の出口にて。左の女性は毛皮のコートですが、横の男性は普段使いっぽいジャケットに、適当な布袋を持っています。オペラ座でもこんな感じです。


Q.カバンもドレスコードの影響を受けますか?

 

クロークの記事のところで詳しく書きますが、基本的にハンドバッグ以外はクロークに預けるのが、劇場法によって決められています。

 

ドレスコードではありませんが、リュックサックや買い物袋などは持って入れませんので、ご注意ください。

 

私はキックボードで劇場に行くことが多いのですが、これもクロークで預かってもらえるので助かっています。

 

次回は、クロークの決まりと劇場法についてです。(一度劇場法についてはしっかり書きたかったので、一応このドレスコードシリーズで一番気合入ってます(笑))

 

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2013-09-02 00:00 | カテゴリ:劇場紹介

今日は、ウィーンの劇場のドレスコードについてのお話です。ミュージカル、オペラのドレスコードの違いや、歴史について少し詳しく説明してみますね。

 

旅先のウィーンの劇場で、どんな服を着て観劇すればいいのか?限られた荷物の中で、どうやってスペースをやりくりするのか?出発日が近づくにつれて、具体的な疑問が出てきますよね。

 

お客様から質問がありましたので、この機会に、ウィーンの劇場のドレスコードについてまとめてみました。

 

劇場ドレスコードは、一部を除いて特に明文化されたルールはありませんし、もちろん人によって感覚は違うと思います。ここに書いたのは、私の個人的な体験と印象に基づいたお勧めですので、荷造りの参考にしていただければと思います。

 

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現在「キューティーブロンド」上演中のRonacher劇場

 

●ミュージカルのドレスコード

 

一般的に言うと、男性はジャケット、女性はワンピースが無難です。

 

基本的には、日本で観劇されているスタイルで、ウィーンでも劇場に行かれると、それほどズレているという感じはないと思います。日本人の着こなしは、ウィーンに比べてしっかりしていますし、よほどでないとカジュアルすぎる日本人観光客ってあまり見ませんしね。

 

私は仕事の後で劇場に駆け込むことが多いので、一番多い観劇スタイルは、ビジネススーツです。いつもパンツスーツにジャケット、べた靴で立ち見に陣取っていますが、これなら幕間のフォアイエにも溶け込め、長時間の立ち見にも耐えるので、個人的には一番実用的なスタイルです。

 

日本から旅行で来られる方は、それほど服装のバリエーションもないかとは思いますが、一枚ちょっとちゃんとした服を荷造りされると、色々と重宝するかと思います。ワンピースが面倒であれば、スカートだけでも何とか荷物に入れて、カッコだけ何とかなっていれば、そこまで厳しくないですよ。

 

男性は、ジャケットはあったほうがいいと思いますが、ネクタイまでする必要はないと思います。


NGとしては、ジーンズやTシャツ、半ズボン、スニーカー等は、できるだけ避けた方がいいというのが、私の個人的な意見です。

 

もちろん、色々サイトを見ていると、ミュージカルはカジュアルだから、ジーンズにスニーカーでもいいよ、というアドバイスも時々見かけますが、私が観劇するときは明らかにジーンズにスニーカーという服での観劇は避けています。

 

やはり、客席に日本人がいると目立ちますし、「あの人、日本人だわ。おまけにジーンズって。。」という風にカジュアルすぎて浮いてしまうのは、日本人全体の評判を落としてしまう気がして、肩身が狭い気がするからです。

 

あと、ドレスコード以下の服装を着て行って(アンダードレスト)、幕間にフォアイエに出てみると、妙に「うわ。。私ちょっと服装間違ったかも。。居心地悪いわ。。見ないでー」みたいな微妙な気分になります(←オペラ座で経験ありです(涙))。せっかくウィーンまで来て観劇されるときに、そんな微妙な思い出を作るのも残念な気がして。。

 

ドレスコード以上の服(オーバードレスト)でも気にはなりますが、アンダードレストの時の居心地の悪さとはちょっと違うので、まだオーバードレストのほうがましかもしれません。

 

そして、私がジーンズを劇場にはいていかない最大の理由は、作品への敬意です。やっぱり、それなりの格好をして、素晴らしい作品を、特別な気持ちで見たい、という気持ちの表れが、ドレスコードにあると思います。外見で目立ってしまう日本人が、適当な格好をして劇場に現れたら、現地人から作品を軽視していると思われ、哀しい思いをさせてしまうかもしれません。

 

せっかく作品が好きで見に来ているのでしたら、やはりその気持ちを服で表現しても悪くはないと思っています。まあ、個人的な感覚ですので、みなさん同じように考えて観劇しているかどうかはわかりませんが。。

 

とは言っても、ウィーンのミュージカル劇場は、それほどがちがちではないので、ご安心を!とりあえず、「ちゃんとしたかっこに見える」程度で大丈夫です。あからさまな穴あきジーンズやテニスシューズでなければ、例えば黒のジーンズに黒のウォーキングシューズ程度のごまかし方だったら、それほどカジュアルさが目を引くわけではないので、立ち見や安い席だったらこれでもOKです。

 

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Ronacher劇場内部。

 

●冬の観劇ファッション

 

これは、冬に観劇される方に声を大にして言いたいのですが、客席は暑いです!!!

 

私もウィーンに来たころは、何度も観劇中に汗だくになりました。帰り道に風邪をひかないためにも、劇場にはできるだけ薄着の観劇ファッションの上に、重ね着をしてくるのがお勧めです。

 

ヨーロッパの冬の室内はとても暖かく、長そでブラウス1枚で十分過ごせる暖かさです(室内でセーター着たら暑すぎるくらいです)。劇場はそれに加えて、上の方の座席は舞台と観客の熱気で、どんどん気温が上がってきます。(おまけに自分も興奮してアツくなってきます(笑))

 

立ち見専門の私は、冬はビジネススーツのジャケットを脱いで薄いブラウスで観劇しています。冬なのに半袖や袖なしのトップスの時もあります。ブーツですら暑く、クロークで普通の靴に履き替えることもあるくらいです。

 

とにかく、冬のウィーンは寒いですが、劇場は暑いですので、重ね着の最下層は薄着がお勧めです!

 

(次回は、ドレスコードQ&Aです。)

 

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