2017-01-11 16:03 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパー観劇前後に立ち寄りたい、私の個人的お気に入りスポットをご紹介します。

 

●カフェ・ワイマール

 

この辺りはあまりカフェがないですが、唯一の、そしてまさにカフェらしいカフェがこちら。観劇前後に入ると気持ちも盛り上がります。

 

夕方はピアノの生演奏もあり、雰囲気も豪華で、コーヒーも美味しく、とってもお勧めです。日曜マチネの観劇前後は、ちょっと混雑して入りにくいかもしれませんが。。

 

というわけで、リアルタイムレポまとめです。

 

==

 

なんか1時間も早く着いてしまったので、Cafe Weimarで贅沢なケーキタイム。フワっと系が食べたかったのでカーディナルシュニッテ。震えるほど美味しかった!寒い日に甘いものは染み渡るわー!

 

 

コーヒーは取材も兼ねてたので、珍しくメランジュにしてみた。自分で頼むのは初めてかも(猫舌でエスプレッソ派なので)。ミルクたっぷりコーヒーが好きな人は、メランジュのまろやかさが最高だろうなー。体が暖まったー♪

 

 

フォルクスオーパー開演一時間前のカフェ・ワイマール、周辺には人っ子一人いないのに、一歩足を踏み入れると相席になるほどの混雑!それも上品な老婦人や老紳士ばかりで、劇場でも同じ客層。ジャンルがミュージカルからオペレッタになるだけでこんな客層になるとは、ジャンルの壁高いな。

 

●チベット料理屋

 

フォルクスオーパーの隣のチベット料理屋はめっちゃオススメ。観劇後に必ず寄って、ちょっと食べて帰ります。昨日も友達と待ち合わせてディナーした。レストランに詳しい友人なのに、ここは初めてで、美味しすぎて感動してた。素材も作り方も自然派で手作りで、安心して味わえる。

 

ここは独特の雰囲気と馴染みのない料理名に、初めて入る人は躊躇するかも。厳選素材と注文してから作る料理は、ゆったり時間を過ごして待つ価値あり!心からリラックスできる空間がお気に入り。

 

ここのマンゴーラッシーは絶品なので、必ず注文してる。薬草茶の種類も多く、喉やお腹にいいお茶を入れてくれるのも嬉しい。料理は、日本の料理っぽい懐かしさの中に、素朴さと深い味わいで、どれ食べてもじんわり美味しい。茹で餃子みたいなモモは中身が色々で嬉しい。

 

私はいつもThuk Paというヌードルスープを頼む。簡単に言うと、トマトとチーズ入りのきしめんのうどんw 素朴なのにすごく美味しくて、在住日本人にも人気。観劇後の遅い時間は、4ユーロの小のサイズが嬉しい。お箸ではなくフォークとスプーンで食べます。

 

ここは基本チベット料理だけど、カレーは色んな国のバリエーションがあって、辛さも選べる。夫はいつも激辛をヒーヒー言いながら食べてるけど、昨日の友達はタイ風チキンカレー甘口。一口もらったけど、さすがの味!次はこれ食べようかな。。

 

タイ風チキンカレー甘口。見た目素朴なのに、あの美味しさが忘れられない!

 

 
ここは、サービスかなりゆっくりなんだけど、それも店の雰囲気のうち。むむーーっていうBGMを聞きながら、瞑想でもしつつ大人しく待ちましょう。待つ価値あるから!観劇前より、観劇後に行くほうが安全かな。

 

 

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!

プロデューサーズ ウィーン版オリジナルキャスト ライブ版CD

 

アンディはこちらでも大活躍

ニューヨークに行きたい!!ウィーン版ライブCD

 

親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

モーツァルト!ウィーン初演版キャストアルバムCD

 

 

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2017-01-08 16:02 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパーで上演されたAxel an der Himmelstuerのレポ第5段です。今回はトレイラーをご紹介します。

 

この作品の以前のレポを含む、フォルクスオーパー作品のレポはこちら

フォルクスオーパーVolksoper作品

 

●トレイラー、舞台映像など

 

フォルクスオーパーでAndreas Bieber主演のオペレッタAxel an der Himmelstuer、作品サイト見たらトレイラーとか写真とかめっちゃ出てる!

Axel an der Himmelstür 11. Oktober 2016 - Volksoper Wien

 

    Andreas Bieber主演Axel an der Himmelstuerのトレイラーの中ではこれが一番お勧め

     

    ビデオのタイトルをここに入力します

     

    舞台映像もたっぷり。脇役も魅力的だなー。しかしこれオペレッタって言うよりミュージカルだよねwこれは見逃せないぞ!

 

Axelのトレイラー見直してたんだが、最後の「どんな美しい衣装も消えてしまう」っていう名曲、映像ではグロリアシーツみたいなの着てるけど、舞台ではめっちゃスケスケ下着だったwトレイラーには載せられないくらいセクシーだったのかな 

 

アンディ主演のAxel an der Himmelstuerがオペレッタの賞を取ったって!https://www.br-klassik.de/themen/oper/operettenpreis-axel-an-der-himmelstuer-volksoper-wien-100.html…

 

2016年12月に全編がオーストリア国営放送で放送され、その映像が1週間限定でインターネットで見ることができました。これは手元に置いておきたい作品なので、いつかDVDとして発売されたらいいなーと思います。

 

●拍手のしすぎで。。

 

アクセルのカテコで、全力で拍手していたら、結婚指輪がぶつかる左手の手の平の一箇所だけ痛くなってきたので、ちょっと叩き方を変えたりしてパチパチしてた。劇場見て手の平見たら、左手の中指付け根辺りが青あざになってる。。拍手で指輪が当たって青あざって激しすぎw

 

あ、今普通に右手薬指の結婚指輪って書いたけど、オーストリアでは結婚指輪は右手です。日本と違ってゴールドがメジャー(私は金じゃないけど)。結婚指輪一つとっても、文化がかなり違って面白いわ。南ドイツやスイスも右手なのかな。

 

(フォルクスオーパー周辺のお気に入りグルメ紹介に続きます)

 

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

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Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!

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親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

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2017-01-06 16:02 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパーで上演されたAxel an der Himmelstuerのレポ第4段です。今回はあらすじです。

 

この作品の以前のレポを含む、フォルクスオーパー作品のレポはこちら

フォルクスオーパーVolksoper作品

 

●あらすじ

 

ではあらすじ行きます。ネタバレありますー。グロリア・ミルズは白黒時代のハリウッド映画の大女優。私生活のない息苦しい人生に行き詰まっていたが、映画業界の人たちには理解されなかった。グロリアの秘書の恋人アクセルは、しがない芸能レポーター。グロリアのインタビュー記事を書きたがっていた。

 

偶然事務所で出会ったグロリアは、アクセルが自分のインタビューなんてできるわけがない!と賭けをする。アクセルは美容師の親友の助けを借りて老人に変装し、グロリアの車に当たり屋を仕掛け、賠償金の代わりに自宅に招待させることに成功する。

 

美容師の親友テオドアは、ウィーンの下町オッタークリング出身でw、アクセルの彼女ジェシーに片思い。彼女と話すために英語をもう勉強したが、キツいアクセントは隠しきれないw グロリアを追いかけ回す彼氏に愛想をつかした彼女は、親友になびき始める。

 

「私ウィーン知ってるわ」という生粋のアメリカ人のジェシーに「映画で見たウィーンかい?そんなのほんとのウィーンじゃない!」と歌い出すテオドアww シュテファン大聖堂やシュトラウス像のミニ書割が、どう見てもエリザのプロローグw シューベルト、シュトラウス、フランツヨーゼフとコスプレw

 

アメリカ人が映画を通じて知っている、ステレオタイプのオーストリアがこれでもかと登場して、知ってる地名を適当にくっつけて(「サンクトヴォルフガングのグリンツィング」はここねw)、面白過ぎて笑いが止まらなくてヤバかったw

 

サウンドオブミュージックよりずっと前(1936年)に、アメリカ人はやっぱり映画でオーストリアを見て、知ってる気になってたのね。そして映画の中のオーストリア人はもちろん英語喋ってるw このオペレッタはハリウッドの話なのに、みんなドイツ語喋ってるw お互い様w

 

グロリアには女たらしの王子の彼氏がいるけど、騙されてお金を貢がされていたことに、愛は盲目で気づいていなかった。王子を含め、彼女の有名な大粒のダイヤを狙っている人は多く、屋敷は警察に警備されていた。アクセルは招待状をもって門(天国の門の寓意)から中に入り、雲の上を歩いてー幕。

 

二幕はグロリアの屋敷。絵コンテの映写の幕が上がると、本物の大階段があるのは迫力。ここからはオペレッタっぽく場面転換はほとんど無い。最初はズルをして屋敷に来たアクセルに冷たいグロリアだが、王子の裏切りを知り、次第に心を開いていく。

 

アクセルのフリをして忍び込んだ親友と彼女は、大女優の巨大ベッドを試したくて上の階に消えるw。グロリアは「縛られた手」のソロで悲しみと寂しさを訴え、自殺を考えるが、アクセルが止める。彼女を見守るため留まることに決めたとき停電があり、2人は激しいタンゴを踊ってラブラブに。

 

そこへ警察が来て、ダイヤが盗まれたことをグロリアが確認し、犯人探しで屋敷はしっちゃかめっちゃか。王子を含む3人の泥棒候補とアクセルが逮捕されるが、宝石は見つからない。牢屋でプロデューサーズばりのソロと、こうもりジョークで爆笑を誘うアクセルw

 

朝になり現場検証のため屋敷に戻ると、アクセル名義でグロリアのインタビューが新聞に載っている。書いた覚えがないのに、アクセルは時の人。宝石はどこへ?そして記事を書いたのは?実はどちらも犯人はグロリアだった!大女優の演技力でみんな騙されてたのだ!2カップル成立でめでたしめでたし!

 

カテコでストーリーを早送りでおさらいしてくれたのがまた良かった!プロデューサーズの牢屋のシーンで、マックスが一人演技で今までのお話を早送りでおさらいするけど、あんな感じ!ところどころプロデューサーズ風味が隠されてたなー。キスの時の足の上げ方とかw

 

●ハッピーエンドの理由

 

グロリアとアクセルがくっついた理由は、アクセルがグロリアを女優としてではなく人間として扱ったから。こんな大女優に命令する人なんていなかったところに、自殺防止のため手を縛ったり、銃を向けて脅したりして、彼女もキュンとなった模様w

 

あともう一つ大きいのは、グロリアは過去の出演作とセリフをやたら覚えていて、「そのセリフは〇〇の作品中でクラーク・ゲーブルに言われたのよ!」とか「誰々作のXXの映画で溺死したみたいに自殺してやるわ」とか、人生と映画が混じってることを嘆きつつ、逃れられない。

 

このグロリアの映画引用のセリフが大げさすぎで大爆笑なんだが、アクセルも彼女の出演作品を熟知してて、どう考えても行き過ぎてるグロリアの大げささと同じくらい、記憶力と変人度が高い。結局変人は変人と、凡人は凡人とくっついてめでたしめでたし。オペレッタだわーw

 

はあ。これで書きたかったこと書けたかなー。この作品が気になってた人が一体何人いるか疑問なんですが、もしそんな人が少しでもいたら、レポを読んで少しでも雰囲気を感じてもらえればと思います。そして、ウィーンに住んでて見ようか迷ってる人は是非見てみてください!

 

(トレーラー紹介に続きます)

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!

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アンディはこちらでも大活躍

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親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

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2017-01-03 16:02 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパーで上演されたAxel an der Himmelstuerのレポ第3段です。今回はキャストについてです。

 

この作品の以前のレポを含む、フォルクスオーパー作品のレポはこちら

フォルクスオーパーVolksoper作品

 

●キャスト

 

あらすじ書く前に、キャストレポ。まずしがない芸能レポーターのアクセル役がAndy Bieber。コメディのテンポと表情や動きが絶妙で、フォルクスオーパー初出演なのに客席を爆笑の渦に巻き込んでた。あんな大舞台でも、いつもの魅力的なアンディが暴れてて、それだけで幸せ。。

 

タンゴ踊るシーンがあるんだけど、普通にめちゃくちゃ上手くて、ほんとこの人は何でもできるなーと。。あのパーフェクトボディのBettinaとあんなに素敵に踊るなんてね。。プロデューサーズ以来だし、しかと目に焼き付けたよ。

 

フォルクスオーパーのオペレッタにはよくミュージカル畑の人が出るんだけど、生声のオペレッタ歌手に比べると声量が足りないことが多かった。今回はマイク着用だったし、全体の発声がポップスよりだったからか、全く違和感なくいつものアンディだった。

 

他にも見所多くて、アンディばっかり見てるわけにはいかなかったんだが、魅力たっぷりだったのは、色々コソコソ隠れる役で、隠れたところで色々細かく演技したり遊んだりしてるところ。丸い鏡の後ろに隠れて、両手と顔だけぴょこんと出して、そのまま鏡の縁をぐるーっと弧を描いて回るところが爆笑w

 

あと、女優をパジャマに着替えさせようと、なぜか銃で脅して「脱げよ、キレイなお嬢さん」って言うところがかっこよかったwなんであんな展開になったのか今思うと謎wそして停電後のタンゴが最高!!

 

大女優役のBettina Moenchは素晴らしいの一言。絶対ハマり役だと前から思ってたけど、思ったよりもっとよかった。エビータより絶対この役だよ!大女優の貫禄、ちょっと変な人感、人間らしさ、キュートさ、ラストのどんでん返し。どれをとっても説得力あったわー!

 

大女優の悲しみがテーマの「縛られた手」というソロがそりゃもう素晴らしくて、舞台見てこんなに鳥肌立って感動したソロはいつ以来かな。。と思った。オペレッタに慣れて耳の肥えたフォルクスオーパーの常連おばあちゃんたちも惜しみない拍手!至福の音楽体験。。

 

そんな名曲「縛られた手」が、二幕後半二回リプライズされるんだが、二回とも大爆笑w 女優がなりゆきで椅子に縛られた時と、アクセルが手錠かけられた時にリプライズは、脚本的にも絶妙すぎるww

 

アクセル彼女の秘書役は、普段はJohannaさんなんだが、今日はセカンドの人だった。Johannaさんならこう演技しただろうなーというのが透けて見えたけど、それでも新彼氏と超お似合いで、とてもチャーミングでした。

 

アクセルの親友で、彼女の新彼氏に収まる、美容師のテオドアは、あの!初演モーツァルトのシカネーダー役Boris Eder!最近フォルクスオーパーに出始めてたけど、こんなソロの多い目立つ美味しい役とは!元々コメディアンで、笑いとるのも歌も上手いので注目してたけど、超ハマリ役!

 

初代ルドルフと初代シカネーダーが親友役で、一人の女性を取り合うシーンがあるとか、それも初演エリザも初演モーツァルトも15年以上前とか、なんか妙に感動したよ。。

 

Dirigent: Lorenz C. Aichner
Regie: Peter Lund
Stückbearbeitung: Peter Lund
Bühnenbild: Sam Madwar
Video: Andreas Ivancsics
Kostüme: Daria Kornysheva
Choreographie: Andrea Heil

 

Gloria Mills, Filmstar: Bettina Mönch
Axel Swift, Reporter: Andreas Bieber
Jessie Leyland, Sekretärin: Juliette Khalil
Theodor Herlinger, Friseur: Boris Eder
Cecil McScott, Filmproduzent: Kurt Schreibmayer
Kriminalinspektor MortonGerhard Ernst
1. Herr / Autor / Randy Racebottom, KlatschreporterStefan Bischoff
2. Herr / Aufnahmeleiter / Ausstatter / Bab Peppermint, RechtsanwaltJakob Semotan
3. Herr / Komponist / Beleuchter / Tommy, PolizistOliver Liebl
4. Herr / Regisseur / Meredith, Butler / Clark, Glorias ChauffeurRoman Martin
5. Herr / Tonmeister / Prinz Tino TacianoMaximilian Klakow

 

(あらすじ編に続きます)

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!

プロデューサーズ ウィーン版オリジナルキャスト ライブ版CD

 

アンディはこちらでも大活躍

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親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

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2016-12-28 16:01 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパーで上演されたAxel an der Himmelstuerのレポ第二段です。今回は演出サプライズについてです。

 

この作品の以前のレポを含む、フォルクスオーパー作品のレポはこちら

フォルクスオーパーVolksoper作品

 

●演出サプライズ5点

 

この作品は、演出が画期的で私の好みドンピシャ!シカネーダーの大規模だけどサブライズの少ない演出に物足りなさを感じてた私としては、大満足にお釣りが来るくらい。この作品の演出サプライズは、個人的に5つありました。

 

まず、白黒映画を意識して、舞台上のすべてがモノクロ。そんな制約であのおもしろさはレベル高いよ!

 

背景の映写や衣装だけでなく、役者のメイクも白塗りに黒い口紅で、オペラグラスでみたらアンディ白すぎwけど段々違和感なくなってくるどころか、モノクロの陰影の表現の深さに感心させられた。モノクロ縛りでここまで見せるとは!

 

モノクロ効果は、主人公である大女優が「私の人生には色がない」と嘆くことから。最後の最後で一瞬だけカラーになるので、この伏線も回収!カラーモノクロのテーマは、キャッチミーでもあったよね。

 

二つ目の演出上すごかった点は、AR(拡張現実)的な見せ方!ポケモンGOとかリオ五輪閉会式とか絶対意識したあの映写の使い方!舞台であんなの見たの初めてで鳥肌立ったよ!!視点のズレで見える景色が違って、3Dみたいな立体感のある場面転換!

 

AR的映写を具体的に説明すると、四角い部屋の角が右に見えるような映写→登場人物が乗ったベルトが右に(視点が動いた)→同時に映写のアングルが左に動き、部屋の反対側の角が左に映写され、今まで無かった扉が大道具として舞台上に置かれる、って感じ。

 

うー説明難しいー。舞台上の人物を、視点の代表としてスライドさせることで、観客も視点がスライドして、今まで見えてなかった部屋の部分が見えてくるって感じ。首を回して部屋を見渡すっていう3Dの動きを、映写とベルトの横スライドで客席全体に感じさせる。

 

この映写を使ったAR的3D場面転換は、きっとこれからどんどん舞台演出に取り入れられて、一年後には全然珍しくないものになってる気がする。けど、初めて見た時のこのうおー!って感じは大事にしたい!少なくとも今夜の私には革命的な演出だった!

 

自分がまさに舞台上の登場人物の立ち位置にいて、背景の映写の景色を見てるって感覚は、一幕最後にもあった。女優の屋敷の門を入ったアクセルが、雲の上を歩くように見える場面。ほんとに自分が雲の上にいるような感覚に陥った!なんなのあの不思議な感覚!

 

演出的にびっくりした第三点目は、映写を絵コンテみたいに使ってたこと。アニメーションで手書きで階段や窓、建物などの輪郭が描かれた後で、重ねてモノクロ写真が映写されることで、映画製作の絵コンテ→実写の過程を見てるような気になる。

 

演出ビックリ四つ目は、映写の人物が本物か映像なのか分からなくなること!これシカネーダーの気球のシーンでもあったから、流行りの技術なのかもしれないけど、初見ではトリックに気が付かないよ!役者が自転車乗ってたはずが、いつの間にかアニメーションになってて、あれ?本人どこ?みたいな。

 

ほんとこういうビックリ演出楽しいなー。オズの魔法使いでも結構びっくりあったし、フォルクスオーパーは最新のいろんな技術をちゃんと勉強してる感じがする。VRと舞台の相性がいいって前書いたけど、ARは更に良かった!

 

もう一つ演出(脚本)上の面白い発見があったわ。目立つアンサンブルが5人いるんだが、この人たちがスターシステム的にいろんな役をする。仏語訛りやどもりなどの特徴があって、映画の衣装係がパパラッチ、次のシーンでは警察官とか、昔のハリウッド映画や手塚治虫作品みたいな感じがする!

 

舞台は白黒時代のハリウッドなのに、登場人物にやたらドイツ語圏の人(アメリカ在住ドイツ系移民)が多くて、さすがオーストリアの作曲家のオペレッタw 主役はドイツ人(マインツ)だし、ウィーン弁丸出しで、英語の訛りが治らないウィーン下町出身のおっちゃんも出てくるw

 

この作品ストーリーも演出も役者も大好きなんだけど、一つだけ難点が。。セリフ聞き取りにくい。。シカネーダーは字幕全く見なくても理解出来たのに、アクセルは半分以上字幕見てた。。幕間にドイツ人も聞き取りにくいと言ってたので、字幕見て正解だったわ。脚本秀逸なだけに少し残念。

 

これで大体ストーリー以外の感想は書いたかな。明るく楽しく爆笑できて、頭もたっぷり使って伏線の謎解きして、演出におー!となって、最後はハッピーエンドにどっぷり浸かれました♪

 

(キャスト編に続きます)

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

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親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

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2016-12-26 16:01 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

2016年10月9日にフォルクスオーパーで観劇したAndreas Bieber主演Axel an der Himmelstuer(アクセル天国の扉にて)の観劇レポです。この度、ORFで全編が放送され、ゆっくり楽しむことができるようになったので、少し遅くなりましたが記念にレポを記事にしておきます。

 

いつもながら、つぶやきをまとめて記事にしてるので、所々リアルタイム感がありますが、そのまま行きます(笑)今回はフォルクスオーパー周りのグルメ情報も書きますねー。

 

まさに「天国の扉」だった、フォルクスオーパー

 

フォルクスオーパー最近は、主演の人の顔写真をドドドン!ってポスター。劇場にはこんな感じで並んでた。 一番左手前がAxelのポスター。手のひらに載ってるのがAndy。

 

●幕間

 

Andy主演Axel an der Himmelstuer幕間。鳥肌が止まらない!これは楽しい!めちゃくちゃ笑った!演出が画期的!舞台って楽しい、って純粋に思える良作!あー来て良かった。。客席で幕間に幸せに浸れるって最高の観劇体験だな。。

 

あーもう私が望むすべてがここにあった。。明るく楽しいストーリー、何重もの伏線を見事回収する脚本、計算された演出、爆笑シーン、ウィーン愛、踊りたくなる音楽と感動的なソロ、コメディやらせたら最高な役者たち!あー、幸せすぎてまだ鳥肌立ちまくり。。

 

フォルクスオーパー客席。相変わらず一番上の一番後ろがお気に入り。一番安い席は25ユーロ。

 

●観劇直後

 

フォルクスオーパーのAndy Bieber&Bettina Moench主演、Axel an der Himmelstuer最高だった!!あーほんとに天国にいるような気持ちで劇場を後にしました。こんなにニコニコさせてくれる作品を見れて、幸せだー!

 

あーもう何からレポすべきかわからないくらい何もかも最高だった。。オズの魔法使い、アクセルと、フォルクスオーパーは私の好み全開の作品続きで、ホント好きだわ。。あと三回は見たい!(そんな時間ないけど。。)少なくとも周りのウィーン人にオススメしまくろう!

 

●一言あらすじ

 

あらすじは、駆け出しハリウッド・レポーター(Andy)が、大ハリウッド女優(Bettina)のインタビューの仕事を受け、Andyの秘書の彼女と、Bettinaの王子の彼氏との関係もどちらも上手く行かず、次第にお互い惹かれていくという話。

 

ちゃんとしたあらすじはレポ後半にありますー。

 

●ちょっと落ち着いて作品紹介

 

Axel an der Himmelstuer(天国の門のアクセル)は、あの「白馬亭にて」の作曲家ベナツキー。後で調べて知って驚いた!だって、あまりに現代的でミュージカル的で、普通に新作ミュージカルをオペレッタとして上演してるんだと思った。

 

前半はどう見てもミュージカル。アップテンポな激しめの曲が多くて、場面転換はほぼ毎シーン。舞台はオーストリアではなくてハリウッドだし、荒唐無稽さや笑いの種類も現代の観客向け。もちろん主演ふたりはバリバリのミュージカル役者で、発声もどう聞いてもオペレッタではなくミュージカル。

 

だから幕間の時点では、これは新作ミュージカルをオペレッタとして売ってるだけだと思い込んでたw フォルクスオーパーのオペレッタでマイク付きは初めて見たし。二幕もミュージカル的ではあるけど、終わりに近づくにつれてオペレッタ的展開になってきて、やっと納得。大団円が決まってガッツポーズw

 

前半はミュージカルパロディっぽいセリフもあり、後半はオペレッタパロディなセリフもあり、いちいちくすくす笑ってた。ミュージカルのは偶然(元から脚本にある)か、この公演のためのセリフなのか分からないけど、小ネタとしてかなり面白かった。

 

ミュージカル小ネタは、大女優の名前にノーマがあったこと。サリー(ボウルズ?)もあったわ。VisionaereとFrisuerを掛けるところはシカネーダー意識したのかな?と思ったw あと牢屋のシーンのSing-Singがプロデューサーズw マックスじゃなくてレオのAndyが牢屋w

 

オペレッタのオマージュは偶然じゃなくて明らかに意識してて、「サンクトヴォルフガングのグリンツィング」(←白馬亭ww)、唐突なカイザー登場(←また白馬亭ww自分の作品ww)。こういうオペレッタのパロディにしっかり反応する観客w

 

極めつけは、アクセルが牢屋で歌ってたら「静かに!」って怒られるんだが、「三幕の牢屋では歌うもんだろ、オペレッタでは!」ってw 爆笑ww 三幕、牢屋、歌のキーワードでピンと来なかった人向けに「ロザリンデ」のヒントまでw こうもり3幕の歌の先生が牢屋で歌うシーンねww

 

とにかくめちゃくちゃおもしろくて、ほぼ毎シーンどこかしら笑ってた。ウィーンの歌なんて、もうあまりにぶっ飛んでて、最初から最後まで笑いすぎてお腹痛かったww こんなに舞台見て笑ったの、いつ以来だろう。。お陰でめっちゃストレス発散していい気分!

 

●コメディとは?

 

主役二人のコメディ芸達者ぶりと、役のハマりっぷりが存分に発揮されてた。ストーリーや演出自体が好みなので、ほかのキャストになってもまた見たい作品ではあるけど、やっぱりこの2人以上にはならないかもな。。プロデューサーズ以来の共演で、息もあっててほんと最高の2人!

 

コメディミュージカルのはずのシカネーダーで、二回しか笑えなかった(それもクスッと)のに、タイトルやポスターから内容が推測できない「アクセル」で、ここまで笑いまくるとはね。。客席にも大ウケだったし、笑いたい時は迷わずアクセル観よう!

 

オペレッタだから、明るい恋愛ドタバタの中でいろんな問題や事件が起こるんだけど、その回収の仕方が全部サプライズで、最後まで謎解きの楽しさと、大団円のカタルシスが持続した!全然結末読めなかったよ。。脚本が絶妙すぎる。。

 

直近で見たのが恋愛コメディのシカネーダーだから比較ばかりで悪いけど、シカネーダーでも恋愛ドタバタの中で問題が起きて、ドラマチックな展開か!と思いきや、二分後には解決してる問題ばかりで、伏線回収に全くなってない。だからストーリーが起伏はあっても驚きもドラマもない感じ。

 

シカネーダー観劇後に、え?終わり?って感じで、カタルシス全然なかったのは、きっとこのせいだな。問題→解決→問題→解決→よかったね、な展開より、問題山積み大パニック!やばいどうする!→最後の最後で魔法のように一気に解決!のほうがドラマチックで見てて快感。脚本のテクニックの問題だな。

 

●ヒューヒュー問題

 

ウィーンでは通常、クラシック音楽ではカテコでブラボー!と叫びますが、ミュージカルではヒューヒューです。オペレッタの殿堂フォルクスオーパーでは流石に私もヒューヒューは控えてたんですが、今日はあまりに素晴らしくて、思わずカテコの最初で一声ヒュー!と言ってしまった!

 

やばい、常連さんに睨まれるかな。。と思ったら、隣のオバチャンが2声目のヒューを言ってくれた!それからもヒューヒューが多くて、アンディにも絶対届いてるよ!カテコ後半は平土間からブラボー連呼も聞こえたし、なんかジャンルの融合の醍醐味だ!


 

(演出サプライズ編に続きます)

 

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

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親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

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2016-05-17 16:28 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

ウィーンフォルクスオーパー版が2005年に初演し、断続的にレパートリー上演されているサウンド・オブ・ミュージックですが、今年から主演マリア役が二代目に引き継がれました。

 

ザルツブルク版を含めると、これでオーストリアで3人のマリアが誕生したことになりますので、並べてみます。

 

●オーストリア版SoMマリア比較

 

こちらが、フォルクスオーパー初演(=オーストリア初演)マリア役Sandra Pires。元々有名な歌手で、SoM後もメリーポピンズの鳥おばさんなどミュージカルにも出演しています。

 

 

こちらが主演CD↓

 

サウンド・オブ・ミュージック オーストリア初演フォルクスオーパー版CD

 

 

ザルツブルク版のマリア役Wietske van Tongaren。ウィーン版レベッカの「私」で一躍有名になり、今ではドイツ語圏ミュージカルに欠かせない存在ですね。

 

↑私が持ってるディアンデルと全く同じのを着ててびっくりです(笑)

 

こちらがCD。トラップ大佐はUwe Kroeger。

 

サウンド・オブ・ミュージック ザルツブルク版CD

 

ちなみに下は、Wietskeのセカンドで、今ではほぼファーストとして出演しているMilica Jovanovic。

 

 

 

そして、こちらがフォルクスオーパーで今年からマリア役のバーバラ・オーバーマイヤー。シスターアクトのマリアロバート、キューティーブロンドん主演、再演モーツァルトのナンネールと、VBWミュージカルヒロインの座をほしいままにして、満を持してフォルクスオーパーデビューです。

 

 

皆さんそれぞれいい感じですねー。バーバラもCD出してほしいなー。

 

●3バージョントレイラー比較

 

それでは、マリアだけでなく、トレイラーも並べてみましょう。

 

まずは、ウィーンフォルクスオーパー初演版。Sandra PiresのSoMです。The Hills are alive、ドレミの歌、コンサートのお別れの歌、全ての山に登れの4曲が見れます。演出や舞台美術がかなり美しく泣けます。

 

 

 

こちらが、ザルツブルク版のトレイラー

 

Wietsukeの声は素晴らしい!Uweのトラップ大佐も映ります。子供たちが比較的大きい気がする。

 

こちらの演出は、ナチスカラーを結構出しています。舞台美術的には、あまり特筆すべきところはありませんが、実際のヴィラ・トラップを書き割りに使ってるので、ヴィラ・トラップ実物見た人はかなり感動します。

 

 

そして、こちらが新しく上がった、バーバラ・オーバーマイヤーのフォルクスオーパーSoM。インタビューが入ります。トラップ大佐はAxel Herrig(Falco Meets Amadeus、キャッチミーのパパ、ガイズアンドドールズのスカイ)。やっぱり舞台美術はザルツブルクよりフォルクスオーパーの方が美しいなあ。。

 

 

ザルツブルク版がオーストリア初演みたいな顔して宣伝してますが、フォルクスオーパーの方がずっと先なのは、私のブログを読んでくださってる方はご存知ですよね。

 

ドレミの歌の映像を見るとわかりますが、独語訳が全く違います。フォルクスオーパー版はCDFでザルツブルク版はドレミ。オーストリアではCDFで習うので、ドレミなのは観光客向け、CDFが現地人向けっぽい感じです。

 

参考記事:

「サウンド・オブ・ミュージック」ウィーンフォルクスオーパー版とザルツブルク版の歌詞比較

 

SoM関連の記事はこちらからどうぞ↓

舞台はウィーン! サウンド・オブ・ミュージックの歴史

 

 

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サウンド・オブ・ミュージック オーストリア初演フォルクスオーパー版CD

 

サウンド・オブ・ミュージック ザルツブルク版CD

 

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2013-11-23 00:12 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

●キャスト編

 

・スウィーニー・トッド

 

ミュージカル界では有名ではないけど、実は彼は有名なオペラ歌手。オペラ歌手がミュージカルの主演とか!!発声とかかなり違うし、演技も相当必要なのに、よくOKしたなあ、この人。

 

しかし、見てみて超納得!オペラ歌手とは思えない(失礼!)超迫力の演技派スターさんでした!!!歌ももちろんすごかったけど、それより醸し出す雰囲気や悲哀や狂気の表情があまりに迫力で、彼のおかげでこの作品がぐーんと深くなったのが感じられた。オペラ歌手でここまで演技できるってすごいことだよ!!!!!ミュージカルやストプレ役者だって、ここまで演技できる人を探すのは難しいのでは?

 

まず、長身にグレーの長髪で自信ありげな立ち姿がかっこいいー!やっぱりスウィーニー・トッドはかっこよさもないとね!

 

剃刀を手にしたときのあの有名なせりふ「これで私の右手は完全だ!」Mein rechte Hand ist Ganz!の時のあの得意げで恍惚とした表情!そして、オペラ歌手なのにこのセリフの重々しいこと!!!

 

判事を逃した後、怒り狂って歌うソロの狂ってること!目をむいたまま見下ろし、口をニヤリとさせる、この独特の表情が壮絶で迫力!!!顔と声の表情だけで「ここで狂った!」って見ててピンと来させるのがすごい!

 

おまけに今思い出してもスローモーションで再現されるのが、死ぬ瞬間のあの動き!!

 

トビアスに首をかき切られ、そのままのけぞって動かないトッド。死なないのかと思ったら、驚いたような無表情のまま、超スローモーションでゆーーーっくりと緩慢に前に倒れ、抱きしめた妻の上に覆いかぶさっていく。

 

悪いやつなのに、何て泣ける死に方なんだ。。あんな死に方する主人公初めて見たよ。。心に余韻残り過ぎだ。

 

 

と、演技ばかり褒めましたが、歌がまたほんとすばらしかったのよーー!!オペラ歌手なのに、ミュージカルの歌い方完全にマスターしてるってどういうことよー!

 

オペラ歌手がミュージカル歌ったら、不自然に朗々としてるところがあるでしょ?彼はまったくそんなことないの!っていうか、オペラ歌手がやってるって絶対気が付かないよ!

 

オペラチックではなく、しっかりと一音一音表情の乗った深い美声。超難曲ソロを歌いながら、顔と声の表情を一音ずつ変えながら、完璧にコントロールされて歌声を操る。もう神業としか思えん。。

 

演技も歌もこんなにずば抜けてるのに、おまけにあの長身と悲哀を含んだ傲慢さが、もうかっこよすぎる。。

 

なんで理髪師ごときがあんなに偉そうでかっこいいんだ、って突っ込みそうになるかと思ったら、何の違和感もなく、このスウィーニー・トッドのヒーロー的カッコよさにクラクラ来てしまいそうでした。こんなかっこよかったら、理髪師じゃなくてもっとかっこいい仕事(将軍とかw)が似合うよ!!

 

・ラヴェット夫人

 

スウィーニー・トッドがオペラ畑の人だけど、このおばちゃんはミュージカル界から!それもなんという実力派を連れてきたことか!

 

最近のVBWミューを見てた人ならお馴染みのDagmar Hellbergおばちゃん。シスターアクトで修道院長を演じ、そのあとすぐにエリザベートでゾフィーを演じ、合間にはフォルクスオーパーでラヴェット夫人と、超精力的に活躍中。

 

それもそのはず、ほんとこの人安定して素晴らしい歌声だし、難曲も何のそのだし、演技力もお墨付き。見た目は普通のおばちゃんなのに、そりゃ引っ張りだこのはずだよ!

 

ゾフィーはあまり歌うところがなかったから、それほど堪能できたわけじゃなかったけど、ラヴェット夫人はもう、水を得た魚のように超難曲をコミカルにシャキッと歌い上げてくれる!

 

よくあんなリズムも取りにくくて、音程は不協和音ばっかりの早口の歌を、笑いを取りつつスイスイ踊って歌えるものねー!もう、彼女の上手さ、ソツなさには舌を巻くわ。。。彼女で見てしまったら、なかなか他に満足するラヴェット夫人は出ないだろうな。

 

ほんとコミカルな演技が楽しいの!こんなダークで残酷な話なのに、結構彼女のおかげで笑わせてもらったわ。この役がなければ単なるどよーんミュージカルで終わってたところだったわ。

 

・判事

 

みんな大好きRobert Mayer!!いつもいい役ばっかりだったけど、今回は本格的な悪役。さすがブルク劇場役者だけあって、素晴らしい悪役っぷりでした。

 

いつも好々爺みたいなニコニコ姿を見てるもんだから、登場してすぐに上半身脱いで、トッドの妻を犯してるシーンは衝撃だったわ。

 

そのあともまた上半身脱いで、ジョアンナに欲情する自分に鞭打つシーンも壮絶。ほんと役者だわ。。

 

なのに、理髪店に入ると、ジョアンナのために男前になろうとひげをそるのがチャーミング。トッドとのデュエットでポンポンポンとハミングして、トッドが口笛拭いてるシーンが、すごい緊迫しててゾクゾク来た!

 

2幕はあまり出番なかったけど、さすがにものすごい存在感のある判事でした。

 

・トビアス

 

最初超脇役かと思ったら、最後は重要人物だった。

今まで知らない役者さんだけど、あまりに演技も歌も素晴らしくて大感動した。ちゃんと覚えておこーっと。

 

。確かにピレッリの営業ソングや、2幕最初のパイの営業ソングのソロが際立って素晴らしくて、こいつタダモノじゃない!って思ってたけど、まさか最後のソロ(ラヴェット夫人を守ってあげる歌)であそこまですごいとは!!!

 

とっても背が低い役者さんで、子供にすら見えるくらい。だから脇役だと思ってたんだけど、あの守ってあげる歌の演技がもうあまりにすごくて。なかなか言い出しにくいあの演技。柱に隠れたり、もっと舞台右まで下がってみたり、また柱に隠れたり、もじもじしたり。もう、この動きがあまりに絶妙で(手の動きも!)、子供みたいで可愛くて、よしよししてあげたくなった!

 

で曲の最後はラヴェット夫人のスカートに顔をうずめて「僕が守ってあげるからね!」って、幼い子供がママに言うみたいに、完全に無垢に。ああーー!なんか自分の息子にそんなこと言われたら、泣いてしまうわーー!と思いながら、うっすらと泣いてしまった。

 

このダークで残酷なストーリーの中で、心が洗われる瞬間にひやっとする。オトナの事情や悪に手を染めてそれが自然になった話の展開に慣れきって、ラヴェット夫人のブラックジョークで笑えるようになってしまった自分に、無垢な光を投げかけるのが、このトビアスの純粋さ。(あともう一つ、殺人を繰り返すトッドの理髪店に、5歳くらいの娘を同伴したパパが来て、殺さないエピソードも「無垢」が光る瞬間。)

 

ほんと、このトビアスはストーリーのかなめになってる。ラヴェット夫人が何気なく見せた財布が元主人ピレッリのものだったことから、トビアスはトッドが彼を殺したと疑ったので、ラヴェット夫人は、トビアスを騙してパン焼き部屋に閉じ込める。人肉をひき肉にする機械の使い方を教えられたら、信じてる夫人に
殺されそうなのに気がつかず、「
3回こねるのが秘訣よ」って教えたら、まじめに「3回こねる、3回こねる」って言いながら嬉しそうに機械を回すのがまた、無垢でひやっとする。

 

最後までトビアスは、ラヴェット夫人は悪くなくて、トッドが悪者だと信じてる。ラヴェット夫人の死体を見て、迷いもなくトッドを殺したのも、なんだか泣ける。

 

解釈によっては、トビアスはラヴェット夫人を女として片思いしていたっていう考え方もあるけど、私が見た時は、小さい子供がママを慕う愛情があふれすぎてるって感じだった。そんなトビアスの、ママを守るため、という無垢な愛が、どす黒い中でキラッと光るようで、どす黒さに慣れてしまった自分への、戒めのような気がして、そのきらめきを直視するのが逆に怖い感じ。

 

うん。この「無垢を直視できない」って感覚が、この作品を見終わった後に心にぽつんと残るんだよ。だから、トビアスの存在が、ストーリーの凄い要になってて、考えてみたら鳥肌が立つ。

 

・狂女

 

なんか最初っから歌うまいし存在感あるんだよねー。けど、狂った演技がうまいかと思えば、結構普通に会話もできてるのね。

 

しかし、あのコートを丸めて赤ん坊をあやし始めた演技には、おもむろすぎて度肝を抜かれた!

 

いやあ、まあ、キーパーソンではあるんですが、あの演技と歌と存在感はすごかった。。

 

・アンソニーとジョアンナ

 

ジョアンナも単なる純粋可愛いヒロインじゃなくて、なんだかちょっと浮かれてる感じが、一生とらわれててテンションおかしくなった感じでリアルw。

 

キスしてキスしてってwwそればっかりww

 

しかし歌がうまくて、右上の廊下で拘束衣着てだらーんと座ってる時の声がすばらしかった。

 

アンソニーは、とてもうまいんだけど、あまり特徴のない役なので、可もなく不可もなく。あの濃い大人たちに交じると、アンソニーとジョアンナって普通すぎて影が薄いよねw。

 

・ピレッリ

 

んー。役者さんの名前は西洋っぽいけど、実はアジア人。役名はイタリア人でセニョールとか言われてるのに、見た目はどう見ても怪しい中国人ww。いや、イメージはピッタリだからいいけどw。そういえば、オペラ「愛の妙薬」でも、なんだか妙なところにアジア人が登場して、役どころ的に全然違和感なかったのを思い出した。

 

    Regie Matthias Davids

    Bühnenbild Mathias Fischer-Dieskau

    Kostüme Susanne Hubrich

    Licht Fabrice Kebour

    Choreographie Florian Hurler

    Choreinstudierung Thomas Böttcher

    

    Dirigent: Joseph R. Olefirowicz

    Sweeney Todd: Morten Frank Larsen

    Mrs. Lovett: Dagmar Hellberg

    Richter Turpin: Robert R Meyer

    Tobias Ragg: Tom Schimon

    Anthony Hope: Alexander Pinderak

    Johanna: Anita Götz

    Büttel Bamford: Kurt Schreibmayer

    Rodolfo Pirelli: Vincent Schirrmacher

    Bettlerin: Patricia Nessy

    Jonas Fogg: Franz Suhrada

    Vogelhändler: Georg Wacks

 

●気が付いた点

 

ストーリーの流れで、気になったシーンなどを箇条書きにしてみます。

 

・いきなり最初のシーンから度肝を抜かれた。何だあの音楽!難曲すぎる!どうやって歌って演奏してるんだ!?おまけに、演出がすごすぎる!最初っから巨大歯車のセットが盆に載って回る回る。ロンドンの汚い裏通りの狭さも、あの巨大セットと枠組みで天才的に表現。最初のシーン見ただけで、この作品はやらかしてくれる!って確信できる、すごいインパクト。

 

それに、なんだか音楽の重厚さとアンサンブルの規模、現代的ながら超巨大で抽象的な舞台美術が、ミュージカルと言うよりオペラを見ているような気にさせられる。このセットでアイーダとかやっても違和感なさそう。

 

今までVolksoperミュージカルって古典的だけど軽妙で楽しいコメディが多かったので、こういうへヴィー系もここまでやってくれるとは頼もしいし、あえてオペラっぽくやることで、オペラファンのお客さんの心も掴んでしまうという、一石二鳥っぷり。もう先が期待できる!

 

・少し残念なのは、早口すぎてアンサンブルが言ってることが聞き取りにくかったりする。個人的にはソロは普通に聞き取れたし、英語字幕あると思ったけどなくて、全然困らなかったけど、アンサンブルの時だけは字幕欲しいな、とちょっと思った。

 

しかし、あんなにわかりにくい曲な上、ほとんど予習で来てなくてストーリーも忘れてたのに、ほぼ全部ちゃんと聞き取れたからかなり自信を取り戻したわ(笑)やっぱりドイツ語の勉強は劇場に限るw

 

・狂女がキーパーソンっていうのは、彼女が妙に目立ってるし存在感があるので気づいてはいたんだけど(何度も言うけど映画見たのに結末すっかり忘れてたからねw)、幕間でちょっと考えたらわかってしまった(それも思い出したんじゃなくて、普通にわかったって感じ。そこまで忘れてたww)。気が付いたけど、やっぱりラストは素晴らしかった。

 

・狂女の狂い方がかなり演技的にうまい。特に最初出てきたところの、卑猥な仕草や、哀れ→爆笑の流れなんかは、どう見ても迷惑な狂女。なのに、別のシーンでアンソニーにジョアンナのことを聞かれたときは、意外にまともな会話が出てきてたね。しかし赤ん坊を抱く仕草がもう、狂ってて哀れで。。

 

・名曲ジョアンナは、やっぱりこの作品でソロで歌われることは一番多いのかな。映画の記憶がほとんどない私でも、相当覚えてたわ。

 

・一番最後がすっごく好き。結局みんな死んで、生き残ってるのはトビーとアンソニーとジョアンナだけなんだけど、この3人が最後の歌を歌いだしたら、舞台が回って、今まで殺された人たちが、殺された時の衣装で血が付いたまま登場して、アンサンブルに加わる。死者が蘇った!と思ったんだけど、これってそれ以上の意味があるよね?

 

ストーリー終わってないのに、死んだ人がこうやって語り掛けてくるのは、客席の私たちに何かを問いかけている、訴えかけてるからに他ならないと思うんだよね。

 

死人がよみがえると言えば、レミズの「空の椅子のテーブル」なんだけど、あれはマリウスの脳内幽霊でしょ?このシーンは、別に誰かの脳内で死者がよみがえってるというイメージじゃなくて、死んだキャラが客席にいる私たちに、物語を語ってるって感じなんだよね。レミズのパリのシーンや、レベッカの最初のシーンがちょっと重なった気がした。

 

とにかく、トビーの純粋さに胸を撃ち抜かれたところで、この死者全員復活(ラヴェット夫人やトッドも含めて)で、ずずーんと来たっていうか、なぜかちょっと救われた気がした。

 

この全員復活がなかったら、ほんとにもう救いがなかったところだったけど、全員復活してくれたおかげで「ああ、よかった、このお話は、私たちに何かを訴えかけるためのストーリーだったんだ。この人たちはストーリー上死んで、私たちにいろいろ考えさせてくれたけど、実は残ったのは死体ではなく、私の心の中にあるこの衝撃だけだったんだ。。」って思えたのよね。大団円っていうわけじゃないけど、なんだか、すがすがしい気分になった。(逆にいうとトッドが死んで終わった映画は、この救いがなかったんだよね。。)

 

●まとめ

 

というわけで、本当にすばらしい作品でした。ウィーンに来た時に上演していたら、ぜひ、ぜひ見てみてください。映画がいまいち受け入れられなかった人も、舞台なら全然違う印象のはず。

 

楽しく見れる作品ではないですが、演出と歌と演技のレベルの高さに茫然とさせられます。私は今年見た作品では三本指に入る作品だと思ってるので、またリピート決定です!しかし、精神的には結構余裕のある時に見に行かないとなあ。。

 

エリザベート ウィーン2012年新キャスト版 全曲ライブCD<2枚組>

 

サウンド・オブ・ミュージック オーストリア初演フォルクスオーパー版CD

2013-11-20 09:14 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

 

気にはなっていたものの、作品としてあまり好きなわけじゃないので後回しにするつもりだった、フォルクスオーパーのスウィーニー・トッドですが、レビューがとてつもなくいいのので、早速見に行ってきました。

 

すごいすごいすごい!!!Volksoperの実力がすごすぎて、もう唖然。この作品って、ほんと音楽命!なので、これだけ演奏してくれる豪華オケと、これだけ歌えるものすごい人材をこれだけ集められるVolksoperは、ハンパなくすごい!

 

みんなウィーンミュージカルと言えばウィーン劇場協会(VBW)のエリザベートやモーツァルト!を思い浮かべるかもしれないけど、Volksoperの底力は、ひょっとするとVBWを上回っているのでは?!

 

一応フォルクスオーパーはVBWとかぶらないように、古いミュージカル(マイフェアレディとか)をレパートリーにしています。おかげでウィーンでは新作も古い作品も見れて、何ともミュージカルファンにとっては贅沢な環境。

 

最近ちょっと個人的にツボにはまらないVBW作品ですが、フォルクスオーパーはドンピシャ率が高い!ほんとレベル高いわ。。

 

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これが公式写真。電車の中とか駅とかこのポスターが張られまくり。見に行く前は怖かったけど見に行った後はトッドのかっこよさを毎回チェックw

 

というわけで、レポ行きますー。

 

 

●つぶやきまとめ

 

とりあえず、観劇直後のつぶやきをまとめておきます。感想のダイジェストはこちらから。

 

VolksoperSweeny Todd。上の立ち見3ユーロ買って入ったけど、空席に座らせてもらった♪この作品、映画ではあまり好きになれなかったけど、生で見たらも、の、す、ご、いわーーーー!!クレイジーすぎるーー。けどなんか嫌いじゃないし心に残る。

 

まず、ソンドハイムの曲が見事!これを演奏したVolksoperのオケへの拍手が惜しみなかった!そして、オペラ歌手のSweeny Toddがかっこいいやらうまいやら。もう素敵すぎてクラクラ。肉屋のおばちゃんがDagmar Hellberg。ゾフィーから乗り換えで輝いてた!

 

お馴染みRobert Mayerも珍しい悪役で芸達者っぷりを発揮。トビアスの人がすっごいよかったー!オケの生の演奏が素晴らしい上、キャストの安定して高レベルなので、至福の観劇。それに演出が!鳥肌モノ!!!絶対リピート決定!

 

映画より残酷じゃないし、何よりあの難曲の生演奏の迫力が映画の比じゃない。すごいオケだわ。。映画の記憶がほとんどなかったおかげで、ラストもびっくりできたし、トビアスの演技が輝いてた!終わってからも彼のことを考えてしまうわ。深い作品よね。。

 

最近VBWが迷走気味で、イマイチツボをついてくれない中で、Volksoperの新作はどれもこれもレベルが高いし、ツボを突いてくる!最近の新作はどれもVolksoperの方に軍配が上がるわー。ウィーンにVolksoperがあってよかった。

 

映画のトレイラー見直してみたけど、映画はまじめ過ぎたわー。舞台はもっとコミカルなところの軽さがリリーフになってて、ストーリーより音楽に重点があったから、どよーんとなり過ぎず、舞台を芸術として楽しんだ感じ。

 

●映画版とか

 

一応ジョニー・デップの映画を2008年に見てたんですが、イマイチ好きになれなくて、印象に残る曲以外は完璧忘れてたwまあ、印象に残る曲が56曲あったので、かなり音楽は頭に入ってたけど、肝心の登場人物やエンディングが全く思い出せなかったww

 

覚えてたのは、スウィーニー・トッドが剃刀でばっさばっさやるっていうのと、肉屋のおばちゃんがいたことくらい。娘?恋人?狂女?なにそれ?って感じだったので、今回舞台版見ていい感じにラストにびっくりできたのがよかったわー(っていうか、幕間でピンと来ちゃったんだが)。

 

しかし一度見たミュージカルはたいてい忘れない私が、ここまでストーリーを忘れるってことは、やっぱりあのスプラッタ具合に衝撃を受けて記憶から消しちゃったんだろうね。

 

で、舞台が素晴らしすぎたので、映画がどうして受け付けなかったのか考えてみた。思うに、この作品って音楽がストーリーや人物の感情をぐいぐい引っ張っていくのよね。乱暴に言っちゃえば、理解できない言語で見ても、音楽が人物の感情を代弁してるので、どう考えて行動しているのか、話が大方理解できてしまうって感じ。

 

音楽がストーリーよりも前面に押し出されてるので、舞台で見た時はその音楽の凄さ(メロディだけでなく、オケの生演奏や歌手の実力も含めて)にぐいぐい引き込まれて、あの残酷で狂ったストーリーも音楽の凄さの陰に隠れて、めちゃくちゃさが軽減されてた気がする。

 

それが映画では、まず生演奏じゃないし、役者もプロのミュージカル役者ではないから、音楽的レベルが生の舞台よりも落ちる。おまけに映画って基本的にストーリーを土台に話を作っていくモノだから、どう頑張っても音楽よりストーリーに目が行ってしまう。で、そのストーリーがあんなにスプラッタでめちゃくちゃだと、そっちに気がとられて、ストーリーの矛盾とか動機とか、そんなことばっかり考えながら見てしまう。

 

舞台だと音楽の凄さに引っ張られて、ストーリーの妙なところはあいまいにされちゃうのが、力技的で、音楽の世界に没頭できて心地よい。もう、ストーリー破綻しててもいいよー。あのすばらしい音楽が、ストーリーよりもっと重要な人物の感情の起伏を物語ってくれてるから、っていう気分になるのね。

 

もちろんストーリーが破たんしたすべてのミュージカルにこれが適応されるわけではなく(ルドルフとかドラキュラとかw)、やはりこの作品のソンドハイムの特殊なうねるような音楽が、この効果を生み出してるんだと思う。そして残念ながら、映画ではこの音楽が舞台ほど伝わってこなかったってことかな。

 

●あらすじ編(ネタバレを含みますので、気にする人はキャスト編まで飛ばして読んでください)

 

15年前に冤罪で流刑になった理髪師ベンジャミン・バーカーは、スウィーニー・トッドと改名してロンドンに戻ってくる。脱獄して漂流しているところを助けてくれたアンソニーと港で分かれるところで、狂女が絡んできて追い払う。

 

昔の住居に戻ってくると、下の階の肉屋(ミートパイ屋)のおばちゃんラヴェット夫人が過去の話を教えてくれる。トッドを冤罪にしたターピン判事は、トッドの妻ルーシーに惚れてたので、トッドを無実の罪で流罪にした後、妻を手籠めにし、赤子だった娘ジョアンナを監禁する。妻は毒薬を飲んだ。復讐を誓うトッド。

 

街でなんか変な理髪師ピレッリと髭剃り勝負をして金を巻き上げたトッドは、判事の部下を髭剃りに誘い、判事とのコネ(?)を作る。

 

アンソニーは、判事にとらわれたトッドの娘ジョアンナとラブラブになり、彼女を連れて逃げることにする。判事は娘ほど年のジョアンナに肉欲を感じ自らを鞭打つが、彼女に結婚を申し込む。嫌がるジョアンナ。

 

一方、トッドの元を訪ねてきたのは彼の過去を暴きに来たピレッリ。彼を思わず剃刀で殺害する。次にお目当ての判事が来たので、同じく殺害しようとするが、間際でアンソニーの邪魔が入り、チャンスを逸す。怒りでちょっと頭がイっちゃったトッドは、全お客さんを殺すと決断する。

 

処理に困った死体をミートパイの具にすることでラヴェット夫人と意気投合する。ピレッリの小僧をやっていたトビアスは、ピレッリが消えたのでラヴェット夫人の元で働くことに。

 

(2幕)

 

死体を地下のパイ焼き部屋に落とすカラクリの理髪台のおかげで超合理化して、パイ屋は大繁盛。ラヴェット夫人はトッドへの愛を告白するが、トッドは復讐しか頭にない。

 

しかし、この辺りから雲行きがおかしくなってくる。判事が送り込んだ調査員(警察?)もやすやすと殺害するトッドたち。

 

一方ジョアンナは精神病院に閉じ込められていた。トッドの入れ知恵で、アンソニーはカツラ屋に成りすまして彼女を救い出そうとする。これを利用して、判事をおびき寄せる手紙を書くトッド。

 

ラヴェット夫人の元で働くトビアスは、彼女への母親に対する息子のような愛を告白し、「僕が守るから」と告げるが、ラヴェット夫人の表情は硬く、トビアスをパイ焼き部屋に閉じ込める。

 

アンソニーとジョアンナがトッドの部屋に逃げてきて、男装のジョアンナを残してアンソニーはいったん部屋を出る。トッドが戻ってきたので、ジョアンナは箱に隠れると、次にやってきたのは狂女。女は部屋に入るなり、上着を脱ぎ、くるくる丸めたかと思うと、赤子をあやすようなしぐさを始める。

 

戻ってきたトッドは、たやすく狂女を殺害し、パイ焼き部屋へ落とす。次にやってきたのは判事。こちらもトッドはさっくりのどを切って落とす。次に箱から出てきたジョアンナ(男装しているためトッドは気づかない)も殺そうとするが、すんでのところで逃げ出す。

 

トッドとラヴェット夫人は、最後にパイ焼き部屋に行くと、閉じ込めたはずのトビアスの姿は見えず、床には狂女と判事の死体が転がっている。その狂女の顔を見て、これが死んだと思っていた自分の妻だと知り、茫然自失のトッド。

 

狂女が探している妻と知っていて、ラヴェット夫人がわざと黙っていたと知ったトッドは、彼女を殺害し、再び死んだ妻の元へ。

 

そこへ隠れていたトビアスが姿を現し、慕っていたラヴェット夫人がトッドによって殺された姿を目撃して、トッドを剃刀で殺害する。

 

最後は、生き残ったトビアスとジョアンナとアンソニーの他に、殺されたすべての人たちが舞台上で大合唱。

 

●演出編

 

この舞台、演出がすばらしかったーー!!!不気味でダークなのに、思わず美しいとつぶやいてしまうような、不思議な舞台美術。

 

歯車をモチーフにした回り舞台で、中央の巨大歯車の下がミートパイ屋で上が理髪店。理髪椅子の下はセリになっていて、死体が滑り落ちる仕組み。

 

公式サイトより

 

その奥に、歯車の塔のような構造体があり、これらが乗った盆が回転すると、一番下は、夫人の部屋(ピアノがある)、パイ焼き室があり、更に回転すると赤く縁どられた三角の構造体が見える。(ロンドンのごみごみした道などの表現)

 

舞台上空には渡り廊下のような構造体があり、ロンドンの町の人たちや地下に下りていく夫人とトッドが歩いたりする。

 

舞台手前には、赤い線が2本引いてあり、これが映画の「血の流れ」に相当するっポイ。映画では理髪椅子の仕掛けを作るときに歯車が出てきてたよね。

 

この歯車のモチーフがめちゃくちゃかっこいくて、照明の当て方によっては美しくさえある。さすがこの舞台美術は、私の大好きなアナテフカ(屋根の上のバイオリン弾き)と同じ人のだよ!!趣味がドンピシャの演出家を見つけた時って嬉しくなるよね♪

 

 

(次回はキャスト編と気づいたこと編です)

 

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サウンド・オブ・ミュージック オーストリア初演フォルクスオーパー版CD

2013-04-09 04:34 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品
ずいぶん前になりますが、Volksoperで見たキス・ミー・ケイトのレポ(と言うか直後のツイート)を軽くまとめます。観劇は1月24日。

一応、5年ほど前にGloriatheaterという小さな劇場でMayaさんが主演したのを見ているので、作品的には二回目ですが、シェイクスピアに詳しい私も、ストーリーはあまり記憶にない感じ。。

今回のお目当ては、超脇役のBoris Eder。モーツァルト!でシカネーダーやってたあの人です!あのあたりの作品のオリジナルキャストは、舞台やコンサートなど何らかの形で見る機会があるんですが、このBoris Ederだけは、生で歌ってる姿を見る事がなくて(Mitsukoコンではナレーターだった)、あんなにしかネーダーの歌上手かったのにもったいない!いつか歌っている彼を見てみたい!とずっと思ってたのです。今回もなかなか歌わないからやきもきしてたら、最後で一番印象に残る楽しい歌を歌ってくれて大満足!!!まあ、本業はキャバレティストなので、彼の一人舞台を見に行けばもっと歌声が聞けるかなー。

あと、Ich war noch niemals in NYでアクセルをやったAndreas Lichtenbergerがモテモテ中年オヤジ役(笑)。ドイツ人丸出しなAndreasだけど、ウィーンに定着してくれたら結構嬉しいかも。けど、ワンパターンな役しか出来ないタイプかもしれないので、がんばれー!

それでは、ツイートまとめます。

・予習する暇がなかった。。キス・ミー・ケイト@ Volksoper。この作品は一応二回目だけど、全然前回の記憶がない。。キャストは超楽しみ!!

・キスミーケイト幕間。プロレスミューというジャンルがあれば、この作品はドンピシャ。こんなに殴る蹴るが多い作品も珍しいよね。衣装がステキーー!!今んとこBoris Eder歌なし。

・キスミーケイト。満足度は80%。無難にまとめては来てるけど、演出と振り付けに工夫がなかった気が。いつもの私の好きなあの二人じゃなかったし!あの二人が演出と振り付けしたら、ずいぶん面白かっただろうなー。

・せっかく劇中劇盛りだくさんだし、舞台と楽屋を行ったり来たりするんだから、もっとその境目をなくして、どっちがどっちかわからないけど、とにかくハッピーエンドで大団円でよかったね!みたいな感じにしてくれたら面白かったのに!

・衣装はなんだかすごく良くて、この衣装の人注目しとこう!Sue Blaneという人。一幕は前も思ったけど、なんか長め。ドタバタがノンストップでメリハリがない感じ。主役以外のカップルにもっと焦点を当ててくれたらよかったのに!ゲイもいたのに!

・なんか、仕事のストレスか、どかんと激しいロック聴いて頭空っぽにしたかったのに、古いミューソンで頭フニャフニャになったわ。ガツンとキツイの聴きたい!ジーザスかウィーン版RJ辺りがいいかな。

・キャスト編。今回1番の注目はモーツァルト!でシカネーダーやってからほとんど見かけなかった、Boris Eder。超脇役だったので歌わないかと思って諦めてたら、最後で見せ場が!シェイクスピアの歌!そして、歌うーまーいー!あの、聞きまくったあの声だよーー!もっと聞きたかったーー!!

・主役のLichtenbergerはNY以来。役作りもそのままの、俺について来い系の中年男で、リリィ(ケイト)役Lisaと似た雰囲気だったので、なんだか既視感が。歌はキャノン系で、フォルクスオーパーであそこまで歌えたら立派。

・リリィ役はMayaさんで以前見たけど、やっぱりああいう演技がデフォルトなのかしら。もう少しドタバタ感を減らして、女らしいしっとりした所もあったらいいのにー。ビアンカのJohannaは可愛いけどセクシーじゃなくて、もっとワルイ女っぽい子でもよかったかも。

・ギャンブラーのビルはRobin Poellという人で、タップの見せ場もあってすごく良かった!チンピラの一人がBoris Ederで、見れて感動!もっと歌う所をみたいよー。これからもフォルクスオーパーミュージカルに出てくれないかなあ。

・しかし、五年前くらいに見て以来、予習もしてなかったのに、なかなか覚えてる曲が多かったわ。そういう意味ではいい作品だとは思うんだけどね。。

(舞台が終わって、近くのカフェ・ワイマールで休憩中に。。)

・うわ。カフェ・ワイマールに今日のキャストが来てる!主役のリリィの人と目が合った。びっくりしたー!

キャスト&スタッフ

Dirigent:Lorenz C. Aichner

Fred Graham (Petruchio):Andreas Lichtenberger
Lilli Vanessi (Kate):Franziska Becker
Bill Calhoun (Lucentio):Robin Poell
Lois Lane (Bianca):Johanna Arrouas
Harry Trevor (Baptista)S:andor Nemeth
Hattie, Lilli Vanessis Garderobiere:Sulie Girardi
Paul, Fred Grahams Garderobier:Martin Bermoser
Harrison Howell, Produzent:Kurt Schreibmayer
Erster Ganove:Boris Eder
Zweiter Ganove:Herbert Steinbock
Gremio (Erster Freier):Roman Martin
Hortensio (Zweiter Freier):Christian Schleinzer
Ralph, Inspizient:Georg Wacks
Ensemble:Caroline Ciglenec
Ensemble:Wilbirg Helml
Ensemble:Eva Prenner
Ensemble:Lynsey Thurgar
Ensemble:Thomas Huber
Ensemble:Oliver Liebl
Ensemble:Stefan Gregor Schmitz




Volksoper版サウンド・オブ・ミュージック



モーツァルト! ウィーン版


Ich war noch niemals in NY ニューヨークに行きたい!! ウィーン版CD



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2012-05-29 19:52 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品
母の日にサウンド・オブ・ミュージックをマチネで見てきました。

せっかく観劇中に書いたメモが見当たらないので、うろ覚えのままのレポですが。。

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■関連日記

♪サウンド・オブ・ミュージック@Volksoper 2005年6月

♪サウンドオブミュージック配役情報

●チケットゲット編

どうしても母の日にお出かけしたくなって、前日の夜にチケットをあさる私。当日券じゃないだけましw。VBW系は日曜は18時始まりなのでタイミングが合わずパス。見たかったNonsenseやLSHはちょうど休演日。諦めかけた時に見つけたVolksoperのサウンドオブミュージック!再演してたんだった!それも、もう一度見たかったんだった!

しかし、さすが日曜だけあって結構売れていて、下の立ち見で見たかったけど上の立ち見で。下の立ち見だと、コンサートのシーンで兵隊さんが横に立つからすごい迫力なのにー!

けど、上の立ち見は早めに行ったのでいい場所確保できました♪下の立ち見からだと字幕が見えないから一長一短。

しかし、親子率が多いのはいいとして、民族衣装率があまりにも高くてびっくり!!客席の三分の一くらい民族衣装だったんじゃ。。いや、いくらオーストリアとはいえ、普通の劇場には民族衣装は着て行かないよ。。日曜で、母の日で、オーストリアのお話だから着てきたのかな。もう一体何のコスプレ大会かとw。

しかし、子供3人連れの親子合計5人でみんな民族衣装とかだと、ほんとトラップ一家みたいで迫力ー。私もディアンデル着て着たらよかったー。

あと、英語しゃべる観光客もかなり多かったです。

●キャスト編

キャストは初演の時と同じサンドラ・ピレス。やったぞ!おまけに、トラップ大佐は前と変わってAxel Herrig!FMAの!ファルコつながりで応援しているのだ。歌も上手いし、濃い外見が好み(笑)。あと、私は見ていなかったので知らないんですが、長女リーズル役はHelden von Morgenというキャスティングショーに出ていた人(Conny Mooswalder)で、知名度はあるようです。前のリーズルがものすごくうまかったんですが、今回はまあまあでした。

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主要メンバーだけ感想を軽く書きますー。

・マリア(Sandra Pires)

みんな知ってる有名歌手です。見た目も優しそうなお姉さんで、マリアピッタリ。前もこの人だったけど、今回のほうが柔らかくて声も合ってた気がする。可愛らしいけどお茶目で、子供にも好かれるタイプで、歌もうまくて、ギター持たしても様になって、文句なしのマリアでしたー!

・トラップ大佐(Axel Herrig)

前の人もものすごく歌がうまかったんですが、やっぱり応援してるAxel Herrigがこんないい役で出てきてくれたら嬉しいよねー。彼、見た目はファルコだけど(爆)、声はきれいなバスなんだよねー。見た目の濃いファルコっぽさは、軍服着せてしゃきっとさせたら結構似合ってる。前半の厳しい船長っぷりは結構良かったと思います。エルザのことそれほど好きでもないって感じもよく出てた。

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あまりいい写真がなかったけど。。


デレデレ期に入っても、前のトラップ大佐はホントデレデレ一直線だったけど、Axelはキスとかうまいけどそれほどデレデレしてなくて、けどいいお父さんで、話が自然につながった気が。歌も普通にうまいし!!!

ただ、一つだけ残念だったのは、そういう役付作りだから仕方ないかもだけど、せっかくの泣かせどころのエーデルワイスが、大音量で迫力で迫るというより、とつとつと語り聞かせるって形だったってこと。故国を離れる悲しさはわかるけど、それでもそのあたりを乗り越えて、どっかーんと迫力で聞かせて欲しかったなあ。。語りかけるのはいいんだけど、微妙にエーデルワイスはどかんと聞きたかった感じ。

それ以外はとてもいいトラップ大佐だったよー。マリアが惚れるのもわかるわー。

●エルザとマックス

この二人、歌はうまいから安心して聞けたんですが、キャラ作りが微妙で立ち位置がよくわからなかった。。

まず、エルザとマックスって実は付き合ってない?っていうくらいの仲の良さw。結局エルザがトラップ大佐を振るのは政治的理由(徹底的アンチナチだから)だったんだけど、そう分かる前は「マックスと付き合うから?」って思ってたくらいw.

あと、マックス。この人、ホントはひょうきんで3枚目の役じゃないの?子供たちにも人気で、ナチにも取り入って、けどアンチナチのトラップ大佐とも仲が良くて、ひょうひょうと世渡りする、みたいな憎めないキャラ。なんか、今回の舞台では、マックスが一体どちら側の人間なのか微妙によくわからなくて、私の中では「実はトラップ大佐を利用してただけなんじゃ。。」っていう位置づけになっちゃったよ。

だって、ハネムーン中の子供たちだけ仕込んでコンサートに出させたり(っていうか、このコンサートってザルツブルク音楽祭って設定だったのか!)さー。まあ、トラップ大佐のコーラスの出演日程を急遽遅らせてくれたのはいいにしても、結局逃がすところまで知ってたのか謎だし。最後の順位発表の時だって、わざと時間稼ぎしてくれてたんだと思ったんだけど、そうでもないような演技もあったし。。ううむ。。

・リーズルとロルフ

リーズル前のほうが田舎臭かったけど歌もうまくて演技も最高だったー!今回は一応有名な人だけど、歌もまあまあうまかったけど、演技が素人すぎ。。I am 16 going on 17では、オセオセ過ぎてちょっと引くわ。。なんか演技のテンポがずれてて、学芸会くさいんだよね。。w

ロルフは本役の人が病気で当日飛び込みだったけど、うまかったー!同じくI am 16 going on 17でも、慌てっぷりが超かわいい!自転車もいい!あとで完全にナチス側になっちゃったときも、冷たさがいい!そして、最後逃してくれる時の台詞のタイミングも最高!

・子供たち

男の子って二人しかいないのねー。長男フリードリッヒがひょろ長くて見た目はもう大人なのに、仕草とか子供っぽくて超かわいいw.リーズルが大人っぽ過ぎるのか。。電車の真似とか、まだ子供ー。

一番小さい子映画ではマリアだから、グレーテルってやっぱりちょっと違和感が。。けど、超可愛くて、いつも抱っこされててお人形さんみたいー。

あと地味に、メガネの子(ルイーザ?)がめちゃ歌うまかった!

Bühnenbild und Kostüme: André Barbe
Lichtdesign: Guy Simard

Dirigent: Ralf Lange
Maria Rainer, Anwärterin im Kloster: Sandra Pires
Schwester Margarethe, Meisterin der Anwärterinnen: Ulrike Pichler-Steffen
Schwester Bertha, Novizenmeisterin: Regula Rosin
Schwester Sophie: Yannchen Hoffmann
Mutter Oberin: Ulrike Steinsky
Kapitän Georg von Trapp: Axel Herrig
Franz, Hausdiener: Joseph Prammer
Frau Schmidt, Haushälterin: Guggi Löwinger
Liesel: Conny Mooswalder
Friedrich: Anton Puscha
Louise: Antonia Pumberger
Kurt: Max Schachermayer
Brigitte: Karla Kriz
Martha: Lea Schedelberger
Gretel: Sophie Sander
Rolf Gruber: Martin Bermoser
Elsa Schrader: Renate Pitscheider
Max Dettweiler: Jörg Westerkamp
Herr Zeller: Gerhard Ernst
Baron Elberfeld: Michael Weber
Baronesse Elberfeld: Manuela Culka
Admiral von Schreiber: Franz Waechter

●全体の流れと感想

・映画とあまりに曲の順番が違うので、リピートとはいえやっぱり違和感。それほど映画のシーンが焼き付いてるのねー。

・個人的には、1幕が多少長かった気が。。2曲ほど省けばちょうどいいのかな?

・やっぱり一番印象に残るのは、2幕のコンサート以降。前回は1階立ち見だったので、ナチスの兵隊が客席に立つのがものすごい迫力だったんだけど、今回2階だからそれが全然なくて残念すぎるー!しかし、舞台に映写されたハーケンクロイツはやっぱり客席凍るね。。

・最初のアルプスの書割の下に修道院の柱が見える舞台美術がすごく好き!まさにザルツカンマーグートの山々って感じがする!おまけに、修道院のセットからそのまま山になって、マリアが♪サウンド・オブ・ミュージック歌うのが、舞台なのにすごいスムーズに場所移動ができてる!

・しかし、サウンド・オブ・ミュージック♪の歌の最初のサビだけ英語なんですけど。。あと、一番最後の♪すべての山に登れもワンフレーズだけ英語ww

・ドイツ語版Das Lied der Bergeって最初は違和感あったけど、すぐ慣れたわー。

・どう考えても、修道女ミュージカル流行ってません?(爆)シスターアクトといい、ナンセンスといい。。ww

・やっぱりFavorite thingsがこんなに早い時点で、それも修道院長と一緒に歌うとか、違和感ありまくりなんですけど。。けど、修道院長が実はマリアっぽい性格の人で、マリアと仲良しっていうのは、結婚式とか最後の伏線にもなってるのねー。

・マリアの服ダサすぎwって思ってたら、普通に突っ込まれてたw.しかし、そのあとカーテンで作っちゃうところがまたダサイww。あのカーテンほんとひどいと思ってたけど、ひどいからこそインパクトがあってあとで笑えるわー。

・使用人のおばさんのほう、良い人だわー。執事は後でどんでん返しだけど。

・笛のやりとり、何回見ても笑えるww。特にAxelサマになってるわーw

・ドレミの歌。突っ込みどころいっぱい過ぎて何から始めればいいのかw.まず。ドレミの歌の目的って、子供たちがドレミという単語(?)を覚えにくいからこじつけた歌でしょ?ドイツ語だとどれもはCDEだからこじつける必要ないのに、それでも歌にしないといけないジレンマw

・そして、コジつけた先が、Cはセロファンペーパー、Dは蒸気機関車、Eはエレファント(Elefantentier)、Fは翻る旗(これは後で伏線!)、Gは田舎のコーラスグループ、Aはアルファベットのまま(爆)、Hはローズヒップのお茶だってさー。なんという。。とくに英語で言うLa, a note to follow Sewもめちゃくちゃだが、Aはアルファベットのままって、全部アルファベットやん!

C, wie Cellophanpapier,
D, bei D-Zug denkt man dran,
E, ein Elefantentier,
F, wie flatterhafter Fan,
G, Gesangsverein vom Land,
A, vom Alphabet bekannt,
H, wie Hagebuttentee,

das führt uns zurück zu C.

・更に、これを最後のコンサートのシーンでは上級なコーラスアレンジでするんだけど、最後のローズヒップのお茶がドイツ語で言うとハーゲブッッテンテーなんだけど、もう、ハーーーーハーーーハーゲハーーゲハーーーゲブッテンブッテンブッテン、ブッテンテー♪って歌われて、日本語に脳内変換したら爆笑しちゃうよww

・まあ、ひとつひとつの音程に振りがついてるのは可愛いんだけどさ-。特にコーラスグループの振り付けがかわいかったー。

・I am sixteen going on seventeenについては、リーズルとロルフの演技のところで書いたよね。リーズルオセオセすぎて初々しさが全くない。。ロルフは逆にかわいいーー。

・一人ぼっちの羊飼いーー!好き好きーーー!!!しかし、映画の羊飼いの紙芝居のがもっと好き。。

・マックスとエルザの歌が1幕と2幕に1曲ずつ入るんですが、これが要らないようでいてストーリー的には重要なんだよねー。

・パーティーのシーンは、マリアとトラップ大佐が近づくということでも重要だけど、それより、「お互いに話をしないふたつのグループが居る」っていうのがポイントだよねー。

・お休みのクックーの歌が可愛すぎーーー!!!男の子二人が特にかわいいーー!!しかし、これがコンサートのシーンではあんなに号泣するとは。。

・しかし、舞台版は、前も書いたけど、①マリアと子供たちが仲良くなるの部、②マリアと大佐が仲良くなるの部、③大佐ピンチ!の部の3つに分かれてて、同時進行しないのねー。少し1幕長めだから、同時進行してもいいかなと思うんだけど。

・2幕のエルザとマックスの歌。これ、ほんと意味深いー。併合当時のオーストリア人をよく代弁してると思うよ。マックスは、併合はどうせ一時的なものだ、抵抗しても損するだけなので、今はひょうひょうとうまく立ち回って損しないのが一番、という立場。これがオーストリア人の大部分だったのよねー。トラップ大佐は断固併合拒否。エルザは、断固拒否の人と結婚したら損するので、さらっと結婚は破棄w.マリアはその辺全然こだわらないからトラップ大佐と結婚しちゃうのね。

・前見た時オーストリア人が「当時トラップ大佐みたいなオーストリア人もいたんだねー」って嬉しそうに言ってたけど、これがオーストリア人の素直な心境だと思う。結構唯々諾々と併合されちゃった辺り、オーストリア人にとっては黒歴史だもんね。。

・結婚式のシーン。Mondseeの教会なのね-と思いながら見てると感慨深いわ。ベールめちゃくちゃ長い。。しかし、孤児のマリアが修道院という帰るところがあってよかったねー。

・この辺りからストーリーが良い感じに政治政治してきます。前回見たときは、ドイツ語が全部聞き取れなかったからか、字幕見えてなかったからか、ちょっと理解が足りないところも合った気が。今回しっかり聞いて見てたので、完璧背景が理解できたよ。

・トラップ大佐とマリアは新婚旅行で不在。そんな子供たちだけを炊きつけて、音楽祭で歌わそうとするマックス。そこへナチスの士官がやってきて、「併合は済んだのに旗を掲げてないのはこの家だけだ!」と文句をつける。マックスはその場を軽く収めようとするが、大佐が帰ってくる。大佐に電報が来て、「併合されたので、ドイツのUボートを指揮しろ。ハンブルクに向けて今日出発」と言われる。マリアとトラップ大佐は逃げ出すことを決意するが、準備に時間が必要。そんな時マックスが「コンサートは今日ではなく水曜日」と言ってくれるの、時間が稼げる、という流れ。

・大佐はもう退役した船長だったので、Uボートに引っ張られていくとか最悪ー。いや、逃げ出したのは単に反ナチスだったからだと思ってたんだけど、そりゃ乗りたくもないUボートに乗せられるくらいだったら逃げるわー。

・コンサートで歌ってからハンブルクに向かいます。というマリアに、兵隊が「なんの歌をうたうんだ!」と聞かれ、害のないドレミの歌を歌いだすマリア。良い感じだ-。そしてさらいに良い感じなのは、Fのあたりで舞台に一人のこるトラップ大佐が「翻る旗!」と空を睨んで歌うこと。おーー!オーストリアの旗!

・で、コンサート。前も書いたけど、ナチの兵隊が客席にいるのが凄い!凍りつく客席!是非1階で見たかったー!

・ちなみに、オーストリアではハイルヒトラーのポーズをしたり、ハーケンクロイツを掲げるのは法律的に禁止されています。ただ、舞台上など、芸術的必要があればOKということになっています。それにしても、役者さんがハイルヒトラーしたときは、客席引いてました。。けど、やってた役者さんも小役人っぽい感じの人で、かなり適当に(言いたくないけど言わされてるっぽい感じ)苦笑を誘っててそれはそれでよかった気がw。

・一家の民族衣装っぷりがすばらしすぎる。っていうか、日本でこういうコンサートって、歌謡曲コンサートっぽくてダサくてやってられないと思うけど、オーストリアってこういう民族衣装着た民族音楽コンサートはよくあって、テレビでも中継されてるのよねー。田舎田舎過ぎて笑っちゃうけど、結構皆さん上手だったり。

・前も書いたけど、ここのドレミの歌上級コーラスバージョンは、アレンジがレベル高すぎて色々と笑えてしまったww

・大佐のエーデルワイス。これも前書いたけど、大音量で聞きたかったー!けど、それでもとつとつと歌う感じが泣けるーー!もうこの辺りから号泣。。それに、ドイツ語版エーデルワイスは空で歌えるので、口パクしてました。

Edelweiß, Edelweiß,
Du grüßt mich jeden Morgen,
Sehe ich dich,
Freue ich mich,
Und vergess' meine Sorgen.
Schmücke das Heimatland,
Schön und weiß,
Blühest wie die Sterne.
Edelweiß, Edelweiß,
Ach, ich hab dich so gerne.

英語がオリジナルとはいい、良い翻訳ですねー。簡単で、それでいて気持ちがこもってて。Schmücke das Heimatland,とかーーー!!!あーーー!ich hab dich so gerne.とかーーー!!!今から故郷を永久に去る大佐の気持ちになったら、歌いながら号泣だよーーーーー!!!

・更に泣かすのが、このあとの子供たちのクックーの歌!!!あーー!クックーごとに舞台を去っていく子供たちが、半泣きだったり、去り難かったりして、もう泣け過ぎるーーー!一番小さい子が意外に冷静ww

・そして順位発表が爆笑!!!!1位と2位のバンドとおばちゃんがでしゃばりすぎて忘れられん!いるいるこういう人!それも民族衣装!

・トラップ一家がいなくなったってわかったら、ナチスの兵隊が舞台を走り回って探すんですが、ここものすごい寂しかった。。前回は結構兵隊さんいっぱい走り回って、犬もいたのに!ここで犬見るの楽しみにしてたのに!!!犬出て来なかったよーーー!それも、兵隊さんも少ないし。。。

・で、修道院で逃げる逃げる。小さい子が可愛くてかわいそう。。これからイタリア、スイスって山超えていくとか、大変すぎる。。。

・で、ロルフ!逃してくれるってわかってても、やっぱり泣けるーーー!!!

・♪すべての山に登れで、修道院長が送り出してくれます。あの、並んだシルエットで山に消えていく演出がとても好きー。

・最後、カテコでは、字幕にドイツ語版のエーデルワイスが流れて、みんなで大合唱してくださいー、って言う流れ。字幕に気がつかなかったけど普通に歌ってました(笑)。

曲目
1. Einleitung: Rex admirabilis / Alleluja (Nonnen)
2. The Sound of Music / Das Lied der Berge (Maria)
3. Maria (Mutter Oberin, Schwestern Magarethe, Bertha, Sophie)
4. Die Dinge, die ich gerne mag(Mutter Oberin, Maria)
5. C-D-E (Maria, Kinder)
6. Sechzehn, beinah schon siebzehn (Rolf, Liesel)
7. Der junge Geißhirt (Maria, Kinder)
8. Lebt die Liebe noch? (Kapitän, Max, Elsa)
9. Reminiszenz: Das Lied der Berge (Kapitän, Maria, Kinder, Elsa)
10. Leb wohl, good bye (Kinder), Reminiszenz: Der junge Geißhirt
11. Die höchsten Berge (Mutter Oberin, Maria, Nonnen)
12. Kein Mensch kann es ändern (Elsa, Max, Kapitän)
13. Gut gemacht (Kapitän, Maria)
14. Die Hochzeit: Reminiszenz: Maria, Confitemini Domino (Nonnen)
15. Reminiszenz: Sechzehn, beinah schon siebzehn (Liesel, Maria)
16. Reminiszenz: C-D-E (Maria, Kinder, Kapitän)
17. Edelweiß (Kapitän)
18. Reminiszenz: Leb wohl, good bye (Max, Maria, Kinder, Kapitän)
19. Reminiszenz: Die höchsten Berge (Mutter Oberin, Nonnen)
20. Applausmusik

●まとめ

やっぱりこの作品は後半がいいね!けど、前わからなかった歴史的背景がけっこうはっきりして、それもかなり史実に忠実に作ってあったので、好感度アップです(実際トラップ一家がザルツブルク音楽祭に出たのは、結婚してからしばらくたってからだけど、その辺はまあ脚色の範囲内ってことで。)

思ったより1幕が長かったので、もう一度のリピートは考えちゃいますが、やっぱり定期的に見るのがいい作品。また映画見たくなってきたなー。


Volksoper版サウンド・オブ・ミュージック


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2012-01-26 21:18 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品
バーンスタインのキャンディード見てきました。Volksoperのコンサート形式だったんですが、この機会を逃せばいつ聞けるか分からないし、と思って。

●座席編

2階の立ち見なので、早く着こうと思って19時10分ぐらいに付いたら、開演時間間違ってて、始まったところだった!けど、ちょうどオーバーチュアで到着したから助かったー。そして、2階がらすきだったので座らせてもらえたよー♪

●ジャンル編

まず、キャンディードってジャンルが微妙。オペラ?オペレッタ?ミュージカル?オペラ・コミック?コミック・オペレッタ?

バーンスタイン自体も定義してないし、プロダクションによって呼び方も違う。今回のVolksoper晩は、コミック・オペレッタと銘打ってました。今回の目標の一つは、今作品のジャンルを見極めて、自分なりの結論を出すこと。

結論から言うと、オペラ半分ミュージカル半分、といったところでしょう。オペレッタではない気がするし、コミックでもない。

まず、消去法から。実はこのお話、ストーリーがありえないくらい荒唐無稽なんですが、結論はヘヴィーな教訓付き。なので、楽しく歌って踊って少なくとも3カップルできて、めでたしめでたしのオペレッタではないし、オペラコミックでもない。

音楽からいうと、オペラ調の曲が有名。オーバーチュアとGlitter and be gay(クネゴンデのソロ、ハーハーハッハハハ♪パートを聞いたら誰でも知ってる難曲)はオペラ調で、超有名。あと、コーラスはなんとなくワーグナーっぽいどしーんとした迫力(多分、戦争の歌はワーグナー意識してるだろ。舞台もドイツだし)。このあたりを聞く限り、ミュージカルっぽくはない。

けど、Best of all possible worldsとか, I am easily AssimilatedとかWe are womenとかQuietとかWhat's the useとか聞いてると、こりゃーミュージカルだろー、オペラでこんな曲ないわーー、って思う。

というわけで、オペラとミュージカルの中間というわけではなく、オペラ半分、ミュージカル半分、といったところ。

ストーリーからすると、オペラにはちょっとヘヴィーすぎる気がするが。そのあたりはあらすじ編で後述。

Youtubeのまとめ動画
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=A1jwUYJO6Ew



(あらすじ&解釈編、キャスト編などに続く)
2012-01-13 22:34 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品
フォルクスオーパーのDie spinnen, die Roemer!見てきました。日本ではなじみのないタイトルかな?私もA funny thing happened on the way to the Forum(略称はA funny thingもしくはForum)のドイツ語版っていわれるまで気がつかなかったよ!って、このタイトルもあまりメジャーじゃないかな?ソンドハイムの古いミュージカルだけど、日本ではまだ上演されていない模様。1966年の映画の邦題は「ローマで起こった奇妙な出来事」。

ドイツ語タイトルは二種類あって、Zustaende, wie in alten Romというタイトルで上演されたものもあります。Die spinnen, die Roemer!というのは、直訳すると「アホか、ローマ人!」(笑)って言う意味。

ストーリーは、愉快なドタバタ喜劇。登場人物の名前が堅苦しいし、ローマが舞台ってなんだかとっつきにくそうだけど、どんなオペレッタよりもオペレッタらしい(笑)、恋愛カオスと大団円のストーリーで、見終わったらスカーーーっとします(笑)。

●全体の感想

いや、もう、超楽しかったーーー!!!最高でした。飛ぶように時間が過ぎたー!爆笑爆笑。キャストも超豪華で、全く飽きさせない展開。キャラがそれぞれ濃いし、みんないい意味で狂ってるwww。まだ今年は2作品目だけど、もう上半期で一番面白かった賞をあげてもいいくらい!!

5月に再演があるけど、キャスト替えなのでリピート決定♪今のキャストでもう一度みたいけど、オリジナルキャストでは最終公演だったのだー!オリキャスで5公演しかないとかーー!けど、ほんと見れてよかったよーー!!

しかし、近年稀に見る、心ワクワクのキャスティング。Volksoper音楽監督Robert Mayer(マイフェアレディのイライザのパパ、ハロードーリーのドーリーの恋人、ガイズアンドドールズの悪役)主演、脇役にSigrid Hauser(ハロードーリーのドーリー、ガイズアンドドールズのアデレード)、Boris Pfeifer(R&Jのヴェローナ大公、Badenのエビータのチェ)、Bettina Moench(プロデューサーズのウーラ)、Gernot Krannerさん(TdVの教授)などなど。。おまけに、演出Werner Sobotka、振り付けがRamesh Nairだよ!!二人ともすごく好みなのだ!!とくにRamesh Nairの振り付けはほんとハズレがないし、楽しいし最高!!

それに、アンサンブルまでみんな、ものすごい出ずっぱりでがんばってて拍手拍手!!たった17人でここまでやってくれるとは!!名前のある役以外でも、娼婦の皆さんがすごいキャラが立ってるし、一番がんばったのは「三人の男」!!3人組で、残りの全ての役(兵隊、宦官w、道行く人、天使など)を演じまくり、もう着替えまくり、出ずっぱり!!それに、どの役やっても笑わせる!いやあ、こんなにすごいアンサンブルは初めて見たよ!

(あらすじ、演出編、キャスト編などに続く)
2011-02-12 00:40 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品
まだまだ体調は不安定なんですが、何とかガイズアンドドールズ見てきました。正直家を出る前は頭痛と吐き気であきらめようかと思ったんですが、始まってみたら「やっぱり来てよかった!」って思ったよ。いや、Volksoper2回乗り継ぎだから遠いよ。。おまけに3階席だから階段登るの大変だよ。。(苦笑)

今回は二回目レポなので軽く行きますー。前回のレポはこちら。

♪ガイズアンドドールズ@Volksoper
http://wienok.blog119.fc2.com/blog-entry-1055.html

●座席編

まあ、諸所の事情で立ち見を控えることになったので(泣)、できるだけ安い座る席を探しました。21ユーロの最上階後部の席の左より。全体の振り付けや演出がよく見えて、オペラグラスでは人物がよく見えて大満足の席です。前回が右ボックス席で少し見切れたので、二回目は全体が見渡せる席がよかったので、完璧!特に、2幕の地下のシーンは正面から見たかったの!

●全体の感想箇条書きに。。。

・振り付け!!!1幕の最初の町のシーンとか後半ハバナのシーン、2幕の地下のギャンブルのシーン、舟をこぐ歌など、ほんと、振り付けがすばらしい!!!!すごい好みの振り付けだし、これはもしや。。と思って後で見てみたら、やっぱりRamesh Nairだった。。Teleringのインド人ね(笑)。もう私の最近のレポこの人出まくりー。ハロードーリーもKammerspieleのキャバレーもこの人だったけど、ほんとこの人の振り付け好きだわ。。

・ダンサーもVolksoperのバレエの人なので、キレがあってすばらしい!!!VBWのダンスとまた違ったクラシックなキレがあるよねー。そんなバレエダンサーがミュージカルな振り付けで踊ってくれるもんだから贅沢だよ!!!HotBoxのショーのシーンで脱ぐところなんかほんと素敵!!!

・好きなシーンは、ハバナもいいけど、やっぱり2幕の地下のギャンブルシーンがほんと好き。演出も、最初の群舞も、スカイのソロのときの振り付けもめちゃかっこいい!!!あと、ボート漕ぐ歌が迫力ーーー!!!ほんとこの二つのシーンは鳥肌だわ。。。。

・演出は、正面から見たらさらに宝塚風なのが懐かしいー。大きな書割を沢山使っての古きよき演出手法(笑)。それがまた作品の古さによく合ってるよ。ほんとこの作品は音楽も演出もストーリーも宝塚向けだよねー。

・キャストはほぼ前回と同じファーストキャスト。サラだけが大好きなJohannaじゃなかったー。セカンドの人ちょっといろいろとイマイチ。。歌がものすごいオペレッタ調なので、一人だけ浮いてましたよ。。Johannaもオペレッタの人だけど、ミュージカルに出ても違和感ないのにねー。Johannaで見たかったな。。。

・けど、他のキャストはもう、前回よりよかったくらい!!!スカイのAxel HerrigはFalco Meets AmedeusのFalco役。もう、歌も演技もうまいし、何よりあの全体の雰囲気がスカイにぴったり過ぎる!!!!ドイツ人だけど(爆)ほんともっとウィーンミュージカルにどしどし出て欲しいわーーー。

・アデレード役のSigrid Hauserがほんと好きすぎる。。。ほんとこの人芸達者ですばらしいわ。。。あんな太ったおばちゃん(失礼!)なのに、何であんなにかわいくて魅力的なんだろう。。。歌うますぎ!!!!ハロードーリーのときとずいぶん声を変えてあるのがすごい。。そして、演技がかわいすぎる!!!!やっぱりあの、結婚してくれない曲でまた泣いた。。前ほどじゃないけど。。あと、巨乳っぷりがすごかった(←冷静にw)。っていうか、もう、一挙手一投足に注目してしまうよ。ほんと、この人がVolksoperでいっぱい出てくれて嬉しいよ。。

・ネイサンのRobert Mayer!!!!!さすがRobert Mayer(Volksoperの監督です)!!!!!ほんとそつなくうまいし、Sigrid Hauserとの組み合わせがいいよねー。(ハロードーリーもこの組み合わせww)2幕のアデレードとのデュエットで「アデレードアデレード!」って突っ込みいれるのが何だかすごい毎回違ってよかった!ラストのくしゃみが爆笑ww。

・ギャング3人組の一人がKrannerさんだったwww。こんなところで仕事してたのか、Krannerさん。。。TdVの教授役はどうしたの??今日はセカンドの人がやってるの?っていうか、教授役セカンドなんていたの?(爆)

・ものすごい個人的な発見なんだけど、もう1年くらい気になってた曲の出所がわかった!!!このTdVパロディ作品Pflanz der Vampireで出てきたメロディの元ネタをずっと探してたの!!!ガイズアンドドールズのラブソングだった!!!ああ、ほんとわかってほっとしたよ。。。それも、オーバーチュアの最初のフレーズだし!!!おかげでオーバーチュア聞いて涙出たwww。

というわけで、ずっと二回目見たかったガイズアンドドールズ、見れてよかったー。これはほんと、誰が見ても楽しめるよねー。それに、この体調でも外出できて観劇できたことが確認できたのも収穫収穫。
フォト
カテコ写真

Besetzung

* RegieHeinz Marecek
* BühnenbildSam Madwar
* KostümeIngrid Erb
* ChoreographieRamesh Nair
*
* DirigentJoseph Olefirowicz
* Super-Super JohnsonGaines Hall
* Benny BananaGernot Kranner
* Rusty CharlieJeffrey Treganza
* Miss Sarah BrownMartina Dorak
* AgataSusanne Litschauer
* ArvideSándor Németh
* CorporalFrederick Greene
* CalvinHermann Lehr
* MarthaManuela Culka
* Harry der HengstNicolaus Hagg
* Inspektor BranniganPeter Pikl
* Nathan DetroitRobert Meyer
* Angie der OchsJoseph Prammer
* Miss AdelaideSigrid Hauser
* Sky MastersonAxel Herrig
* Hot Box CharlieChristoph Wagner-Trenkwitz
* General CartwrightRegula Rosin
* Big JuleGerhard Ernst

(追記)

ちょっと気になって調べた、Krannerさんの出演予定。別に今日TdVに出ないとは書いてないんですが。。(水曜日が休演日だと)っていうか、他の劇場に出てる日は、TdVは誰がやってるんでしょうねえ。。

あと、8,9月にバーデンのレミズでテナをやるんだとか。っていうか、バーデンのレミズ再演しちゃうの???えーーー。あれ史上最悪のレミズだったのに。。演出変えてくれるなら見に行ってもいいけどさ。。

http://www.gernotkranner.bplaced.net/i_termine.html
2010-09-26 00:52 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品
Volksoper二日連続。今日はハロードーリー!の初日!!!!初日なのにチケットが取れてしまった。それも5ユーロのLoge(ボックス席)。これは行くしかないでしょう!!!

○初日の醍醐味♪

初日と言うのは、千秋楽と並んで、やっぱり特別なイベントなわけですが、VBWだとVIPチケットしかないので、一般の人は普通その場に居合わせることができません。それが、Volksoperでは普通に買えるとか、太っ腹すぎるんですけど。。(笑)

しかし、行ってみたら、すごいすごい!初日はやっぱりセレブだらけだ!!!私はミュージカル界のセレブくらいしか知らないんですが、Kerstin Ibaldさんがいた!(←レベッカのベアトリス、エリザのエステルハージー)すごい背が高かった。。。あと、Teleringのインド人(Nemeshなんとか。AmstettenのHairとかに出演。今はウィーンのミュージカルの振付師をよくやってる)がいた!!!!SMSスパム詐欺のTeleringめ!金返せ!(笑)

Volksoperは他の劇場と比べて、お一人様が多くて、お一人様同士フレンドリーに挨拶を交わしたりするんですが、今回は同じLogeの安い席に居合わせたおばちゃんと仲良くなって、色々と話してました。このおばちゃんによると、同じLogeに有名俳優の妻(すごい白髪のおばあちゃん。一人できてました)が、となりのLogeにはブンデステアター系の有名俳優が座ってたそうです。ま、私もVictor Gernot(初代フランツヨーゼフ)のコンサートで、VolksoperのJohanna Arrouasと同じLogeだったし、結構いるもんなんですよ、その辺に。

しかし、終演後に出て行こうとすると、フォアイエでORFのアナウンサーが客席をバックに作品の解説をして、ビデオ撮ってた!これはきっとそのうちニュースになるんだろうなー。そういえば、カテコのときこれまたORFのビデオカメラが入ってたんですが、私のいる方向のLogeをめちゃくちゃ写してたぞ。これはSeitenblickeかWien Heutedeきっと映るな。。。(笑)

○作品について

まあ、古いミュージカルってことはわかると思うんですが、1960年代だったかな。驚いたことに、このお話の原作の原作は、オーストリア人劇作家ネストロイなのだ!びっくり。ラカージュと同じ作曲家です。BWではバーバラ・ストライザンド(だったかな?)が主役もやったことがあるそうです。ルイ・アームストロングも出演してたとか。

さて、こないだ偶然Volksoper音楽監督のRobert Mayerのインタビューをラジオで聞いてて、色々と情報収集したんですが、Volksoperはやっぱり、VBWと重ならないように、古いミュージカル(1970年以前だったと思う)を専門にしてるのね。こういう古い作品のリバイバルをやってくれると、ほんと嬉しい。VBWもいいけど、オリジナルや最新作ばっかりだと、時々古いのを見たい気分になるもんね。ほんと、前からVolksoperはよくやってたけど、Robert Mayerになってからミュージカルに力を入れだしたし、作品の質もぐっと上がった気がする。っていうか、Robert Mayerはみんな大好きだけど、私も好きだよ。

音楽監督なんですが、自分も出演してくれるのが嬉しいところ。元ブルクテアター役者なんですが、VBWのスピンオフ公演にも出演してるし、歌も普通にうまい。もちろん演技もすばらしい!マイフェアレディーのイライザのパパとか、ほんとすばらしかった!!!!

タイトルロールのドリー役は、Sigrid Hauser。これも、ウィーン人なら誰でも知ってる役者。ガイズアンドドールズで一生結婚できない女(彼氏が結婚したがらない)の役を、超コミカルに芸達者に演じてくれた。この人が出てたら、確実におもしろい!という安心して任せられるおばちゃんです。

ストーリーは、かなりオペレッタ風(笑)。ドーリーは仲人を進んでやってる気のいい未亡人のおばちゃん。今回の仕事は、気難しいおじいちゃんホレースの妻を見つけてやること。しかし、実はドーリー自身が彼の妻になりたいと思っているのですが、亡くなった夫からの「ゴーサイン」を待っていて、最後の一歩が踏み切れません。ドーリーはホレースに妻候補を紹介するため、ニューヨークへ連れて行きます。

ホレースの店で働くコーネリウスとバーナビーは、ボケとツッコミ的な男の子たち。こちらもニューヨークに行き、ホレースの妻の第一候補アイリーンが働く帽子屋にたどり着き、コーネリウスがアイリーンと、バーナビーがその助手と恋に落ちます。

ホレースの姪は、しがない画家と付き合っていて、おじのホレースに結婚を許してもらえません。ドーリーのアイデアで、ニューヨークで歌手としてデビューすれば、結婚を許してもらえると考え、これまた二人で家出してニューヨークへ向かいます。

この4カップルが、ドーリー御用達高級レストランで鉢合わせし、すったもんだの挙句皆さんくっつきます。ドーリーが最後まで待っていた、亡き夫のゴーサインは、ホレースの家の玄関の模様替えを自分が思っていた通りに、ホレースがしたのを見た時にもたらされ、ホレースとドーリーもめでたく結婚します。

というわけで、オペレッタは普通3カップルできるんですが、このお話は4カップル!!!それも、悪い人は一人もいなく、みんな単純でいい人たちばかり!なんとも後味のよい、楽しめる作品です。

(演出編、キャスト編に続く)