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2017-05-12 16:00 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

ウィーン・ミュージカル・ワールド」では、美女と野獣の各バージョン、各国語版CD絶賛お取り扱い中です! ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語など色々取り揃えてます♪


当店に「美女と野獣」関連の商品を並べるにあたり、どこにもないデータベースを作ろうと、各古国語版サントラとキャストアルバムの登場人物と役者名の情報を集めました。その時に気が付いたことをいくつかまとめておきますね。

 

「美女と野獣」の各バージョンのCD,DVDへのリンク:
アニメ映画版「美女と野獣」
ミュージカル舞台版「美女と野獣」
ディズニー実写映画版「美女と野獣」


「美女と野獣(ディズニー実写版)」ドイツ語版サウンドトラックCD

  

●キャラの名前が違う!

 

一部のキャラ名が、各国語バージョンで異なります。

 

どのバージョンでも共通して同じなのは、ベルとガストンとルミエール。他の役は、バージョンによって名前がかなり違います。

 

訳名が違うのは、英語の名前をそのまま使うと、吹き替えの中で浮いてしまったり、キャラの性格をうまく擬音語なので表せていないと思われるからで、子供にも直感的に特徴がわかりやすいように国によって変えられています。

 

それにしても、キャラの名前だけではなく、国籍まで変えてしまっているケースもあり、合わせて比較してみると面白いですよ。

 

●ビースト

 

まずは、野獣。これは、「野獣」に相当する各国の単語が使われているため、役名が違うというか、単語が違うと言った方がいいでしょう。

 

英語:Beast
ドイツ語:das Biest (ダス・ビースト)
フランス語:la Bête (ラ・ベート)
イタリア語:la bestia (ラ・ベスティア)
スペイン語:la bestia (ラ・ベスティア)

 

まず、どの言語もビースト、ベート、ベスティアと語感がよく似ています。

 

言語によって冠詞が異なることに、勘がいい方は気が付いたかもしれません。

 

英語の定冠詞はTheのみですが、ドイツ語には女性と男性と中性、仏伊西語には女性と男性の名詞があり、冠詞もそれに従って変化します。

 

ドイツ語はdas Biestと中性名詞になっていますが、仏伊西語はlaがついて女性名詞になっています。

 

日本人の感覚だと、ビーストが中性であるのは納得できますが、女性名詞というのはなんだか不思議な感じがしますね。

 

●国によって名前が全然違うランキング一位!!

 

ルミエールは明らかにフランス風の名前なのに(フランス語で「光」を意味する)、どの国でも名前は変わりません。発音しやすく、本人の性格のそのままの名前だからでしょうか。

 

一方、親友(?)で、きっちりしたイギリス人設定ののコッグスワースは、無残にも名前を変えられまくっています。

 

英語:Cogsworth
ドイツ語:Herr von Unruh (ヘア・フォン・ウンルー)
フランス語:Big Ben (ビッグベン)
イタリア語:Tockins (トッキンズ)
スペイン語:Din Don (ディンドン)
オランダ語、フラマン語:Tickens(ティッケンス)

 

元々の英語の名前でも、時計のコツコツいう音を再現したような名前ですが、フランス語のBig Benも、イギリスと時計のイメージをうまくミックスさせていますね。

 

スペイン語のDin Donも鐘の鳴る音、イタリアのTockinsやオランダ語、フラマン語のTickensはチクタクいう音ですね。特にTickensはディケンズと似ているので、言葉遊びもあるかもしれませんね。

 

さて、時計の音もイギリスも関係ないのが、ドイツ語のHerr von Unruhですが、これは、コグスワースの性格を名前にしているようです。

 

Herrは英語で言うミスター。それに、貴族がよく使ったvonがくっついているので、ちょっと偉そうなイメージです。そしてUnruhという名前。これは、「落ち着きがない」という意味のたんごなので、「ミスター・落ち着きがない」という名前になりますね。また、ドイツ語の時計を意味するUhr(ウーァ)と掛け合わせた言葉遊びにもなっています。

 

●ポット夫人

 

ポット夫人も結構国によって呼び名が違いますが、それだけではなく、国籍も違うようです。英語で言うミセスの部分に注目してみてください。

 

英語:Mrs. Potts
ドイツ語:Madame Pottine (マダム・ポッティーン)
フランス語:Mme  Samovar (マダム・サモワール)
イタリア語:Mrs Bric (ミセス・ブリック)
スペイン語:La Sra. Potts (ラ・セニョーラ・ポッツ)
オランダ語、フラマン語:Mevrouw Pot(ムフロウ・ポット)

 

「ポット」という名が出てくるのが、英語の他にドイツ語、スペイン語、オランダ語、フラマン語ですね。

 

ドイツ語はマダムを付けてフランス風にして、Pottineと英語のPotにフランス語の女性風語尾をくっつけて、無理やりフランス語風にした雰囲気を出しています。

 

スペイン語は「セニョーラ」とフランス風味はないようです。オランダ語、フラマン語のMevrouwは「レディ」といった意味ですので、「レディ・ポット」となっています。

 

フランス語は「マダム」をキープしつつ、ポットはサモワールに置き換わっています。イタリア語のBricだけはわかりませんでした。。(イタリア語はルフウがLe Tontになっているんですが、これもわかりませんでした。。)

 

どれも、ポット感はキープしつつ、フランス人なのか、イギリス人なのか、国籍不明なのかは国によって違うようですね。個人的には、「美女と野獣」の歌のNeither one preparedを「ナイザー」とイギリス英語で発音しているので、イギリス人だと思ってはいるのですが。。

 

●チップはどの国もかわいさを出してみた

 

チップも各国全然違いますが、これは苦労が見え隠れしてほほえましいです。

 

英語:Chip
ドイツ語:Tassilo (タッシロ)
フランス語:Zip (ジップ)
イタリア語:Chicco (キッコ)
スペイン語:Chip(チップ)
オランダ語、フラマン語:Jakopje(ヤコピエ)

 

英語の「チップ」は、コップの欠けている部分、という意味です。スペイン語もそのままですし、フランス語もおそらくその語感を残したようです。

 

ドイツ語のTassiloはずいぶん違うようですが、これはTasseがコーヒーカップを意味するので、そこに「ちゃん」的な語尾を付けたものです。

 

イタリア語のChiccoは、イタリアのおもちゃメーカーでこの名前のものがありますね。

 

そして、オランダ語、フラマン語のJakopje。これはJakop(ヤコブ)に「ちゃん」を意味するjeを付けたもので、これだけ何となく人間にも使えそうな人名です。

 

どの国でも、かわいさと語感は残しつつ、人名や縮小字(「ちゃん」など)を入れて、子供らしさも伝えるようにしていますね。

 

●タンス夫人

 

何となく日本語でもタンス夫人と呼んで、特に英語名があったのかも忘れてしまっていたわけですが、それもそのはず、英語版だけでも、作品によって名前が変わりまくっていたのですね!

 

そして各国語版は、派手派手しい名前大会になっていますwしかし、タンス夫人も国籍不詳ですw、オペラ歌手で有名な国なのか、原作のフランスなのか?その辺りも一緒に検証してみます。

 

英語(原案):Madame Armoire(マダム・アルモワール)
英語(アニメ版):Wardrobe(ワードローブ)
英語(舞台版):Madame de la Grande Bouche (マダム・ド・ラ・グランド・ブーシュ)
英語(2017年実写映画):Madame de Garderobe(マダム・ド・ガーデローブ)
ドイツ語:Mdm. Kommode (マダム・コモーデ)
フランス語:L'Armoire (ラルモワール)
イタリア語:Guardaroba (グアルデローバ)
スペイン語:Armario(アルマリオ)
オランダ語、フラマン語:La Commodia(ラ・コモディア)

 

まずは、複雑な英語名から検証します。ほぼどのバージョンもマダムと付いていますので、終始フランス人オペラ歌手、という設定です。(というか、ミセス・ポットとチップとコグスワース以外は皆イギリス人、という設定なのかもしれません)

 

英語版原案のアルモワールというのは、フランス語で「衣装ダンス」の意味。実写版のGarderobeも、衣裳部屋の意味です。舞台版のMadame de la Grande Boucheだけが異色ですが、Grande Boucheというのはフランス語で「大きな口」という意味で、オペラ歌手で声が大きいから、大きな口という名前になったようです。色々と由来があって面白いですね。

 

次は、同じゲルマン系言語のドイツ語とオランダ語、フラマン語を見てみましょう。KommedeもCommodiaどちらも「衣装ダンス」という意味ですが、ドイツ語はマダムなのでフランス人設定、オランダ語とフラマン語はLaで語尾もiaに変えてあるので、イタリア人歌手の設定ですね。

 

フランス語とスペイン語も同じラテン系の言語ということで似ています。Armoireは英語原案にもあったように「衣装タンス」や「クローゼット」の意味です。Armarioも同じです。何人かははっきりさせず、単に「タンス」いう感じです。

 

イタリアも語ラテン系言語ですが、英語のGarderobeと同じGuardarobaという単語で、シンプルに「衣装ダンス」としています。けど、有名なロシア人オペラ歌手「グルヴェローヴァ」に似せてきている気がするのは私だけでしょうか?

 

というわけで、タンス夫人は、英語版は名前が変わりまくり、「マダム大きな口」みたいなひどい言われようです(笑)英語、ドイツ語版はフランス人設定ですが、オランダ、フラマン語はイタリア人設定、イタリア語版はもしかしてロシア人?と言った感じです。

 

個人的には、タンス夫人はイタリア人っぽい気がするんですが、舞台版でワーグナー一瞬出てきますよね(笑)

 

 

●まとめ

 

というわけで、美女と野獣、アニメ版、舞台版、実写版の、各国語版キャラ名を比較してみました。

 

大学時代に各国語版サントラ見比べながら、「チップってなんでタッシロっていうの?」とか「コグスワースがビッグベン!」とか思ってた記憶がよみがえってきました。

 

今となっては、当時よりドイツ語やオランダ語ができる分、色んな役名が付いた背景までわかるようになって、更に各国語版を楽しめる地盤ができてきたようです。本当はこの調子で、もっといろんな言語(ロシア語とかチェコ語とか)にも手を伸ばしたいんですが、いつになることやら。。


「美女と野獣」の各バージョンのCD,DVDへのリンク:
アニメ映画版「美女と野獣」
ミュージカル舞台版「美女と野獣」
ディズニー実写映画版「美女と野獣」

 

「美女と野獣(ディズニー実写版)」ドイツ語版サウンドトラックCD

アニメ映画「美女と野獣」(1991)英語版サウンドトラック Beauty and the Beast

アニメ映画「美女と野獣」(1991)ドイツ語&英語&トルコ語版DVD Die Schöne und das Biest

ウィーン・ミュージカル・ワールド」では、美女と野獣の各バージョン、各国語版CD絶賛お取り扱い中です! ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語など色々取り揃えてます♪

 

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2017-05-09 03:32 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

引き続き実写版「美女と野獣」ネタバレ暴走考察です。色々と毒吐きつつ、分析とか考察とかしてますw

 

今回はお城とか図書館とか、ギリシャ語とか新曲とかについて書いてみましたー。なぜかモーツァルト!の歌詞解説までしてありますw

 

●城の設定

 

・城は冬の設定。これどこから来たの?映画ではこんな設定あったっけ?あのSomething Thereのシーンで雪投げのためには、幸が必要だけど、完全にアナ雪の世界で、どうしようかとおもった。

 

・けど城はかっこよかった。城好きとしてはあれはワクワクする。塔に上がったら早速、どこからガストンが落ちるかを予想しまくりw(まさかのあっけない落ち方w)

 

●図書館の設定

 

あとアーサー王の扱い!なにあれ!「アーサー王もロマンスよ」って、そこじゃないでしょ!!!ロマンスなのか、そもそも。いやいや、あれは不倫だよ!だから、アーサー王をロマンスとして読んじゃダメなんだよ、美女と野獣では。アーサー王は、ベルと野獣をつなぎ、野獣を人間にしていくファンタジーなんだよ。

 

まあでも、図書館のシーンとアーサー王の件は、舞台版からの挿入で大好きなシーンなので、何とか押し込んでくれてよかった。図書館はプルンクザールに行ったばかりで、かなり感動した。けど、あれ救ってくれたプレゼントじゃなくて、単に「本好き?ならいいよ」って流れで、本もらった感動がイマイチ。あと、雪投げのオチが酷すぎw

 

●ギリシャ語の意味

 

図書館でベルが「この本全部読んだの?」って聞いたとき、野獣が言う、Some of them are in Greek. (日本語字幕版では「ギリシャ語は読めない」)のジョークの謎。あの時点ではそもそも文字読めるのこの人?って感じだったから、あのジョークはあとからわかってくる。

 

ちなみに、It is all Greek to meは、「(ギリシャ語は特別難しいので)理解できない」という意味の慣用句。

 

つまり、Some of them are in Greekっていうのは「図書館の本のうちいくつかはギリシャ語だから、その分は読んでいない」ってことで、図書館の本には全て目を通した&ギリシャ語は難しすぎるけど、それ以外の本は全部読んだ&It is all Greek to meというジョークをもじってとっさに返せるほど頭の回転が速い!ってことで、ビーストの秀才っぷりがいかんなく発揮されてるシーンなわけです。その秀才設定が必要かどうかは置いておいてw

 

ギリシャ語つながりで行くと、ミュージカル「モーツァルト!」のコロレドのWie kann ich moeglich seinで、

 

Mein Gott, ich bin am Ende
mit meinem Griechisch und Latein

 

という歌詞があるけど、これは「ギリシャ語とラテン語を駆使しても、私には理解できない」という直訳で、同じように「ギリシャ語」を使った言葉遊びになってる。

 

もともと、

ich bin am Ende mit seinem Latein

というドイツ語の慣用句があり、「私の知る限りのラテン語を駆使しても行き詰まってしまった」という意味。当時ラテン語が、聖職者が使う最もハイレベルで情報の多い言語でだったことから、「ラテン語が読める程の人が頑張って調べてもわからない」っていうのは、今で言うと「英語とドイツ語とフランス語でググってもわからない」ぐらいの意味。

 

そして、ギリシャ語っていうのは、そのラテン語よりさらに難しい、ヨーロッパでは最難関言語の代名詞。コロレドは、ラテン語はネイティブ並みに理解できたはずだけど、それに加えてもっとハイレベルなギリシャ語も使いこなしてたんだ!そんなスーパー賢者コロレドですら、モーツァルトを理解できない、ってことで、この一行、慣用句+慣用表現の二重トリックで、意味が分かったらクスッと笑える歌詞になってます。


しまった、ギリシャ語つながりでかなり脱線してしまったw


●新曲旧曲

 

・やっぱり舞台版で追加された「我が家」「愛せぬならば」「人間になりたい」「ガストンが求婚する歌」「パパと仲良しの歌」などがなかったのは、個人的には本当にもったいなかった。ガストンの求婚の歌は、あれないと最初の時点でガストンの何がいけないのかピンと来ないよ。独りよがりで女性を下に見てるとか、台詞じゃそこまで伝わってこないよ。あれは歌うべき。(特に犬と子供の人数のジョーク!)

 

「我が家」がないので、ベルが野獣の城に閉じ込められた絶望感がないまま、すぐに新しい部屋に入れてもらえる。人生楽勝。

 

なんていうか、前半城に出たり入ったりし過ぎて、不気味な城から出られない、謎の野獣に一生閉じ込められる、という絶望感がほとんどなくて、不思議なところに迷い込んじゃったなー、くらいになってた。

 

そもそも、森が明るいので(雪設定のせい?)、オオカミも全然怖くないし、全体的に見えないからこそ想像力で補ってしまう怖さが少ない。野獣も最初からアップだし、オオカミも結構明るい中とびかかってくるだけ。これは舞台版のオオカミ人間の怖さが絶対勝ってるな。。

 

そして、「愛せぬならば」もない!ビーアワゲストの興奮→立ち入り禁止の棟に入っちゃう(ルミエールとコグスワースのガイドツアーの件もないのが残念)→バラを触りかけて怒られる→家出→愛せぬならばの絶望→幕間→オオカミ→助ける→心を開く、っていうあの流れが最高なのに!!!!!!!!

 

家出してすぐにオオカミ(明るくてそこまで怖くない)→ビーストすぐに助けに来るの流れが速すぎて、ビーストがベルを助ける気になったのかとか、そもそも立ち入り禁止の棟に入ったベルが全面的に悪いんやんとか、その辺一杯??ってなっちゃったんだよね。。

 

・新曲三曲。How Does a Moment Last Forever(パパのひとりごと歌)とDays in the Sun(城キャラが昔を懐かしむ歌)とEvermore(ダンスの後ベルが去った後のビーストのソロ)。

 

うち最後のビーストの新ソロが一番目立ってたな。しかし、「愛せぬならば」とあまりに似てて、ここに新曲入れるなら、舞台版の様に「愛せぬならば」を一回目にベルが去った後で入れた方がずっと良かったと思った。

 

他の二曲はなんか短くて、感情を歌い上げる感じではなかったので、印象薄いわ。。削った旧曲には及ばない感じかなー。舞台版の新曲好き過ぎるからな、どれも。。なんか舞台版めちゃくちゃ見たくなってきた。。

 

●まとめ

 

というわけで、とりあえず思いのたけをメモに書いたら、膨大な量になってました。。まあどれも私の個人的な意見なので、まあ、そう思う人もいるだろうなー程度でかるーく読んでくださいね♪

 

まだ、美女と野獣はちょっとだけ関連記事を書く予定にしてます。思い入れのあり過ぎる作品なので、語りだしたらなかなか終わらないですね。。

 

 

「美女と野獣(ディズニー実写版)」ドイツ語版サウンドトラックCD

 

アニメ映画「美女と野獣」(1991)英語版サウンドトラック Beauty and the Beast

 

アニメ映画「美女と野獣」(1991)ドイツ語&英語&トルコ語版DVD Die Schöne und das Biest

 

 

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2017-05-07 16:32 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

引き続き実写版「美女と野獣」ネタバレ暴走考察です。相変わらずかなりぶっちゃけてますが、アニメ版と舞台版大好きな人なので、その辺りはお手柔らかに。。

 

今回はベルとビースト以外のキャラの設定について考察してみましたー。

 

●ルフウの新設定

 

ルフウの新設定。同性愛ということよりも、ガストンよりも良心的であるという点で、ルフウは救われた。同性愛は全然些末なことで、最後のハッピーエンドでニコニコするためだけにあったといってもいいかも(まさかの三銃士の一人が男の娘とはw)。そりゃ、城の戦いでガストンに見捨てられた時にガーンってなって寝返ってたけど、あれ別に全然ダメージ与えてなかったしw。

 

それよりも、ガストンが突っ走るのを結構嫌がってたし、何よりもアホキャラがいい人キャラになってた。歌の台詞は変えずに、あのキャラがハマるのは結構スゴイね。とは言っても、前も「あほだけど実は皮肉で真実を突いている」という設定は深みがあったなあ、と今になって思う。

ルフウはアホだ→ルフウは断れないけどいいやつだ、って感じにキャラ転換したって感じかな。

 

●ガストンの設定

 

ガストンのキャラ。これは基本全然変わってない安定感。見た目最強でドキドキした。しかし残念でならないのは、ムキムキアピールゼロ!あれ絶対スゴイムキムキだろうに、脱がないしww(ガストンの歌で脱いで!脱いで!って心の中で絶叫してたw)、卵12個も食べないし(←これ実写で激しく見たかったw)、実際彼の一体どこが超人的に強いのか、あまりよくわからないまま、体が大きくて強そうな見た目だから強いだろう、という感じだった。狩りの獲物とか持ってるシーンもなかったよね。

 

城の戦いのシーンで、銃持ってるのに弓矢持ってるのも意味わからん。普通この時代は狩りするんだったら猟銃と短剣じゃないの?そしてあのラストw普通ナイフで後ろから刺すとこ、まさか2,3発目撃つとはねw絶対ナイフで刺した方がドラマチックなのに、ガストンどうしたw銃で撃つくらい、ムキムキじゃなくてもできるだろwそれも、野獣3発撃たれてもなかなか死なないし。オオカミに一回引っかかれただけで死にかけてたのに。


●魔女の新設定

 

・魔女(アガサ)の新設定。パパが拾われた時、既にだれかわかってたけど、一瞬見捨てられた妻かなーとも思った。そして、ルフウが嘘ついたとき、助け舟出してくれなかったから、見殺しにした復讐かな、とか思って、もしかして魔女=ママ=アガサなのかな?と最後まで思ってたけど、結局ただの魔女だった。裏読みすぎたw

 

●お馴染みキャラ

 

・ルミエールとコグスワース。城のキャラ全体的に、人間っぽさが少なすぎて寂しい。バベット(Plumette)完全に鳥だし、セクシーですらないし、何あのキャラw犬がいるなら敷物も欲しいよ。キャラの造形はアニメや舞台に及ばないね。

 

というか、もう、ユワン・マクレガー見に来たのに、ルミエールがほぼずっとあの顔だった衝撃といったらw声も歌も多分ユワン君(なぜか昔からこう呼んでるw)で、歌もフランス語訛りの英語もかわいかったけど、けど、ユワン君の顔が見たかった!あの最後のキラキラ笑顔だけ(涙)!!少なくとも燭台の時も、顔はユワン君であってほしかった。。っていうか舞台ではもっと顔ちゃんと出てるし!!

 

そして、イアン・マッケラン、もう最後出ないと思ってあきらめてたよ、完全に。そしたら、コグスワースwルミエールと「友よ」とか言ってるけど、明らかに親子以上年離れてるw


あと、ビーアワゲスト。この話で一番盛り上がるはずじゃ。。それが、結局本当にベルが何も食べられてないどころか、全部床にまき散らされるという。。勿体ないというか、せっかく作った努力はなんなのー!拾ってでもみんなで食べようよー!っていう方が気になって、集中して楽しめなかったよ。。(苦笑)


そして、ビーアワゲストのアニメ版、舞台版の一番のツッコミどころと言えば、お皿隊のワーワーコーラス!!あれ、アニメ版の再現は無理だろうと思われたのに、舞台で見事に再現していて爆笑したんだが、あれを実写で再現したらあまりに中途半端で、色々と笑いをこらえるのが大変だったわ。。やっぱりあれは、アニメでしか描けないものを、どんな無茶をして人間で見せてくれるんだろう、っていうところがポイントで、無茶して予想を裏切れば裏切るほど、こっちは嬉しくなっちゃうものなんだなー。


これ、どの城キャラにも共通するかもしれないんだけど、アニメから実写にする時にどれだけスタッフや役者が頑張ってそれらしくしてるか、っていうところが見所だと思うんだよね。それが全CG(それも相当アレなCG)なので、「不自然でもいいから、人力で工夫して似せたところを見せてよ。。」って思うわけです。


例えば、城キャラは時間と共にモノ化していくんだから、最初の方は役者の顔に家具の体を付けるとか、ちょっとくらいありえないキャラデザでも、それが魔法なんだから、こっちは受け入れるよ。それが、一番魅力的なキャラが全員CGの表情(野獣も含めて)なのは、人間の演技や衣装デザインの工夫を見たい私としては、ちょっと残念だったなあ。

 

エマトンプソンは存在感あってすごくよかったけど、あのポットとチップの造形もいただけない。なんか優しさや暖かさが伝わってこない造形というか、逆にアニメや舞台のあの造形のすばらしさが際立ったよ。実写版はCGの城キャラ全体的に、期待を上回ることはなかったなぁ。

 

●新キャラの設定

 

・追加キャラ。ムシュー・ジャン(かな?村の目立つおじさん)、やたら目立つお思ったらまさかのポット夫人の夫w城に来た時に「ここ知ってるかも?」とか言って、君城にいたの何年前の話よwとか思った。チップとか魔法にかかってから年取ってないし、城だけ時間は進んでないはずでは?

 

それにしても、チップが5歳くらいに見えたけど、同じ五歳児の母の私よりミセスポットがずっと年上(エマ・トンプソンだから仕方ない)で、衝撃だったwそして、チップの再登場は、どう考えてもあの舞台版の走ってくるやつがいい!!!階段ずり落ちは泣くに泣けない。ミセスポットがチップ探したまま固まって、魔法が解けたら走ってくる方が絶対よかった。あれで泣き所一個失った。

 

・他にも村のおばちゃんとコグスワース、タンス夫人とマエストロ・カデンツァの新カップル。マエストロ・カデンツァ結構出て来てた。タンス夫人もただのアホではなく、結構あの二人の「同じ城にいながら会えない」という設定と、戦いで巡り合い、すぐに固まる、という設定は泣けた。しかし、タンス夫人がワルキューレするところはなくて残念。あったらめちゃくちゃかっこいいのに。

 

 

(次は、お城とか図書館とかギリシャ語とか新曲とかについてですー)

 

「美女と野獣(ディズニー実写版)」ドイツ語版サウンドトラックCD

 

アニメ映画「美女と野獣」(1991)英語版サウンドトラック Beauty and the Beast

 

アニメ映画「美女と野獣」(1991)ドイツ語&英語&トルコ語版DVD Die Schöne und das Biest

 

 

ウィーン・ミュージカル・ワールド」では、美女と野獣の各バージョン、各国語版CD絶賛お取り扱い中です! ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語など色々取り揃えてます♪

 

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2017-05-04 16:32 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

引き続き実写版「美女と野獣」ネタバレ暴走考察です。

 

今回はビーストについて。この物語の一番重要なキャラ。彼の成長こそが、この物語の最も美しいストーリーだと思うんですよねー、そんな視点から思いのたけを書いてみました。基本アニメ、舞台版崇拝的なレポになってますので、実写版が史上最高だと思う方は、スルーした方がいいかも。。

 

●ビーストの性格の新設定考察

 

・ビーストの新設定。文字が読める。これは生い立ちの新設定より衝撃だったwそりゃそうだ、王子だから教育は受けていて、文字くらい読めるんだ。そして、シェイクスピアもすらすら言えるんだ。けどそんなビーストなんか違うw

 

アニメ版や舞台版の、粗暴に育てられたが、根はやさしい甘やかされた王子で、勉強もやりたくないと言ったらやらなくていいほど甘やかされたから文字も読めず、粗野でわがままなまま大人になった、っていう設定、すごい大事だと思うんだけど。「子供のまま大きくなって、心が野獣の様に粗暴だから、魔女の魔法でそれに見合った野獣にされた」ってことだよね、あの魔法。


いやわかるよ、ベルが夢見る不思議ちゃんじゃなくて才女だったら、ビーストもガストンと違って勉学に励んだ過去があった方が、ベルとの共通点が合ってお似合いだって。けど、違うんだよ、そういうんじゃないんだよ。

 

ビーストが野獣なのは、見た目じゃなくて、中身なの。文字が読めない、知識もない、粗暴で感情をすぐ外に出す。けど、心根の奥の奥では優しい。(対するガストンは見た目や評判が良くて人気もあるけど、心根は悪いという点で、野獣と対比される。)そして、ベルが彼の内面の野獣的な部分を段々人間にしていくところが、この話の一番美しいところ。

 

文字が読めない彼に文字を教える、物語を読んであげる、一緒にゆったりと彼女の好きなファンタジーの物語を、子供に読み聞かせるように二人で楽しむ。そういう「野獣から人間になっていく」プロセスを通じて、野獣の皮を脱ぎ捨て、優しい心根が表に出てきて、人間になって行って、そこから愛が芽生えるんじゃない?最初からビーストが博識だったら、話が違うよね。

 

文字を読めるかどうかだけではなく、ビーストが「プリーズ」や「サンキュー」を言うというのも、「子供のまま大きくなった野獣を人間にしていく」過程でとても重要なシーン。

 

最初はプリーズを言うのに失敗して、ベルをディナーに誘えないわけだし。それを、看病してくれたことに感謝して図書館に案内したり(サンキュー)、再びディナーとダンスに誘ったり(プリーズ)、これも、ビーストが野獣の皮から抜け出す大事なステップなんだが、この辺りも実写版では印象薄かった(というか、シーン自体がなかった?)


それに、王子を甘やかしていた城キャラにも大きな責任がある。だから魔女は、王子だけじゃなくて城キャラ全員をまとめて魔法にかけた。それも、性格がそのまま外面化した魔法。王子は中身が粗暴だから野獣、コグスワースはきっちりしすぎてるから時計、ルミエールはすぐ恋に熱くなるからキャンドル。


そして、舞台版では、ベルとの出会いをきっかけに、城キャラも過去の過ちを反省し、王子が人間的に成長する手助けをする。ディナーに誘うシーンで「プリーズ」を言いなさい、っていうシーンや、ダンスに誘う前にビーストに自信を持たせるシーン。城キャラは、ただ野獣が恋愛を成就させるのを待つのではなく、昔の失敗を反省し、野獣をまともな人間にするという役目をみんなで果たす必要があったし、それができたから人間に戻れた。

 

この物語の重要な変化は、ビーストが子供から大人になり、感情をコントロールし、紳士的にサンキューとプリーズを言えるようになり、毛嫌いしていた勉強や読書も悪くはないなと思うようになる、っていうところなんだよね。そして、愛するとか愛されるとかいう感情は、その後から生まれて来る。

 

まず子供→大人、それから愛。だから、まずは野獣を子供から大人にしてくれる人たちが必要だったんだ。大人にならないと「愛し愛される」なんてことはできない。魔女の魔法は、野獣に「成長」という、ある意味恋愛よりもずっと難しい課題を課してた。恋愛は当事者二人がいればできるけど、教育はもっとたくさんの周りの助けが必要。


魔女の魔法の目的は「城キャラが野獣を甘やかさず、野獣も自覚してまともな人間になり、人を愛す気持ちを知って、初めて人に愛される」って事を身をもって知らしめるためで、「愛し愛されたらオッケー」っていうのは、その表層でしかない。恋愛より成長の方がずっと難しい。

 

とここまで魔法の前提を書いたけど、実写版では文盲ではないし、サンキューとプリーズを言えない描写はあるけど、言えるようなった描写はなかった(と記憶してる)。とすると、ビーストは話の中でどう成長したの?城キャラは成長に貢献したの?ビーストは恋愛するだけでオッケーなの?ってなる。


ベルと野獣の生い立ちが似てて、頭の良さも同レベルだから好きになったっていうのは分かったけど、それは恋愛の理由にすぎない。ビースト自身の変化は、好きな人ができて性格がやわらかくなっただけなように見える。成長+恋愛ではなく、恋愛だけで魔法が解けたから、なんか物語が軽く感じたのかも。


アニメや舞台版だと、ベルは見た目がいいだけの不思議ちゃんなのに、ビーストの心を野獣から紳士に変えてくれた人。他の男にとってベルは変人でも、ビーストにとっては自分を成長させてくれた恩人。ベルはビーストの野獣性に隠された優しさを見つけ、ビーストは誰も気が付かなかった自分の優れた点を見つけさせてくれたベルに感謝した。アニメ版や舞台版の方が、ベルにはビーストしかなく、ビーストにはベルしかなかった、と納得してしまう点で、説得力あると思ったなー。


●ビーストの生い立ちの新設定と、魔法にかかる前のお城

 

・ビーストの生い立ちの新設定。これは正直あまり意味がなかった気が。子供の頃母親が死んで、父親の育て方のせいでこうなったってことだけど(肖像画も母親の顔だけツメ跡がなかった)、だからって、あんな最初に出てきた変なハーレム王子になるか?

 

それより、アニメや舞台設定の、「甘やかされて誰も何も教えてくれなかったから、子供が大きくなったような大人になってしまった」の方がなんか好きだな。。

 

そもそも、野獣に変えられる前の王子や王宮のシーンは、もうちょっとおとぎ話っぽくぼやかした方がよかったんじゃないかなー。一応、お城キャラをざーっと見せたかったのかもしれないけど、あれ一度見ただけじゃルミエールすら見つけられないよ、みんな白カツラでそっくりに見えるし。かろうじて分かったのはピアノの人と犬と子供くらいかなー。せめてルミエール見つけたかった。。

 

(次は、お馴染みキャラと新キャラについて)

 

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「美女と野獣」の各バージョンへのリンク:
アニメ映画版「美女と野獣」
ミュージカル舞台版「美女と野獣」
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2017-05-01 16:32 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

さて、実写版「美女と野獣」を見た直後、ツッコみたいことがあまりに沢山あったので、メモ帳に思いのたけを書きつけたレポです。

 

私はアニメ版、舞台版、どちらも大好きで、特に舞台版を何バージョンも見ながら色々と考察を重ねるのが大好きなので、作品自体への思い入れが相当強いんです。

 

そんな中、もしかしたらライト層向けかもしれない、実写版映画に色々口を突っ込むのも野暮なことかもしれませんが、まあ、もし私くらい重度な作品ファンがいたら(私より重度な人もいっぱいいると思うけど!)、このレポのニーズも多少はあるかな。。けど、まあ、個人の解釈だし、基本毒吐きながら暴走していますので、苦手な人はスルーしてくださいねー。

 

●ベルの性格新設定考察


・実写映画版でベルは、「本好きで、物語に夢見る不思議な女の子」ではなく「学のある発明好きの賢い女の子」になってた。まさにハーマイオニ設定w簡単にいうと「文系不思議ちゃん→理系の才女」って感じかな。

 

井戸の側で女の子に文字を教えてるシーンは、村で唯一文字を読める女性ということが、どれだけ異様なことかわかる。学のある女性は魔女狩りみたいな目に合うんだろううな。

 

あと父に似て発明好き。父の工具を知り尽くしている点は、後の伏線につながるんだね。文学少女というよりリケジョ設定。

 

しかしそうすると、おとぎ話やプリンス・チャーミングに夢見る辺りが、ちょっと疑問に思う。理系の才女が白馬の王子様に憧れるかな?

 

ちなみに、プリンス・チャーミングというのは、城に閉じ込められた姫を救い出す王子の総称。日本語で言うと「白馬の王子様」ってやつで、「眠れる森の美女」で助けに来る王子様がおそらく起源となったと言われている。「美女と野獣」では、閉じ込められてるのが野獣で、救いに来るのが美女という逆転が、「眠りの森の美女」の逆パターンで面白い。

 

ベルの「白馬の王子様」に憧れる性格は、結局野獣と結ばれる伏線になるので、とっても重要。アニメ版では、元々おとぎ話の世界に半分住んでるような子だったから、城や魔法の世界に入って変な城キャラに出会っても、自然に受け入れてそこまで違和感がない。映画版で理系の才女になったら、なんか魔法やお城に対して、疑いがありそうだし、研究対象とかにしそうw

 

だから、夢見る文学少女設定は実は結構物語の根幹をなすもので、削っちゃったらなんか芯がずれちゃう気がするんだがなぁ。ベルの「今住んでいる村で自分は浮いていて、自分のための世界が他のどこかにある(以下歌詞)」というあの心の叫びは、おとぎ話の世界に足を突っ込んでるからこそ言えることなんじゃないかな。

 

I want much more than this provincial life!
I want adventure in the great wide somewhere
I want it more than I can tell
And for once it might be grand
To have someone understand
I want so much more than they've got planned

(Belle Repriseより)

 

ベルのための本当の世界は村じゃなくて城だった。野獣の城で変な生き物に囲まれつつも、ここが彼女が憧れるおとぎ話の世界だからこそ、居心地が良かった。これが、リケジョだと、なぜ野獣の魔法を解いたのがベルである必要があったのかが、ちょっとぼやけて来るんだよね。。

 

●ベルの生い立ち新設定

 

・モリースと母親の新設定。これは結構きつい生い立ち。まあこれは追加しても良かったとは思うけど、別になくてもよかったかなー、なんて思う。

 

パリが出てきたのは、個人的には結構嬉しくておー!ってなったけど、それは、「ノートルダムの鐘」の最初のシーンで、井戸のところにベルが座ってる隠れキャラがいるから。ベルはパリにはいなかったと思ってたのに、実はパリにいたんだ!ってわかって興奮しただけw 結局赤ちゃんの頃に引っ越したんじゃんwじゃあやっぱりあの隠しキャラは、ただの他人の空似w

 

そして、あの風車、もしかしてムーランルージュのあのあたり?場所的にはそうだよね。風車だし。ってことはパパの元の仕事は粉ひき?そして、母を見殺しにしたという設定は結構きついな・・。けど冷静になったらその設定いる?ビーストとベル両方母を亡くしたという共通点もあるけど、父に育てられた結果が全然違うし。

 

(ビースト編に続きますー)

 

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2017-04-28 16:30 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

「美女と野獣」実写版を見た後、新曲旧曲の追加削除の事情が気になったので調べてみたら、作曲家アラン・メンケンのインタビュー記事が見つかりましたので、ご紹介します。

 

記事の紹介の前に、この作品の作詞家、作曲について軽くまとめます。

 

『美女と野獣』アニメ版の作詞のハワード・アッシュマンはゲイでエイズで公開年の1991年に亡くなっています。舞台版と実写版の新曲の歌詞はどちらもTim Rice。但しHuman Againはアッシュマンがアニメ用に作った未収録曲。作曲は一貫してアラン・メンケンとなっています。

 

●アラン・メンケンインタビュー記事 

 

美女と野獣実写化にあたっての、作曲家のアラン・メンケンのインタビュー。編曲の工夫、新旧曲の選択の理由、作品との関係、計画中の作品など、裏話満載の必読の記事。

 

'Beauty and the Beast' New Songs: Composer Alan Menken on Lost Lyrics, That Gay Character | Hollywood Reporter

 

できれば全部読んでほしいんだけど、少しだけ要約します。

 

・アニメ版から存続する6曲で変えた歌詞は、故ハワード・アッシュマンの未使用未発表の歌詞を「ガストン♪」と「美女と野獣♪」に加えた。Mob Songでは監督に頼まれ、ガストンとルフウの歌詞を変えたが、アッシュマンの歌詞を削るのは実に辛かった。

 

・新曲について。Days in the Sun(城キャラたちが過去を懐かしむ歌)は10年前にTim Riceと作曲した。How does a Moment ~はベルの過去に通じる歌。夫をなくしたばかりのセリーヌ・ディオンがエンドロールで歌うのは特別の意味があるように感じられる。Evermoreはビーストにソロが必要だから作った。


・削った舞台版の曲について。どうしても入れたい2曲があった。一つはアッシュマン作詞のHuman Again。しかし9分は長すぎて入れられなかった。代わりにSomethin Thereにみんなが二人の恋に期待している部分が入っているから、これで良しとした。

 

どうしても入れたかったもう1曲は、「愛せぬならば」。舞台では一幕最後のタイミングに相応しい歌だが、映画では休憩がないので、入れるのは難しかった。そしてHomeは歌としてはないが、フレーズがはっきりと登場する。

 

・この記事には、ほかにも自作品についてどう思っているか(実写化されたものに関しては結構自分と切り離してる。リメイクより新作が作りたい)、計画中の仕事(リトルマーメイドとアラジン実写化?)などとても興味深い。

 

●記事を読んで感じた事

 

これ読んでると、ミュージカルの世界では神みたいな人なのに、監督の方が色々決定権があって、あまりメンケン氏本人が表立って曲について決定していなかったという印象がある。というか、監督を信用して任せてて、言われたら編曲する、って感じで、どちらかというと職人的な印象を受けた。

 

実写版美女と野獣見て、何でこの曲削ったのー?とか、ここの歌詞なんで変えたの?とか思ったら、この記事ぜひ読んでみてほしい。全文通して読むと、彼の立ち位置や仕事の仕方なんかも読み取れて、いろんな事情があったんだろうなーと察せられるかも。

 

 

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2017-04-26 16:30 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

さて、実写版「美女と野獣」のレポ、今回はかなり前から話題になっている、同性愛と人種問題について考察してみました。

 

私の個人的な感想なので、こればっかりは人によって感じ方は違うと思いますが、まあ、同性愛も人種問題も比較的身近にある立場から書いてみました。

 

●同性愛問題ネタバレ考察

 

同性愛については、新設定ではあるけど、何が問題なのかわからないくらい、私的には自然だった。むしろこの方がいいよw ミュージカルの世界ではゲイが多いからそういう設定も多いし、ミュージカル王道だよ、この流れはw 私はこのキャラは新設定の方が深みが出て好き。

 

●人種問題ネタバレ考察

 

アンサンブルの人種がミックスで不自然。これは人種間恋愛がどうというより、普通に歴史モノとして不自然。それにミックスとか言ってもアジア系全然見なかった(日系のダンサーさんがいたらしいけどみつけられなかった。。)し、ミックスにした意味が作品から読み取れなかった。

 

意図があって歴史ものの王道から逸脱するなら、作中で理由が説明され然るべきだと思うんだけど、どうだろ?ファンタジーの理想郷の村だから?じゃなんで実在の地名が出てくるの?あの地名で一気にファンタジー感消えたよ。

 

言いたいことはわかるよ。寛容の世界。同性愛に関しては成功してたと私は思ったけど、人種問題はどうかな。。こうするなら設定を現代のフランスにして、魔法の鏡をスカイプにして欲しかったなw それなら、あの人種の割合も超納得どころか、良くやった!って思うかなw。

 

てかさ、美女と野獣のあの村を現代にして、城だけ魔法で時間が止まった世界ってことにしても、お話成り立つよね、きっと。もしかして、そこまで考えさせるのが、人種ミックスの意義だったのか?(いや私妄想しすぎだからw)

 

●マイノリティ要素についてさらに考察

 

人種やゲイ要素を取り込んだ実写版美女と野獣。寛容の精神を入れたかった気持ちはわかるよ。けど、ガストンが「異なる存在」である野獣を殺すよう、デマゴーグとして人々を焚きつける醜さを強調した方が、深みが出たのでは?今の世の中に蔓延する、よそ者vs扇動者の構図こそ風刺対象にすべきかと。

 

最近こういうテーマに敏感な私でも、ガストンがデマゴーグには見えなかった(ただの声のでかいハンサム兄ちゃんw)から、そういう風刺の意図はなかったと感じた。焚き付けられた民衆の怖さも感じなかったし。だってお城の戦いのあとの村人のめでたしめでたし感w さっきまで殺す言うてたやんw

 

あと、同性愛に嫌悪感を示したガストンは因果応報だけど、人種間恋愛は全然OKなんだ。野獣や同性愛が嫌いな人は、人種間恋愛はもっと違和感示すタイプかと思った。てか、三人娘あたりを人種混合にして欲しかった。で、みんなガストンとイチャイチャしたら人種天国徹底してるよね。

 

ウィーンミュージカルの世界では少なくとも、今の世界の排他的でデマゴーグ的風潮に疑問を呈する作品を作ってるし(ドンカミッロとかメサイヤロックスとか)、少なくともマイノリティを取り上げて違和感煽るなら、そこに意味や主張が欲しい。マイノリティキャラを沢山出した理由が読み取れないので、出しっぱなし感ある。

 

歴史モノで人種混合といえば、ウィーン再演版モーツァルト!の男爵夫人だけど、あれは全く違和感なかった。斬新な現代演出と、今でも着れるモダンなドレスの中に、細心の注意を払って配置してたのがよーく見て取れたから、逆に肌の色の違いは芸術には関係ない、というアピールになってた。

 

「異なるものvs扇動された民衆」、ってテーマで見ると、オペラ座の怪人の「怪人を捕まえろ♪」の所とか、日本版JCSの裁判の時に殺せと怒鳴る民衆とかあって、美女と野獣のMob Songもその代表的なものだと思ってたのに、実写版だと、ただの横恋慕に村人を巻き込んだけじゃんw

 

というわけで、マイノリティを出すからには、出しっぱなしではなく、そこに何らかの主張が欲しいと思った「美女と野獣」でした。それが、ルフウでは成功している(というか、ルフウの性格付け自体が物語を深くしている)と思ったけど、人種ミックスは宙ぶらりんだったなー、と感じたのでshチア。

 

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2017-04-24 16:30 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

ウィーンで一足先に、3/30に実写版「美女と野獣」見てきました。後ほどネタバレしまくりレポもアップしますが、とりあえず今回は、極力ネタバレ無しで行きます。けど、もしかしたらちょっとネタバレしちゃってるかもしれないので、まっさらな状態で見たい人は、映画見終わってから読んでくださいねー。

 

あ、それと、ちょっと宣伝になっちゃいますが、うちのショップ「ウィーン・ミュージカル・ワールド」で、美女と野獣の各バージョン、各国語版CD絶賛お取り扱い中です!

 

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●全体の感想

 

実写版美女と野獣、ざっくり感想を言うと、「前半舞台との違いが気になってヤキモキしたけど、後半新設定とか出てきて引き込まれた!」って感じ。最後は結末わかってても鉄板で泣かせに来るねー。作品に思い入れありすぎて、あれ?ってツッコみたいとこも結構あったけどw

 

しかしこの映画のメインターゲットは誰なんだ?アニメ版見て、舞台見てない人?完全初見の人?舞台も見た人?私の印象では、ライト層向けな気がするんだけど。舞台にどっぷりだと、前半そこでなぜそうなる?!って結構気になるよ。後半はおお!そう来たか!ってなるから不思議。

 

あと、3Dで見た方が良さげな演出が多々。逆に3Dじゃないと「うーこれ3Dならこう見えるだろうに!」ってなるw スタッフロールで協賛スワロフスキーって書いてて、すぐに絶対あそこだwって分かったよw だめだ、どこまで書くのがネタバレなんだろうw

 

 

●キャラ別感想

 

個人的にビーストはアップ少なめシルエット多めで、動物っぽい予期できない超人的動きで神秘性を出してほしいんだが、映画では直立&顔のアップ多めであまり怖くなかった。舞台では、遠くてよく見えないからこその、未知のものへの怖さが強調されてたな。舞台また見たいなー!!!愛せぬならば!!

 

ベルはなんていうか、思い入れありすぎて私には語れないw ハーマイオニw 設定がほんの少し違って(ビーストの設定もほんの少し違う)、ほんの些細な違いなんだけど、弱めの伏線的な感じにはなってるのかな。必要な設定かは分からないけど(個人的には削った設定の方が好き)。

 

ガストンやばい。好みすぎるww ずっとニヤニヤしてた。もっと見てたかったw 夢に出てきてほしいw 王子はなんか最後顔出た時、お客さん結構笑ってたwあれはファンの人かな?私は普通におーって思ったけど。

 

ルミエールがユアン・マクレガーで、コグスワースがイアン・マッケランで、ポット夫人がエマ・トンプソンで期待してる人!私はそんな人になんと声をかければいいのか。。疑わず、希望を捨てないで、って言えばいいのかなw ユアンくんのキラッキラの笑顔に癒された♪

 

映画見ながら「スーパー・ルフウタイム」と言う新語を思いつき、ルフウが何かする度に心の中でつぶやくと楽しいw 映画や舞台と一番キャラが違ったけど、これはこれで私はよかったと思う。監督なんでこんなにルフウに思い入れあるの?ルフウは完全にキャラとして救ってもらったね。

 

新キャラは、キャラの立つ脇役が増えて、旧来のキャラにとっても、よかった。舞台版が好きな人なら、新キャラたち作ってくれてありがとう!って感じかもw

 

あと英語版の歌声について。役者さん本人が歌ってるんだよね。独仏伊語はセリフと歌別の人が多いから気になった。エルサみたいに超上手い忘れられない歌声!みたいなのは、あったかなぁ。。みんな上手かったけど、うおーって感じにはならなかったから、本職のミュー歌手が吹き替えた方がいいのかも。

 

●新曲旧曲ネタバレ

 

曲新曲が入った代わりに、舞台版で増えた曲は全カット。これは個人的にマイナス。映画館から出てきて「わが家」と「愛せぬならば」をずっと歌って帰った。舞台版ファンからすると、歌飛ばしたら気持ちが宙に浮いてついて行かない。あんな名曲なのに削るなんて、権利関係の問題?

 

「わが家」はこの作品で一番好きな曲なので、ほんとこの気持ちをどうすれば。。けど、インストで出てくるので、その時はじっくり味わいましょう。新曲の印象はそこまで強くない。削った曲とものすごく似た曲があって、さらに意味不明w

 

●盛り上がったシーン

 

実写版美女と野獣で私が一番盛り上がったのは、ビーアワゲスト♪でもガストン♪でもなく、Mob Songだわw ガストンが超カッコよかったし、あの辺になってやっと話にエンジンかかってきたからかな。てか、この話で魅力的なキャラは、一位ガストン二位ルフウw (個人の意見ですw)

 

某最近の人気ディズニー映画にそっくりの新設定があって、これみんな似てるってわかるよね。。サウンド・オブ・ミュージックっぽい一シーンにニヤリw お城も中世も大好きなので、これでもかとお城や村が映るのは至福の時でした♪

 

美女と野獣のチップって何歳なんだろう?と思ってたら、実写版ではうちの5歳児と同じくらいに見えて、過去に感じたことのない感情が。。ってことは私はポット夫人と同世代?って気づいてビビったw 私はポット夫人みたいに落ち着いて大人っぽい母親ではないなーw


最後のシーン!私がまだドイツ語ゼロだったころ、ウィーンでロングランしてた伝説の「美女と野獣」見た時、最後の決めセリフだけは理解しなくては!と、見る直前にIch liebe dichだけ憶えて観劇したんだよね。その事思い出して泣いたよ!ウィーンで20年経ってまたこの作品見てるー!って。

 

●どのバージョンを見てる前提?

 

実写版美女と野獣のレビューをちゃんと読んでから見たい人は、IMDBの英語のレビューを読んでみてはいかがでしょう?アニメだけ見て舞台見てない人が書いたのがほとんどだけど、全体の感じはわかると思う。私の感じたこと、結構みんな書いてた。

 

実写版美女と野獣、レビューを読んで回ったけど、舞台版を見た人のレビューが少なすぎる。。世間的にはアニメ→実写の人が圧倒的に多い模様。これ舞台見た人と見てない人の感想は結構違うかも。方向性は似てるけど、度合いが違う感じかな。舞台版が名作すぎると再確認。

 

●まとめ

 

まだまだ言い出いことはいっぱいありますが、とりあえず極力ネタバレ無しのレポはここまでにしておきます。

 

映画見終わった方は、これから怒涛の勢いでアップされる、美女と野獣映画レポ(ガッツリネタバレ版)をお楽しみに!

 

 

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2017-04-03 16:58 | カテゴリ:映画

2/11「この世界の片隅に」鑑賞レポのつぶやきをまとめています。目次としては

 

1.観劇直後の感想+ウィーン人の反応

2.この映画を招聘したアニメイベントの様子

3.数日たって消化してから書いた、長めの感想

4.関連記事、リンク、裏話など   ←イマココ

 

って感じになります。

 

 

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<裏話>

 

この映画関連の(ツイッターの)通知がものすごくて驚いてるわけですが、最初のツイートが監督さんにRTされたと、映画見てる間に友達が教えてくれました。まだ映画の余韻が残る中、映画館から出てきたら衝撃の現実ニュースw 感想つぶやくにもちょっと手が震えるけど、なるべく平常心で通常運転。。

 

<関連リンクとか動画とか>

 

教えてもらったこの記事!「この世界の片隅に」がオーストリアで上映されたことも、アキバパスのことも触れてある!

 

「この世界の片隅に」20億円突破、23カ国配給へ - 映画 : 日刊スポーツ

 

 

これも教えて貰った超良記事。「この世界の片隅に」における監督の役割と、クラウドファンディングの本当の目的について。世の中の仕組みってすごい。

 

映画「この世界の片隅に」製作プロセスの秘密 | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

クラウドファンディングは映画作成の資金集めとしては焼け石に水の規模だが、出資者を集めるためのパイロットフィルム作成のためには非常に有効。金額が目標のほぼ倍に達したという事実も合わせて、出資者から資金を集めることができた。ビジネス感覚がすごい。

 

 

あとこれは、「この世界の片隅に」を見終わったあとの人に見てほしいんだけど、監督や原作者のインタビューを含む紹介映像。片渕監督ってどんなお仕事したのかな?って疑問に、いろんな角度から答えてくれる。

 

ビデオのタイトルをここに入力します

 

最後に、このアニメフェスが作成した、この映画のトレイラー(独語字幕付き)をもう一度ご紹介しておきますー。

 

ビデオのタイトルをここに入力します

 

と言うわけで、4回にわたってお届けした、「この世界の片隅に」をウィーンで見てみた感想でしたー。またウィーンで上映されることがあれば、積極的に現地人に宣伝していきますー。



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2017-03-30 16:58 | カテゴリ:映画

2/11「この世界の片隅に」鑑賞レポのつぶやきをまとめています。目次としては

 

1.観劇直後の感想+ウィーン人の反応

2.この映画を招聘したアニメイベントの様子

3.数日たって消化してから書いた、長めの感想  ←イマココ

4.関連記事、リンク、裏話など

 

って感じになります。

 

一応ネタばれないように書きましたが、よーく考えたらネタバレしてる可能性もあるので、完全にネタバレ嫌な人は読まない方が安全かも。

 

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<落ち着いて映画の感想、と言うか、個人的に感じたポイント>

 

「この世界の片隅に」を見て24時間。やっとボコボコ沸騰していた感情が落ち着いてきた。少し感じたことをネタバレ無しで振り返ってみる。まだ一度しか見てないし、後半は心と頭フル回転しても、全然全てを見切れていないので、とりあえず一回目に見た感想ってことで。

 

前半のほのぼの系で感じたことをつらつらと。

 

①広島弁が私の記憶より柔らかい!出張で一時期しょっちゅう行ってたのに、あの時聞き慣れていた広島弁より、神戸弁に近かったり、岡山の友達に似てたりして、とても懐かしい感じがした。そして街も出張でよく知ってるから、色々思い出すわ。。

 

②一番最初の音楽が有名なクリスマスソングなので、なんでクリスマス?ああ、歳末セール!みたいな仕込みに既にやられた!感。英独語圏ではみんな知ってる歌なので、異国の風景に知ってる歌ということで、海外でもみんな気になるシーンなんじゃないかな。ツカミとして素晴らしいシーンだと思った。

 

③なんか子供時代の日本は、30年位前の日本と変わらないくらいなんじゃない?駄菓子屋があって、文房具屋があって、みたいな。普通に知ってる風景で、とても入り込みやすかった。そして、だからこそ後半が、自分の知ってる世界が変わっていくようで、自分のことのように感じた。

 

④家事すごすぎる!!!冷蔵庫ないし、毎回火を起こしてるし、水は冷たいし!毎日キャンプしてるようなもんだわ、現代人からしたら。毎日食卓にご飯を乗せることが、どれだけ大変だったか。そのくせ、行く所に行けばアイスクリームもあったとか、ギャップがすごいな。。

 

⑤迷い込んだ先の地区の建築が、一時期好きでよく調べてた特徴めちゃくちゃ入ってて、歴史の現地調査が大好きな性分としては、かなりテンション上がった。二階の窓とか、入り口の柱とか、丸い玄関窓とか、おー!本当に使われてて、当時こんなにきれいだったんだー!って感動。

 

<全体の感想とか衝撃とか>

 

そして、全体の感想。色んな人が色んなシーンで衝撃を受けたり、印象深かったりするだろうし、それは個人の経験から来ることも多いんだろうな。誰しも経験したことのある何かを、沢山内包している映画だからこそ、突然の涙に襲われるのかもしれない。

 

①映画の何気ないシーンを見ていたら、突然「あ、やばい」と思うのと同時に涙がだー、ということが多くて、事前に予測できないのかどうしてなのか本当に謎。今から泣かせるからハンカチ用意ーみたいな感じじゃなくて、唐突に来るから、なんか記憶や感情を直接刺激してるのか?ホント不思議。

 

②私が一番ガツンと来たのは、山から見下ろした焼け野原。すごく個人的なことだけど、神戸の震災の日の朝、ちょうどあのくらいの高台から瀬戸内海の方を見下ろしたときの光景が重なって突然涙がダーっと。。街が破壊される理由は全く違っても、日常が一度に消え去る衝撃は同じ。全く他人事じゃない。

 

③見終わったあとで、「喪失に対する無感情」について長く考えてた。あったものがなくなるって、普通はショックだったり、悲しかったり、逆にホッとしたりするものだけど、この映画では、普通にあったものがふと消えたときの心情がものすごく不安定。

 

心配、不安、涙なんかがあれば、喪失にオチが付いて次に進めるんだけど、後半になるにつれて、大きな喪失があったはずなのにみんな話題にしなかったり、別のことで忙しかったりして、普通はショックであるはずの喪失が宙に浮いている。

 

作中の喪失は多くの場合、それが喪失かどうかの確認すらできないまま、いつの間にか失われている。喪失はタイミングを失い、重さを失う。消化できない感情が腹の中に溜まっていく。それが、あのため息と一緒に出せなかったものなんじゃないかな。

 

④喪失だけじゃなくて、獲得に関しても無関心になってたとも思える。なんか突然家に人が増えてたり、その人がまた突然どっかいなくなったりしてた。なんか人が増えたり減ったりしてるけど、いちいち喜ぶのも悲しむのもめんどくさい。その事自体が異常かどうかもわからない。

 

火を消す前のあの目の表情が忘れられない。もう喪失に無関心になっていたはずなのに、あそこだけは感情が戻ってきた。約束があったから。あと、サギのシーンも。抑えていた感情が思い出したように戻ってくる。「あの世界」と「この世界」を行ったり来たり。

 

⑥「この世界」のヒントは作中2,3回出てくる。彼女は「この世界」に住むことが他の人より得意だったはずのに、やっぱり今振り返ると、一番ひどい時期は「あの世界」にいることのほうが多かったのかも。「この世界」に生きることができることがどれだけ幸運なことか、改めて気付かされる。

 

⑦この映画、日本人だけでなく、世界中の人に見てもらいたいし、世界中で共感を得る力のある作品だと思う。誰が見ても笑える場面は一緒だし、誰が見てもどこかに共感できる映画。特に、「喪失に対する無感情」は、昨今のテロが多発しているご時世には、既に身をもって感じている人も多いと思う。

 

テロの初期にはひどくショックを受けていたのが、段々感覚が麻痺して、あまり気持ちを揺さぶられないようにしている人は、私だけじゃないと思う。喪失が日常になった世界に一歩足を踏み入れかけているって気付かされると、ふと、悪い魔法から醒めたような感覚に陥る。

 

<感想まとめ>

 

とりあえず一回見ただけだし、多分私が気がついてない深い意味がまだ沢山あるんだと思うけど、とりあえず一回見たレポということで書いてみました。見た人の数だけ、考えたことや衝撃を受けたことはあると思う。私が感じたことは、他の人は感じないかも知れないし、経験によって感想も違うんだろうなー 。

 

リピーターの方のレポの方が内容は濃いと思うから、私独自の視点みたいなのを書いてみた。リピートもいいけど、一回目の衝撃は格別。記録できてよかった。けど、書いたらまた追加の気になることが出てきたわ。。

 

人生の数だけ感想もある、って思うと、ほんと奥の深い映画だよ。。そして、今回はちょっと後半重めに考えてみたけど、ほのぼのさ、笑いどころ、きれいだった所もたくさんあって楽しく見れたし、もし次見たら、楽しいとこまとめでもしてみたいくらい。DVD早く発売されないかなー。

 

(4.関連記事、リンク、裏話など   に続きます。)



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2017-03-28 16:56 | カテゴリ:映画

2/11「この世界の片隅に」鑑賞レポのつぶやきをまとめています。目次としては

 

1.観劇直後の感想+ウィーン人の反応

2.この映画を招聘したアニメイベントの様子 ←イマココ

3.数日たって消化してから書いた、長めの感想 

4.関連記事、リンク、裏話など

 

って感じになります。

 

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<今回この映画を招聘したアニメフェスイベントのレポ>

 

今回ウィーンでこの映画を取り上げた、日本アニメ映画祭について。ミレニアムシティの映画館の3室を一日借り切って、日本アニメ映画を終日上映する企画で、ドイツ約十都市を経てウィーンまで来たイベントです。

 

AKIBA PASS FESTIVAL 2017: In this Corner of the World

 

海外のアニメ関連のイベントに参加するのは初めてなので、ちょっと一人で行くのは怖いかなーと、若干こわごわ行ってみました。 

 

チケットは一日パスか映画1作品ずつの普通のチケットか選ぶって感じだから、一日入り浸って映画見まくる人もかなりいた印象。普通の映画見に来る人エリアからパネルで区切ってあって、アキバパスエリアだけ雰囲気が違う感じ。

 

以下の写真は映画館ごとの上映スケジュール。

 

 

客層は、思ったほどコスプレは多くなくて、期待してただけに少し残念。初音ミクな人(写真)が一人いただけ。けど、よく見たら日本語やアニメ系Tシャツらバッグの人が半分位はいて、みんな細かいところでアニメ愛、日本愛をアピール。物販はこのテーブルのみ。人が多くて商品見えなかった。

 

 

「この世界の片隅に」への扉は写真の左。アキバパスエリアに日本アニメのポスターがいくつかあったけど、「この世界の片隅に」のはなくて残念!左にアキバパスと書いたエコバッグ持ってる人がいるけど、多分この人は一日券買った人。かなりこのカバン下げてる人いたので、一日券組みが多かったのでは、と思った次第です。

 

 

客層は、ミュージカル界隈と違っててかなりビビったw 男女比半々。女性はオシャレな芸術系(多分サブカル映画好き)と、アニメ好き(アニメTシャツ着てる)が半分ずつ。男性はアニメ好き(アニメTシャツ)と日本好き(日本語Tシャツ)が8割で、残りは日本好きの彼女に連れられてきた人って感じかなー。

 

あと、はっきり日本人とわかったのは、私と知人の二人だけでした。後は、ほぼ大多数が現地人と言う印象。そもそもアジア系の見た目の人がすごく少なかったけど、もしかしたらその中に日本人が混じってたかも。けど、日本人っぽく感じられた人はほとんどいなかった。

 

映画自体の客層は、早めから映画館の扉の前で待ってる人たちは多分一日券組のアニメ好き&日本好きっぽい。開場後に入ってくる人たちは、アニメTシャツ率が下がってたので、一回券で見に来たサブカル映画好きかな。

 

もう一つ気になったのは、映画前の宣伝映像。日本のアニメやゲーム、関連イベントのCMが流れるんだが、めちゃくちゃ激しいのが混じってた。映画自体の年齢は6歳以上と記載されてるのに、CMの映像は確実に18歳以上だよ。主催者はCMはスポンサーだから変えられないのかな。。 これ、小学生の子供連れて行った人は、この映画でトラウマになるわ。

 

「この世界の片隅に」英語タイトルはIn this Corner of the Worldですが、独語題は字幕によるとIn meinem Winkel der Welt。「この世界の私の片隅にて」って感じの直訳かな。英独どちらも日本語と少しズレるけど、最大限頑張ってるのは伝わる。

 

映画の前に主催者の、この作品愛にあふれた挨拶があった。そして、「この世界の片隅に」の独語版DVDとブルーレイが発売されると言ってた。絶対買わなきゃ。あんなに私とウィーン人の笑いが一致したのは、きっと字幕が素晴らしかったからに違いない。次は字幕もチェックしながら観たいな。

 

(3.数日たって消化してから書いた、長めの感想  に続きます)



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2017-03-25 16:56 | カテゴリ:映画

ウィーンでは、2月に1回、3月に2回「この世界の片隅に」が上演されました。以下の記事は、2月のアニメフェスで上演された時のものです。その後、Tricky Womenと言う女性アニメ映画祭でも上映されましたが、私は病気で見に行けませんでした。。行った友人の話ですと、満席だったそうです。ぜひリピートしたかった!!

 

それでは、2/11「この世界の片隅に」鑑賞レポのつぶやきをまとめておきます。目次としては

 

1.観劇直後の感想+ウィーン人の反応

2.この映画を招聘したアニメフェスの様子

3.数日たって消化してから書いた、長めの感想 

4.関連記事、リンク、裏話など

 

って感じになります。

 

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それではいきます!

 

<鑑賞前>

 

ウィーンで「この世界の片隅に」を見る唯一のチャンス。ミレニアムシティの映画館に来てます。アキバパスという日本アニメ映画紹介イベントの一環で、映画好き、アニメ好き、日本好きのウィーン人が集まってる印象。日本人っぽい人全然いないよ。

 

↑このツイートが、映画見てる間に監督の方にRTされ、映画館出てきたらすごいRT数に。。(笑)

 

<鑑賞後+ウィーン人の反応>

 

「この世界の片隅に」見て、頭の中も心の中もいっぱいで、次の予定もあるのに現実に戻れず、幸せなキャパオーバーを持て余し中。。

 

作品の感想はいろんな人が書いてるので、ウィーン人の反応だけ先に書いておきます。客席の反応は、驚いたことに、独語字幕を読んで笑った人と私の笑いどころ全く一緒!

 

何度か独語字幕付き日本映画をウィーンで見てきたけど、私だけ笑うことが多かったり、字幕組だけ笑うことも時々あって、作品中私とウィーン人の笑うタイミングが全く一緒って今までで初めて。これは地味にすごいこと。

 

今回は1人で行って、誰ともしゃべらず映画館を後にしたので(キャパオーバーすぎて周りを気にする余裕なかった。。)、感想とか聞く相手はいなかったんだけど、エンドロール中の周りの人達のため息というか、ため息は吐いたけどまだお腹の中に残ってるこれをどうしよう、みたいな空気は感じたなー。

 

最後の家の屋根の時の周りの「お。。。おわり。。。どうしよう。。」的な空気、わかるかなぁ。。まだ人の顔見てまともに現実に戻ることが出来ない、できれば真っ暗な中でほっといて欲しい、みたいな。。ウィーン人はエンドロール始まると普通立つんだけど、立ったのに通路で最後まで見てる人多数。

 

始まる前、この日本アニメ映画祭を主催した独人男性から一言挨拶があった。「《この世界の片隅に》はこの映画祭のハイライトだ。去年見た一番の映画。《君の名は》は予算的に手が届かなかったけどまた見る機会あると思う。この映画をこの映画祭で、こんなに沢山の人に紹介できて、とても嬉しい」と。

 

<次の用事(ライブ)に行かないといけないので、一旦まとめ>

 

なんか通知がすごいし、なにかすごいことが起きてると小耳に挟んだけど(監督さんにRTされた話ね)、次の用事があるので一旦離れますー。気持ち切り替えられないよ。。

 

今日は映画にライブにと盛りだくさんで、よくこんなに待ち望んだイベントが重なるもんだけど、どちらもビッグイベントすぎてゆっくり書けないので、週明けまでおあずけ。。今日はインプット多すぎて、あまり深く考えてたら眠れなくなりそう。。

 

「この世界の片隅に」関連通知がすごい。。けど今日は多分何も続きはつぶやけない。ふっとしたときに場面が浮かんできて、混沌としてたインプットが、頭の中でいくつかのテーマにカテゴライズされてきた感じはある。今考えてるのは、「喪失に対する無感動」について。このテーマだけで1日考えられる。

 

最後に、このアニメフェスが作成した、この映画のトレイラー(独語字幕付き)をご紹介。

 

 

  (続きます。次は、2.この映画を招聘したアニメフェスの様子 をお届けします)

 

 



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2015-12-05 07:10 | カテゴリ:ウィーンを舞台にした映画

さて、しばらく映画「黄金のアデーレ」と実際にウィーンで起きた「アデーレ騒ぎ」について比較してまとめています。

 

「アデーレ事件」関連記事はクリムトの歴史カテゴリからどうぞ。この記事だけ、「オーストリアを舞台にした映画」カテゴリに入れています。

 

話は少し変わりますが、映画に登場するオーストリアを調べるのが趣味な私としては、街角で知ってる景色が出てくると、一応気になる。

 

 

ビデオのタイトルをここに入力します

日本語版「黄金のアデーレ」トレイラー

 

ウィーンへやってくるところで、ホーフブルクの新宮が映る。「ウェルカム・トゥ・オーストリア」と話しかけられるシーンは、オペラ座横のアルカディアのあるところだね。

 

結婚式の場面は、ユダヤ人の結婚式だー。屋根の上のバイオリン弾きもこれだねー!

 

内装の撮影は、パレ・アウアースペルクかー。ゲイの舞踏会Rosenballで何度か入ったな。コンチータに遭遇したのもここw

 

あとは、昔のアデーレの絵が飾ってあったベルヴェデーレを再現してある(涙)

 

しかし、ウィーン市庁舎にナチスの旗垂らさせたって、どんだけ傷をえぐるんだ、このロケハンは。

 

しかし、オーストリアよくこの映画のロケ許したな。。自分が悪者になる映画のロケ。。

 

こちらが、ロケのレポ

Vienna with a Woman in Gold | Association of Film Commissioners International

ウィーンでは2014年の5月に3週間撮影したそうな。

 

ロケ写真いっぱい!こういうのワクワクする!

"Woman in Gold" in Vienna - News Archive - News & Press - VIENNA FILM COMMISSION

 

ロケ現場は以下の通り

St. Ulrichs-, Juden- und Rooseveltplatz, the City Hall, the Semperdepot, the Academy of Fine Arts, Kaiserwiese, Hotel Sacher, the Konzerthaus, the Opera House, Palais Auersberg and the Belvedere.

 

まあ、ユダヤ人地区ってことで2区も多いですねー。よく見たら、市庁舎はあの正面の所にナチの旗を掲げたわけじゃなく、横の通りと中庭みたい。あーよかった。この場面、トレイラーでも出てきます。

 

ロケ写真、上のサイトから引用します。

 

市庁舎の横の道。一般人いっぱい見てる。。結構オーストリア人にとってはトラウマだな。。

 

これも市庁舎ですが、中庭なので、一般人には見られません。あーよかった。

 

 

これ、トレイラーで見える階段の新旧のシーンね。

 

これも階段のシーン。

 

ベルヴェデーレは外せません。

 

お馴染みカフェ・ザッハ前。オペラ座横のシーンかな。

 

まあ、ホロコースト記念碑のユーデンプラッツも入れないわけにはいかないでしょうね。

 

なぜかプラーターも

 

ロケ当時の新聞記事。

"The Woman in Gold": Mirren, Reynolds, Brühl und Holmes drehen in Wien - KURIER.at

 

ウィーン側の受け入れは、おおむね好意的だったそうです。当初は3,4日のロケの予定が、あまりにウィーンの場面が重要な為、できるだけ長く撮影することになったとか。

 

出演者の中にジョナサン・プライスがいる。あと、ケイティ・ホームズがウィーンで撮影したみたいだけど(弁護士の妻役なのになぜ?)、トム・クルーズも一緒に来たりしたんだろうか。彼のミッションインポッシブルのロケ時期も結構近かった気がする。

 

 

 

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2015-03-07 07:29 | カテゴリ:映画

メアリーポピンズ絡みで「ウォルト・ディズニーの約束」Saving Mr Banksを見てみました。

 

感想つぶやきをまとめておきます。

 

==

 

ちょこちょこ見てた「ウォルト・ディズニーの約束」やっと見終わった。いい映画だったなー。見てよかった。特にメアリー・ポピンズブームの今がタイムリー。

 

けど、これタイトルはSaving Mr Banksじゃないと、映画に期待するものが全然違うんじゃない?

 

第一、メアリー・ポピンズ知らずにこの映画見ても、三分の一くらいしか楽しめないんじゃないかな?あれだけ歌がいっぱい出てきたら、MP知らなかったら退屈じゃない?逆にMPの歌歌えるレベルなら、もう嬉しすぎるよね。2ペンスとか凧の歌とか聞こえてきただけで泣けるし。

 

トム・ハンクスとエマ・トンプソンとコリン・ファレルと運転手の人が素晴らしすぎ。トム・ハンクスもコリン・ファレルもそんなに好きじゃなかったけど、見直した。

 

トム・ハンクスは目の吊り上がったメイクしてて、イメージ変わったー。あの話し方も印象的。コリン・ファレルも存在感抜群!

 

あと、地味に作詞作曲兄弟がいい味出してたwあんな風にミュージカルって作曲したりするのねー。

 

デザイン画とか色々、作品のイメージを決める会議の内部が見れて面白かった。おじさんが子役の声やったり、楽しそうだな。あんなミュージカル作成現場に携われるなんて、一度経験してみたい!

 

しかし、MP映画も舞台も見てたから、初見でも小ネタわかったしクスッてできたけど、見てなかったり忘れてたりしたら見逃してたかもしれなくて、勿体なくなるところだったわ。

 

小ネタかなり色々面白かった。そしてペンギン!やっぱり重要でしょ!(笑)メリーゴーランド、桜の木などのモチーフも。

 

それでも、原作手元にあるけどまだ読めてない。原作→映画→Saving Mr Banks→舞台の順番で見たらよかったんだが、映画→舞台→Saving Mr Banks→原作の順番だとちょっとカオスかも。昔原作読んだ感じでは、映画の方が好きだった記憶があるけど。

 

正直ミュージカルなディズニー映画は好きだけど、ディズニーランドはそんなに燃えない(着ぐるみが苦手w)私としては、ディズニーランドに行って冷めてるトラヴァース夫人は結構共感できた。ディズニーランドに連れて行ってもらって気持ちが変わるのかと思ったら、きっかけはそれじゃなかったのね。

 

映画のバンクス氏とゴフ氏(パパ)はずいぶんイメージ違うけど、あの映画の堅物バンクス氏、結構好きだな。凧があそこまで重要アイテムだとは。映画はもちろんラスト凧だからいいけど、舞台は凧はそこまで重要じゃないのがもったいないな。原作読んでみなきゃだけど。

 

舞台の凧は2幕始めに軽く凧揚げする以外は、2幕後半バンクス氏が床に落ちてるのを拾ったりするんだったけど、どの場面だったかあまり覚えてない。銀行行く前だよね?で、帰って来てから子供部屋で家族4人集まって、凧をじゃじゃーんって出すだけだっけ?で、最後はMPが去っておしまい。うーむ。

 

Saving Mr Banksの映画見ても、トラヴァース夫人がそこまで映画版MPを気に入ってるとは思えないんだよね。あの映画見て、原作の続編の映画化は拒否し続けたらしいし、舞台化もイギリス人スタッフを使うように厳命したらしいし、そこまで出来に喜んでるわけでもなさそうかも。

 

けど、ウォルトが説得に押し掛けるところのシーンは素晴らしかった。あの場面でこの映画とMPの映画がすべて説明されてる。

 

あと、過去と現在と作成風景の3段構成が、個人的には結構好きだった。銀行の歌とパパの演説が重なるところがすごいよかった!けど舞台版は銀行の歌ないんだよね。。

 

あと、MPのモデルになったおばさん、セリフ一つ一つがMPそのままで、まじめなシーンなのに笑ったwSpit-Spot!とか有名なせりふオンパレードw

 

あとママの抱いてる赤ちゃんがうちの子と同じくらいで、苦労がしのばれたよ。。見た目がウィーン版のママと結構似てる。

 

舞台版MPのママは、映画みたいな活動家じゃなくて、元女優の主婦なの。で、調べたら、トラヴァース夫人も元女優。

 

トラヴァース夫人は父はアイルランド、母はスコットランド人で、オーストラリアに移住。父の死後22歳でイギリスへ戻り、叔母が育ての親なんだって。映画で、詩で賞を取ってたのも伏線だね。

 

あー。MP知ってれば知ってるほど、この映画色々小ネタや伏線があって面白い!もう一度最初から見直したいわ。そして原作読み終わったら、映画、舞台、原作、どれが一番好きか考えてみよう。

 

しかしディズニー映画ってどれもミュージカル的には大好きだけど、原作者になってって言われたら困ると思うわ。。だって、原作は枠組みになるくらいで、ストーリーは全然原作尊重してないんだもん。アナ雪でもリトル・マーメイドでもノートルダムでも。プーさんも原作の方が絵がかわいいし。

 

(ネタバレ)そうか、映画MPの前半の怖いパパは、守銭奴で厳しいウォルトのパパで、解雇されてからのパパはパメラ・トラヴァースのパパなのか。でもちろん、最後の凧揚げのパパは救われた二人のパパというわけ。

 

舞台MPでは厳しさも優しさも振れ幅が少なくて、キャラも薄いな。映画MPの方が極端で、パメラとウォルト二人の父親の両方を併せ持つMr Banksという側面がはっきりしていたと思う。

 

 

 

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2014-09-17 07:56 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

いつかやりたいなーと思っていたら、気分が乗ったので、レット・イット・ゴーのサビの部分を5か国語対訳にしてみました。

 

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イタリア語以外は勉強したことある/話せる言葉なので、結構楽に訳せたかなー。イタリア語も読むのは楽だし、スペイン語と似てるので、半分くらいは自分で訳せた気がする。

 

なんだか、日本語の歌詞が文脈に沿ってなくて、ヒット曲用にストーリーと独立した訳になってしまっているっていう批判もよく聞くけど、それぞれの言語で、色々工夫や苦労してるんだなーって思いながら訳してました。

 

実は、一番訳しにくかったのは、原語としては一番できるはずの英語だったのも意外。「解き放つ」と訳してはみたけど、Let it goっていうフレーズ自体が訳しにくいのかな。

 

あとは、フランス語のLibérée, DélivréeがのDélivréeがDeliveredという意味じゃなくて、Releasedっていう意味なんだけど、「自由になった、配達された」って訳を間違えているサイトが多いなーと思った。

 

ドイツ語版はめっちゃ訳しやすかった。かっちりしてて明快。イタリア語は唯一英語にしてから日本語にしたけど、ラストの「寒さこそ私の我が家よ」って訳がなんだか素敵。スペイン語は「Libre soy, libre soy」のシャウトが、他の言語よりなんだか解放感があって好きだわー。

 

というわけで、五か国語対訳行きますー。

 

<日本語版>

 

ありのままの 姿見せるのよ

ありのままの 自分になるの

何も怖くない 風よ吹け

少しも寒くないわ

 

<英語版>

 

Let it go, let it go

Can't hold it back anymore

Let it go, let it go

Turn away and slam the door

I don't care

what they're going to say

Let the storm rage on.

The cold never

bothered me anyway

 

解き放つ、解き放つの

もう抑えられない

解き放つ、解き放つわ

背中を向けて扉を閉めるの

人の云うことなんて

気にしない

嵐が吹き荒れればいいわ

寒さはどうせ

気にならないのだから

 

<ドイツ語版>

 


ドイツ語版CD

 

Ich lass los, lass jetzt los.

Die Kraft sie ist grenzenlos.

Ich lass los, lass jetzt los.

Und ich schlag die Türen zu.

Es ist Zeit, nun bin ich bereit!

Und ein Sturm zieht auf.

Die Kälte, sie ist nun

ein Teil von mir.

 

自由になる、今自由になるの

力は無限大

自由になる、今自由になるわ

扉を閉めるの

時が来たわ、準備はできた

嵐がやってくる

寒さはもう私の一部。

 

<フランス語版>

 


フランス語版CD

 

Libérée, Délivrée

Je ne mentirai plus jamais

Libérée, Délivrée

C'est décidé, je m'en vais

J'ai laissé mon enfance en été

Perdue dans l'hiver

Le froid est pour moi,

Le prix de la liberté.

 

自由になって、解放されたの

もう嘘はつかない

自由になって、解放されたわ

もう決めた、行くことにする

子供時代は夏に置いてきた

冬に埋もれて

寒さは、自由の代償だわ。

 

<イタリア語版>

 

イタリア語版CD

 

D'ora in poi lascerò

che il cuore mi guidi in po',

scorderò quel che

so e da oggi cambierò!

Resto qui, non andrò più via,

sono sola ormai,

da oggi il freddo è casa mia!

 

今から出ていくわ

心が私を導く

慣れ親しんだもの忘れ

今日変わるの

ここに立って、留まるのよ

一人になったわ

寒さこそ私の我が家よ

 

<スペイン語版>

 

スペイン語
(ラテンアメリカ)版CD

 

Libre soy, libre soy

No puedo ocultarlo más

Libre soy, libre soy

Libertad sin vuelta atras

Qué más da, no me importa ya

Gran tormenta habrá

El frio es parte tambien de mí

 

自由、自由よ

もう隠れない

自由、自由よ

振り返らない自由な

もう誰も気にしないし

気にならない

大嵐が来るわ

寒さも私の一部なのよ

 

 

なかなか訳してて楽しかったです。

 

実は、この5か国語対訳は、ショップでアナ雪CDやDVDをお買い上げのお客様へのおまけチラシとして入れるつもりで作ったんですが、このおまけチラシの方には、上記の原語と日本語訳の他に、カタカナ版も付いています。

 

カタカナ版さえあれば、5か国語(日本語入れたら6か国語か。。)で歌えてしまうという、優れもの!今からアナ雪CD&DVD買った方はラッキーですね♪

 


フランス語&
英語版DVD

 


イタリア語&英語版DVD

 


スペイン語&ポルトガル語&英語版DVD

 


カラオケCD

 

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