ウィーンミュージカル の記事一覧

オーストリアの非公式の国歌と言われる、ラインハルト・フェンドリッヒ作詞作曲、「アイ・アム・フロム・オーストリア」の歌詞を訳してみました。

 

オーストリア人の中では、国家の次に重要な曲が「美しき青きドナウ」で、その次に大事なのがこの曲です。

 

フェンドリッヒの他の曲と同様、この曲も歌詞はウィーン弁で書かれているので、普通のドイツ語を知っているだけでは、読み解くことはできません。だから、この歌詞を翻訳できるようになるまで、記事にするのはずっと待っていたという経緯があります。

 

私は歌詞の意味を知って以来、この曲を聞くと自然に涙が流れてきてしまいます。そんな曲は、Udo JuergensのIch war noch niemals in New Yorkとこの曲だけです。

 

Ich war noch niemals in NYはこちらで以前和訳しましたので、ご覧ください。私の大好きな二曲が、どちらもミュージカル化され、曲名が作品名になっているのも感慨深いものです。

 

●翻訳の種類

 

歌詞は、Fendrichの公式サイトから取ってきました。妙なドイツ語のスペリングに見えるのは、ウィーン弁をそのまま文字にしている歌っているからです。

 

まずは歌詞を見て、日本語のこなれた感を出さず、独語の流れのまま日本語に置き換えてみました。(翻訳A)

 

それから半年ほど置いて、気分が乗った時に、日本語として「詩」らしく聞こえるように書きなおしました。(翻訳B)

 

両方読み直してみると、翻訳Bの方がかっちりとまとまってはいるのですが、文字が少なく漢文っぽい感じで、ちょっとよそよそしい感じになっています。一応こちらを第一の訳としますが、何となくウィーン弁ののんべんだらりとした感じが出ていない気もします。

 

なので、敢えて日本語として未熟な翻訳Aも、その後に載せています。こちらの方が日本語は荒いですが、独語のロジックの流れや、感情の揺れのようなものは感じ取れるかもしれません。

 

というわけで、色々とこだわりはありますが、歌詞を読んで、感じてみてください。

 

●独語歌詞

 

Dei´ hohe Zeit ist lang vorüber
und auch die Höll´ hast hinter dir,
vom Ruhm und Glanz ist wenig über,
sag´ mir wer zieht noch den Hut vor dir,
außer mir.


I kenn´ die Leut´,
i kenn´ die Ratten,
die Dummheit,
die zum Himmel schreit,
i steh´ zu dir bei Licht und Schatten,
jederzeit.


Chorus:
Da kann ma´ machen was ma´ will,
da bin i her, da g´hör´ i hin,
da schmilzt das Eis von meiner Seel´
wie von an Gletscher im April.
Auch wenn wir´s schon vergessen hab´n,
i bin dei Apfel, du mein Stamm.
So wie dein Wasser talwärts rinnt,
unwiderstehlich und so hell,
fast wie die Tränen von an Kind,
wird auch mein Blut auf einmal schnell,
sag´ ich am End´ der Welt voll Stolz
und wenn ihr a wollt´s
auch ganz alla -
I am from Austria
I am from Austria


Es war´n die Störche oft zu beneiden,
heut´ flieg´ ich noch viel weiter fort,
i seh´ di´ meist nur von der Weiten,
wer kann versteh´n
wie weh das manchmal tut.


Chorus:
Da kann ma´ machen was ma´ will,
da bin i her, da g´hör´ i hin,
da schmilzt das Eis von meiner Seel´
wie von an Gletscher im April.
Auch wenn wir´s schon vergessen hab´n,
i bin dei Apfel, du mein Stamm.
So wie dein Wasser talwärts rinnt,
unwiderstehlich und so hell,
fast wie die Tränen von an Kind,
wird auch mein Blut auf einmal schnell,
sag´ ich am End´ der Welt voll Stolz
und wenn ihr a wollt´s
auch ganz alla -
I am from Austria
I am from Austria

 

I - Texte - Musik - Rainhard Fendrich

 

●日本語訳(翻訳B短いバージョン)

 

最高の時は過ぎ去り
地獄の時も既に過去のもの
栄華と輝きはないに等しく
敬意を表す者も他にいない
あなたに帽子を取るのは

私一人だけ

 

私は知っている
その民衆もドブネズミも
天に向かって叫ぶような
耐え難い愚かさも
光でも闇でも
私はあなたの側にいる

いつでも

 

(リフレイン)

動かすことのできない事実
ここは私の故郷。私の属するところ

4月の氷河のように
わが魂の氷が溶ける場所

 

たとえ忘れてしまったとしても
私はリンゴで、あなたはその幹だ


抑えがたく、清く
まるで子供の涙の様に
水が谷に向かって流れるように
そんなふうに一気に早く
私の血は流れるだろう

 

世界の終わるとき、誇りをもって

望むなら
たった一人になったとしても、

私は言う
アイ・アム・フロム・オーストリア

 

 

コウノトリを羨んだこともある
私はもっと遠くまで飛んできた
あなたを遠くから眺めるしかない
誰がわかってくれるだろうか
時折感じるそのつらさ(苦しみ)を

 

(リフレイン)

 

===

 

●日本語訳(翻訳A長いバージョン)

 

最高の時はずっと前に終わってしまった
そして、地獄の時期も過ぎ去った
名声と栄光はほとんど残っていない
誰があなたなんかに帽子を取って敬意を示すのか
私の他に

 

その人たちのことを知っている
そのドブネズミたちのことも知っている
耐えられないような(天に向かって叫びたくなるような)愚かさも。
光でも闇でも、私はお前の味方に付く
いつでも

 

(リフレイン)

もうどうすることもできない
私の故郷。私はそこに属している

私の魂の氷が溶ける
4月に氷河が溶けるように

 

もうみんな忘れてしまったとしても
私はリンゴで、お前はその幹だ


水が谷に向かって流れるように、
いやおうなしに、そして清く(きらきらと、明るく)
まるで子供の涙の様に
そんなふうに私の血は一気に早く流れる


世界の終わりに、誇りをもって
そして、たった一人になったとしても、
私は言う
アイ・アム・フロム・オーストリア

 

 

(遠い外国まで飛んでいく)コウノトリがうらやましいと思ったこともある。
しかし今私はもっと遠くまで飛んできてしまって、
あなたを遠くから眺めるしかない
それがどんなにつらい事か
誰がわかってくれるだろうか

 

(リフレイン)

 

●動画


私がその場にいて実際に聞いて、とても感動した、2007年のドナウインゼルフェストでのI am from Austriaです。



●感想とか

 

どちらの翻訳が好みでしたか?その日の気分によって、好みは変わる気もします。

 

オーストリア人は、コンサートでこの曲がかかると、国歌斉唱と同じように、胸に手を当てて歌うんです。その光景を見た時には感動しました。

 

ちょっと気になった点や、私なりの解釈をまとめておきます。

 

・呼び方

 

オーストリアに対する国の呼びかけとして、翻訳では「あなた」と訳していますが、独語ではDuと親しみを込めた呼び方をしています。「君」と訳してもなんだかしっくりこないので「あなた」にしていますが、敬語ではなくタメ口で、友人のように話している、という口調です。

 

・歴史の比喩

 

オーストリアの歴史を知って、この歌詞を読み解くと、比喩が何の事を示しているのかはすぐにわかります。

 

最高の時は過ぎ去り
地獄の時も既に過去のもの
栄華と輝きはないに等しく
敬意を表す者も他にいない

 

上記の「最高の時」や「栄華と輝き」はハプスブルク時代、地獄は第二次世界大戦のドイツ併合から敗戦、再独立までの年月。「敬意を表す者もいない」とは、アルプスの小国に成り下がって、「オーストリア?それどこ?」と言われるようになってしまった事を指します。

 

欧州随一の帝国が、今では名もなき小国。なのに「私」だけは、帽子を取って敬意を示す。コンサート会場では、この「私」はオーストリア人全員ですので、みんな帽子を取る仕草を無意識にしていました。

 

 

私は知っている
その民衆もドブネズミも
天に向かって叫ぶような
耐え難い愚かさも

 

上記の「ドブネズミ」とは、ズルく汚いヤツ、オーストリアの歴史上の人物事でしょうし(もしかしたら特定の近代史の人物かもしれませんしね)、「耐えがたき愚かさ」も、オーストリアの近代史を思い起こせば、ドイツ併合後に行われた、ホロコーストの類の事を示しているのでは、と想像できます。

 

もちろん比喩からの想像は、聴衆の自由ですので、私が近代史に限って想像を働かせてしまう以外の解釈もあるかもしれませんが、一番オーストリア人の頭に浮かびやすそうな歴史、ということで考えてみました。

 

・自然の比喩

 

抑えがたく、清く
まるで子供の涙の様に
水が谷に向かって流れるように
そんなふうに一気に早く
私の血は流れるだろう

 

また、リフレインで「谷」「川」「氷河」等の比喩が多用されますが、これはもちろんオーストリアのアルプスを意識していて、「リンゴ」はオーストリアの名産品です。

 

川の流れが「血」と重ねられている比喩がありますが、この川を「ドナウ河」と連想するか、アルプスの峰から流れる清流と思い浮かべるかは、その人の住んでいる場所によっても異なるかもしません。

 

氷河→雪解け水→川の連想ですとアルプスですが、「美しき青きドナウ」→Wiener Blut(ウィーン気質)とシュトラウスつながりとも考えることはできそうですね。子供の涙の様に、などの比喩もありますので、雪解け水の方がイメージは合いそうですが。

 

・コウノトリの比喩

 

そして、2番で意外な事実が明らかになります。この歌の「私」は、オーストリアに住んでいるわけではなく、国外在住のオーストリア人という設定だったのです。

 

「コウノトリ」もオーストリアの夏の風物詩で、ルストなどのオーストリア南部に6-8月の間だけ巣を作ります。オーストリア人であれば、コウノトリ=遠方から来た、という連想が働きます。

 

参考:毎年夏にコウノトリが飛来するルストに関する記事

 

そして、そのコウノトリよりも故郷から遠いところにいる「私」。愛する故郷を遠いところから眺めるしかない、故郷を想う気持ちは、海外在住者にとっても心を打つ一節となっています。

 

そして、だからこそ、この歌のタイトルが英語のI am from Austriaなんですね。海外在住(おそらく内容から言ってアメリカ?)のオーストリア人が、「何人ですか?」と聞かれて「アイ・アム・フロム・オーストリア」と答え、その知名度の低さに慣れてしまいつつ、こみ上げる故郷への思慕と尊敬を歌にしたもの、と考えることができるでしょう。

 

●まとめ

 

歴史を示唆する比喩の巧みさ、血と重なる自然の美しさ、故郷を外から見た時の思慕の念、唐突に挟まる英語詞の謎解き。全てが重なりあい、意味を成し、独特のアクセントで歌い上げることで強調される感情の波。

 

どこの国にいても、自分の「幹」になる国があり、その国の歴史も自然も愛し、自分の「ことば」がある。

 

オーストリア人の心にぐっと響く歌というだけでなく、海外在住者が生まれ育った国を思い出す気持ちも重ね合わされ、国境を越えて多くの人の心に訴えるのではないかと感じました。

 

フェンドリッヒには、他にもオーストリア愛、ウィーン愛に満ちた歌が沢山あります。もし興味を持たれたら、他の歌も聞いてみてくださいね。

 

ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

アイ・アム・フロム・オーストリア ウィーン版キャストアルバム<2枚組みCD>

 

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2018-01-25 16:57 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

引き続き、2016年10月17日に観劇した、Maya Hakvoort 50歳記念コンサートのレポです。

 

前半のレポはこちら

 

●Kevin TarteとTdV

 

エリザ組以外で印象的だったのは、やっぱりKevin Tarteかなー。この10年ウィーンで歌ってないので、なんと私は初見!素晴らしかったー!これは絶賛されるだけある!マヤさんとデュエットでイタリア語で歌ったPrayerはもうこれオペラ歌手でしょって思ったw

 

この歌を選んだ理由が、マヤさんと二人で2泊した高野山で、すごくスピリチュアルで特別な体験をした場所だったって、高野山の話5分くらいしてた。私ももちろん行ったことあるから、激しく頷いてたw 朝5時に起きて祈祷とかやったやった。

 

KevinはあとMarjan(ものすごく痩せた。。)とTotale Finsternisを歌ったんだが、見慣れたトーマスと全然違った!何これ!セクシーすぎる。。色気だだもれ。。

 

トーマスはクールで支配的に寄り添って、当然のように噛み付くけど、Kevinは最初は偉そうなのに、だんだん我慢出来なくなってくるの!もう襲わせてくれ!お願い!俺はもう噛みたくて噛みたくて仕方が無いのだ!ってw 迫り来る色気の塊にクラクラ。。

 

最後はMarjanの方がクールで、Kevinは肩掴んでグルン!と半回転させて、抱きしめて顔をうずめて首をガリガリ噛むww 噛んだ後も「おっしゃ!」みたいな勢いw こんなクロロックいたらセクシーすぎてヤバイわ。。

 

●ドンカミッロ

 

後半はNext2Normalの出演者全員集合して(Robも!)、5曲くらい歌ったり、サンセット3曲歌ったりしたかなー。Don Camilloからも3曲あって、神父の歌が名曲だった。マヤさんは80歳の老婆役とのこと。

 

ドンカミッロは思ったより良くて、ちょっと見に行きたくなった。マヤさんは80歳の老婆役だけど、歌い出したらほんとに老婆に聞こえる声でびっくり!神父役のAndreas LichtenbergerはなんかUweに歌い方や目つきが似てきたw

 

この神父の「私の村」っていう歌が名曲!「50軒の家に100人の住民。そんな小さな平凡な村だけど私は村も村人も好きだああああーー!!」っていう歌なんだけど、まさにクンツェ氏しか書けない素晴らしい歌詞!!この曲聴くためだけにドンカミロ見たいくらい!

 

●マヤさんと13人の男たちの「最後のダンス」

 

ああもう思い出すだけでやばい。色気がすごい。13人の男達がマヤさんを囲んだ「最後のダンス」www シュナップス13杯一気飲みしたくらい興奮した。。熱くて濃くて熱気ムンムン。もう色々激しすぎてww 記憶に焼き付けた!

 

忘れないうちに書いとく。マヤさんを囲んで左に9人。〇〇アンドレ〇ルカス〇RobマヤMate〇KevinRamesh〇〇という順番で、一番左の人から最後のダンスを2行ずつ歌っていく。 Andreがabgewendetのとこw

 

Hochzeit nur der Gastの所をGeburtstagと替え歌したのは最初に歌ったガウディの人。左8人で一番前半歌ったら、Rob飛ばしてMateがサビ。客席騒然ww あーマテ。。やっぱり君がいてこそだよ。。このハチャメチャな祭りにピッタリだよ。。

 

2番は右の端から2行ずつ。若手が多かった。Rameshとかいた。で、二番のサビもマテ。Robマヤさんの横にいるのにまだ歌わないの?けどマテのクネクネダンス見れて嬉しいw Robはマヤさんにマイク差し出してる。

 

かと思ったら!warte ich in dunkelnのとこでRobソロ!!来たーー!めっちゃ高音素敵な所!!あー夢のRobトート!ich gewiiiinnnnとかもう!当時より高音出てるし!好きすぎる。。ほんといいパートだよ。。最高だよ。。

 

その後のサビコーラスは13人の男達で歌いつつ、突然誰か(多分Andreas?)がマヤさんくるくる回して踊り出すし、マテもクネクネしてノリノリだし、なぜかRobが律儀にシャウトしてくれてて私は昇天気味だし、濃すぎる!アツすぎる!

 

でこの辺はリハしてなかったのか、マテじゃなくてずっとRobが超高音で盛り上がって歌ってて、最後のnur mit(しーん)で、急にマイク構えて我に返るマテw ここはオレだ!と言わんばかりに右手をシッシッってして(それをまた笑われるw)diiiiiiiiiirrrrrrrr!!!!

 

けどなんか興奮してたのかちょっと上ずってたw で、決めのmit diiiiiiiirrrrrは、高音に自信ありのRobが上を、マテが下を歌って、超熱く決まった!!なんかもう興奮しすぎて舞台上がすごいことになってたwww 13人の男達がお互いを相手に踊りまくるタイムww 男の楽園w

 

もう客席は総立ちで、このあと最後まで立ち続けてた。懐かしの足ドタドタもめっちゃ聞こえて、ヒューヒューの嵐で、これぞウィーンミュージカル!!愛!!って感じ!!ああこれがアンデアウィーン劇場だったらな。。ってふとよぎったよ。。

 

●全員で「私だけに」

 

この流れで女性ゲストも全員出てきて、最後はみんな一列に並んで、マヤさんが「私だけに」熱唱。もうこの辺りぐちゃぐちゃで、誰かが歌ってるマヤさんに抱きついて離さなかったり、マテが気を使ったり、ルカスが携帯取り出して左右に振ったり、Rameshが携帯のライトつけて振ったり。

 

それを見て客席も携帯のライトつけて、左右に振って(私ももちろん振ったよ!)、マヤさんがそれ見てSchoenって言ったり、盛り上がるところで地響きのような拍手が起こったり、warte auf Freundeでみんなを指したり、もうなんか一瞬一瞬が濃かった。。

 

なんかもう、久々のマヤさんの私だけに、じっくり聞くつもりが、うわーぎゃースゲーありえない!信じられない!濃い!熱い!懐かしいー!ああみんなー!!って思ってる間に終わってしまったw 最後のnur miiiiiirrrはしっかり聞いたよ!!やっぱり最高だよマヤさん。。

 

●映像紹介

 

昨日のマヤさん50歳コンのニュース映像!しっかり長めなのでぜひ見てみて! 一番最後!13人の男たちによる「最後のダンス」映ってる!!!AndreもLukasもRobもKevinもMateも映ってるよ!!必見!!

 

 

Maya Hakvoort←MayaさんのFBの動画ページへのリンクです

 

しかしまさかこれが映像に残ってるとは。。ORFに感謝。。

 

それもラストのシャウトでRobが高音歌い上げてる時にアップとか!!もうドキドキするわ。。それに上手い事Andre,Lukas, Kevinもアップになってるので、日本のファン的にはとっても嬉しい映像。ああ、これは永久保存版だな。。。

 

最初のマヤさんが白地に青のドレス着てるのは、終演後の地下のパーティーの様子。11時半ごろかな。めちゃくちゃ長かったから、みんなすごい疲れてたはずなのに盛り上がってて凄いなー。あのド派手なスーツは旦那さんだったのか。開演前も幕間もウロウロしてて、1幕ラストちょっと舞台に出てきた。

 

あと、客席がライト振ってるのは、「私だけに」の時ね。舞台から見たらこんなにきれいに見えたのかー。参加してよかったー!あと、3曲目くらいでマヤさんがヒールを脱いだんだけど、明らかに裸足の方が声がよくなったって言ってた。だから脱いだのか!

 

子供のJason君(9)は途中でDas Wunder von Bernの歌を歌ったんだけど、めちゃくちゃほほえましかった!両側の子たちと手をつなぎたくてもつなげなくて、やっとつなげて、ってところがもう、いじらしすぎて客席からの温かい拍手!

 

息子さん9歳ってことは、再演エリザの後で生まれたんだなーと思ってたんだけど、そういえば出産直後のVictor/Victoriaを見たのを思い出したわ。つまり、再演エリザ時代に主要キャストで子供がいたのはRobだけだったってことかー。感慨深いな。。

 

●二つ目の動画

 

こちらもマヤさん50コンニュース映像。1幕最後でマヤさんにサプライズで、ウィーン市から「金のラートハウスマン」の賞が贈られたことがメイン。マヤさんは数々の子供たちのためのチャリティコンサートをやってきたことが評価された。

 

Maya Hakvoort ←元動画

 

また息子のJason君の歌ってる映像が出てる(7歳じゃなくて9歳ね)。最後のカテコ映像は「私だけに」を歌い終わった瞬間。めっちゃ私のヒューヒューが聞こえるwwあとルカスの長めのインタビューもアリ。

 

●「私だけに」映像

 

こちらは、全員集合「私だけに」の動画です。最初は音声だけですが、少し待ったら映像も映ります。マヤさんの隣のマテが。。(涙)

 

Maya Hakvoort - Ich glaube der emotionalste ever.....←元動画

 

客席がスマホにライト付けて振ってる様子とか、客席の暖かい盛り上がりとか、過去の共演者たちの暖かさとか、もう何もかもがエモーショナルに迫ってきます。ぜひ、ぜひ見てみて!

 

あとここにマヤさんコン写真いっぱい!muellerphotos

 

●まとめ

 

というわけで、色々と手作り感いっぱいの、客席も舞台上も温かさに満ち溢れた、マヤさん50歳記念コンサートでした。とにかく再演エリザの完成度の高さと、出演者や客席の愛を感じ、ウィーンミュージカルの歴史の一ページを刻んだコンサートでした。

 

一ファンながら、一つ一つの歌に感動し、みんなで歓声を上げ、改めてウィーンミュージカルのコミュニティに属してるだなあ。。と感じた夜でした。

 

マヤさん、おめでとうございます!これからも素晴らしい歌声を楽しみにしています!

 

 

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2018-01-23 16:57 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

少し前のコンサートですが、まとめていなかったのでレポをお届けします。2016年10月17日に行われた、Maya Hakvoort 50歳の誕生日コンサートのレポです。

 

===

 

(幕間ツイート)

マヤさん50歳コン幕間。テレビカメラ多すぎw ソサエティニュースになりまくりそうな気配w リーヴァイ氏と普通にすれ違ったw ORFとATVがセレブにインタビューしまくってて、戦々恐々としてる。。さっきまで舞台にいたゲストもそのへんにいるしw

 

(終演直後ツイート)

Mayaさんコン、最後の2曲で全部持って行かれたあああぁぁぁ!!やられたああーーー!ぐああぁーーー!!興奮がヤバイヤバイ、アドレナリン出まくってる!!なんと13人の男達による「最後のダンス」!!ありえない豪華さ!MateもRobもLukasもAndreもKevinもいるし!!

 

●全体の感想

 

マヤさんと共演した人たちを呼んでデュエットしたり、ソロ歌ってもらったりして、お世話になった人総出演状態。知らない人や知らない歌も半分位あったけど、それだけ私の知らないマヤさんの側面があるってことで、50歳の女性の生きざまを見た感じ。

 

全体的には、マヤさんの人生にとって重要な友人を招いて、時系列でデュエットやソロを一緒に歌う形式。ほぼゲスト毎に2曲とたっぷり。演奏はソロコンのバックバンド(オレンジの髪のギタリストの)とピアノとキーボード。

 

エリザ時代は始まりに過ぎず、ソロコン、VoM、サンセット、N2Nだけでなく、ミュージカルではない曲も沢山あった。ドンカミッロからも3曲。時間的には前半が2時間、後半が1時間半の超長丁場。ゲストの聴きごたえある曲から、マヤさんレパートリー強化版、子供の歌まで予期せぬサプライズ満載。

 

普段バンド演奏でエリザとかオケ曲を聴くと物足りないのに、このバンドだと全然違和感なかった!すごいな!管楽器の人がサックスとかフルートとか5本くらい持ち替えて演奏してた!ピアノは演奏者3人位変わったかな。あのアーロンさんが出てきて感動した!!

 

19:30スタート23:05終演の超長丁場でどうなる事かと。。1日限りのお祭りなので、すべてを詰め込んだら時間がオーバーしまくったw 超楽しかった!

 

●曲目

 

プログラムとかなかった上、知らない曲や知らない人も多かったので、結構うろ覚えです。。

 

1幕は白いドレスで、Music is my futureの歌をピアノ弾き語り→ガウディ3曲→靴を脱ぐ→エリザ(嵐、踊る時、鏡、ボート)→レミズ(他の人のオンマイオウン、夢やぶれてデュエット)→知らないオランダ人のめちゃくちゃ上手いアイーダのオシャレの歌→知らない男性ゲストを迎え結構沢山知らない曲→RameshとジキハイのDangerous Game→女性5人の歌→サプライズで過去のマヤさんの業績の紹介があり、ウィーン市の賞をもらう、って感じ。相当時間が押してたらしく、サプライズ出てきたら焦ってたw

 

2幕はVoMシャドウランズ→子供の歌→サンセット(Julian Loomanと)→Prayer(Kevinと)→KevinとMarjanのToFi→N2N全員集合5曲(Rob含む)→ドンカミッロ(Andreas Lichtenbergerと)3曲→13人男子最後のダンス→私だけに。

 

マヤさんも時々ソロを歌ったんだけど、どちらかと言うとゲストとのデュエットが多かったかなー。「夢破れて」のデュエットがなんだかすごい明るくて楽しかったwソロの中でも素晴らしかったのは、ソロコンのPapa can you hear me。久々に聴いたら5倍くらいパワーアップしてた!

 

マヤさんらしいなと思ったのは、裸足になって歌ってたことと、ものすごい数の友人が駆けつけて、一緒に歌って祝ってくれたこと。最高の誕生日じゃないですか。。かなり手作り感があって、声を掛けた友達全員来ちゃったから時間が押しちゃった感じがまたアットホームw

 

しかし、私ウィーンでやってるマヤさん作品はほぼ全部見てるはずなんだが、それでも知らない歌が結構あったなー。今ざっと思い出しただけで、エリザ、エビータ、Victor/Victoria、キスミーケイト、ソロコン、LNDコンかなー。まだ見てると思うんだけど。

 

あと、マヤさんが子供たちのためにしてきたイニシアチブがすごくてびっくり。いつもソロコンで子供コーラスと歌ってるけど、ああいうのも全部、恵まれない子供たち(離婚家庭、病気、貧困など)のための団体に寄付したりしてたのね。金のラートハウスマンってwって思ったけど、素晴らしいよ!

 

あ、ラートハウスマンっていうのは、ウィーン市庁舎のてっぺんに建ってる兵隊の像のこと。ウィーンの景観保存地区ではこの像より高い建物を建ててはいけないことになってる。一応ウィーン市の象徴になるのかな。

 

 

●再演エリザベートの出演者の思い出

 

エリザパートは、最後の2曲以外は、最初の方に固まってたんだが、マテとマヤさんの「私が踊る時」聞いて、もう再演は伝説だなと。。やはり当時私がアンデアウィーンで感じた濃さと熱さは、この2人でないと出せない化学反応だったなと、あれから10年のふたりの生き方見てて思った。

 

マヤさんとマテって、この10年見てるとものすごく似てる。テンションが振り切れてるところとか、すごい賑やかで朗らかなところとか、内省的な一面を実は持ってるところとか、ソロ活動や自分でプロジェクト組む方が性に合ってるところとか。

 

本能に従って人生を切り開く、超魅力的な一匹狼タイプな2人が、人生であの2年だけ大きなプロダクションに雇われて演じたシシィとトート。そりゃ相性ピッタリなわけだよ。二人共そもそも異端児なんだもん。だからあんなに熱くて濃い舞台だったんだ。2人の一匹狼の短い共演だったんだ。

 

それを考えると、FJやった後のアンドレがずっとVBWに出演してきたこと、再再演の主役2人もVBWに残って大きな舞台に立ち続けたことが、マヤさんやマテの人生と対極に見える。Robだってソロ活動したりして異端児だったし、再演エリザはやっぱり濃いわ!

 

●エリザベート

 

前半のエリザパートレポ。まずは「日本のカイザー」として紹介されたMarkus Polと「嵐も怖くはない」。後ろから抱きしめたりしてラブラブww マヤさんの声が当時のままで、ものすごく深く感動した。次にマテが出てきて私が踊る時!あーやっぱりこの2人でなくちゃ。。

 

もう二人の歌い方の特徴が全て脳裏にインプットされてて、懐かしくて嬉しくて。。その癖振りとかかなり忘れてて、その場の雰囲気で合わせてる、その息の合い方がまた昔の通りで、野外コンとかフェスとか思い出したよ。。

 

しかしマテ、ハンガリー訛りになってる!昔は歌は訛ってなかったのに!(笑)ハンガリー訛りのトートってなんかかわいいけど、あながちシシィの気持ち的には間違いではない気もするしなー。なんか新しい発見w トートはハンガリー人だった!ドイツ人よりは史実に即してるw

 

ああ、私が踊る時自体、エーヤンの直後なんだから、トートが地元で口説いてるってことで、辻褄合うしw 11年を経て未だに新解釈とは、マテトートやるな。。w

 

マテは最後のダンスでも感じたけど、私が踊る時の最後のalleinも上がりきってなかったなー。マヤさんが気づいてフォローしてたけど、全体的に昔の歌い方通りで、ラストだけ違ったので、気がつく人は気がついただろうね。けど、マテはマテだからいいのだ!(笑)

 

次はルカスの「ママは僕の鏡だから」。さすがにルカスルドは再再演でも見てたから新鮮味は無かったけど、再演の時の若いルドから格段に良くなってて、めちゃくちゃ成長したなと、マヤさんと合わせてみて気がついた。今になってやっとマヤさんにふさわしいルドルフになった気がする。

 

そして、ルドルフがしっかりしてるからこそ、それを拒否るマヤさんがいい感じなんだよ!あああの声。。マヤさんがシシィ歌ってるだけでうおーってなるよ。。ルカスルドルフ昔を覚えてるだけに、感慨深かったなー。Buehnensohnって呼ばれてたなw

 

前半のエリザパートで一番感動したのは、Andreとの夜のボートだな。。当時アンデアウィーンで泣いた記憶ないのに、今日は涙が止まらなかった。アンドレの髭が白くなってるのと、最初のマヤさんのパートで目にフランツヨーゼフが宿る瞬間を見たのとで、めっちゃ引き込まれて戻ってこれなかった。

 

なんていうか、もうエリザベートはマヤさんのあの再演で完成されてて、私にとってはあれしかないって、突きつけられた。ものすごい久々にマヤさんシシィ、アンドレFJ聞いて、ああこれだよ。。って、何もかもしっくり来た。

 

(後半に続きます)

 

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2018-01-13 16:53 | カテゴリ:エリザベート Elisabeth

12月10日のことなのですが、テレビでエリザベートのドキュメンタリー番組をやっていたので、ORFIII(ネットのライブストリーム)で見てみました。

 

それも、初めて放送されるもので、リアルタムで見ることができるとは、とても貴重なチャンスです。

 

内容をざーっと書くと、こんな感じでした。

 

===

 

・シシィ三部作の甘いシシィ像を壊す形で、エリザベートの真実を描いた、クンツェ氏の脚本

・「死」の擬人化に至った経緯

・作曲家探しの道のり

・リーヴァイ氏と共に苦悩の中生み出した「私だけに」

・常に献身的なサポートを続けたプロデューサーPeter Weck

・オペラとミュージカルを融合した世界的演出家ハリー・クプファー(マイクを使うミュージカルはオペラと異なり、舞台上のどの位置でも歌をきかせられる)

・興奮するだけの大物役者セラフィンw

・役作りの苦労と楽しさやキャスティングエピソード等を話してくれたPia,Uwe,Viktor,Maya

・オペラ劇場をミュージカルで使うことへの周囲からの抵抗(TadWを使えてたのは、Peter Weckの力だったんだなぁ(涙))

・初演時の観客の興奮とは裏腹に、酷評だった劇評(クラシックの土壌のウィーンでは、劇評家が受け付けなかった)

・キャストを支え続け、世界的成功に導いたPeter Weck。

・最後に日本と韓国の舞台映像(日本からは城田トートの映像)と、MayaとUweの日本公演での観客に対する印象が語られた(Uweは日本語で「最後のダンスは」って歌ったwマヤさんは日本でまるで自分がシシィであるかのように熱狂的に迎えられたことに驚いていた)

 

==

 

ドキュメンタリー自体はとてもシンプルで、初演と再演の舞台映像をふんだんに挟みつつ、スタッフとキャストのインタビューをたっぷり聞かせてくれました。

 

誰が誰で、どんなに役割を演じたかなどの背景は、オーストリア人ならほぼ知ってるから、その前提で説明は最小限で作られていた印象。

 

キャスティングのエピソードはとても興味深かったので、ご紹介します。

 

シシィ役は15歳から60代まで演じる上、2.5オクターブと声域が必要なので、女優探しは難航し、年齢によって2人のシシィを採用する案もありました。クラシック一辺倒だったウィーンとは異なり、オランダはジャズやポップスの学校が多く、そんな国からピアが呼ばれました。

 

トートはハイネに似ていることが最重要でした。オーディションで何の役をするかも知らずに受けたUweは、スタッフからしたら完璧なハイネ似のルックスでしたが、本人はなぜ皇帝やルドルフじゃなくて「死」なの?と戸惑ったそう。

 

初演前に撮った宣伝用写真では、皇帝一家がニコニコと写る中、トートとルキーニだけは場違いで、おまけにストーリーを知らずに見ると「この人たち誰?」となるので、居心地が悪かったというエピソードも(ここ、当時の映像と合わせてみたらかなり笑えますw)

 

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インタビューは基本的に近年に行われたものですが、一部当時のものも織り交ぜつつ。クンツェ氏の当時のインタビューは、かなり挑戦的な言葉もあり、今の彼は相当丸くなったんだなぁと感じました。作詞作曲には五年を要し、当時NYにいたクンツェ氏は、LAにいたリーヴァイ氏と何度もあって作品作りを進めたそうです。

 

「死」の擬人化のアイデアは、クンツェ氏が半分夢の中のような状態で思いついたもの。シシィはエロティックなことに全く興味がなかった人生に見えるが、自作の詩の中では、「死」に対して、かなり際どい表現も使用している。Pia曰く、最後のトートとのキスは「救済Erloesung」だそうです。色々な解釈ができますけどね。

 

 

このドキュメンタリーは、記帳は映像やインタビューも織り交ぜ、この作品の事は結構知っているつもりだった私でも、新しいことを沢山学びました。

 

後で伺ったところによると、ORFIIIのオンデマンド視聴はオーストリア国内のみだったようで、国外の皆様は見ることができなかったようです。上記のレポで、少し雰囲気が伝わったらいいのですが。。

 

Uwe&Piaの初演エリザベートといえば、やはりこちらですね!

 

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

同じUwe&Pia円熟版として、エッセン版もあります。

エリザベート エッセン2001年版キャストアルバムCD

 

こちらが再演版(Maya&Mate)


エリザベートウィーン版2枚組CD

 

こちらは再々演版(Annemieke&Mark)


エリザベート ウィーン版2012年新キャストCD

こちらのDVDはMaya&Mateの再演版です。

エリザベートウィーン版DVD

 

ウィーンミュージカル チケット代行サービス

2018-01-10 16:34 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

こちらの続きで、MQでツアー公演をしていた、アダムス・ファミリーのレポです。今回はキャストとパロディ、ローカルジョークについてです。

 

●パパゴメス役のUwe Kroeger 

 

Uwe! Uwe!! 素晴らしい!!!ハマり役!当たり役!!出番もソロも多いわ、キャラ最高だわ、バラードから激しい曲まで歌うわ、見たことないくらい踊るわ、Uweの魅力がたっぷりすぎて語り尽くせないよ!長年のUweファンの人にこそ見てほしいなぁ。あんな面白いUwe見たことないわ。

 

この役は実は結構難しくて、ラテン系で、おちゃめで、男の魅力は妻に全振り(妻大好き)、娘にはちょっと甘い、ものすごく人間味のあるパパなのです。大黒柱だけど悩む。けどそれを愛する家族には見せない。家族のために全力を尽くして、笑いも忘れない。こんな難しい役ないよ。。

 

Uweの一番の魅力は演技力だと私は勝手に思ってるんだけど、この作品はその演技力がフルで発揮されてて、表情見てるだけでゴメスのキャラが好きになる。Uweの顔の表情の作り方は、捨て身なところがあって(変顔をものともせず、演技を優先するw)、それが役によく合ってる。

 

スペイン語訛りも、笑えるのにピッタリで、かわいかったり男らしかったり、いろんな魅力をアップしてる。妻にメロメロ、娘を愛し、自分の個性アピールもしっかりやってて、自分に自信があって、家族も愛して信頼してるいいパパ。ゴメスは妻に弱いけど、ちゃんと家族の中心にいる。

 

しかしUwe踊る踊る!BWの作品だから、歌手も踊る前提w(初代ゴメス役はネイサン・レイン)あんなに踊ってるUweを見たのは初めてかも!ルドルフのターフェですら、この1/3くらいだったよ!(あれもタンゴだったw)タンゴの群舞でセンターは凄い!ママとペアでも踊ったし、すごいダンス量!

 

なんかまだUweの魅力を語り尽くした気がしない。。パリのホテルの予約の歌(タンゴアムール)とか、他にもめっちゃいいソロたくさんあった!これはCD聞き直さなきゃ。。娘と彼氏と三人でおしゃべりしてる時の何気ない演技とかもよかったなぁ。。

 

●他のキャスト

 

ほかのキャストも知ってる人少なかったけど、みんな素晴らしかったよ!娘(ウェンズデー)のソロとか素晴らしかったし、ママは雰囲気が妖艶でカッコイイ!タンゴの衣装がセクシー!ゴメスとの身長差が理想的w この母娘の地声の低さもほかのミュージカルにない感じで独特。

 

FesterおじさんはOliver Muench!懐かしい!こんな大きな役で見れて嬉しいよ!それもキャラがピッタリすぎてほかの人考えられないw 語り部役としての存在感も、ご先祖たちとの短いシーンも、月ラブソングのフライングwトリックも、何もかもハマりすぎだわw歌も素晴らしい!

 

彼氏さん役も頼りないキャラかと思いきや、めっちゃ美声!おまけにリンゴ事件でキャラが一気に立ったよ!自分よりクレイジーな男と付き合いたいって、私も思ってたから、なんかわかるよ、この二人の関係!

 

彼氏ママもキャラ濃い!韻を踏むキャラっていそうでいなかったよねw そしてこの人は物語にとってとても重要。何がノーマルで何がクレイジーかの垣根をぶっ壊したのがこの人。一幕ラストのソロはもう息もつけないぶっ壊れっぷり。迫力とカオスとほんとに狂ったかのような歌声のアップダウン。圧巻。

 

彼氏パパはほぼ唯一キャラ薄かったかな。この役を最初はイーサン・フリーマンがやってたのか。当時はキャラ濃かったのかな。執事は聞いてた以上にすごくて、最後のコーラスに深みが出まくった。おばあちゃんがどこから来たのか誰も知らないってw この話最大の謎w

 

弟は一番ヤバイ子なんじゃwウェンズデイいいお姉さんすぎるよw イッちゃってるのに、歌いだしたら素晴らしい美声で、そのギャップがまた怖いくらい。ママとの寝かしつけの会話が好きw

 

●泣けた箇所

 

アダムスファミリーで泣くと思ってなかった。。2幕のUweが娘に歌う「嬉しい悲しい」の歌。これはヤバイ。Lieben heisst Veraenderungen, jeden Tag etwas neues(愛とは変わっていくこと。毎日新しいことが起きる)で、まんまと号泣。

 

親になってみたら、子離れされる親の歌がことごとく泣けてくるようになったよ。。マンマのSlipping through~とか、RJのジュリエットのパパのソロとか、M!の心を鉄に閉ざしてとか。昔は泣けなかったのに。。それも泣かしに来てるって知ってても泣いてしまうよ。。

 

あとゴメスのキャラだからこそ、この曲が重くならずに、軽く楽しい感じを出しつつ、ズドンと来るんだよね。。ほんとこの作品はギャップがうまい。おどろおどろしい歌詞なのに、超盛り上がったり(ママと死神の歌)、バカバカしい歌詞なのにすごいロマンチックな曲だったり(月w)

 

●オマージュ・パロディ・ローカルジョーク

 

これだけミュージカルパロディの多い作品も久々に見たわ。オマージュ大好きなので嬉しい♪私が気がついたのは、RHSのオードリー、SoMのクックー(客席で爆笑してたの私だけwトラップ大佐の目の前でw)、死神の黒いスカートをJosephみたいにクルクルしたやつ、かな。まだあった気も。

 

先祖が出てくるところはどう見てもTdVの墓場のシーンだったけど、これはパロディじゃなくて偶然似たのかな。。TdVに比べていい人たちだったけどw あーなんかまだパロディあったけど思い出せないー。

 

そうそう、ドイツから来てるツアーなのに、ウィーンローカルジョークが多くて、お客さんの心掴んでた!ママがTopfenstrudel焼いたり、電話帳にPerchtoldsdorfが出てきたり、ばあちゃんがなぜかウィーン弁しゃべったり(だから正体不明なのかw)

 

あと、Festerおじさんがサッカーしながら出てくるシーンがあるんだが、紫のウェア着てるのは、ウィーンに二つあるチームの一つAustria(アウストリア)のユニフォーム。Rapidじゃないのはなぜw 。

 

●感じた事、まとめ

 

なんか、気持ち悪くて怖い話なんだろうと思って行ったら、とても心温まる話で、たくさん共感したなぁ。1幕はアダムスファミリーの変人、異常っぷりを強調して、彼氏ママの変貌で普通と変の垣根を壊し、2幕は表面上の違いを超えて、家族愛は同じっていう普遍的テーマに持って行った。

 

なんかさぁ、各家庭それぞれの事情も好みもあるけど、家族が愛し合ってたら、周りがなんと言おうとたいしたことないんだ。家族って、周りからどう思われるかじゃなくて、家族内で愛があるかどうかが一番大事なんだなぁ。アダムスファミリーの変人っぷり、他人事じゃないかも。。

 

アダムスファミリー、映画も見たことなくて、予備知識ほとんど無かったけど、なんの問題もなかった。ただ、あの有名な曲は時々出てくるから、チャラララ♪パンパン!と手拍子できると楽しいかも。

 

なんだか、ほぼ無予習で見てこれだけ感動したわけだし、また機会があればリピートしたいなあ。。Uweパパが見れたらそりゃ素晴らしいだろうけど、ストーリー時代にもかなり感動したし、歌もすごく良かったし、これは違うキャストだったとしてもやっぱり見たい作品!とりあえずまたウィーンに来てね!!

 

 

 

 

今回のツアーとほぼ同じキャストのCDです。

アダムズ・ファミリー ドイツ版CD<2枚組CD>(ウーヴェ・クレーガー主演)

 

Uweといえば、初演版エリザベート

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

そしてウィーン版レベッカ

レベッカ ウィーン版 全曲ライブCD<2枚組>

 

で、貴婦人の訪問。Uweの魅力が語り尽くせない。。

貴婦人の訪問 ウィーン版全曲ライブCD<2枚組み>

 

 

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2018-01-08 16:32 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

10/26にMQで観劇した、Uwe Kroeger主演のアダムス・ファミリーのレポです。

 

なんか夜急に空いて、チケットあったので、MQにツアーで来てた、アダムス・ファミリー初日に行きました。あまりミュージカルを見に行かない劇場なので、まず会場の様子からご紹介します。

 

●MQ Halle E+Gの様子

 

最寄り駅はVolkstheater (U2,U3)。下りてすぐがMQですので、一番大きな中庭に入りましょう。

 

ミュージアムが集まるMuseumsquartierの多目的ホールが会場。

 

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夜のMQのメイン建物

 

このメインの建物の右端、階段の手前に、入り口のHalle E+Gがあります。

 

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ホールへの入り口

 

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ポスター(真ん中)もとてもいい感じ。

 

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入り口にはポスターが映写されてました。

 

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元ハプスブルク家の厩舎を多目的ホールにしたものなので、所々インペリアルな内装が残っています。

 

クロークは地下にあります。友人のクロークと無人のロッカー両方ありますよ。この日は、大富豪のルーグナーがクロークの人だかりの中で、テレビ局のインタビュー受けてたw

 

前回アニメフェスで来た同じホールが劇場に模様替え。この値段でこの距離は、馬蹄形の客席に慣れてると、かなり遠く感じます。まあ、一番安いチケットを買うと、ライムント劇場の一番安いチケットよりも舞台からは1.5倍くらいは遠い感じです。

 

けど、私のオペラグラスでは、ほぼ何の問題もなくよく見えました。この劇場で後ろ半分に座る時は、オペラグラスをお忘れなく!

 

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●全体の感想

 

それでは、感想行きます!つぶやきのまとめなので、文体荒れてますがw

 

アダムスファミリー、めっちゃよかった!!思ってよりずっと好みドンピシャだったw 話のクレイジーさとラストのハッピーさが好きw 5日だけの公演だけど、またツアーが来たらリピートしたい!Uweゴメス超当たり役!Uweの魅力盛り沢山すぎる!見てよかった!オススメ!

 

久々にウィーンミュー以外で新作見た気がする。なんかウィーンミューにないテイストが新鮮だった!これ系でこんなに楽しい作品があるなんて嬉しいなー。おまけにほぼ無予習だったので、おいおいこの人たち大丈夫?これどう収集つけるの?!ってドキドキ感がよかったw

 

荒唐無稽でカオスなのに、ちゃんと筋は通ってて、気持ち悪い話かと思いきや、温かい気持ちになれて、異形の登場人物が、終わる頃にはみんな友達みたいな気分がした。いい作品見て、いい気持ちで家に帰れる、満足感たっぷりのミュージカル!

 

みんな表現の仕方が常識外れで、変で濃いから、一見違う世界の住民に見えるけど、ホントはみんな愛に満ちてて、その愛情表現がぶっ飛んでただけ。表面的なものを取り払ってみたら、家族を愛する気持ちはみんな同じだった。それも深く温かい愛。いいねえこういう作品。

 

私の好きな作品の特徴に、波乱万丈のぶっ飛んだストーリーで、脇役キャラが濃くて、ラストに3カップル以上できる、っていうのがあるんだが、この作品は、ありえない事件の連続な上に、きっちりキャラの濃い3.5カップル作ってきてくれて、満足感たっぷりw 改善点が思いつかないくらいw

 

●あらすじ

 

ざっくりとあらすじをご紹介。一言でいうと、ロッキー・ホラー・ショーのラカージュw

 

大半のキャラが化け物系で妙な生活をしていて、そこに一般人が紛れ込んでめちゃくちゃな目に合うという点ではRHSで、若いカップルが親同士の初対面の場を設定し、親が世間ズレしてるところがばれないかとパニクってさらにめちゃくちゃになるのが、ラカージュ的w

 

アダムス・ファミリーの構成は、パパ=ゴメス、ママ=モーティシア、娘=ウェンズデー、弟=バグスレー、フェスタ―おじさん、祖母、執事。一般人側は、ウェンズデーの彼氏とその両親。

 

とりあえず、アダムス・ファミリーというお化け一家がニューヨークの片隅にひっそり住んでて、娘のウェンズデーが一般人の彼氏との婚約を決めて、両家の親をアダムス家の家で初対面させるというお話。

 

アダムス・ファミリーはお化け一家で、気持ち悪いもの、怖いもの、おぞましいものが好き(逆に美しいものとかは嫌いっぽい)。お化けだから感覚が逆なのは仕方ないw。そのぶっ飛びっぷりを、彼氏とその両親の前だけでは隠しきれるかどうかが、筋になるわけです。

 

結局、まともって何?変人って何?それよりもっと大事なものがあるよね?という感じのお話です。

 

(次は、キャスト編、パロディ、ローカルジョーク編です)

 

 

 

今回のツアーとほぼ同じキャストのCDです。

アダムズ・ファミリー ドイツ版CD<2枚組CD>(ウーヴェ・クレーガー主演)

 

Uweといえば、初演版エリザベート

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

そしてウィーン版レベッカ

レベッカ ウィーン版 全曲ライブCD<2枚組>

 

で、貴婦人の訪問。Uweの魅力が語り尽くせない。。

貴婦人の訪問 ウィーン版全曲ライブCD<2枚組み>

 

 

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2017-12-21 16:58 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

2017年12月20日、恒例のMusical Christmas行ってきました!Ronacher満員御礼!バタバタな日常生活で、立ち止まってクリスマスのbesinnlich感(うまい日本語訳が出てこない。。静けさの中でワクワクする、クリスマス特有な感じ)に浸る機会は大事だなー。クリスマスはプレゼントだけじゃないと、実感する。

 

出演者で日本のファンにも有名なのは、主催のMarjanとLukas、Mayaさん、Wietske(レベッカのIch)、Carinさん(RJの乳母)、Oliver Arno(トートセカンド)、Barbara Obermeyer(キューティーブロンドのエル)、Marle Martens(今のTdVのマグダ)くらいかな。TdVとIAFAのヒロイン二人も来てたよ。

 

基本TdVとIAFAのキャストやアンサンブル+おなじみのVBWキャストの皆さんって感じなんだけど、どちらも無名の人が多目のキャスティングなので、結構「これ誰?」感あったw あと、ミュージカルとなんの関係もない人もいて少し混乱したw ミュージカルかクリスマスどちらかには合わせてきて欲しかったかも。

 

本日のライムント劇場。相変わらずの二階席最後列w 隣の人がくじ引きで賞が当たったのに、気づいてもらえなさすぎて笑ったw

 

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プログラムから曲目です。

 

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●クリスマス風味のミュージカルソングも初登場

 

いつもこのコンサート聞いた後、ミュージカルクリスマスなのに、一般的なクリスマスソングばっかりで、ミュージカルのクリスマスの歌が無い!って嘆いてたんだけど、今回初めてミュージカルから選曲されたので嬉しい!来年はもっとミュージカル部門増やしてね!

 

Let It Go(Barbaraが独語で)、美女と野獣(MarleとMartin Berger w)はまだクリスマスっぽいけど(美女と野獣なら、主題歌じゃなくてSomething Thereだよねw)、三曲目がノートルダムの鐘のGod save the outcast(独語)だった!!この曲好きすぎる!!思わず涙が。。

 

クリスマスと関係ないのになぜこの曲?って思ったけど、この曲のメッセージは今の時代にとっても大事だし、VBWの方向性とも合致してる。クリスマスは、自分のことだけじゃなくて、周りの人の幸せも考える時期。辛い暮らしをしている人を助け、みんなで明るく年を越そう。選曲に涙。。

 

ミュージカルコーナーは三曲で全部ディズニーだったけど、他にも子供コーラスの二曲目がWhistle down the wind(ALW)、ワイルドホーンのVienna(去年アンネミーケが歌った曲)、クンツェ&リーヴァイ新曲Licht ins Dunkelなど、ちょこちょこミュージカル関連曲は出てきた。

 

あと、2幕最初の曲がワンデイモア!それも二台のピアノとオケの共演で、とにかくオケがすごかった。。ワンデイモアは歌がなくてもテンション上がるね。。(自分で口パクで歌ってるしw)

 

●全体の構成とか、良かった点、イマイチだった点など

 

全体の構成としては、1幕はクリスマスソング→ミューソン→子供コーラス。2幕はよく知らない人たちがミュージカルともクリスマスとも関係ない歌を歌うタイム(ヒドw)→クリスマスの暗めの歌→チャリティー締めって感じ。適当すぎるまとめw 一幕は何度も感動したけど、2幕は「誰これ?」状態w

 

一幕の構成はとても良くて、新しい顔ぶれ(TdVとIAFAヒロインデュエットは火花バチバチw)の合間に懐かしい人たち(WietskeとかCarinさんとかBarbaraとか)が出てきて、若い世代も頑張ってるけど、ウィーンから羽ばたいたスターたちの持つ声のパワーってすごいなーと実感した。

 

やはり共演者同士のデュエットは楽しそうだし、歌う方もニコニコしてる。WietskeとCarinの、レベッカな2人なんて懐かしかった!

 

逆に、TdVとIAFAのヒロインデュエットは、サラのDianaの雰囲気や表情もあって、ピリピリしてた。どちらも押しの強い、男を翻弄する激しい女の役だしね。

 

やっぱりWietskeとBarbaraの声は、鳥肌スゴイ。鳥肌が連続コンボできたら、突然涙が。。なんか脳にキラキラしたものが降ってきてるみたいな気分になる。この2人の主役作品を何度もリピートできた私は幸せだなぁ。。(レベッカとブロンド)

 

アンサンブルの歌がめっちゃ楽しかった!クリスマスまであと何日!プレゼント買うの忙しい!って歌なんだけど、持ってるのが作品紙袋w M!とかエビータとか貴婦人とかシカネーダーのロゴが踊るw 7枚公演ロゴで、最後の一枚がスポンサーのPalmersなのに笑ったw

 

コンサートを全体的に振り返ると、一幕はめっちゃ好みだし、選曲も構成も良かったのに、二幕はだんだん何のコンサートなのか分からなくなってきたw 無名歌手の知らない歌と有名歌手の暗い歌が交互に出てきて、結構どんよりした気が。

 

そんな中、二幕のバイオリンソロ曲は、暗いけどすごいよかった!Mama can you hear meって曲なんですが、Mayaさんのソロコンの曲目に入ってて、結構私は好きな曲。ソリストの人がめちゃくちゃ情感込めて弾いてて、もちろんVBWオケもバリバリ鳴らしてて、目をつぶって音を全身で楽しむしかない感じでした。バレエダンサーも舞台に出てたけど、音楽に集中したくて、ずっと目をつぶって聞いていたいくらい、素晴らしい演奏でした。

 

MayaさんやCarinさんもとてもよかったんだけど、選曲が歌い上げ系でなかったからか、サッパリしてた。CarinさんのViennaの最後は迫力あったけど、個人的には前に聞いたAnnemiekeバージョンのほうが好きかも。

 

Oliver Arnoは後半で、唯一の自作曲を披露。んー、この場でそれはいいのかな。。亡くなった祖父についての歌だそうです。

 

あと意味わからなかったのが、失恋の歌と見せかけた、かなりディープで女々しいゲイの歌。ゲイの歌を入れる事自体は賛成なんだけど(寛容のテーマからして、異文化と同性愛両方入れるのは間違ってない)、ここはRentのI will cover you一択でしょう。。クリスマスの話だし、レントは入れなきゃ!

 

最後にMarjanとLukasが、クンツェ&リーヴァイ新曲Licht ins Dunkelを歌ったんだけど、この曲とてもよかった!(確か前回も聞いた気がするけど)バラードだけど、歌い上げて盛り上がる感じ!世の中辛い人生もあるけど、暗闇を小さい光で照らすこともできる、みたいなクンツェ的な歌詞!

 

●司会とテーマ

 

司会は今までMarjanとLukasがかわいらしい感じでやってたんだけど、今回はなぜかIAFAのパパママペアが司会で、Marjanたちは裏方(と2曲ずつ)。この司会、パパだけでよかったんじゃ。。ママ役の人アドリブ多すぎるし、進行妨げるし、カオスw パパがほんとうまくまとめてました。

 

去年のコンサートは、MarjanとLukasの子供の話題も出たし、昔からのVBW出演者が集まって、まさにファンも含めたファミリー感が強かったけど、今回は司会が変わったからか、若いキャストが多かったからか、そこまで親密な感じはなかったかな。今回のテーマは去り際に聞こえた「寛容」だったのかな。

 

●チャリティー活動について

 

しかしね、これ系のVBWのチャリティコンサートって、ほんとに出演者もオケも全くギャラ出てないのよ。チャリティーって言っても、私たちはチケット代の対価として素敵な時間をもらってるけど、一番大変なのは舞台上の人たちなんだよね。Mayaさんが無料で歌ってくれるとかすごい事だよね!

 

集めたチケット代と寄付金は、多文化の子供たちが音楽を学ぶコーラスグループに寄付されます。クリスマス前のこの時期、オーストリアでは援助を必要としている人たちに、寄付をする習慣があります。ルカスとマジャーンが7年来続けている、VBWのチャリティーコンサートの一巻として、クリスマスのいい時期に開催することができたのではないでしょうか。

 

というわけで、Musical Christmasレポでしたー。

 

 

ミュージカル・クリスマス2004 ウィーンキャスト コンサートライブCD(マヤ・ハクフォート、ルカス・ペルマン、マジャーン・シャキ出演)

 

ミュージカル・クリスマス2010 ウィーンキャストCD(ウーヴェ・クレーガー出演)



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2017-12-16 16:17 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

Maya Hakvoort, Lukas Perman, Marjan Shaki, Mark Seibert, Missy May, Ramesh Nairの6人が出演する、ミュージカルコンサートVoices of Musicalのレポ第二段です。

 

前半のキャスト別レポはこちらからどうぞ。

 

●曲目別レポ

 

まず、プログラムの曲目のページはこちら。

 

 

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・Akt 1

 

なんかもう1曲目の、サビしか知らないSongs for a new worldの曲で既に涙出てきた。劇場の拍手の暖かさに、ホーム感に、帰ってきたマヤさん、ルカス(Hausherrってw←「館の主人」の意味、いまIAFAで主役やってるから)、Marjan、マークに。(マヤさんはここでは主演してないけど。)私の原点の歌声。

 

おまけに次のブロンドの曲が好きすぎて、マヤさんやMarjanがコーラスしてるのがすごすぎて、また、涙。。次のサンセットのルカス(レア!)がどう見ても宝塚で、Ein guter Jahrのマヤさんのイタズラっぽくて偉そうな演技が!そこからのGood byeソロ!畳み掛けすぎでしょ!

 

MarjanのSomebody to loveがものすごかった。。声を自由自在に操る上、残りの五人全員コーラス!!贅沢すぎる!!コーラスをオペラグラスでガン見w めっちゃ楽しそうw 最後のfind me somebody toって畳み掛けるところの、コーラスの入り方超カッコイイ!

 

そして、コーラスもソロも堪能しまくってからの、Marjanのsomebody toooooooooo looooooveのラスト!!こんなに好きな曲を、フレディ・マーキュリー以外が歌ってこんなに興奮するとは!!

 

次女性3人の歌の後、男性三人の歌がNdPのBelle!英語!この歌を歌うルカスとマークってレアすぎる!ルカスの少しハスキーな声も、マークの低音も、なかなか良くあっていた。ロッキーの曲はMarjanのトチリがあったけど、声を二回も堪能できてラッキー!

 

そしてなんと、アイーダのオシャレの歌をマヤさんが!!コンサートならではの選曲!めちゃくちゃ声があってる!ハマり役!!ダンサーの振り付けがRameshっぽくて好きな上、マヤさんめっちゃ踊る!ポーズとかカッコイイし、早着替えあるし、大好きだわこの歌!

 

一幕最後はサイゴンの世界が終わる夜(マークがハマり役)と、Rameshのアメリカンドリーム。星条旗で手旗信号w

 

・Akt2

 

★キャバレーメドレー

 

二幕は冒頭から、キャバレーメドレー!RameshのWillkommenめっちゃ良かった。。ダンサーの振り付けも、Rameshのダンスも、口紅だけ塗った妖しさもイイ!そしてマヤさんの「キャバレー」ショートバージョン。素晴らしかった!フルでききたい!!

 

からの、Money makes the world go around。RameshのMCとマヤさんのサリーとか、最高じゃないですか。。オマケにRameshの振り付け。。好きなものがコラボしすぎてて幸せ過ぎる。。マヤさんめっちゃ踊るし、楽しい曲だし!

 

★エビータメドレー

 

次のエビータメドレーは、Don't cry~、high flying adored(多分チェパート)、ブエノスアイレス。全部Marjanソロ。ブエノスアイレスが声質的にも最高!schau mal!の声がかわいい!

 

★TdV

 

そしてルカスのFuer Sarah。19歳でこのライムント劇場でTdVを見て、ミュージカルに魅了された、その劇場でこれを歌う。この劇場が私のホームであるように、彼のホームでもあるんだな。。再演で聞いた時より、コンサートアレンジ気味。演技の入れ込み方とか盛り上げ方が少し違った。

 

マヤさんの「私だけに」も、舞台版とコンサート版は違うんだけど、ルカスのこの歌も違ったね。見せ方が違うんだろうね、役に入ってる時と、コンサートでは。だからこそ、コンサートであまり歌ってない曲の方が、舞台の演技が残ってたりする。

 

で次のGierについてはマーク編で語ったからここでは省略。あまりにGierが素晴らしすぎて、しばらくぼーっとしてて、次のMissyのダンスナンバー記憶にない。。次のロミジュリで復活してよかった。

 

 

★R&J

バルコニーのデュエット、この劇場で、この二人の歌がまた聴けることにまず感動。 そして、当時は結構バタバタ動きながら歌ってた曲を、こんなふうにじっくり見つめあって歌うのも新鮮。この2人あの時に付き合い始めて、今はもう子供いるんだよ。。

 

そして次が世界の王!うぎゃーー!!盛り上がりすぎてヤバい!!!ルカスのHerrscherの第一声!!めっちゃ久しぶりだよ!!そして次がマークw そこはRasmus wwマークはティボルトw この劇場で、当時の気持ちに浸ってたのに、マークそこにいたら笑うわw

 

で、Matthias EdenbornのベンヴォーリオパートがRamesh。もう、ルカス、Rasmus、Matthiasが揃うことなんてないのかな。。三人とも大好きだったな。。そして三人とも(加えてマークも)出世したな。。

 

(当時のキャストはルカス→ロミオ、Rasmus→マキューシオ、Mathias→ベンヴォーリオ、マーク→ティボルト)

 

★Mayaさん熱唱ソロなど

 

次の曲やらずに、RameshはMCの為だけに出てきた気がする。マヤさんの次のソロの解説で、世界の王の大興奮から落ち着くことができた。次のマヤさんのソロがあまりに素晴らしくて、オペラグラスも目に当てられず、全体の空気の振動とパワーを感じてた。

 

チェスを作った人たち(つまりアバ)のマイナー作品「クリスティーナ」から、絶望の中に神を見出す歌。マヤさん本人の独語訳。素晴らしい曲。マヤさんが見つけたコンサート用のマイナー曲って、外れることなく素晴らしいな。。マヤさんコンで知ったいい曲いっぱいある。

 

Missyのオンマイオウンは英語で、口パクで一緒に歌った。MarjanとマークのTime of my lifeはマークのダンスに釘付けw これ確か元歌、めっちゃうまい男性ダンサーじゃなかったっけ?(笑)。LSHのシーモアRamesh懐かしい!

 

★エリザベート

 

そして最後にエリザから、ママ鏡、最後のダンス、私だけに。昔の声のルカスルドルフと、演技モードのマヤさんシシィに涙。。あれから10年以上経っても、二人親子だよ。。再演エリザ好きすぎるよ。。アンデアウィーン劇場に戻りたい。。次の「最後のダンス」で、マテやRobじゃなくてマークなのが違和感w劇場もここだしw急に時代が飛んだw

 

最後の「私だけに」は、めっちゃマヤさん力入ってた。いつももっとリラックスしてコンサートで歌ってる気がする。あ、そう言えば、マークが突然最後のダンスの2番で客席に歌わせてきてびっくりw Spiegelsaalの辺りねw マテは最初から歌わせてたけどw

 

ラストはシャドウランド。バンド紹介など。バンドのギターは、ずっとマヤさんバンドやってる、オレンジの髪のオランダ人。見慣れた顔が嬉しいね。

 

という訳で、曲別の感想でしたー。

 

●まとめ

 

やっぱり、暖かい拍手とヒューヒュー、アットホームな感じ、六人の仲良し感、思い出の残る劇場の舞台に立つという一種のタイムトリップ感。普通のガラコンにない、親密な空気がありました。

 

歌手だけでなく、ダンサーも素晴らしかったし、6人バンドであの音楽の厚みも素晴らしい。コンサートとしてのクオリティの高さ、選曲のバリエーション、劇場をあとにした時の満足感も極上♪これマヤさんほぼ1人でプロデュースしてるんだよね。。スゴすぎる。。

 

確かマヤさん、日本でもこのコンサートやりたいから、招聘元を探してるって言ってなかったっけ?これは、日本でやるにはなかなかいいと思うよ!このメンバーで、この選曲、このクオリティは、ミュージカルファンなら絶対楽しい!ルカスとマーク両方来たらすごい事になるよ!!

 

 



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2017-12-14 16:15 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

Maya Hakvoort, Lukas Perman, Marjan Shaki, Mark Seibert, Missy May, Ramesh Nairの6人が出演する、ミュージカルコンサートVoices of Musicalに、満を持して行ってきました!

 

ウィーン近辺のホールでよくツアーで回っていたのですが、交通の便が悪く、いつかウィーンに来るだろうと待っていました。やっと、待ちに待ったライムント劇場での公演が決まり、交通機関を気にせず行けるようになりました♪


ちょっと以前の写真ですが、I am from Austria仕様のライムント劇場

 

以下は、10月16日のコンサートのレポです。

 

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Voices of Musicalライムント劇場公演に行ってきました!もう五年もツアーやってるのに初めてw めっっっちゃ楽しくて、あたたかくて、ホーム感があって素敵だった!Mayaさん、Lukas、Marjan、Mark, Ramesh, Missyのフルメンバー。魅力たっぷり!

 

いやなんかもうね、マヤさんとルカスとマジャーンとマークが同じ舞台にいたら、もうあの2005年くらいの、再演エリザとロミジュリ並行でやってた頃のウィーンに逆戻りして、当時の曲が聞こえる度に涙出てヤバかった。。


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●キャスト編

 

・Maya Hakvoort

 

マヤさんの声はなんか脳みそに不思議な鳥肌が立つ。 ソロでもコーラスでも、マヤさんの歌声が聞こえたら、なんか後頭部側面の頭蓋骨と皮膚と間が、ぞわぞわーってするんだよ。今日何度もこの現象が起きた。脳科学的になにか特殊な周波数なのかな。。

 

ソロコンで見せたあのイタズラっぽい笑顔や、素晴らしいソロで見せる劇場を包み込むエネルギー、元気に歌い踊る様子、nur mirのmiiiiiiiir! この13年のマヤさんを定期的に舞台上で見られて、ほんとに幸せだと思った。ママは僕の鏡だからの久々のシシィ役見れて、泣けたよ。。

 

・Lukas Perman

 

ルカスは、IAFAで声がハスキー気味になって、ロックがよく似合うようになったって感じたけど、今日聞いたらやはりそうだった。めっちゃロックなヘアーのI've got Lifeを、ルカスがあんなにロックにかっこよく歌うなんて!年齢重ねるって素晴らしい!

 

 

ロミジュリのMarjanとのデュエットは、Marjanの声は当時と全く同じなのに、ルカスの声は現在だった。それはそれで素敵なんだけど、うわー当時とは変わったんだーって、時の流れも感じたな。ところがその後の「僕はママの鏡だから」で、突然の昔のルカス声!染み付いてる!すげー!!

 

・Marjan Shaki

 

Marjanの声はほんと変わらない。ずっととても好きな声。ジュリエットで10年以上前と全く同じ声と歌い方で、同じ劇場で、この舞台にルカスとMarjanが立って、ロミジュリ歌って、おまけに今は子供いるとか、なんという奇跡!って思って、そんなことで泣けてきた。とにかくたくさん泣いたw

 

Marjanは、ブエノスアイレス超よかった!彼女のエビータ見れなかったから嬉しい!

 

・Mark Seibert

 

マークは色々ヤバすぎたww マークは作品としてはよく見るけど、ガラコンでこんないろんな種類の今日を歌ったのを聞くのはもしかしたら初めてかも。いろんなマークの知らない表情を見れてよかった。コーラスで歌うマークとルカスとか超レアw なんか二人でノリノリで目を合わせて笑ったりしてるしw

 

マークのダンスで爆笑したw フットルースでダンサーに囲まれて踊りながら歌うナンバーでは、空手してるように見えて、笑いが止まらないw 時々手刀を繰り出すw よく見てたら、手足を動かしても腰が動かないので、四角い板が塊のままで動いて、手足がピョコピョコしてるように見えるんだ。

 

マークはミスサイゴンのLast Night of the Worldのクリスがめちゃくちゃよくて、マークにあまりにぴったりの役と声で、聞き惚れた。ハマり役すぎる。。全く演技しなくて、素のままでできるよこれ!表情とかもすごく良かった!

 

しかし、マークはもっとすごい見せ場があった!!Unstillbare Gier(抑えがたき欲望)がああああー!!!ヤバイヤバイヤバイ!!何このマーク!!スゴすぎる!!あの体から全てのパワー放出して歌ってた!おりゃゃゃぁぁ!俺のフルパワー!!!くらえ!!!みたいな。

 

いや、マークのGierこんなんだとは思ってなかったわ。。傲慢で、頭脳も肉体も完璧で、上から目線で、けどどうしようもない怒りがあって、それが弱点で、そんな自分の弱さにさらに怒る、みたいな。これは、マーククロロック絶対見逃せないわ。。

 

マークのGier見てて、これは本当に体力勝負の歌なんだな、って感じた。もう後半に差し掛かった頃から、常人ならぶっ倒れてる。そこから、まだ三回くらい盛り上がって、最後もあの「予言してやる」ってところ、繊細で全く気が抜けない。マークは筋肉で歌ってた。主に背筋。

 

・Ramesh Nair

 

Rameshは私の大好きな振付家で、久々に歌って踊る彼が見られてとっても嬉しい。彼自身の振付で、彼自身がダンサー従えて踊るなんて、なんて素晴らしいの!キャバレーとか、Moneyとか、アメリカンドリームとか、タップの曲とか、Rameshの魅力満載!歌声も深くて素敵!

 

Rameshが「劇場には、みんなのための場所がある」って言ってたを聞いて、なんか泣いてしまった。ウィーンで活躍するインド人ミュージカルスターRamesh。電話会社のイメージキャラクターとか、振付家とか、色んな仕事を経て、舞台に戻ってきた。歌って踊る彼を見れて嬉しい。

 

・Missy May

 

Missy Mayはあまりウィーンで見ない人だけど、アメリカンな感じの曲が似合う。キューティーブロンドのSo much better歌ってくれて嬉しい!ブロンド大好き!サビでマヤさんとMarjanのコーラス入って鳥肌立って泣いたよ。。ブロンドもっともっと聞きたいよ!!

 

VoMライムント劇場公演、キャスト編の大体のレポはこんな感じかなー。次は気に入った曲とか、取りこぼしを拾っていきます。

 



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前回に引き続き、9月28日に観劇した、ウィーン再々演版ダンス・オブ・ヴァンパイアのプレビューレポです。

 

過去のTdVウィーン版レポやキャスト情報はこちらへどうぞ。

 

===劇場紹介===

 

Ronacher劇場、個人的にはこの内装が好き。チケットオフィスの横の丸い部屋。

 

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いつもながら美しくて大好きな、Ronacherの客席。このシャンデリアがオペラ座の怪人コンで落下するかも!な演出に使われた。

 

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それでは、舞台美術や演出、ダンスシーンなどの解説です。

 

●演出編

 

演出は基本再演版とほぼ同じです。一幕は少し違いもあるけど、二幕はセット、振り付けともにそのまま。新曲、新演出なしの再演なんて多分初めてだよ。。しかし、ダンスの振り付けをここまで覚えていた自分にもびっくりw 一幕(ニンニクとDraussen ist freiheit)はうろ覚えだけど、二幕は全部同じ。

 

再演の時に六回見たので(四回トーマス二回Drew)、演出のトリックとか笑いどころは全部覚えてて、懐かしかったー。鏡のトリックとか、墓場の振付の鳥肌立つ瞬間とか、前と同じ!墓場はホント素晴らしいよね。。大好きだよこのダンス。二列目の貴族と曲中ずっと目が合ってて、すごい怖かったw

 

悪夢のシーンの振り付けも、見覚えありすぎて感動した!同じ振付で見れるのも嬉しいものだねー。私の悪夢のシーンのメモに「ムキムキ!描いてないムキムキ!」って激しく書いてあるw すごいダンサーの筋肉なの!再演の時は筋肉描いてたけど、今回は描かなくても巨大!美しい!再再演最高!

 

やっぱり一番好きなのはDraussen ist freiheitだなぁ。ここは前と違った印象を受けたけど、振り付け変えたのかな?照明の違いかな?とにかくカッコイイ!多分この作品で一番舞踏会らしいシーンで、最後の舞踏会シーンよりずっとウィーン人のイメージする舞踏会に近い。

 

演出で変わったと感じたのは、幕開けの雪山の映写。再演の時の不自然なCG感がなくなって、3D感のある自然な映写が、リアルに雪山を歩いてるみたい。これはかっこいいオープニング。そしてオケが最高にカッコいいので、オープニングはホント鳥肌立ちます。音楽監督はSchoots氏!まだいた!

 

オケは最高!Schoots氏の後任の求人出てたし、そろそろ辞めるんだと思ってたから、まだ指揮棒振っててくれて嬉しいよ!終わったあとオケの金管の真上で、生音聞きながら泣きそうになった。ほんとウィーンミュージカルのオケは世界最高のミュージカルオケだよ。。またコンサートやって欲しいな。 (注:この二日後の初日が最後の指揮だったとのことです)

 

再演の後半で導入されたフライングは、今日はなしでした。危険だったから止めることにしたのかな?あれ結構笑えたので、なくなって少し残念w またそのうち復活するかもね。

 

最後の舞踏会は前も思ったけど、もっとウィンナーワルツとか激しいの踊って、社交ダンスで盛り上げてほしいんだよね。あの中世ダンス(?)は物足りないよ。螺旋階段も再演と同じだけど、よく見たらこれ、教会の説教台のデザインだ。十字架はダメなのに、説教台はいいのか?

 

●フィナーレの書き割りの謎に迫る!

 

ウィーン版のフィナーレの書割はウィーンの景色だよ!再演の時は市庁舎とか王宮の屋根も写ってて、わかりやすいウィーンの景色だったのに、今回はパッと見どこかわかりにくいよ!しかし私はこの景色めちゃめちゃ知ってるw どこから撮ったかも分かるw

 

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VBW公式サイトより。この書き割りの写真です。

 

TdVフィナーレの書割は、左に国連、正面に白い尖ったビル、右にドナウ。この景色が書割に使われてたよ!ドナウタワーからの景色!これになぜか背景に雪山を合成してたw

 

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ドナウタワーよりひょろ撮影の写真

 

●フィナーレの意味

 

最後サラがアルフレート噛んで、教授を狙うアルフレートを押し留めるサラ→観客を襲うぞ!と牙を向く2人→クロロック高笑い→フィナーレ(書割はウィーン、ヴァンパイアは現代服)って事で、現代のウィーン人はヴァンパイア!って結論ねw

 

だから私は、TdVではミニコスプレするw 一人観劇なので自己満足だけど、私もヴァンパイアなウィーン人w 軽くゴスっぽい黒いトップスに、蜘蛛の巣のペンダントと赤いハンドバッグ。TdVは黒い服にに赤いスカーフとか、黒地に赤の小物がおすすめ!

 

これでとりあえずTdV再再演レポ終わりですー。四列目右の良席、再演と合わせて七回目のTdVでした。再演とほぼ同じ演出なので、懐かしさが嬉しかった公演でした。Drewはもうチケット取れなさそうなので、マークで見れたら見て(予想つかないw)、トーマスは絶対見たいな!

 

 

●おまけ:「描かないムキムキ」黒ヴァンパイアの出身地

 

「悪夢」のシーンで大興奮した、「描かないムキムキ」黒ヴァンパイア(クロロックをイメージしたソロダンサー)、アジア系のルックスなので調べたら、ロシアのエリスタという町出身らしい。

 

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(公式ツイッターより。中央の上半身裸の人)

 

エリスタを首都とするのは、Kalmykia共和国。ロシアの一部です。ロシアの南、黒海とカスピ海の間、ウクライナとカザフスタンに挟まれて、ジョージア(グルジア)、アゼルバイジャンの北。仏教が盛ん。

 

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赤い枠のところが、

 

この辺ってアジア系だっけ?西隣のウクライナ人の友達は見た目ロシア系で正教、東隣のカザフスタン人友達は見た目も宗教もイスラム系、カスピ海挟んだ向こうのトルクメニスタン人の友達は見た目がロシア系だった。南のアゼルバイジャンの友達はルックスも宗教もイスラム系。なのに、ここだけアジア系ルックスで仏教?

 

で、気になって調べたら、カルムイク共和国に住んでるのは、モンゴル系のアジア人だった!おまけにチベット仏教だった!なんだそりゃ。。

 

チベット仏教の遊牧民が17世紀に今の場所に移住→18世紀に元いた場所に戻ろうとするが、半数しか戻れず→残った人たちはロシア、帰った人たちは中国(新疆の自治区)領内に住む。だからこんな所にアジア系チベット仏教徒がいるのか。。

 

TdVで筋肉に惚れた人から、こんな小国の歴史を知ってしまうとか。。ミュージカル奥が深い。。

 

というわけで、ウィーンでこれからTdV見る方は、この黒ヴァンパイヤのソロダンサーに注目してみてください!動きも体もすばらしいです!

 

 

●おまけ2:グッズ編

 

ウィーン版ダンス・オブ・ヴァンパイアグッズのご紹介。ジムバッグ、モーツァルト以来定番化るけど、使いやすいし集めようかな。アヒルに牙があるのには無理があるよ。。 あと、傘がかっこいい!パーカーやTシャツは再演時とほぼ同じかな。

 

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今のところ、今回の再々演版TdVグッズは当店で扱う予定は現時点ではありませんが、この写真を見てピンポイントで欲しい!というものがありましたら、WienMusical@gmail.com までお問い合わせください。個別にお取り寄せさせていただきます♪

 

 

 

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9月30日に初日を迎えた、ウィーン再々演版ダンス・オブ・ヴァンパイアですが、その二日前の9月28日にプレビューを見てきました。

 

その時のレポ(ツイートまとめ)ですー。

 

参考:過去のTdVウィーン版レポやキャスト情報はこちらへどうぞ。

 

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ダンス・オブ・ヴァンパイア仕様のRonacher劇場。

 

幕開き前はこんな感じ。ああ!この背景、遠くから見たら黒地に紫コウモリ!今気がついた。。

 

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==幕間==

 

奇跡的にチケット取れた、ダンス・オブ・ヴァンパイアのプレビューに来てます!まだ幕間だけど、これは結構いいかもしれない。。再演より脇役キャストがみんな濃くてイキイキしてる!サラもとてもいい!そしてDrew様が凄すぎる。。再演後半とかなり違う!Gott ist totヤバイ!

 

まだ半分だからわからないけど、再演より好み!演出は再演を踏襲して、パワーアップした感じ(少なくとも1幕は)。脇役キャストがいいのが大きいな。Drewはすごい迫力と表情!目が離せない!残席的に唯一のDrew回かも。目に焼き付けよう。後半も楽しみ!

 

==観劇後==

 

TdVプレビュー見てきた!やはりウィーンの作品をウィーンで見るのはいいねぇ。。お客さんの反応も、スタッフの雰囲気もなんかアットホームでツーカーって感じ。おかえりTdV!ゆっくりしていってね!って気分w

 

●キャスト編

 

サラがめちゃくちゃいい!なんという才能!!声が神がかっててどこまでも伸びるし、プレビュー初日なのに全く緊張せずのびのび演じてて、演技も自然で表情豊か。まだ音大の学生とか信じられないよ。。文句のつけようがない突出した才能と個性に拍手!!

 

アルフレートは緊張も見られたし、サラのすごさの前に少し霞んでたけど、Fuer Sarahの後半は素晴らしかった!まあ、再演時のルカスの飄々とした感じも懐かしいけど、緊張が取れたらいい感じになってくると思う。この人も学生なんだよ。。なにこの才能の都。。

 

シャガールと奥さんとマグダがものすごく良かった。再演はどれも影薄かった気がするけど、今回はすごいいいよ!パパメチャ歌上手いし、動きや表情もお茶目で楽しい。死んだ時の奥さんの歌で泣けた。見た目のインパクトと泣ける歌詞のギャップがいい。。

 

マグダはMarle Martens。やばい。上手すぎ。シシィセカンドだよ!美しすぎる。。すごいかわいい。。めっちゃ目を引くし、歌声素晴らしいし(シシィやっててもすごいよかった)、Tot zu sein~の歌がもうすごい迫力!表情も、急に現実に触れた戸惑いみたいなのがすごくいい!

 

マグダとパパは人間時代があまりによかっただけに、吸血鬼になってからはなんか深みがなくて前のキャストとあまり変わらなかった気が。まあ、あれ以外にやりようがないんだがw人間の時の哀愁がよかったし、歌詞に深みが出た。

 

ヘルベルトはお客さんに大人気w 再演キャストより少し体が大きめでがっしりしてる。前の華奢な王子様風より、強引な感じ。前の人は猫が忍び寄る感じで、今回の人は虎が狙ってるみたいなw 客席には大ウケw プフイ!が激しかったw

 

教授。プレビュー初日にしてファースト不在で、セカンドのFernand!再演エリザでルキーニセカンドして以来ずっとチョイ役ながら目で追ってた彼が、こんな大きな役を飛び入りで!全く見劣りせず、難曲も歌いこなし、素晴らしかった。Krannerさん以外の教授は初めて!

 

教授は探究心が強く、本好き、メモ好きで、知識欲(Gier)の塊。対してクロロックは同じくらい博識なのに、いくら知識を蓄えても、血の欲(Gier)は収まらない。知識は自分の欲を満たさないと悟って、諦めのような境地に達している。そういう意味で、教授とクロロックは対置されてるのかな、なんて今日感じた。

 

一幕はパパ、奥さん、マグダがいい感じなんだが、後半は出番が少なく、アンサンブルが多め。再演の時のアンサンブルは知った顔が多くて見てて楽しかったけど、今回は知らない名前ばかりなのが少し寂しい。ムキムキ伯爵と墓場で目が合った怖い人(端っこなのにメチャ顔の演技怖い)の2人は覚えとこう♪

 

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キャスト表

 

 

●Drew Sarichクロロック

 

さてDrew伯爵ですが、ヤバいね。。特にソロや瞑想モード、語りモードの時のクロロックの表情が切なすぎる。。あと、サラに惹かれる自分に困る表情とか。。ToFiの最後でサラにキスされそう→衝動にかられそうで焦る→噛もうとする→理性を取り戻す、の流れが最高です。。

 

そして舞踏会でサラの目を見れない、片思いの男子高校生みたいなDrewが。。純情クロロック。。けど、噛んだ後は結構冷静に踊ってる。このギャップがたまらん。純情モードと冷静モード、俺様モードと瞑想モード。個人的には純情モードと瞑想モードが好きw

 

城の門の前で、知識を無尽蔵に得てって箇所、すごい切ない顔するの!ほんとここいい!まあ、瞑想モードからブーって驚かすんだけどねw ここのDrewめっちゃ好きだw

 

あとGott ist totがほんと目が離せなかった。私この曲のトーマスがめちゃくちゃ好きで、再演の後半でDrewになった時に、影の指の動きがバルタン星人みたいで、笑いを堪えられなかった記憶しかないんだけど、今回は影見てられないくらいよかった!

 

歯と目の表情ですごい引きつけるの、このシーンのDrew。歩き方もすごい存在感で、出てきた時には「きはった。。」ってなぜか京都弁でひとりごとが浮かんだよw 肩を動かさない歩き方が、歌舞伎役者とか舞子さんとかみたいなんだよw

 

トーマスとDrewとどう違うのか考えながら見てたんだけど(声や歌以外で)、トーマスのクロロックは立って、マント翻して、指を動かすだけで、ほかの部分はほとんど動かなかった気がする。歌う時の表情も歪めたりはなくて、声で気持ちを伝える。それが人間を超越した存在感を出しててミステリアス。

 

Drewクロロックは歌いながらも、手や頭や上半身を基本動かし続けてる。ぴたっと止まることはほとんどない。歌が激しくなった顔も歪める。だからなんか人間らしくて、吸血鬼に見えないことがある。これが長所でもあり短所でもある気がする。

 

Gott ist totは照明の位置が決まってるので、Drewもかなり動きを制限させる。それで、計算された最低限の動きだけになり、私好みの伯爵だった。けど舞踏会への招待とか、セリフの部分は結構動くから、なんか普通のお兄ちゃんみたい。それが切なさにもなる一方、神秘性は減る。

 

Gierは前半の恋を思い出して歌うところは、ほんと切なくてよかった。後半の歌声も素晴らしかったし、ロングトーンとか鳥肌モノだった!!けど、大好きなトーマスクロロックも思い出しちゃうなぁ。。声質も表情も真逆だから、好みの問題かなぁ。。

 

私が個人的に一番Drewで好きなのは、フィナーレw ロックなDrewには歴史物よりロックな衣装が似合うよw 円陣の真ん中から出てきた時の、ライオンの雄叫びのような満面の笑顔!あーこのDrewが見たくて来たんだ!もう全編この服で演じてもいいよ!この服はトーマス似合わないんだよねw

 

という訳で、Drewクロロック、以前よりずっと私の好みの演技やシーンが増えてて、歌声も前よりクロロック寄りに深みが出てて、おまけに切なくて、いい表情や迫力ある歌声に大満足!けどトーマスも見たい病も発病してしまった。。これは好みだから仕方ない。

 

観劇後に男性の観客が同行者の女性に、クロロックの違いを説明してたのがうまくまとまってた。Drewはロックで、トーマスはミステリアスだって。まさに正反対だねw

 

(演出編、フィナーレ編、グッズ編などに続きますー)

 

 

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ウィーン新作ミュージカル「アイ・アム・フロム・オーストリア」に関して、フォロワーさんから「聞き取りが苦手で、元歌わからなくても楽しめるかなあ・・」というご質問がありましたので、お答えします。

 

聞き取り元ネタ問題は心配ご無用だと思いますよ!とにかく視覚と曲で楽しめます!元歌はベストアルバム一枚聴き込めば予習としては十分だと思います!

 

私も持ってるのはこのベストアルバムだけですが、これで十分です♪

 

ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

というわけで、元歌歌手のラインハルト・フェンドリッヒが作った曲のことについて、とりとめもなくつぶやいたのをまとめておきます。

 

●Fendrichの元歌や経歴について

 

ノリのいい曲も多めだし、かと言って名曲のバラードもしっとりとしていいし、やっぱりFendrich素晴らしいよ。こんなに長い期間オーストリア人に愛されるのホントわかるよ。スキャンダルもあったけど、それでも彼の歌を聴きたい。みんなで歌いたい。

 

Fendrichって、そもそも元々はミュージカルの人なんだよね。ウィーン版シカゴのビリーww お似合いすぎるww このライムント劇場だったんじゃないかな。Fendrichもシカゴも好きだし、めっちゃ見たかったなー。CDはもちろん持ってて、聞いてはニヤニヤしてるw (残念ながら現在は廃版です。。)

 

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真ん中のビリー役が若かりし頃(1999年)のFendrich

 

Fendrichで有名な曲を3つ選ぶとしたらなんだろう。I am from Austriaは永遠の一番として、Wien bei Nachtと、Macho MachoとBlondとBergwerkと。。あれ?もう5曲w

 

途中で、スキーしよう!ってセリフがあって、隣の兄ちゃん含め客席がSchifoan来る!って色めきたって、来なかったから、帰宅して夫に、Schifoan無かった。。って言ったら、それFendrichじゃなくてAmbrossの曲wっていわれたw 私としたことが! ww

 

オーストロポップの2枚組CD買ったら、Fendrich, Ambross, Danzer, Falco, STSとかの定番が沢山入ってるよ。シュラーガーとは別ジャンル。ドイツや日本でどのくらい知られてるんだろうw

 

Wien bei Nachtは独語の教材によく使われるかな。外国人に向けて作られたこの曲以外のFendrichの曲は基本ウィーン弁で、歌詞のスペルも独特だから、慣れないと解読も聞き取りもなかなか難しい。ローカル地名とか沢山出てくるし。わかった時のニヤニヤ感は格別w

 

●知名度とかスキャンダルとか

 

Fendrichの歌手としてのすごさと人気は、日本の歌手で言うと誰かなーと思ったけど、チャゲアスがちょうどいいかな?Fendrichは自分で作詞作曲して歌ってるソロアーティストだし、チャゲアスよりヒット曲も多くて芸歴も長いけど、長く活躍して、知名度高い曲が多いって点では似てる。

 

Fendrichは第二の国歌であるI am from Austriaの生みの親ってだけで、あまり日本に比較対象がいないんだけど(日本のポップソングで第二の国歌と言える曲ってなんだろう?)、10代から70代まで誰でも数曲はサビを歌えるレベルの超有名歌手なわけです。

 

チャゲアスを引き合いに出したのには別の理由があって、Fendrichも覚醒剤で捕まってるのwその時は国民的歌手の大スキャンダルで、もうメディアは大騒ぎ。2,3年位静かにしてたけど、その後は普通に復帰して、コンサートツアーも野外コンも普通にやってる。もうみんな気にしてない感じ。

 

●まとめ

 

けっこうとりとめのない感じですが、ひとまず、オーストリア人にとってフェンドリッヒという歌手がどういう位置づけなのか、わかっていただけたでしょうか?

 

ミュージカル界と縁が深く、おまけに超有名なシンガーソングライターです。スキャンダルにもかかわらず、やっぱりオーストリア人に愛されているフェンドリッヒは、やはり歌詞と曲が最高です。。

 

 

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ニューヨークに行きたい!!ウィーン版ライブCD

 

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ああ、IAFA楽しすぎて、夢にルカス出てきたw なんかあの話の新登場人物として私が友達の立場で入り込んで、それが日常になる感じの夢w 普通にルカスが「今からみんなで飲みに行くから迎えに来た。まだ寝てるの?」みたいなw

 

という感じで、まだ頭が興奮冷めやらぬ感じですが、アイ・アム・フロム・オーストリア プレビュー初日のキャストの感想行きますー。

 

一つ前の記事「ウィーン新作ミュージカル「アイ・アム・フロム・オーストリア」I am from Austriaプレビューレポ①みどころ、演出、お勧め度

 

その他関連記事:

舞台はウィーン! ウィーン新作ミュージカル「I am from Austria」記者会見とツッコミ

舞台はウィーン! ウィーンでダンス・オブ・ヴァンパイヤ再々演!&2017年秋新作紹介(ちょっと古い情報ですが・・)

 

 

プレビュー初日9/13のキャスト表ですー。サッカー選手Pabloを除いて全員オーストリア人です。

 

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●Josi Edler(Lukas Perman)

 

主演ルカス。一応ヒロインが主役だけど、ルカスほぼ出ずっぱり。Josi Edler(ジョジ・エドラー)という、ホテルザッハをモデルにしたとしか思えない老舗ホテルの御曹司。キャラが薄いので、過去とか性格とかイマイチわからないんですが、クールで落ち着いてていいヤツなのにボクちゃんw

 

とにかく金持ちで欠点もなく、経営の才能なら、弱者の味方やら、いい事しかないw なのに友達全然出てこなくて、困ったら全部パパに相談w パパがまたお人好しで押しに弱いタイプのいいヤツで、Josiの将来はパパにソックリの性格になる未来しか見えないw 本名に客席唖然w

 

何かところどころマークに似てて(特に横顔)、跪いて好きな人の顔を見上げるところとか、そっくり!体格も似てきたし、謎の裸披露ももちろんありwマークほどではなくがっしりしてるけど、体勢によっては巨乳でびっくりした! この劇場でルカスといえば、全裸疑惑のRJのオマージュだねw

 

歌声は少し変わった気がした。低音にハスキー気味の迫力が出て、高音の透明感は少なめ(高音聞かせる歌自体少なめ)。ロミオの頃から10年経ってるしねー。最初の方のダンスシーンの激しめのソロのドス聞かせるところが、めっちゃロックでカッコよかった!これは新しい一面を発見して嬉しい!

 

●Emma Carter (Irena Flury)

 

ヒロインのエマ・カーター。オペラ座舞踏会に出るためにウィーンに来た、実はオーストリア出身のハリウッド女優。まあ典型的な、自由になりたい系有名女優w やり手のマネージャーが、同じホテルに宿泊する世界的サッカー選手との婚約発表をしようと目論むが、本人はタランティーノの映画に出たい。

 

エマのぶっ飛びっぷりがなんかもうカオスw この人なんかおかしいw 常識人でいつも冷静なJosiが振り回されてるって設定なのかこれw エマがあんなにおかしな行動とっても、あまり慌てないJosiもそこそこおかしくないかw なんか、これやりすぎ!って思ってる私が変なのかw

 

ケーキ拾うくだり、厨房での謎の歌うケーキ(プロデューサーズの鳩並みの衝撃w)、夜のウィーンは受け身だとしても、その後のムチャクチャな逃避行からの、「ここはパパと私の隠れ家」ってw 絶対設定おかしいやんw これはツッコンだら負けの流れですか?おまけに多分一瞬小道具の胸見えた。

 

ほんと意味不明だけど謎に楽しいこのキャラ。あんなにソロ多いのに、何考えてるかわからないw Josiのこと好きな理由は、オーストリア人でいい人だからみたいだし、それなら別にほかのオーストリア人でもいいんじゃない?けど「タンゴ」はかっこよかった。

 

歌声は声が大きくてよく響くんだけど、キンキンしてる事もあって少し荒い。Marjanの方が高音にマイルド感があって、ルカスの声との相性はいいかも。IAFAは一番重要な歌だけによく歌いこんでいて素晴らしかった。これは泣かせに来た。素晴らしい。

 

●Richard Rattinger: Martin Bermoser

 

エマのマネージャーが唯一の悪者なんだけど、この人後半でわかったけど歌上手い!声好み!多分パパ以外で一番歌声が好き。もっと悪いソロください!(笑)

 

●Wolfgang Edler(Andreas Steppan)

 

Josiのパパ。ホテルの婿養子で冴えないおじさん。妻がホテルオーナーで、いつも尻に敷かれてる。この両親の関係修復がサブプロットになるわけだけど、ただの中年の倦怠期じゃないの?(笑)押しに弱い人の良い目立たないパパで、役者さん自身は弾けてる人だから意外だった。

 

このパパの歌声が元歌のFendrichにそっくりで、アクセントとか高音の伸ばし方とか、もうめちゃくちゃ上手いの!この人をキャスティングした時点で、ファンを味方につけたね!パパからママへの一方的なラブソングでショーストップ!!パパすごい!更に、Strada del solも爆笑!

 

ルカスがファザコンで、色々相談したり、悩みを打ち明けたりしてるんだけど、絶対似たもの親子だわこの2人。これ将来ホテルの経営大丈夫かw

 

●Romy Edler: Carin Filipcic

 

ママ役でホテルの経営者のCarinさん。10年たってるのにRJの頃から若返ってるw 聞かせるソロが少ないのが少し残念。キャラもまだ薄いし、笑いもあまり取れてないので、今後に期待!ホテルザッハのアナ・ザッハがモデルだから、やりにくいのかもなー。

 

●Elfie Schrat: Dlores Schmidinger

 

コンシェルジュのオバチャン、エルフィー・シュラットw 一番笑いをとる、裏の主役w 苗字がシュラット?ってピンとくる人いるよねw オーストリアの歴史上の有名人が尽く顔見知りという、年齢不詳な物知りおばあちゃんw 歌下手くそなのにソロあるw それもその下手さがいいw とにかく役得で最強w

 

つかみのジョークが「ロミ・シュナイダーに役を取られたのよ私ゃ」「え?シシィ役を取り合った仲?」「いや、スイミングプール」www 邦題「太陽が知っている」。アランドロンと共演した映画で、昔テレビで見たことあったけど、まさかここで笑うための布石とはw 人生何が役に立つかわからんねw

 

他にもシュトラウスとかいろんな有名人が思い出に出てきては、嘘かほんとかわからないホラ話が愛されるおばあちゃんw 経験の長い舞台女優・俳優をミュージカルにほりこむと、不思議な効果が生まれるから、私は結構好き。

 

●Felix Moser: Matthias Trattner

 

従業員でJosiの友人(舎弟?)のFelixは曲者。この人ウィーン弁きつすぎてほんとわからん!ほかの人はオーストリア訛りではあるけど、ウィーン弁ゴリゴリではないので、普通に聞き取れるけど、この人なんなん!諦めて字幕見るしかないやん!そんなに方言キツイなら私も関西弁でレポ書いたるわ!

 

彼女のアンナ(登場しないキャラ)を誘おうと頑張るキャラなんだけど、おばあちゃんとの会話を聞いてるアルゼンチン人のサッカー選手が最後に「全然わからなかった!」って言うのがもう爆笑w これは確かに理解不能w オーストリア訛りとウィーン弁の違いのラインがはっきりわかるね!

 

●Pablo Gracia: Fabio Diso

 

アルゼンチン人サッカー選手Pablo。Joseの恋敵かと思いきや、ただのナルシスト的イイヤツで、オチは読めてたw ムキムキでマッチョでスポーツマン。全裸ありw サッカーボール芸からランニングマシン芸やら、芸達者w 嫌いになれないかわいいキャラw

 

●Reiner Berger: Martin Berger

 

Martin Berger忘れてた!名前のないはずの警察官キャラに名前がついてたw 警察のシーンはキャッチミー思い出して大好きだよ♪警察はごちゃごちゃ動き回って何の役にも立たないという元歌がいい仕事してるwアンサンブルでひとり大きい人だから、見ててよくわかるけど、いい感じに目立ってる。Martin Parschingもそこここにいるよ。

 

 

劇場外壁のポスター類はこんな感じでまだ少なかった。何故かパブロ(サッカー選手)の写真ばっかりで、ルカスの写真ばっかりはまだない。誰が主役なんだかw

 

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●キャスト編まとめ

 

というわけで、ルカスファンの方には、大人の男に生まれ変わったルカスの姿をぜひ見てほしいです!久々の主役!結婚、育児を経て、素敵な30代の色気たっぷりで、若いころからの彼を見ていると、本当にいい男になってきたなあと思います。

 

他のキャストも個性が強く、もちろん歌声は最高です!おまけに言葉がわからなくても視覚だけで十分楽しめる舞台なので、ウィーンにいるけど夜何しよう・・と思っている人がいたら、ぜひ、ぜひ、ライムント劇場に足を運んでみてください!満足度ではかなりのものです!

 

(次の記事は元歌の歌手フェンドリッヒについてのトリビアです)

 

ロミオ&ジュリエット ウィーン版 全曲版CD<2枚組>

 

ニューヨークに行きたい!!ウィーン版ライブCD

 

ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

 

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ウィーンミュージカルファンなのに、夏の間ウィーンミューレポ少なめでしたが、やっとシーズン始まりました!

 

この9月には、ダンス・オブ・ヴァンパイアの再々演がRonacher劇場で、新作アイ・アム・フロム・オーストリアがライムント劇場で初日を迎え、ウィーンミュージカルファンにとっては忙しい時期になりました。

 

アイ・アム・フロム・オーストリアは、オーストリア人シンガーソングライター、ラインハルト・フェンドリッヒの超有名な名曲を集めた、ジュークボックスミュージカル。

 

キャストはほぼ全員オーストリア人で、内容もオーストリアローカルネタ満載の、オーストリア愛に満ち溢れた作品となっています。

 

アイ・アム・フロム・オーストリアの事前情報に関しては、以下の記事をどうぞ。(時系列だと上が最新になります)

 

舞台はウィーン! ウィーン新作ミュージカル「I am from Austria」記者会見とツッコミ

舞台はウィーン! ウィーンでダンス・オブ・ヴァンパイヤ再々演!&2017年秋新作紹介(ちょっと古い情報ですが・・)

 

それでは、プレビュー初日を見てきましたので、つぶやいたレポをまとめておきます。

 

===開演前===

 

I am from Austriaのプレビューでライムント劇場に来てます!完全新作のプレビュー久しぶりーと思ったけど、シカネーダー以来なのでちょうど一年ぶり。

 

アイ・アム・フロム・オーストリアのプレビューの日のライムント劇場。

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アイ・アム・フロム・オーストリア、略称はIAFAしかない訳だが、どうしてもIAEAに見えて使いにくいよw

 

===幕間===

 

IAFA幕間。一幕前半は、これはもう底抜けに明るく楽しく、ローカルな笑いと懐メロ三昧の作品なのかと思ったら、一幕ラストで社会問題来た!一気に主人公のキャラが深くなり、物語の深みが出た!よくここまでバカっぽさを引っ張ったよ。。この展開は予想してなかった。。

 

幕間ではまだ全くなんとも言えない。一幕途中までは、ああ、NYとシカネーダーのミックス?って思ったけど、なんかそれも違うなぁ。笑いはかなり多いし、一幕後半になるにつれて出てくる曲も前奏でみんなあ~!ってなって、客席に謎な連帯感が生まれてる。これはまだ読めない!

 

開演前のライムント劇場。赤い幕の手前にあった緞帳は、今回は使わない模様。3階席ほぼ最後列でしたが、見切れる場面はなく、とても良く見えます!

 

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===観劇直後===

 

アイ・アム・フロム・オーストリアやばいやばい!力技でねじ伏せに来た!これはすごい!色々細かく見たら脚本とか気になる点も山ほどあるのに、すごさが上回ってなんかすごいもの見た!って気分がする!冷静になれ私w ダメだ、すごい所ばっかり思い出してしまうw

 

●良かった点

 

あーやばすぎるこの作品w まず歌が良すぎる!!絶対に泣く歌が二曲も入ってる上に、タイミング絶妙!!こんなん号泣するに決まってるわ。

 

更に、演出と舞台美術がすごすぎる!!ずっとビックリし続けてた!すごすぎて爆笑しすぎて、前の手すりで頭打ったww ありえない規模のセットww

 

今でもあのセットのバカバカしいほどの大風呂敷っぷりに思い出し笑いww よくあんな次から次へとクレイジーなアイデアが飛び出すわ。頭が追いつかないほどの派手な演出だと、人は爆笑するしかないのねw バックステージツアー行きたいー!

 

演出やセットがすごいと、言葉がわからなくても楽しめるから、ルカス見に行こうかなーって思ってる人には超オススメ!絶対後悔しない満足度!このお腹いっぱい感は、私の今日のチケット代の29ユーロでは申し訳ないくらい。100ユーロくらい出す価値あるこれは!

 

3番目に特筆すべき点は、めくるめくローカルジョークとオーストリアネタw 客席爆笑に続く爆笑w 元ネタ知らないと笑えなかったり、そもそもウィーン弁ジョークもあるけど、見ただけでわかるネタも結構あるよ!ウィーン愛、オーストリア愛たっぷりで、始終ニヤニヤが止まらないww

 

第4点はダンスシーンの多さと激しさかなー。少し多すぎた&ワンパターンっぽいところもあったけど、「サッカー」と「ジム」と「タンゴ」はすごい大盛り上がりだった!さすがキム・ダディ!特に「ジム」は、彼女らしさがすごく出てて好きなシーン♪

 

●気になった点

 

このすごいパワーと派手さに圧倒されすぎて、忘れてしまいそうなんだけど、気になる点も沢山あった。まず、脚本の粗。はい、すみません、またS氏ですw 本当に私はS氏の脚本苦手。特にクンツェ脚本のドンカミッロの緻密さと楽しさを知ってしまった後では。

 

まあそれでも、シカネーダーよりずっと笑いが多かったし、観客も爆笑の連続。仕込んだ玉も多いし、命中率も高かった。けどまあ、ウィーンネタのジョークは、ドイツ人のS氏が思いつかない気もするし、ほかの人がワークショップとかで出したネタとかなのかも。とにかく笑いはスゴかった。

 

しかし、ストーリー自体がね。。ザ・ジュークボックスミュージカル!って感じで登場人物のキャラが薄い。。主人公二人がなんであんなに好き合うのか全然わからん。。打算かもとか、金目当てとか、絶対思うよあの状況じゃ。二人共モテそうだし、ほかの人でもいいじゃん?ってめっちゃ思ったw

 

なんかね、狭い世界のほんの少ない人数で話が回ってるの。ルカスなんてウィーン地元なんだし、絶対親友とか元カノとかいるはずなのに、そんなキャラ出てこないの。ひきこもりニートだったとしか思えないキャラ設定w いや、ちょっとしたいい人エピはあるけど。

 

ヒロインも相変わらずのステレオタイプだし、悩みとかよくある感じ。ここでドンカミッロなら5倍くらい裏話作って話を膨らませるのに!それにNYのヒロインと同じキャラ設定じゃない?ほんと主人公2人の魅力が私にはわからなかった。

 

二番目の難点は、長い。19:30開演で22:15終演だから、エリザ並。一番盛り上がるのは一幕後半から二幕前半だから、それ以外の部分はかなり長く感じる。有名な曲は二番まで歌うし、ダンスシーンも多くて派手だけど、ちょっと多すぎる気が。。マッチョとスポーツとか、似たテーマの曲も多い。

 

三番目の難点は、ソロの割り振りって言ったらいいのかな。ソロの多い人と少ない人のバランスがイマイチ。ヒロインとパパはソロ多め。パパは元歌歌手Fendrichにソックリの歌い方でショーストップだったし全然多くていいんだけど、ヒロインソロ3曲、ルカス1曲なのはバランス悪いな。

 

ルカスは正確に言うと熱唱系バラードソロが1曲、大部分がソロの熱唱デュエットが1曲、アップテンポのダンスナンバーが1,2曲。けどダンスの曲はコーラスはアンサンブルだしね。以前と声質が変わってる。

 

あと、ママ役のCarin Filipcic!CarinさんAlternierendなので、見れてラッキー!ライムント劇場の舞台で彼女を見るってことは、RJ乳母とレベッカのオバチャンが重なるわけだけど、かなり違う役で、ソロも1,2曲。もったいないーー!!もっと聞きたいよー!

 

これは難点というより好みだけど、登場人物が多めで、脇役キャラが立ってて、恋愛ドタバタで、最後3カップル以上出来てるコメディが好きな私としては、最後もう1,2組くっついて欲しかったよ!ルカスの元カノ役作って悪役とくっつけるとか、ルカスの親友役作ってゲイとくっつけるとかw

 

あとばあちゃんが警官Martin Bergerとくっついたら最高だわ。なんでくっつかなかったんだろう逆にw 最初からセリフ&歌の役と、ダンサー&コーラスを分けて採ったわけだけど、ダンサーからキャラの立った脇役を4,5人出して欲しかったなぁ。

 

●ドン・カミッロちょっと思い出したり

 

IAFAは脚本の粗を、舞台の派手さでぶっ飛ばしてお腹いっぱい感を出す系、ドンカミッロは脚本の緻密さで脳を活性化させ、幸福感で満たすって感じ。ドンカミッロは脳→心、IAFAは目→心って感じです。

 

IAFAは見た目でほとんど分かるので、子供から十分楽しめますし、もちろん言葉がわからない外国人にもピッタリです。ドンカミッロはその分、台詞の理解ができないと厳しいものがありましたね。

 

IAFAすっっっっごく楽しかったんですが、劇場でドンカミッロのことをすっかり忘れてて「いや、もっと楽しいの最近見たけどなんだっけ?あーーー、ドンカミッロ!あれを超える作品はクンツェ氏にしか書けないわー!」ってなって、去年に戻りたくなりました。ドンカミッロは別格ですね。。

 

●好きなシーン(微妙にネタバレしてますが、一番のネタバレはしてません)

 

という感じで、気になる点もあったIAFAですが、とにかくセットと演出で全部ぶっ飛んだ。もうあれを自分の目で見たのが信じられないw VRとかARとか出てこないのかなーと思ってたけど、それを超えてきた!それも途方もないバカバカしさでw 山羊w

 

ウィーンの夜のシーンも大好き。いきなりBitzinger(ウィーン一有名なソーセージ屋台)出てきて爆笑w 照明つく前にわかってしまったよw スポンサーですかw フィアカーもそこそこ出てくるよ!しかし、あのルカスのいい人エピがいい感じで挟まってる。kein Heimatの歌を入れてくるのは、VBWやるなぁ。。

 

ほんと、VBWは一貫して難民問題に関しては、人道、寛容の立場を貫いてるのはほんとにすごい。政治や宗教を笑ったりもするけど、弱者やマイノリティの味方だってメッセージをちゃんと作品に入れ込んできてくれる。そういうところ、応援しようって思う。

 

ショービジネスってゲイが多かったりして、元々マイノリティが強い業界なんだよね。だから、元々マイノリティ側の主張が作品に出てたけど、ハレルヤロックス→ドンカミッロ→IAFAの流れは、今の世情の中で政治的立場を明らかにしてると言える。前任総監督の文化大臣転身とか、裏も色々あるよねw

 

しまったまた勘ぐったw まあVBWの政治的立ち位置は隠してる事じゃないからいいけど、この傾向がS氏の影響だとすると、ちょっとS氏を見直すかもなー、なんて思ったり。

 

あの前代未聞のすごいシーンは、あまりのクレイジーさに爆笑したけど、その次のシーンの号泣っぷりもすごかった。上げて落とす効果!この曲は絶対和訳する。もうずっとしなきゃって思ってたけど、普通のドイツ語じゃないから難しくて後回しにしてた。けど、これはしないとダメだ。絶対泣く。

 

この作品一番の見せ場のメモを見返すと、wwwwwが無限に書いてあるw(ここで爆笑しすぎて前の手すりでおでこぶつけたw) さらに次の曲で「これは泣くしかない」って書いてるw 完全にエモーションが笑いと涙に振り切れてたw だって何もなくても泣ける曲なのに、この感情の振れ幅!泣くしかないよ!ミュージカルって素晴らしい。。

 

次のシーンで技術問題発生w 巨大セットが電動で回らなくて、舞台上のルカスとヒロインが気づいて、ヒロインが必死で時間稼ぎ。グーグルマップで調べよう、あれ電波ない?とか、ほんとフォローうまい!けど、スタッフ5人で人力で回したから、客席にもバレたけど、盛大な拍手!

 

プレビューだし、マシントラブルは多かった。この人力回転が一番目立ったし、すごいフォロー力に感動したけど、他にも映像が映らなくて「例外処理」って表示されたり、なんかミニ爆発があったりしたけど、どれもリカバリ早くて、舞台人の落ち着きに感動。けど、こんなにミスの多いプレビューも珍しいw

 

あと、「鉱山」の歌は素晴らしい。これはもう歌詞見て号泣だね。これ聞き取るのは至難の技だから、素直に字幕見るだけで泣ける。なんて素晴らしいラブソング。こんな夫婦でいたい。けどなんでこの主人公達、出会ったばかりで熟年夫婦みたいなラブソング歌ってるのかな?(笑)

 

●オススメ度

 

IAFAは誰が見ても楽しめると思うからお勧め!ほとんどの客席が湧く場面は視覚によるもので、とにかく見てセットとダンスの派手さを楽しむ作品です!ドイツ語分からなくても、客席の他の人と同じレベルで楽しめて、満足度もかなり大きいです!

 

まあ言うても、Ich war noch niemals in New York(ニューヨークに行きたい!!)と同じ脚本&演出ですから、似た系統になるのは分かってたとして、あのセットの派手さはなんなんですか(笑)NYでも相当派手だったけど、今回はすごいお金も掛かってるし、派手な上にドン!ドドン!と更に積み上げてくるw 視覚による満足感半端ないw

 

そして、元歌知ってる人は、おおー!って客席と一体になれるからさらに素敵!私も何度かFendrichのコンサート行ったし、聞き込んでる曲もあったから、最近の曲2,3曲以外はだいたいわかった。新曲もニュースで聞いて知ってたし。バラード以外は歌詞聞き取れなくても問題なさげなノリw

 

オーストリア人の中年以上だったら全台詞全ギャグ笑ってるかもしれないけど、小学生でも古いローカルネタは聞き飛ばして、めっちゃアクションとかセットとかで笑ってたw ローカルネタや元歌分からなくてもとにかく派手で楽しいw NY好きな人はハマりそう!

 

観劇前に元歌を予習したい方は、こちらのCDがお勧めです♪

 

ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

観劇予定がなくても、オーストリアの有名な歌を聞いてみたい方は、めちゃくちゃお勧めな歌手です。私もウィーンに来る前に聞きこんでいましたし、語学学校とかで会った友達も、みんなこのCDは持ってた。

 

オーストリアの第二の国歌I am from Austriaは、名曲です。ぜひ、ぜひ、聞いてみてください!!あとは、曲目のWien bei Nacht(夜のウィーン)は、よくドイツ語の教材にも使われるので、とても有名です。聞き取りやすい歌ですよー。

 

●途中まとめ

 

とにかくここまでをまとめると、オーストリア愛、ウィーン愛に満ち溢れすぎて、色々ぶっ飛んでしまった、派手派手ビックリ演出の爆笑コメディってところでしょうか。ウィーンネタとかも忘れる前に紹介したい!

 

あ、リピートしたいか書いてなかった!っていうか、これだけ書いたらわかるよねw リピート決定ですw あのすごいシーン(山羊w)は絶対もう一度見なきゃ!元歌もっと聞きこまなきゃ!少し長いけど、絶対見直したいシーンがいくつかある!新しい発見もありそう!

 

(キャスト編に続きますー)

 

 

(お勧めCD書いちゃったしな。。まだキャストアルバム出てないので、出演者関連でいくつかお勧めー)

 

ロミオ&ジュリエット ウィーン版 全曲版CD<2枚組>

 

ニューヨークに行きたい!!ウィーン版ライブCD

 

ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

 

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それでは、ドン・カミッロ&ペッポーネのエピソード解説第二段行きます。

 

過去のレポや登場人物解説は、ドン・カミッロ&ペッポーネDon Camillo & Peppone  カテゴリからどうぞ。

 

エピソード解説後半は、===の印のあるところ以下になります。それより上のエピソードは、一個前の記事、もしくは上のカテゴリからどうぞ。

 

ドン・カミッロエピソードリスト

 

・レーニンの洗礼式

・ノンノと先生と魂

・落書きとマニフェストと葉巻

・Mein DorfとHeimat

・若者のラブストーリーと昔の恋

・資本家と労働者の対立

===

・十字架行列と雨と悔い改め

・埋蔵金と教会の塔

・市長のテスト

・神父と市長の確執

・牛とスト

 

●十字架行列と洪水と悔い改め。

 

一幕後半から二幕前半の大きなエピソード。ラジオをこっそり聞く神父のところに資本家が相談に来る。娘が「人間のクズ」の男と付き合っている、聞くと神父は、あなたのような独り占めする資本家がいるから、マリオリーノのように共産主義に傾倒するものが現れると諭す。

 

弱者に傲慢なあなたのような人間が格差社会の原因なのに、貧しいものに味方する共産主義者を、主義主張だけで「クズ」呼ばわりする権利はない、と叱りつける。資本家は、今まで同じカトリックとして神父を支持してきたが、これからはお前もアカの手先だ!と怒って出ていく。

 

次に市長が登場し、十字架行列に共産党員は赤旗を掲げて参加する、と宣言し、政治の場ではないのでは旗は禁止と言う神父と喧嘩する。資本家からも労働者からも参加を断られ、たったひとり孤独にキリスト像を掲げて川に向かう神父。道中、武器を持った共産主義者グループが道を塞ぐ。

 

十字架を振り回すと、流石にキリスト像は撃てない共産主義者。市長も始めは銃を向けるが、威圧されて「神父のためでなく十字架のためだ」と呟いて帽子を取る。結局赤旗と教会の白黄の旗両方が見守る中、川に到着。怒りに満ちた神父が祈ると、突然の大雨。(幕)

 

二幕最初のパントマイムは、大雨の晴れ間。二幕が始まっても雨は続いていて、川が氾濫する恐れがあるため、村ごと避難する必要が出てきた。そこに神父が「祈り、悔い改めよ」と言って、村人は皆祈ると、雨は降るのに水位が下がりはじめ、雨もそのうちやんだ。奇跡だ!とみんな信じて喜ぶ。

 

けどこの奇跡は、ラジオで天気予報とダムの開閉時刻をこっそり知っていた神父が演じたトリック。その事をキリストに咎められた神父は、「村人に信心を取り戻させる嘘だから良い嘘だ」というが、「どんな嘘もいけない」と言われ、大事にしていた葉巻を砕いて、悔い改めの証拠とする。

 

このラジオの仕掛けの話を偶然立ち聞きした先生は、これをネタに、埋蔵金の両替の手助けをお願いしに来る。結局ここでは拒否するが、次のシーンで市長と交渉成立w(埋蔵金の詳細はまた別エピで)

 

この奇跡の洪水のエピソードは、神父がみんなに裏切られ、完全に孤独になったところからの巻き返しが鳥肌モノ。それも、みんなに悔い改め(Reue)を迫りながら、後で嘘を咎められたらちゃんとしおらしく自分も過ちを反省し、悔い改める所がまた素敵キャラ。

 

●埋蔵金と教会の塔

 

労働者達は広場で偶然、ムッソリーニ時代の市長が逃げる前に隠した埋蔵金を発見して大喜びする。しかし先生によると、昔のお札なので中央銀行での両替が必要で、その際に理由を聞かれて真実を言うと国に没収される、とのこと。村の財政は火の車でお金は欲しいのに、使えないお金。

 

先生は洪水の奇跡のからくりを知って、神父に半脅しで掛け合いに行く。教会の献金箱に入っていた事にして神父がローマに両替に行けば、お金は国に没収されず、村のものになる。一旦はは拒否する神父だが、市長と交渉して、埋蔵金の一部を教会の塔の修復費用にするという条件で、両替に応じる。

 

この交渉がお互いがっぷり四つに組んでて面白い。ローマに行かなければ、塔が危険だから教会は閉鎖せざるを得ない、と市長も譲らない。ローマへの電車代は共産党持ちねwってセリフが好きw 市長と共産主義者はこのお金で広場に噴水(巨大な像)を作り、神父は塔を修復する。(新しい鐘は別の話)

 

このエピソードは、一見お金をめぐる喧嘩のようだけど、二人共自分のために使うのではなく、村のための建設費用なんだよね。立場は違うけど、利害は一致してて、2人の似てるところもよく表せてる。この噴水の像の除幕式が最後のクライマックスになる。

 

 

●市長のテスト

 

マニフェストがミススペルだらけで、博識な神父に恥をさらし、口述筆記を頼もうとした先生には断られ、一念発起して勉強をやり直すことにした市長。

 

先生に相談したら、家で自習しなさいと本を渡され、とうとう試験(中学か高校卒業試験レベルだったと思うから、大検みたいな感じ)の日になる。黒板に数学と国語の試験問題が書いてある。数学の試験は、頭が混乱して全然わからない。

 

そこへやってくる先生と神父。もちろん神父は答えがすぐにわかっていて、困っている市長を見かねて助けることにする。厳しい試験官に「緊急事態なので、市長と5分間だけ話がある」と言い「あなたが信用できるんですか?」と聞かれて「私が神父だから信用できます!」とか言いつつ、背中の後ろでは指をクロスして「嘘バリア」。

 

そうやって試験官を追い払い、まず市長に突き付けたのは、答えではなく別の紙切れ。「教会の鐘の修理費を市の費用から出します」と言う紙にサインしたら、答えをあげるよ、と交渉する神父。仕方なく市長はサインし、数学の答えをもらう。神父は「今から鐘を注文したら、新しい噴水の除幕式に間に合う」と大喜び。

 

しかし問題はもう一つ残っている。国語のテストは「忘れられない人」。神父は「この問題の答えは、タダであげるよ」と言いつつ、自分の顔を思いっきり指さす。

 

 

●牛とスト

 

資本家Filottiが頑固で、小作人の借金を断固取り立てようとするのに対抗して、コミュニストがストを始める。しかし、工場のストとは異なり、農村では餌をやらなければ乳牛は死ぬ。ムームー牛の声が響く中、神父と市長は村の行く末を話し合う。

 

資本家は頑固なやつで、牛が死んで鳴き声が止まるまで労働者を苦しめるだろう、と神父が言った時、妙案が浮かんだ。2人で牛にこっそり餌をやって、牛が泣き止めば、資本家は牛が死んだと思って折れるのでは。

 

牛は鳴きやみ、神父は資本家に「乳牛が全部死に絶えて、お前という牡牛一人になるぞ」と告げる。こんな事態になったのだから、小作人の借金を帳消しにするかと問われ、振り下ろした右手を勝手に神父に掴まれ握手に持ち込まれ、帳消しに合意させられた資本家。横で父親のノンノが「帳消しの証人となる」と宣言して、無理やり解決。

 

ここ、一番ヤバめのクライマックス直前の大きなエピソードなのに、解決の流れがめっちゃ分かりにくかった。結局資本家は勝手に合意に持ち込まれ、父親でご隠居のノンノ(先生とラブラブ)が、労働者の肩を持ってダメ押しした、という流れ。神父と市長の餌やりは、牛が死んだと資本家に思わせるためだったのね。

 

この後は、スト事件を解決した神父が、満足げに葉巻を吸う→ジーナとマリオリーノが両家両親に殴られ血だらけで結婚を求めにやってきて、目の前でケンカする→ケンカするなら結婚はまだ早いと神父が言う→カップルは絶望して心中しようと川へ→捜索隊→頭ごっちん、という流れになります。

 

●神父と市長の確執

 

まあそもそも、なんでこの二人が犬猿の仲かというと、神父=保守、市長=コミュニストという立場の違いであって、二人が人間としていがみ合ってるというわけではないんだよね。一般的に保守=持てる者の見方=資本家の見方=労働者の敵と思われてるけど、実際教会は弱者や貧しい人の味方で、神父もそれを貫いている。誤解されるのは周りが勝手に解釈して敵味方を作ってるから。

 

一方コミュニストは、教会が金持ちの味方で、労働者から搾取していると思っているので、無宗教で、教会にケンカ売ってる。けど、荒くれ者の市長は労働者出身で学がないという弱点もあり、学のある先生や神父に劣等感を感じていて、偉そうにふるまうところもある。

 

こんな風に、結局教会もコミュニズムも、弱者を救おうという考え方は同じなのに、主義や信仰の仮面をかぶった自分勝手な人間にゆがめられ、偏見や敵意を持たれる結果になっている。それがバカバカしいと気づいたから、市長と神父は裏で手を組んだりしている。


最後の最後、若者が発見され、父親同士がけんかしてる時「神の名のもとに」「法律の名のもとに」って神父と市長が言ってるの聞いて、結局二人は村の両輪のようなもので、片方欠けても上手くいかないんだろうなーと思った。

 

父親同士のケンカを暴力で仲裁は「政治的観点から」できないという市長に頼まれ、神父が頭ごっちんをやるのなんて、やっぱり、一人じゃ制約があるけど、二人だったらなんでもあり、みたいなのがニヤニヤw

 

一番最後に、ずっと左に掛けてあった赤旗を外して市長が丸め、黄色と白の旗を神父が丸め、二人そろって川に投げ込むところ!結局信仰や主義は水に流そうぜ!結局は人間だ!っていう感じで、ほんと好きなエンディング。

 

 

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