ウィーンミュージカル の記事一覧
2017-03-22 16:05 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

●シカネーダーと魔笛

 

今回のMMO8は、シカネーダーと魔笛の比較だったんだけど、去年モーツァルト!と魔笛の比較をやったので、内容かぶっちゃうのかな、とちょっと心配した。まあ、被った部分もあったけど(魔笛扱うなら、夜の女王は外せないし)、終わってみたら結構違う印象。

 

と言うのも、シカネーダーと言う作品自体がミュージカル・ミーツ・オペラを体現しているので、作品をハイライト的に時系列に歌って行くだけで、ミュージカル・ミーツ・オペラが成立してしまうという。

 

あとは、その流れに合わせて、「恋人の出会い」というテーマだと、エマヌエルとエレオノレの出会いの歌Traeum GrossVSパパゲーノがパパゲーナを想う歌とか、「父親」のテーマだとFranz MoserのOhne Sie(妻を亡くした老人の歌)VSサラストロだったり、「ラブソング」と言うテーマで結婚式VSタミーノとパミーナの歌だったり。

 

「女の悲しみ」のテーマでは、タミーノが試練で口が利けない時にパミーナが悲しむ歌VSエレオノレの悲しみの歌。この二曲は二人ともとてもよかった!!!

 

面白い比較として、魔笛は二人の恋人カップルが2組いるのが、シカネーダーは三角関係が2組だね、って話wここでは、「高貴な男性」がテーマで、エレオノレとヨハンの歌So jemand wie duとタミーノがパミーナの絵を見て歌う歌。

 

この辺りで一旦テーマから離れて、マリアアナが妊娠しあ歌とか、シカネーダーの魚の歌とか、一幕終わりの歌とかシカネーダータイム。

その後は三人の歌と言うテーマで、バーバラ、ベネディクト、ヨセファの三人の歌VS三人の童子。続いて悪役の歌ということで、夜の女王(これは結構イマイチ。。)とスポンサーのバウアーンフェルトのGeld und Glueck。

 

後は、Letzte Vorhang(シカネーダーが悲しむ高音の歌)をオペラ歌手二人+Ricardoで歌った三重唱、パパゲーノとパパゲーナの歌などを経て、恒例のこの公演のためだけに一回だけ歌われる、シカネーダー+魔笛メドレー(史上最長)で幕を閉じました。その後最後たしかLiebe Siegtを歌った気が。

 

●歴史に出会う感動の瞬間!

 

今回のMMOはインタビューやクロスオーバーが少な目で、結構サラッと進んでいったので、印象は薄めなんですが、そんな中でどうしても忘れられない感動があったので、書いておきます。

 

実はシカネーダープレビュー見てから、シカネーダー街歩きというガイドツアーに参加して、シカネーダーにゆかりのある場所を歩いて回って、色々と資料を見せてもらったんです(このことも絶対記事にします)。更に、演劇博物館に行って、当時の劇場機構の模型や、ロウソク立ての実物を間近で見たりして、かなり知識を身に着けた状態での、今回のコンサート。

 

この街歩きツアーで、私が10年以上探していた、魔笛初演劇場アウフ・デア・ヴィーデン劇場の本当の場所がわかり、今は道になってしまった当時の客席から、今はアパートになってしまった当時の舞台を見上げ、感動に打ち震えたものです。

 

そして、このライムント劇場で、当時のセットそのままのあの舞台装置が組まれ、その前で、魔笛の登場人物たちが歌う!!!もうその場は、疑似アウフ・デア・ヴィーデン劇場!!!

 

私の心は、あの様変わりした街角にあり、道路からアパートの壁を見上げたところで、巨大な木枠の真ん中で魔笛を歌う、シカネーダー一座のバーバラ・ゲアル(パパゲーナ役)やベネディクト・シャンク(タミーノ役)、そしてシカネーダー本人(パパゲーノ役)が、目の前にいるような気がして、なんだかそんな複雑な歴史の脳内復活に、思わず涙がこぼれてしまったんです。

 

って、今こうやって書いても、どんな複雑な脳回路で、この場面で泣けるのか客観的に理解できないと思うけど、私的には「魔笛が初演された劇場で魔笛を聞く」と言う、もう現代では絶対になしえることができない夢を、脳内でかなえてしまったんです。歴史、劇場、音楽、この三つがすべてそろって、あの舞台が再現されてしまったんです。そういう意味で、この作品はものすごく私にとって意味があるものでした。

 

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客席の様子

 

●まとめ

 

というわけで、シカネーダーと魔笛のコラボのミュージカル・ミーツ・オペラ、今回も常連客の大満足のスタオベで幕を閉じました。

 

実はこのコンサートの運営に当たり、関係者の知人からちょっと驚きの暴露があったんですが、それにもかかわらず今年はもう一度、ドン・カミッロとのコラボイベントがあるようです。

 

裏事情がどうであれ、お客さんが大喜びする素敵なイベント。司会の方も素晴らしく、とても為になるプログラムですし、あとは出演者の方も楽しんでくれたらいいなと、心から思います。

 

(ちょっと思ったこと)

 

オペラ歌手はOpernsaenger、ミュー役者はMusicaldarstellerと表記されることが多いけど、歌手やダンサーをまとめて相手することが多い知人は、Kunstler(芸術家、アーティスト)と自然に呼んでるなぁ。舞台芸術家っていうと、ジャンルの垣根がなくなるね。

 

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2017-03-19 16:05 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

ウィーンで上演中のミュージカルと有名オペラを一気に舞台に上げ、その共通点や相違点を楽しむミュージカル・ミーツ・オペラ。その8回目の公演に行ってきました。 

 

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シカネーダー仕様のライムント劇場

 

ミュージカルもオペラも大好きなので、その両方がコラボしたこの一回限りのイベントは見逃すわけにはいかないのです。それも今回はシカネーダー。モーツァルトの「魔笛」のバックステージをミュージカル化したこの作品自体が、ミュージカル・ミーツ・オペラの世界。

 

とりあえず出演者から。

オペラ歌手
Alexander Grassauer(パパゲーノとタミーノ)
Georgina Melville (パパゲーナとパミーナ)
Svetlana Merzlova(夜の女王)
Martin Summer(サラストロ)
Jinxu Xiahou(忘れた・・何か有名な歌を一曲だけ堂々と歌ってたけど、タミーノだったかな。)

 

ミュージカル役者

Daniela Braun, Shane Dickson, Katie Hall(マリアアナ), Milica Jovanovic(エレオノレ), Katja Reichert, Franziska Schuster(バーバラ), Rebecca Soumagne, Livia Wrede, Oliver Floris(結婚式の神父), Ricardo Frenzel Baudisch(シカネーダーのセカンド), Jon Geoffrey Goldsworthy(フランツ・モーザーのセカンド。M!のアルコの人), Tobias Joch(ヨハン・フリーデルのセカンド), Reinwald Kranner(マリネッリ), Peter Kratochvil(たぶんベネディクト・シャンク), Ulrich Talle(バウアーンフェルトのセカンド) und Stef Van Gelder

 

●客席からの眺め

 

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シカネーダーの緞帳。二列目右端からの眺め。両脇のシャンデリアにはオーバーチュアでろうそくの火をつけ、上に上がっていく。オケピ手前のうさぎの耳みたいなのが並んでるのは、舞台照明用のロウソク。この緞帳だけでも、モーツァルト時代の劇場を再現する気合いが伝わってくる。

 

●MMOの良いところ

 

チケット代が全席20ユーロの格安なこともあって、今回は二列目端っこの席をゲット。シカネーダーをまともに見ようと思ったらこの値段じゃ無理だし、それでいてシカネーダーのいいとこどりハイライトが見られるので、本当にお得。

 

あとこの公演の一番の見どころは、司会のDaenemark氏。オペラとミュージカル両方にものすごい博識で、おまけにこの公演のコンセプトから企画、プログラム、キャスティングまで全部やってるすごい人。司会中もいろんな裏話をしてくれたり、インタビューでツッコんだ質問をしてくれたりして、ほんと好き。

 

司会進行的には、今回はいつもに増して時間が押してたので、のんびりトークは聞けなかったかな。巨大セットが乗った盆が回転しまくるので、キャストが舞台上に残って他の人が歌うのを聞くといういつものスタイルが取れず、ミュー役者とオペラ歌手同士の会話とかがなかったのが少し残念だったかもー。今までの公演からすると、インタビューが少なめでした。

 

●ミュージカル側の出演者

 

この公演はセカンドキャストが多いので、まとめて気になってたセカンドに当たる大きなチャンスでもある。

 

今回はシカネーダーのセカンドのRicardoがすごくよかった!最初マークじゃないのが体格的に違和感あったけど、二曲目から見た目全然違うのに違和感なくなってきて、すごく自信があって魅力的な人だった!

 

なんでこの人がマークのセカンドになったのか全然わからないくらい、顔も体格も声も正反対なのに、やっぱり話が成立してしまうのが不思議だ。。マークの方が口だけ達者でその場限りの勢いで生きてるシカネーダって感じで、Ricardoは色々計画練って考えてはいるけど、そっちに集中しすぎて周りが見えなくなっちゃうタイプに見えた。

 

この人を見ながら、「シカネーダー似の美男子」と言うフレーズが浮かんできて、ニヤニヤしてたwこのブログで、シカネーダーが美男子かどうか、本当の顔はどうだったのかをさんざん検証した結果、Ricardoは美男子モードのホンモノのシカネーダーに相当そっくりです。

 

他のセカンドキャストは、ヨハン・フリードル(さらっとした病弱秀才系イケメン)とベネディクト・シャンク(ちょっと記憶が。。)とフランツ・モーザー(突然アルコ出てきたからびっくりしたw超美声)と大富豪のバウアーンフェルト(特に印象はなし)。

 

ファーストはMiliica(エレオノレ)がほんとにいつもながら素敵だった。バーバラ・ゲアル役のFranziskaも一年前のM!に引き続いての素敵な出演者♪去年よりリラックスしててニコニコ楽しそう。

 

マリアアナ役のKatie Hallは、シカネーダーではあほな悪役で、オペラ的にいうとコロラトゥーラがミュージカルに出演する珍しいケース。イギリス人でウェストエンドでレミズとかスウィーニートッドとかオペラ座の怪人に出てた実力者。

 

シカネーダーだけで見てるとタダのあほな歌だけ上手い子って感じだけど、インタビューでしゃべってるの聞いたら見直した。。楽しい子の役をするのは初めてなので、この役はすっごい楽しい!と、ため息出そうに美しいイギリス英語で。。もうとろけそう。。。

 

マリネッリのReinwaldさん、そりゃあもう素晴らしい芸達者っぷりで、ライムント劇場の人気者wまさかメアリーポピンズであのパパやってたとは思えない面白さw

 

Josepha HoferのKatja Reichertもインタビューで好感度アップ。ちゃんと司会の人は、「あなたはコンスタンツェの姉で・・」って聞いてって、さすが博識!

 

通常公演よりセカンド率かなり高いけど、一気にこれだけ見られて、それもシカネーダーのセカンドがかなり良くて、ヨハンのセカンドもなかなかで、大満足です。

 

●オペラ側の出演者

 

いつもは何人かは国立オペラ座やフォルクスオーパーで主役張る人を連れて来るんだが、今回は若手ばっかりだった。

 

そんな中でも、Alexander GrassauerとGeorgina Melvilleが頑張りまくってたので、これからも応援しよう。

 

Alexanderの方はパパゲーノとタミーノ、Georginaの方はパパゲーナとパミーナ両方を歌ってしまい、違和感なし!とっても初々しくてGeorginaの方の演技力が素晴らしくて、安心してみていられました。

 

おまけにこの二人、最後の方のシカネーダーが悲しむ歌で、Ricardoの後ろに立って、ミュー+オペラの三重唱にしてくれた!これすごく良くて、おまけに唯一のクロスオーバーの歌で、感動した!ありがとう!!!

 

後、今回は初めてコーラス隊がいたり、三人の童子を女の子三人がやってくれたり、人海作戦的な感じではあった。

(続く)

 

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2017-03-05 16:29 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

ミニミニ小劇場Brick 5でDrew主演のLast 5 Years見てきた!(観劇日:12/8)Drew怪演過ぎて後半怖かったわ。。80人くらいの部屋であの迫力は、全員吹っ飛ぶよ。。なんかすごい濃密でドロドロしてて救いようのない何かを感じたよ。。

 

"The Last Five Years" by Jason Robert Brown - vienna theatre project

 

Drewの奥さんのAnnさんと夫婦共演になるはずが、Annさん急病でCaroline Frankが飛び入り。Carolineは9年前(!)にRobと共演したの見てたので、実はめっちゃ嬉しい♪すごい上手い人なんだもん!期待通り素晴らしかった!

 

個人的には、前半はCarolineが、後半はDrewが良かったなー。普通ラブラブ期の方が楽しいはずなのに、どちらも恋愛的に後期の方が演技に力がこもってた。だから全体的にどよーんとした印象だったのかも。けど、なんか色々考えさせられた。

 

正直言うと、今の私は明るく笑える作品を求めてるので、先週同じ劇場(部屋w)で見た「ローマで起こった不思議な出来事」の方が、気持ち的には合ってたなぁ。明るい作品見たいなぁ、と思った。9年前とミュージカルの好みが変わっている。。

 

9年前にRobとCarolineで同じ作品見た時の私は、結婚もまだでバリバリ仕事してて、この作品の出会いから結婚直後辺りの気持ちがすごい理解出来たし、男ってこんなもんだ!って思ったなー。今見たら、結婚後の二人の関係って結構よくある気がするけど、乗り越えるかどうかは紙一重だなーと。

 

男がある程度身勝手で、女が男の秘密の部分を覗きたがるって、どのカップルでもある程度ある気がするんだけど、あとは頑固になるか、諦めて別のことで気を紛らわすかの違いな気がする。子供いたらまた違うしなー、なんて、9年前とは違う視点の自分がいたw

 

出会いから子供が大人になるまでの時間枠で、L5Yみたいなのがあればいいなー。Last 20 Yearsになるけどw 二人芝居で子供出てこなくていいから、出会い→ラブラブ→結婚→新婚&妊娠→出産&育児の中での戦友的夫婦関係→(私には未知の世界)。みたいな感じで。

 

話を公演に戻すと、会場は簡易椅子が80個ほど並んだ部屋。コの字型に舞台を囲む感じ。ピアノ、バイオリン、チェロがいて、こんな狭いのにマイクあり。しかし、マイクトラブルで一部生声(ラッキー♪)。とにかく近くて最後列(5列目)でも目が合いまくる。Drewすごいつば飛んでるw

 

Drewは前半の出会いからラブラブ期は、常にハイテンションで、観客にめっちゃ話しかけてて、血管切れそうw Robはここまでぶっ飛んでなくて、落ち着いた中での内省的喜びだったなー、と、Robが懐かしくなった。Drewは最初三曲くらいソロコンサート状態って感じ。

 

Carolineの前半(この話は男が時間軸前→後、女が後→前で進むので、女の前半は離婚後)は、とにかく、辛さの中でも明るさや希望を失うまいと、無理にスマイルしたり明るく振舞ったりするのが、健気で可愛かった!こんなイイコなのになんで別れるのさ!って、かわいそうになったよ。。

 

急病で出演キャンセルしたAnnさんだけでなく、Carolineものどをやられてたらしいんだけど、そんなこと感じさせない素晴らしい歌声で、プロのすごさを見せつけられた。日曜17時半に代役打診され、18時半からDrewと稽古したとのこと。9年前のセリフの3/4をおぼえてたって!

 

話の真ん中でプロポーズ(結婚)なんだけど、二人のイチャイチャは少し見てて微妙だった。。病気じゃなければ、ここは奥さんのAnnさんとの濃厚キスだったはずで、Carolineはほんと素晴らしかったけど、Drewの演技はAnnさんだったら変わったかな、とか思いながら見てただけにね。。

 

しかし正直、このシーン以降逆に、全くAnnさんのこともRobのことも考えずに見れたのは不思議。後半はDrewの怪演が続いて、前半より惹き付けられた。目が離せなかった。Drewって、ドロドロの悩める男演じさせたら泥沼っぷりがピカイチだわ。。

 

この作品で実は一番好きな、テンプテーションのシーン。Rob版と山本耕史版を前比較したことがあるけど(舞台はウィーン! The Last 5 Years日本版&ウィーン版を聴き比べ)、今回はセットがなくて、場所や状況はもっと象徴的。このシーンのDrewメチャ面白かったw しかし怒り出すの早いなw 小道具が9年前携帯電話だったのが、今回スマホだったのに衝撃w

 

次の女のオーディションのシーンの、Carolineの心の声の演技がスゴすぎ!9年前もこんなにすごかったっけ?そんなブランクあるとは感じさせない、早口&ノリノリっぷり!このシーンはとにかく呆気に取られて見てた。あまり知られてないけど、この人ホントすごいよ。。

 

この辺りから、Drewが喧嘩腰になるわけだけど、もう怖い怖い。プリーズ!って怒鳴るところ、ヒェー!って縮み上がったわ。私がDrewの子供だったら、パパ怖すぎて絶対泣いちゃう。すごい声だった。

 

あとは、悩み苦しむDrew、説得するDrew、絶望するDrew、別れを告げるDrewなど、ドロドロDrewオンパレード。濃密に、どよーんと、客席みんなが怒られたみたいに、息もできないほどシーンとなってた。Drewの世界だった。謎のパワーで完全に場を支配してた。

 

なんかその気持ちを引きずって帰宅したので、まだあの苦しむDrewの横顔が目に焼き付いてるんだが、相手役が奥さんのAnnさんだったら、もっと悲惨だっただろうと思うと、ほんとCarolineでよかった。なんていうか、最初から少し合わないところのあるカップルの方が、別れが納得できる。

 

そう言えば、Robの時はRobが人懐っこくて可愛げがあって、Carolineがツンとしたお嬢様っぽい冷たい感じだったけど、今回はDrewが亭主関白的で、Carolineは少し天然な可愛い感じだった。同じ相手で見比べられてよかった!

 

あと、Carolineはニュートラルなイギリス英語に近い英語だったのが、Drewはネイティブだからアメリカ英語で、最初違和感あったけど、後半慣れた。Robの時はまた違ったしね。あぁ、またRobで見たくなってきた。。

 

と言うわけで、DrewとRobが出てるJCSのCDとかご紹介!

 

ジーザス・クライスト・スーパースター ウィーンコンサート2011年版ライブCD<2枚組>

ジーザス・クライスト・スーパースター ウィーンコンサート2005年版ライブCD

 

あとは、悩むDrewと言えばルドルフかなー。

ルドルフ ウィーン版 全曲ライブ版CD<2枚組み>

 

DrewソロCD、最近新作が出てますー。

ドリュー・サリッチ Let Him Go

 

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2017-03-02 16:53 | カテゴリ:公演情報

以下の記事は、ニュースが出た去年の12月に書いた記事で、下書きにしたまま埋もれてました。。取り上げたどちらの作品も既に新情報が出てきて、以下の情報は時代遅れになってますが、記録として面白いので、一部訂正しつつ、このまま記事にします。


①ダンス・オブ・ヴァンパイヤ再々演


2017年秋からのウィーンミュージカル上演作品は、Ronacher劇場で「ダンス・オブ・ヴァンパイヤ」と言うニュースが飛び込んできました!!!

 

再々演です!!早いなー!初演から20周年公演とのこと。再演は2009-2010年、ライムント劇場でした。ルカスのアルフレートとマジャーンのサラが記憶に新しいところです。クロロックは前半はトーマス・ボルヒャート、後半はDrew Sarichでした。

 

ダンス・オブ・ヴァンパイヤのウィーン再々演版(2017)のオーディション告知が出てますが(VBW - Auditions)、教授30-40歳ってw 私のイメージでは60歳越えてるんですがw クコール身長180cm以上とのこと。「劇中一度もまっすぐ歩きません」の注意書き付きw

 

ウィーン再々演版TdW、稽古は2017年8月中旬から、初日は9月終わりとのことです。

 

あー、クロロック、トーマスがいいけど。。マークになるのではないかと。。マークでも一度見てみたいけど。。他誰かやりそうな人いるかな。MarjanとLukasまた見たいけど無理かな。。 


(追記:この作品、スイスのSt GallenでThomas Borchert主演で上演されていますが、その演出が衝撃の現代演出の事。ウィーン版もそれに倣う可能性もあり、色々と楽しみです。)


②新作アイ・アム・フロム・オーストリア

 

そして、同時期に開幕する新作「アイ・アム・フロム・オーストリア」はライムント劇場で2017年9月中ごろから。稽古は7月17日スタート。オーストリア人有名歌手Reinhard Fendrichのジュークボックスミュージカルです。両劇場秋スタートでバタバタしそう。

 


(追記:以下の内容は、そのあと2月の情報で完全になかったことにされましたが、以下の設定もちょっと記録として面白いので残しておきます)


意味不明なのは、主役っぽいのがアルゼンチン人のカリスマチックなサッカー選手?え?オーストリア人が主人公で泣ける話じゃないの?第二の国家歌う人だよ?

 

ちょーまて、「アイ・アム・フロム・オーストリア」の脚本だけはオーストリア人が書いてくれ。。まさかあの人がまた書くんじゃ。。(←最近VBW新作の脚本を書きまくっている、総監督のS氏のことですw)アルゼンチン人って何よそれ!まさかプロデューサーズのリープキントみたいなのが出て来るんじゃないでしょうね?(ナチのスパイが多くアルゼンチンに逃亡したからw)

 

ちょっとアルゼンチン人が気になるので、役柄の詳細を要約します。パブロ・グラシア。20-25歳。アルゼンチン・ナショナルチームの世界的なサッカー選手。写真家でファッションデザイナーでもあり、自分の香水ブランドも。究極のセクシーなラテンラバー。プライベートを隠し、インタビューもしない。魅力的、スポーティー、カリスマ的、ユーモアがあり、イケメンで賢い。すばらしいダンサーで歌手であること。

 

なんだこれなんだこれ!こんな人いるわけないじゃん!サッカー選手でラテンラバーでおまけに頭脳明晰?無理無理無理!!おまけに歌って踊るとか、なにこの話!

 

プライベートを隠してるっていうから、実はオーストリア人であることを隠してて、本名パウリw・グラスシュタインで、レッドブル社の社長の隠し子とか言う設定じゃないでしょうねwww(その妙な香水とか写真とかファッションとか言う件も無理やり収めようとレッドブル絡めてみたw)

 

しまった、暴走して妄想書きなぐったw


(追記:2月の時点では、全く別のストーリーで、脚本家などの名前も発表されています。そのことはまた別の記事にしますね。とりあえずアルゼンチン人のサッカー選手はなかったことになりました。。ホッとしたような、残念なような。。)

 

というわけで、ダンス・オブ・ヴァンパイヤ再々演も気になるわけですが、個人的にFendrichが好きなので、「アイ・アム・フロム・オーストリア」結構注目してます。あと、ダンス・オブ・ヴァンパイヤは、再演と演出が同じになるのかとか、キャストとか、気になる話題他にもいっぱいありますねー!

 

ダンス・オブ・ヴァンパイア ウィーン再演版 全曲ライブCD<2枚組>

 

ダンス・オブ・ヴァンパイア オリジナル・ウィーン・キャスト 1998年初演版全曲CD<2枚組>

 

「ダンス・オブ・ヴァンパイヤ」特集号 世界各国公演写真集

 

 

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2017-02-27 16:44 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

ウィーンミュージカル新作としてドンカミッロ&ペッポーネのトレイラー、舞台映像、インタビュー、稽古映像などを集めてみました。


まず、トレイラーはこちら。

歌は、市長の「故郷」の歌と、神父の「我が村」。「36軒の家と170の魂。世界にとってはなんでもなくても、私にとっては世界の全てだ」あークンツェ氏らしい。。




こちらは演出家のコメント付きで、長め。アンドレもクロシュも映ってます。やはりあの恋人をロミジュリ風にして、あんなふうな運命を辿らせるのは、サプライズ狙ったんだなー。巧妙な罠にはまれて嬉しいw 




 

記者会見でのインタビュー。神父と市長役の人の話がすごいw 「二人をつなげるものは?」という質問に、同時に「村!」と答える二人。打合せしてないのにかぶった、というコメントまでかぶるw 二人共バリバリのドイツのドイツ語w 


 

この動画で演出家は、「二人共自分の理想に村を近づけようとして引っ張りあっている。自らの政治的、宗教的理想のために、壁を築いて対立するのは、現代の状況を反映して訴えかけるはず」と説明している。やはり、トランプやホーファーの壁を作るやり方を批判してるんだ!鳥肌立つわー!!!

 

ドンカミッロ稽古風景。舞台見てからこれ見るとしみじみするわー。マヤさんの変貌途中はこんな感じ。アンドレ映りまくってるw 神父と市長仲良すぎw 作曲家Dario Farinaはイタリア人。独伊共作でスイスとオーストリアで初演かw


 

インタビューとか聴けば聴くほど、ドンカミッロ&ペッポーネは、現代の政治が掲げる非現実的な理想や、それに伴う衝突と、解決策としての寛容さを訴えてるってことがわかってくる。実際見てると意識するシーンはそこまで多くないけど、終わって思い返すと思い当たることがいっぱいで深い。。

 

学がなくガサツで労働者に人気な市長と、博識で熱血だけど教会に誰も来ない神父。そのくせ市長が神に祈ったり、神父が選挙ポスターに落書きしたり、いろんな側面がある。二人共村のことを一番に考えてるからこそ対立し、村の危機では裏で手を結んで協力する。なんて深い話だ。。

 

ドンカミッロに関するクンツェ氏の氏のインタビューが待たれるなー。一人一人のキャラの濃さと人間臭さ。歴史と現代への洞察。伏線と仕掛けの巧妙さ。クンツェ氏の本気の凄さを見た気分です。。

 

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2017-02-24 16:44 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

前回に引き続き、ウィーンミュージカル新作「ドン・カミッロ&ペッポーネ」のレポです。

 

●マヤさんはすごかった!(ネタバレあり)

 

マヤさんが何の役かを言ってしまうと壮大なネタバレになるので、知りたくない人は以下読み飛ばしてくださいー。私は全ストーリーの中で、マヤさんの正体に一番驚いたし、これだけは実際見て驚いてほしいので、見る予定の人は気をつけて!ネタバレ行きます!

 

幕が上がると、老婆がとぼとぼ舞台上を歩いてきて、三匹の猫(パペット)に餌をやり、この村の説明を歌い出す。出演者が全員登場し、コーラス。しかしいるはずのマヤさんがいない!何度も見直してるうちに、老婆の歌声に聞き覚えが!

 

メチャ歌上手いし老婆!見た目的にありえないけど、この老婆の声はマヤさん!絶対聞き間違えないよ!けど、オペラグラスで見ても、マヤさんの片鱗もない顔と立ち姿。歌はマヤさんコンで本人が歌ってるの聞いてたし、ふとした口の歪め方がマヤさんだ!しかし、完全に騙されたよ。。

 

この老婆はナレーター的な存在で、しょっちゅう歌ったり舞台上にいるんだけど、片時もマヤさんらしくなかった!2幕始めで靴を取ろうとして屈んで、無理して取った時の拍手!腰をさする手つき。。もう完全に80越えたヨボヨボ老婆だったわマヤさん。。

 

そして、この老婆は恋人の女の子の現在の姿ということが段々わかってくるんだけど、2人のラブソングで彼氏(クロシュ)に向かって、愛しそうに見つめて歩いていく姿見ただけで涙腺崩壊。。歌ってないマヤさんの演技で泣くとか!おかげで最後までクロシュ死ぬんじゃと思ったよ。。

 

先代シシィと直近のルキーニのキスとか、アンサンブルに先代FJのアンドレがいるとか、妙に気になったw みんな違いすぎて、それがまたいいよねw

 

この老婆の件だけでも、何重にもサプライズ仕掛けてきてるし、それぞれのエピソードで何度もひっくり返るから、ほんと面白い!洪水の奇跡だって、学のない市長の伏線だって、記念碑の拡大解釈だって、もうほんと、脳みそをギリギリとこじ開けられて、裏をかかれまくった!クンツェ氏に弄ばれた幸せw

 

(ネタバレ終わり)

 

 

●社会風刺

 

ストーリー的なサプライズだけじゃなくて、今の社会風刺なのかな?という場面もあった。荒々しくてアホっぽく、労働者に支持されるポピュリストの市長が着任するとか、今のアメリカに重なるし、市長がHeimatの歌を村人に歌うところは、墺国の極右のスローガンを思い起こさせる。

 

時代や主義は違っても、ポピュリストの在り方や、指導者の常套句、支持者の盲目感が今の情勢とすごい重なって、ここまで考えて作ってたら、クンツェ氏凄すぎだろう。。

 

政治の世界に対して、人気のない宗教の世界。なのに村の危機には市長も村人も、神に祈り、助けを求める。問題が解決したら、宗教用無しw それでも、裏で奔走して問題を解決する神父偉いけど、人間臭すぎて親近感w ほんとこの神父が絶妙で、Andreas Lichtenberger当たり役。

 

●貴婦人の訪問との類似点と違い

 

サンクトガレン→ウィーンの作品で、田舎の村の人間関係がテーマで、演出家も同じなのに、貴婦人の訪問とドンカミッロは真逆だなー。ピア様のピア様感vsマヤさんの非マヤさん感。薄く伸ばしたダークな話vs濃くアップダウンの多い笑える話、薄い脇役キャラvsみんな濃い登場人物w 全然違うw

 

●演出

 

まあ演出は同じ人だし、貴婦人っぽい所はあったかなー。舞台の2階のテラスみたいなところにオケがいたのがイタリアっぽくて雰囲気よかった。本水も効果あったなー。教会とか外とかの場面転換もわかり易かった。おしゃれな感じの舞台美術でした。

 

犬と猫3匹のパペットもなかなか効果があった。ただの人形じゃなくて、市長と神父がまるで犬と猫のように対立してるという歌があったので、二人を象徴してるのね。だんだん神父が犬と仲良くなるのがいい感じ。ほんとよく考えてある。

 

●音楽

 

脚本について褒めすぎて、音楽について書いてなかった。ミュージカル初っぽい、ドイツやイタリアのポップスや映画音楽を作ってる人だけど、全体を通して見たら悪くなかった。印象に残るメロディが多い。ただ、戦後のイタリアなのにロックとかシュラーガーは最初は笑ったなー。後半作品の空気に合ってきた。

 

マヤさんコンで4,5曲聴いてたので、聞き覚えのある歌が多かった。一度聞いたら忘れない系の歌だなー、どれも。特に神父の「我が村」が好き。

 

●翻訳上演の可能性

 

あーこの作品、日本での翻訳上演あるかなー。かなり歴史背景と宗教の知識が必要なので、このまま訳しても伝わらないだろうなー。神と気軽におしゃべりするとか、魂を信じない共産主義者がお祈りするとか、洗礼や告解の習慣とか、身近にないとピンとこないしなー。

 

なんとなく、VBWとしては海外に売れないし、ウィーンを舞台にしてないので補助金の足しにもならないし、BW作品の翻訳上演で集客見込めるわけでもないのに舞台に載せたのは、クンツェ氏の力だったのかなーと勘ぐってみたり。

 

●ウィーンでの観劇はオススメ?

 

なんかね、観劇中はリピートしたいか、お勧めしたいかずっと判断しかねてた。拍手もそこまでしなかったし、どかんと盛り上がりはしなかったのね。なのに、最後の最後でうおー!これは好きだぁ!超絶リピートしたい!ってなったの。こんな作品初めて。

 

それだけ、作品に緊張感とほどよいアップダウンがあって、最後の最後まで笑っていいのか泣いた方がいいのか、ハッピーエンドなのか誰か死んで後味悪いのか、全然読めなかったんだよねー。だからこそ、ラストで色々こみ上げてきたんだなー。なんて緻密な脚本構成。。

 

けど、これは日本人にはオススメしにくいw ネイティブの独語力+イタリア語初級レベルの持ち主、もしくは、英語字幕を一瞬で読んで舞台も見れる視力の持ち主で、かつ第二次世界大戦後のイタリア情勢の知識がと宗教の知識がないと、ついて行くのに必死。セリフがわからないとあまり楽しめないかも。(追記:オーストリア人ネイティブでも、歌の歌詞は非常に聞き取りにくかったそうです)

 

●Ronacher色々写真

 

ドンカミッロと共産主義者デモ隊のアヒルw ピンポイントすぎて、コレクター以外に全く意味の無い商品w グッズ少なめの作品なのに、アヒルはきっちり作るんだなーw

 

 

Ronacher劇場って内部の装飾も好きなんだよなー。三階席に上がる階段。グレーの部分は元々金とか高価な装飾だったのを、修復予算不足で誤魔化したものが多いそうなんだけど、グレーなのもかっこいいから好きだなー。

 

 

あんなに通ってるのに、初めて見つけたトイレw Ronacherは地下、二階席の後ろ階段の踊り場のほかに、三階席左後方に二個だけトイレがあった!個室広めで洗面台も個室内で広々。個人的には、二階席の後ろのトイレが珍しい感じで好きだなー。

 

 

Ronacher帰りはここを通るのが好き。クライネスカフェーとフランツィスカーナ教会に面するフランツィスカーナ広場。夜の雰囲気がいいよねー。ニューイヤーコンサートでもちらっと出てきたね。

 

(続きます)

 

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2017-02-21 16:43 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

1月27日に初日を迎えた、ウィーンミュージカル新作「ドン・カミッロ&ペッポーネ」のプレビューを1月26日に見てきました。

 

ドンカミッロ仕様のRonacher劇場。ちょうど劇場付きのプロのカメラマンが同じところでカメラ構えてました。

 

 

開演前はこんな感じー。一枚目は三階席左、二枚目は一階席右。舞台上のテラスになってるカフェっぽい二階部分に、よく見たら人が座ってるのはオケです。

 

 

 

観劇直後に結構しっかりレポを書いたので、まとめておきますね。

 

===

 

ウィーンミュージカルの新作として、エビータの後のRonacherで上演されるドンカミッロ&ペッポーネ。プレビュー見てきました!

 

●予習段階での見どころ

 

ウィーンミューファン的に注目は、クンツェ氏脚本Maya Hakvoort出演(スゴすぎた。。)、再再演エリザのルキーニ、Kurosch Abassi出演くらいかな。Andre Bauerも出てます。

 

あと、IWNNINYのアクセル役Andreas Lichtenbergerが神父役、往年のバルジャン役者Reinard Brussmannが悪役と魅力的。けど、地味ミューだと思ってた!いや、地味なのがいいw

 

ドンカミッロのキャスト表。マヤさん一番に書いてある。色々意味深。アンドレがアンサンブルにいます。Thorsten(再演Mのパパセカンド)はクロシュの父親役。

 

 

●全体の感想

 

ドンカミッロ&ペッポーネのプレビュー!これは好きかも! 複雑に入り組んだ筋に、キャラ濃い登場人物盛りだくさん大量の伏線を全部回収する脚本の大勝利!!ラストのカタルシスが特大!あー頭使ったー!いい気分で劇場を後に出来る幸せ。これはクンツェ氏の脚本が全てだな。。

 

原作は本があって、それをもとにしたイタリアの白黒映画。墺国では知名度高い。シリーズの映画なので、舞台版は映画のシーンを繋いだ感じかと。(映画は最初の話の最初の5分しか見てないw)エピソードが8個くらい詰め込まれてた印象。後半ぶつ切れ感が少なかったのは伏線のおかげだな。

 

全く予習なしだったので、終わる直前までどうなるのか全然わからなくて、すごいドキドキした!ずっと空気がヤバめとハッピーを行ったり来たりするので、全く先が読めない!毎シーン結構笑えるけど、皮肉や捻りのある一言で、頭脳派な笑い。派手なラストでもないのに、終わった時の快感が凄かったわー!

 

今思い出しながら全体の感想を考えてるけど、やはり脚本が全て。クンツェの真骨頂だったなー!観劇中何度騙されたことか!心配なことや気になること、謎や奇跡、ヤバそうな問題の種、全部予想の裏をかいて、サプライズ展開w 細かい伏線や小道具全部回収したし、もう二十件落着って気分!

 

●あらすじ(ネタバレ無し)

 

しかしサプライズが多すぎて、ネタバレせずにあらすじが書きにくいw ネタバレなしで大雑把に書いてみる。第二次世界大戦直後1947年の北イタリアの小さな村が舞台。村の熱血神父ドンカミッロはキリスト像と話が出来る。新しい市長は共産主義者のペッポーネ。学がない男で荒々しいが根はいいヤツ。

 

市長はムッソリーニのファシズムに対するパルチザンとしての共産主義者なので、貧しい労働者を味方につけ、理想に燃えてボリシェヴィキ万歳=保守的な教会と資本家は嫌い。けど、カトリック教徒ではあるので、教会にもたまに来るのが優柔不断w なんか憎めない男w

 

神父と市長は表向き対立するものの、村の危機では何やかやいいながら手を結ぶ。二人共超魅力的!資本家(Rainhart Brussmannなので、大昔のレミズでバルジャンとジャベールやった人)が、まあ悪役かな。あとは、この資本家の娘と、労働者の息子(クロシュ)が叶わぬ恋人同士。

 

まああとは、色んなエピソードが絡み合うわけですよ。ちょっと箇条書きにしてみたらこんな感じー。(若干ネタバレ含みます)

 

・市長の息子に洗礼受けさせるけど洗礼名で神父と揉める話

・教会の修復費用がない話

・埋蔵金を見つけるが換金できなくて困った話

・神父が市長のポスターに落書きする話

・死にかけじいちゃんが若い女教師にモーションかける話

・恋人がいかにもロミジュリな話

・大洪水で村が沈みそうになる話と、それを奇跡で救った神父と、ほんとに奇跡かって話

・市長がこっそり卒業試験を受けるけどカンニングする話

・資本家にキレた労働者がスト起こすと、牛が腹減ってムームーなく話

・埋蔵金で記念碑を建てたら、色々解釈できてみんなハッピーな話

 

(続きます)

 

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2017-01-26 16:24 | カテゴリ:公演情報

2017年上半期のウィーンミュージカル上演情報をまとめてみました。

 

〇ウィーン劇場協会

 

二つの劇場でロングラン作品を上演しています。

 

ライムント劇場にて、2016年9月に初日を迎えた「シカネーダー」が引き続き上演されます。2017年6月までの予定。主演はMark SeibertとMilica Jovanovic。

 

SchikanederLogos

 

Ronacher劇場にて1月27日から新作「ドン・カミッロとペッポーネ」が上演されます。イタリアの有名白黒映画の舞台化。Maya Hakvoort, Andreas Lichtenberger, Kurosh Abassi等が出演。

 

doncamillos

 

4月7日―16日まで、イースター恒例ジーザス・クライスト・スーパースターがRonacher劇場で上演されます。主演はDrew Sarich.

 

Maya Hakvoort, Lukas Perman, Marjan ShakiのVoices Of Musicalコンサートがライムント劇場で5月22日に上演されます。

 

上記のロングラン公演は、当店でチケット代行にてご予約可能です。詳しくはこちらからどうぞ。

 

ウィーンミュージカル チケット代行サービス

 

 

〇フォルクスオーパー

 

フォルクスオーパーはロングランではなくレパートリー制ですので、初日から1-2ヶ月ほど、週一ほどの頻度で上演されます。

 

2月21日にフォルクスオーパーでスタートする「ハウ・トゥ・サクシード」ローズマリー役はLisa Antoni。Axel Herrigも出演。独題はWie man Karriere macht, ohne sich anzustrengen。

 

レパートリー作品では4月9日からラマンチャの男(演出も相当暗くて重いです。。)、5月6日から屋根の上のバイオリン弾き(独題アナテフカ、超おすすめ!)がスタート。

 

また、6月3日からDrew主演の新作「ヴィヴァルディ四季」が上演されます。

© Johannes Ifkovits, zum einmaligen Abdruck freigegeben.

 

〇Stadthalle

 

昨日、私はStadthalleのミュージカルは見に行かないのかと聞かれたんですが、色々あそこは苦手で避けてるんだよね。。まず、チケットがめちゃくちゃ高い(50ユーロ以下はまずない)。そして、高いくせに舞台からスゴイ遠い。音響悪い。1-3日のツアー公演で質がバラバラ(と言うか、質のいいものにあまり当たったことがない)。キャスト情報が公式にほとんど出てない。

 

Stadthalle公演の一番の問題は詐欺まがいな公演があることなんだよ。。「オペラ座の怪人」と銘打ちながらALWじゃなかったり(それも毎年やってて、明らかに初心者だます気満々なポスター)、「レミゼラブル」のロゴまで使いながらシェーンベルクじゃなかったり。レミズは結構問題になったよね。

 

しかし演目だけ見たらまあ魅力的ではあるけど。。ってことで、一応まとめておくけど、自己責任でどうぞ。この、メジャーどころのパチモン狙いっぽさが伝わるかな。。唯一のホンモノは美女と野獣だけど、ブダペスト版なので演出はディズニー版とはちょっと違うと思います。私はこれ好きだけどね!

 

オペラ座の怪人Gerber版2/15、Sasson/Sautter版2/2、ノートルダムの鐘非ディズニー版4/26、美女と野獣ディズニー版だけど演出は多分ブダペスト版1/4~、レミゼラブル(非シェーンベルク版)ファルコミュージカル4/1~、レント11/16、Uwe&Piaコン3/28、ベスト・オブ・ミュージカル2/5, All You Need Is Loveビートルズミュージカル4/16。

 

〇まとめ

 

ウィーンミュージカルの公演情報はぽつぽつあとから出てくるのも多いので、全然これで全部じゃないですが、とりあえず大きめの会場のものをまとめました。

 

ライムント、Ronacher,Volkoperのものは、うちのチケット代行で喜んでお手伝いいたします。お問い合わせくださいねー。

 

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2017-01-11 16:03 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパー観劇前後に立ち寄りたい、私の個人的お気に入りスポットをご紹介します。

 

●カフェ・ワイマール

 

この辺りはあまりカフェがないですが、唯一の、そしてまさにカフェらしいカフェがこちら。観劇前後に入ると気持ちも盛り上がります。

 

夕方はピアノの生演奏もあり、雰囲気も豪華で、コーヒーも美味しく、とってもお勧めです。日曜マチネの観劇前後は、ちょっと混雑して入りにくいかもしれませんが。。

 

というわけで、リアルタイムレポまとめです。

 

==

 

なんか1時間も早く着いてしまったので、Cafe Weimarで贅沢なケーキタイム。フワっと系が食べたかったのでカーディナルシュニッテ。震えるほど美味しかった!寒い日に甘いものは染み渡るわー!

 

 

コーヒーは取材も兼ねてたので、珍しくメランジュにしてみた。自分で頼むのは初めてかも(猫舌でエスプレッソ派なので)。ミルクたっぷりコーヒーが好きな人は、メランジュのまろやかさが最高だろうなー。体が暖まったー♪

 

 

フォルクスオーパー開演一時間前のカフェ・ワイマール、周辺には人っ子一人いないのに、一歩足を踏み入れると相席になるほどの混雑!それも上品な老婦人や老紳士ばかりで、劇場でも同じ客層。ジャンルがミュージカルからオペレッタになるだけでこんな客層になるとは、ジャンルの壁高いな。

 

●チベット料理屋

 

フォルクスオーパーの隣のチベット料理屋はめっちゃオススメ。観劇後に必ず寄って、ちょっと食べて帰ります。昨日も友達と待ち合わせてディナーした。レストランに詳しい友人なのに、ここは初めてで、美味しすぎて感動してた。素材も作り方も自然派で手作りで、安心して味わえる。

 

ここは独特の雰囲気と馴染みのない料理名に、初めて入る人は躊躇するかも。厳選素材と注文してから作る料理は、ゆったり時間を過ごして待つ価値あり!心からリラックスできる空間がお気に入り。

 

ここのマンゴーラッシーは絶品なので、必ず注文してる。薬草茶の種類も多く、喉やお腹にいいお茶を入れてくれるのも嬉しい。料理は、日本の料理っぽい懐かしさの中に、素朴さと深い味わいで、どれ食べてもじんわり美味しい。茹で餃子みたいなモモは中身が色々で嬉しい。

 

私はいつもThuk Paというヌードルスープを頼む。簡単に言うと、トマトとチーズ入りのきしめんのうどんw 素朴なのにすごく美味しくて、在住日本人にも人気。観劇後の遅い時間は、4ユーロの小のサイズが嬉しい。お箸ではなくフォークとスプーンで食べます。

 

ここは基本チベット料理だけど、カレーは色んな国のバリエーションがあって、辛さも選べる。夫はいつも激辛をヒーヒー言いながら食べてるけど、昨日の友達はタイ風チキンカレー甘口。一口もらったけど、さすがの味!次はこれ食べようかな。。

 

タイ風チキンカレー甘口。見た目素朴なのに、あの美味しさが忘れられない!

 

 
ここは、サービスかなりゆっくりなんだけど、それも店の雰囲気のうち。むむーーっていうBGMを聞きながら、瞑想でもしつつ大人しく待ちましょう。待つ価値あるから!観劇前より、観劇後に行くほうが安全かな。

 

 

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

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Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!

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アンディはこちらでも大活躍

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親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

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2017-01-08 16:02 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパーで上演されたAxel an der Himmelstuerのレポ第5段です。今回はトレイラーをご紹介します。

 

この作品の以前のレポを含む、フォルクスオーパー作品のレポはこちら

フォルクスオーパーVolksoper作品

 

●トレイラー、舞台映像など

 

フォルクスオーパーでAndreas Bieber主演のオペレッタAxel an der Himmelstuer、作品サイト見たらトレイラーとか写真とかめっちゃ出てる!

Axel an der Himmelstür 11. Oktober 2016 - Volksoper Wien

 

    Andreas Bieber主演Axel an der Himmelstuerのトレイラーの中ではこれが一番お勧め

     

    ビデオのタイトルをここに入力します

     

    舞台映像もたっぷり。脇役も魅力的だなー。しかしこれオペレッタって言うよりミュージカルだよねwこれは見逃せないぞ!

 

Axelのトレイラー見直してたんだが、最後の「どんな美しい衣装も消えてしまう」っていう名曲、映像ではグロリアシーツみたいなの着てるけど、舞台ではめっちゃスケスケ下着だったwトレイラーには載せられないくらいセクシーだったのかな 

 

アンディ主演のAxel an der Himmelstuerがオペレッタの賞を取ったって!https://www.br-klassik.de/themen/oper/operettenpreis-axel-an-der-himmelstuer-volksoper-wien-100.html…

 

2016年12月に全編がオーストリア国営放送で放送され、その映像が1週間限定でインターネットで見ることができました。これは手元に置いておきたい作品なので、いつかDVDとして発売されたらいいなーと思います。

 

●拍手のしすぎで。。

 

アクセルのカテコで、全力で拍手していたら、結婚指輪がぶつかる左手の手の平の一箇所だけ痛くなってきたので、ちょっと叩き方を変えたりしてパチパチしてた。劇場見て手の平見たら、左手の中指付け根辺りが青あざになってる。。拍手で指輪が当たって青あざって激しすぎw

 

あ、今普通に右手薬指の結婚指輪って書いたけど、オーストリアでは結婚指輪は右手です。日本と違ってゴールドがメジャー(私は金じゃないけど)。結婚指輪一つとっても、文化がかなり違って面白いわ。南ドイツやスイスも右手なのかな。

 

(フォルクスオーパー周辺のお気に入りグルメ紹介に続きます)

 

 

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2017-01-06 16:02 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパーで上演されたAxel an der Himmelstuerのレポ第4段です。今回はあらすじです。

 

この作品の以前のレポを含む、フォルクスオーパー作品のレポはこちら

フォルクスオーパーVolksoper作品

 

●あらすじ

 

ではあらすじ行きます。ネタバレありますー。グロリア・ミルズは白黒時代のハリウッド映画の大女優。私生活のない息苦しい人生に行き詰まっていたが、映画業界の人たちには理解されなかった。グロリアの秘書の恋人アクセルは、しがない芸能レポーター。グロリアのインタビュー記事を書きたがっていた。

 

偶然事務所で出会ったグロリアは、アクセルが自分のインタビューなんてできるわけがない!と賭けをする。アクセルは美容師の親友の助けを借りて老人に変装し、グロリアの車に当たり屋を仕掛け、賠償金の代わりに自宅に招待させることに成功する。

 

美容師の親友テオドアは、ウィーンの下町オッタークリング出身でw、アクセルの彼女ジェシーに片思い。彼女と話すために英語をもう勉強したが、キツいアクセントは隠しきれないw グロリアを追いかけ回す彼氏に愛想をつかした彼女は、親友になびき始める。

 

「私ウィーン知ってるわ」という生粋のアメリカ人のジェシーに「映画で見たウィーンかい?そんなのほんとのウィーンじゃない!」と歌い出すテオドアww シュテファン大聖堂やシュトラウス像のミニ書割が、どう見てもエリザのプロローグw シューベルト、シュトラウス、フランツヨーゼフとコスプレw

 

アメリカ人が映画を通じて知っている、ステレオタイプのオーストリアがこれでもかと登場して、知ってる地名を適当にくっつけて(「サンクトヴォルフガングのグリンツィング」はここねw)、面白過ぎて笑いが止まらなくてヤバかったw

 

サウンドオブミュージックよりずっと前(1936年)に、アメリカ人はやっぱり映画でオーストリアを見て、知ってる気になってたのね。そして映画の中のオーストリア人はもちろん英語喋ってるw このオペレッタはハリウッドの話なのに、みんなドイツ語喋ってるw お互い様w

 

グロリアには女たらしの王子の彼氏がいるけど、騙されてお金を貢がされていたことに、愛は盲目で気づいていなかった。王子を含め、彼女の有名な大粒のダイヤを狙っている人は多く、屋敷は警察に警備されていた。アクセルは招待状をもって門(天国の門の寓意)から中に入り、雲の上を歩いてー幕。

 

二幕はグロリアの屋敷。絵コンテの映写の幕が上がると、本物の大階段があるのは迫力。ここからはオペレッタっぽく場面転換はほとんど無い。最初はズルをして屋敷に来たアクセルに冷たいグロリアだが、王子の裏切りを知り、次第に心を開いていく。

 

アクセルのフリをして忍び込んだ親友と彼女は、大女優の巨大ベッドを試したくて上の階に消えるw。グロリアは「縛られた手」のソロで悲しみと寂しさを訴え、自殺を考えるが、アクセルが止める。彼女を見守るため留まることに決めたとき停電があり、2人は激しいタンゴを踊ってラブラブに。

 

そこへ警察が来て、ダイヤが盗まれたことをグロリアが確認し、犯人探しで屋敷はしっちゃかめっちゃか。王子を含む3人の泥棒候補とアクセルが逮捕されるが、宝石は見つからない。牢屋でプロデューサーズばりのソロと、こうもりジョークで爆笑を誘うアクセルw

 

朝になり現場検証のため屋敷に戻ると、アクセル名義でグロリアのインタビューが新聞に載っている。書いた覚えがないのに、アクセルは時の人。宝石はどこへ?そして記事を書いたのは?実はどちらも犯人はグロリアだった!大女優の演技力でみんな騙されてたのだ!2カップル成立でめでたしめでたし!

 

カテコでストーリーを早送りでおさらいしてくれたのがまた良かった!プロデューサーズの牢屋のシーンで、マックスが一人演技で今までのお話を早送りでおさらいするけど、あんな感じ!ところどころプロデューサーズ風味が隠されてたなー。キスの時の足の上げ方とかw

 

●ハッピーエンドの理由

 

グロリアとアクセルがくっついた理由は、アクセルがグロリアを女優としてではなく人間として扱ったから。こんな大女優に命令する人なんていなかったところに、自殺防止のため手を縛ったり、銃を向けて脅したりして、彼女もキュンとなった模様w

 

あともう一つ大きいのは、グロリアは過去の出演作とセリフをやたら覚えていて、「そのセリフは〇〇の作品中でクラーク・ゲーブルに言われたのよ!」とか「誰々作のXXの映画で溺死したみたいに自殺してやるわ」とか、人生と映画が混じってることを嘆きつつ、逃れられない。

 

このグロリアの映画引用のセリフが大げさすぎで大爆笑なんだが、アクセルも彼女の出演作品を熟知してて、どう考えても行き過ぎてるグロリアの大げささと同じくらい、記憶力と変人度が高い。結局変人は変人と、凡人は凡人とくっついてめでたしめでたし。オペレッタだわーw

 

はあ。これで書きたかったこと書けたかなー。この作品が気になってた人が一体何人いるか疑問なんですが、もしそんな人が少しでもいたら、レポを読んで少しでも雰囲気を感じてもらえればと思います。そして、ウィーンに住んでて見ようか迷ってる人は是非見てみてください!

 

(トレーラー紹介に続きます)

 

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2017-01-03 16:02 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパーで上演されたAxel an der Himmelstuerのレポ第3段です。今回はキャストについてです。

 

この作品の以前のレポを含む、フォルクスオーパー作品のレポはこちら

フォルクスオーパーVolksoper作品

 

●キャスト

 

あらすじ書く前に、キャストレポ。まずしがない芸能レポーターのアクセル役がAndy Bieber。コメディのテンポと表情や動きが絶妙で、フォルクスオーパー初出演なのに客席を爆笑の渦に巻き込んでた。あんな大舞台でも、いつもの魅力的なアンディが暴れてて、それだけで幸せ。。

 

タンゴ踊るシーンがあるんだけど、普通にめちゃくちゃ上手くて、ほんとこの人は何でもできるなーと。。あのパーフェクトボディのBettinaとあんなに素敵に踊るなんてね。。プロデューサーズ以来だし、しかと目に焼き付けたよ。

 

フォルクスオーパーのオペレッタにはよくミュージカル畑の人が出るんだけど、生声のオペレッタ歌手に比べると声量が足りないことが多かった。今回はマイク着用だったし、全体の発声がポップスよりだったからか、全く違和感なくいつものアンディだった。

 

他にも見所多くて、アンディばっかり見てるわけにはいかなかったんだが、魅力たっぷりだったのは、色々コソコソ隠れる役で、隠れたところで色々細かく演技したり遊んだりしてるところ。丸い鏡の後ろに隠れて、両手と顔だけぴょこんと出して、そのまま鏡の縁をぐるーっと弧を描いて回るところが爆笑w

 

あと、女優をパジャマに着替えさせようと、なぜか銃で脅して「脱げよ、キレイなお嬢さん」って言うところがかっこよかったwなんであんな展開になったのか今思うと謎wそして停電後のタンゴが最高!!

 

大女優役のBettina Moenchは素晴らしいの一言。絶対ハマり役だと前から思ってたけど、思ったよりもっとよかった。エビータより絶対この役だよ!大女優の貫禄、ちょっと変な人感、人間らしさ、キュートさ、ラストのどんでん返し。どれをとっても説得力あったわー!

 

大女優の悲しみがテーマの「縛られた手」というソロがそりゃもう素晴らしくて、舞台見てこんなに鳥肌立って感動したソロはいつ以来かな。。と思った。オペレッタに慣れて耳の肥えたフォルクスオーパーの常連おばあちゃんたちも惜しみない拍手!至福の音楽体験。。

 

そんな名曲「縛られた手」が、二幕後半二回リプライズされるんだが、二回とも大爆笑w 女優がなりゆきで椅子に縛られた時と、アクセルが手錠かけられた時にリプライズは、脚本的にも絶妙すぎるww

 

アクセル彼女の秘書役は、普段はJohannaさんなんだが、今日はセカンドの人だった。Johannaさんならこう演技しただろうなーというのが透けて見えたけど、それでも新彼氏と超お似合いで、とてもチャーミングでした。

 

アクセルの親友で、彼女の新彼氏に収まる、美容師のテオドアは、あの!初演モーツァルトのシカネーダー役Boris Eder!最近フォルクスオーパーに出始めてたけど、こんなソロの多い目立つ美味しい役とは!元々コメディアンで、笑いとるのも歌も上手いので注目してたけど、超ハマリ役!

 

初代ルドルフと初代シカネーダーが親友役で、一人の女性を取り合うシーンがあるとか、それも初演エリザも初演モーツァルトも15年以上前とか、なんか妙に感動したよ。。

 

Dirigent: Lorenz C. Aichner
Regie: Peter Lund
Stückbearbeitung: Peter Lund
Bühnenbild: Sam Madwar
Video: Andreas Ivancsics
Kostüme: Daria Kornysheva
Choreographie: Andrea Heil

 

Gloria Mills, Filmstar: Bettina Mönch
Axel Swift, Reporter: Andreas Bieber
Jessie Leyland, Sekretärin: Juliette Khalil
Theodor Herlinger, Friseur: Boris Eder
Cecil McScott, Filmproduzent: Kurt Schreibmayer
Kriminalinspektor MortonGerhard Ernst
1. Herr / Autor / Randy Racebottom, KlatschreporterStefan Bischoff
2. Herr / Aufnahmeleiter / Ausstatter / Bab Peppermint, RechtsanwaltJakob Semotan
3. Herr / Komponist / Beleuchter / Tommy, PolizistOliver Liebl
4. Herr / Regisseur / Meredith, Butler / Clark, Glorias ChauffeurRoman Martin
5. Herr / Tonmeister / Prinz Tino TacianoMaximilian Klakow

 

(あらすじ編に続きます)

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

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Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!

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アンディはこちらでも大活躍

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親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

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2016-12-28 16:01 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

フォルクスオーパーで上演されたAxel an der Himmelstuerのレポ第二段です。今回は演出サプライズについてです。

 

この作品の以前のレポを含む、フォルクスオーパー作品のレポはこちら

フォルクスオーパーVolksoper作品

 

●演出サプライズ5点

 

この作品は、演出が画期的で私の好みドンピシャ!シカネーダーの大規模だけどサブライズの少ない演出に物足りなさを感じてた私としては、大満足にお釣りが来るくらい。この作品の演出サプライズは、個人的に5つありました。

 

まず、白黒映画を意識して、舞台上のすべてがモノクロ。そんな制約であのおもしろさはレベル高いよ!

 

背景の映写や衣装だけでなく、役者のメイクも白塗りに黒い口紅で、オペラグラスでみたらアンディ白すぎwけど段々違和感なくなってくるどころか、モノクロの陰影の表現の深さに感心させられた。モノクロ縛りでここまで見せるとは!

 

モノクロ効果は、主人公である大女優が「私の人生には色がない」と嘆くことから。最後の最後で一瞬だけカラーになるので、この伏線も回収!カラーモノクロのテーマは、キャッチミーでもあったよね。

 

二つ目の演出上すごかった点は、AR(拡張現実)的な見せ方!ポケモンGOとかリオ五輪閉会式とか絶対意識したあの映写の使い方!舞台であんなの見たの初めてで鳥肌立ったよ!!視点のズレで見える景色が違って、3Dみたいな立体感のある場面転換!

 

AR的映写を具体的に説明すると、四角い部屋の角が右に見えるような映写→登場人物が乗ったベルトが右に(視点が動いた)→同時に映写のアングルが左に動き、部屋の反対側の角が左に映写され、今まで無かった扉が大道具として舞台上に置かれる、って感じ。

 

うー説明難しいー。舞台上の人物を、視点の代表としてスライドさせることで、観客も視点がスライドして、今まで見えてなかった部屋の部分が見えてくるって感じ。首を回して部屋を見渡すっていう3Dの動きを、映写とベルトの横スライドで客席全体に感じさせる。

 

この映写を使ったAR的3D場面転換は、きっとこれからどんどん舞台演出に取り入れられて、一年後には全然珍しくないものになってる気がする。けど、初めて見た時のこのうおー!って感じは大事にしたい!少なくとも今夜の私には革命的な演出だった!

 

自分がまさに舞台上の登場人物の立ち位置にいて、背景の映写の景色を見てるって感覚は、一幕最後にもあった。女優の屋敷の門を入ったアクセルが、雲の上を歩くように見える場面。ほんとに自分が雲の上にいるような感覚に陥った!なんなのあの不思議な感覚!

 

演出的にびっくりした第三点目は、映写を絵コンテみたいに使ってたこと。アニメーションで手書きで階段や窓、建物などの輪郭が描かれた後で、重ねてモノクロ写真が映写されることで、映画製作の絵コンテ→実写の過程を見てるような気になる。

 

演出ビックリ四つ目は、映写の人物が本物か映像なのか分からなくなること!これシカネーダーの気球のシーンでもあったから、流行りの技術なのかもしれないけど、初見ではトリックに気が付かないよ!役者が自転車乗ってたはずが、いつの間にかアニメーションになってて、あれ?本人どこ?みたいな。

 

ほんとこういうビックリ演出楽しいなー。オズの魔法使いでも結構びっくりあったし、フォルクスオーパーは最新のいろんな技術をちゃんと勉強してる感じがする。VRと舞台の相性がいいって前書いたけど、ARは更に良かった!

 

もう一つ演出(脚本)上の面白い発見があったわ。目立つアンサンブルが5人いるんだが、この人たちがスターシステム的にいろんな役をする。仏語訛りやどもりなどの特徴があって、映画の衣装係がパパラッチ、次のシーンでは警察官とか、昔のハリウッド映画や手塚治虫作品みたいな感じがする!

 

舞台は白黒時代のハリウッドなのに、登場人物にやたらドイツ語圏の人(アメリカ在住ドイツ系移民)が多くて、さすがオーストリアの作曲家のオペレッタw 主役はドイツ人(マインツ)だし、ウィーン弁丸出しで、英語の訛りが治らないウィーン下町出身のおっちゃんも出てくるw

 

この作品ストーリーも演出も役者も大好きなんだけど、一つだけ難点が。。セリフ聞き取りにくい。。シカネーダーは字幕全く見なくても理解出来たのに、アクセルは半分以上字幕見てた。。幕間にドイツ人も聞き取りにくいと言ってたので、字幕見て正解だったわ。脚本秀逸なだけに少し残念。

 

これで大体ストーリー以外の感想は書いたかな。明るく楽しく爆笑できて、頭もたっぷり使って伏線の謎解きして、演出におー!となって、最後はハッピーエンドにどっぷり浸かれました♪

 

(キャスト編に続きます)

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!

プロデューサーズ ウィーン版オリジナルキャスト ライブ版CD

 

アンディはこちらでも大活躍

ニューヨークに行きたい!!ウィーン版ライブCD

 

親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

モーツァルト!ウィーン初演版キャストアルバムCD

 

 

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2016-12-26 16:01 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品

2016年10月9日にフォルクスオーパーで観劇したAndreas Bieber主演Axel an der Himmelstuer(アクセル天国の扉にて)の観劇レポです。この度、ORFで全編が放送され、ゆっくり楽しむことができるようになったので、少し遅くなりましたが記念にレポを記事にしておきます。

 

いつもながら、つぶやきをまとめて記事にしてるので、所々リアルタイム感がありますが、そのまま行きます(笑)今回はフォルクスオーパー周りのグルメ情報も書きますねー。

 

まさに「天国の扉」だった、フォルクスオーパー

 

フォルクスオーパー最近は、主演の人の顔写真をドドドン!ってポスター。劇場にはこんな感じで並んでた。 一番左手前がAxelのポスター。手のひらに載ってるのがAndy。

 

●幕間

 

Andy主演Axel an der Himmelstuer幕間。鳥肌が止まらない!これは楽しい!めちゃくちゃ笑った!演出が画期的!舞台って楽しい、って純粋に思える良作!あー来て良かった。。客席で幕間に幸せに浸れるって最高の観劇体験だな。。

 

あーもう私が望むすべてがここにあった。。明るく楽しいストーリー、何重もの伏線を見事回収する脚本、計算された演出、爆笑シーン、ウィーン愛、踊りたくなる音楽と感動的なソロ、コメディやらせたら最高な役者たち!あー、幸せすぎてまだ鳥肌立ちまくり。。

 

フォルクスオーパー客席。相変わらず一番上の一番後ろがお気に入り。一番安い席は25ユーロ。

 

●観劇直後

 

フォルクスオーパーのAndy Bieber&Bettina Moench主演、Axel an der Himmelstuer最高だった!!あーほんとに天国にいるような気持ちで劇場を後にしました。こんなにニコニコさせてくれる作品を見れて、幸せだー!

 

あーもう何からレポすべきかわからないくらい何もかも最高だった。。オズの魔法使い、アクセルと、フォルクスオーパーは私の好み全開の作品続きで、ホント好きだわ。。あと三回は見たい!(そんな時間ないけど。。)少なくとも周りのウィーン人にオススメしまくろう!

 

●一言あらすじ

 

あらすじは、駆け出しハリウッド・レポーター(Andy)が、大ハリウッド女優(Bettina)のインタビューの仕事を受け、Andyの秘書の彼女と、Bettinaの王子の彼氏との関係もどちらも上手く行かず、次第にお互い惹かれていくという話。

 

ちゃんとしたあらすじはレポ後半にありますー。

 

●ちょっと落ち着いて作品紹介

 

Axel an der Himmelstuer(天国の門のアクセル)は、あの「白馬亭にて」の作曲家ベナツキー。後で調べて知って驚いた!だって、あまりに現代的でミュージカル的で、普通に新作ミュージカルをオペレッタとして上演してるんだと思った。

 

前半はどう見てもミュージカル。アップテンポな激しめの曲が多くて、場面転換はほぼ毎シーン。舞台はオーストリアではなくてハリウッドだし、荒唐無稽さや笑いの種類も現代の観客向け。もちろん主演ふたりはバリバリのミュージカル役者で、発声もどう聞いてもオペレッタではなくミュージカル。

 

だから幕間の時点では、これは新作ミュージカルをオペレッタとして売ってるだけだと思い込んでたw フォルクスオーパーのオペレッタでマイク付きは初めて見たし。二幕もミュージカル的ではあるけど、終わりに近づくにつれてオペレッタ的展開になってきて、やっと納得。大団円が決まってガッツポーズw

 

前半はミュージカルパロディっぽいセリフもあり、後半はオペレッタパロディなセリフもあり、いちいちくすくす笑ってた。ミュージカルのは偶然(元から脚本にある)か、この公演のためのセリフなのか分からないけど、小ネタとしてかなり面白かった。

 

ミュージカル小ネタは、大女優の名前にノーマがあったこと。サリー(ボウルズ?)もあったわ。VisionaereとFrisuerを掛けるところはシカネーダー意識したのかな?と思ったw あと牢屋のシーンのSing-Singがプロデューサーズw マックスじゃなくてレオのAndyが牢屋w

 

オペレッタのオマージュは偶然じゃなくて明らかに意識してて、「サンクトヴォルフガングのグリンツィング」(←白馬亭ww)、唐突なカイザー登場(←また白馬亭ww自分の作品ww)。こういうオペレッタのパロディにしっかり反応する観客w

 

極めつけは、アクセルが牢屋で歌ってたら「静かに!」って怒られるんだが、「三幕の牢屋では歌うもんだろ、オペレッタでは!」ってw 爆笑ww 三幕、牢屋、歌のキーワードでピンと来なかった人向けに「ロザリンデ」のヒントまでw こうもり3幕の歌の先生が牢屋で歌うシーンねww

 

とにかくめちゃくちゃおもしろくて、ほぼ毎シーンどこかしら笑ってた。ウィーンの歌なんて、もうあまりにぶっ飛んでて、最初から最後まで笑いすぎてお腹痛かったww こんなに舞台見て笑ったの、いつ以来だろう。。お陰でめっちゃストレス発散していい気分!

 

●コメディとは?

 

主役二人のコメディ芸達者ぶりと、役のハマりっぷりが存分に発揮されてた。ストーリーや演出自体が好みなので、ほかのキャストになってもまた見たい作品ではあるけど、やっぱりこの2人以上にはならないかもな。。プロデューサーズ以来の共演で、息もあっててほんと最高の2人!

 

コメディミュージカルのはずのシカネーダーで、二回しか笑えなかった(それもクスッと)のに、タイトルやポスターから内容が推測できない「アクセル」で、ここまで笑いまくるとはね。。客席にも大ウケだったし、笑いたい時は迷わずアクセル観よう!

 

オペレッタだから、明るい恋愛ドタバタの中でいろんな問題や事件が起こるんだけど、その回収の仕方が全部サプライズで、最後まで謎解きの楽しさと、大団円のカタルシスが持続した!全然結末読めなかったよ。。脚本が絶妙すぎる。。

 

直近で見たのが恋愛コメディのシカネーダーだから比較ばかりで悪いけど、シカネーダーでも恋愛ドタバタの中で問題が起きて、ドラマチックな展開か!と思いきや、二分後には解決してる問題ばかりで、伏線回収に全くなってない。だからストーリーが起伏はあっても驚きもドラマもない感じ。

 

シカネーダー観劇後に、え?終わり?って感じで、カタルシス全然なかったのは、きっとこのせいだな。問題→解決→問題→解決→よかったね、な展開より、問題山積み大パニック!やばいどうする!→最後の最後で魔法のように一気に解決!のほうがドラマチックで見てて快感。脚本のテクニックの問題だな。

 

●ヒューヒュー問題

 

ウィーンでは通常、クラシック音楽ではカテコでブラボー!と叫びますが、ミュージカルではヒューヒューです。オペレッタの殿堂フォルクスオーパーでは流石に私もヒューヒューは控えてたんですが、今日はあまりに素晴らしくて、思わずカテコの最初で一声ヒュー!と言ってしまった!

 

やばい、常連さんに睨まれるかな。。と思ったら、隣のオバチャンが2声目のヒューを言ってくれた!それからもヒューヒューが多くて、アンディにも絶対届いてるよ!カテコ後半は平土間からブラボー連呼も聞こえたし、なんかジャンルの融合の醍醐味だ!


 

(演出サプライズ編に続きます)

 

 

アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ

エリザベート ウィーン初演1992年版キャストアルバムCD

 

Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!

プロデューサーズ ウィーン版オリジナルキャスト ライブ版CD

 

アンディはこちらでも大活躍

ニューヨークに行きたい!!ウィーン版ライブCD

 

親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!

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2016-11-21 16:45 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

「シカネーダー」の脚本について色々考えてたんだけど、「女性の解放(エマンシペーション)」を軸に考えてみたら、クンツェ氏脚本作品とシュトルッペック氏(S氏)脚本作品の根本的な違いがちょっと見えてきた。めっちゃ個人的意見だけど、ちょっとまとめておく。

 

クンツェ氏は人間を哲学的に、歴史的に観察し、「女性の解放」や「強い女性」「女性の真の自由」をテーマにしたときに、どの歴史的人物や物語の人物を取り上げるか、とても慎重に選択してる。エリザベートは最初だったから意識したかわからないけど、レベッカなんてまさにこのテーマど真ん中。

 

モーツァルト!は女性が主人公ではないけれど、一人の男性が音楽の天才的な才能や父親、上司(コロレド)からどうやって自由になれるかを模索する話。クンツェ氏の中にはこの「束縛からの解放」が大きなテーマであることは明らか。

 

実際女性の解放をテーマにしたら、もちろんミュージカルの観客は女性が多いので、人気が出る。それは多分エリザベートの成功で学んだことなんじゃないかな。それに味を占めたのがS氏で、強い女性、女性の解放っぽいテーマでニューヨークに行きたい!!、貴婦人の訪問、シカネーダーと3作品の脚本を書いた。

 

NYは底抜けコメディ&ジュークボックスミュージカルで、脚本の欠点は目につきにくいけど、ラストは「女性の解放」と言う点では時代遅れ。今までバリバリキャリア積んでた女性が、ついこないだ会ったばかりの男性に向かって「キャリアなんてあなたがいないと意味がない」と宣言する。旧時代的!

 

そして、「貴婦人の訪問」。ピア様をキャスティングして「強い女性」を描きたかったんでしょ?なのにその強い女性は復讐と自分の過去にがんじがらめにされていて、決して自由ではない。強さや威厳は表面だけで、中身は愛していると言いながら復讐をとげる鬼女。女性としてあまり共感できないよね。。

 

更に「シカネーダー」。夫に浮気されて自分も浮気に走る辺りは、共感できなくもない(よくあるパターン過ぎて、わざわざミュージカル化する意味がよくわからないけど)。けどラスト、夫の浮気性大して治ってないのに、家族になろうという一言で、許してモトサヤ。大切な人の思い出は?

 

おまけに、エレオノレは才能ある劇場プロデューサーと言う設定だけど、結局愛人とやってた劇場は人気なかったんじゃん。夫とコンビ組んで初めて劇団の人気が出るんだから、それは彼女の才能じゃなくて夫シカネーダー本人の才能じゃないの?

 

エレオノレはシカネーダーのブレーンとして有能だったかもしれないけど、彼女一人で夫から自由になって、彼女自身の力で人気が出たところは全く脚本にないよね?それじゃ、強い女性も女性の解放も描けてないよね。。

 

NYでもシカネーダーでも、一見強そうなキャリアウーマンを描きながら、結局愛が一番大事宣言をして男(夫)の元に戻っておしまい。キャリアは?才能は?自由になりたいって言ってたけど、アナタそれでホントの自由なの?モトサヤはいいけど、そこであなたの今までのキャリアは確保できるの?

 

つまり、S氏脚本作品は、愛の名のもとに女性は男に縛られてるように私には見えるわけですよ。NYでは「星をつかもうとしたが、あなた無しでは意味のない星だった」、貴婦人では「愛は終わらない」、シカネーダーでは「愛は勝つ」とか言いつつ、女は男に束縛され、全く自由に羽搏けてない。

 

逆にエリザベートやレベッカを見てると、シシィは自分の意思で死を受け入れ、自分の選択でトートの腕に飛び込む。男は女性の自由を、女性本人と同じくらい受け入れ尊重している。

 

レベッカの「私」は気弱になるマキシムと対照的に強くなり、夫をレベッカという束縛から解放し、自らも身分や年の差などのしがらみから解放され、夫と対等以上の妻となる。

 

エリザベートやレベッカにある女性の強さや、選択の自由さが、結果的に男性が女性のありのままを受け入れ尊重することにつながり、女性は自らの強さで自由を、そして自分の希望する形での愛(自由のある愛)をつかみ取る。

 

S氏作品のリサやクレアやエレオノレは、元々自由で強い女性だったはずが、愛を誓って男性に縛られ、家庭に収まってしまったり、復讐の鬼になったりする。せっかくの強さ、財力、自由が勿体ないことになってて、男ってそれだけの価値があるのか?と思わせることになっちゃうんだよね。

 

S氏脚本では、「愛」は女性を男性に束縛するもの。クンツェ氏作品では「愛」は女性が男性を自由意思で受け入れ、同時に男性から尊敬を勝ち取るもの。S氏脚本では「愛」がハッピーエンドだけど、クンツェ氏脚本では「愛」の上に成り立つ「自由」や「尊敬」がハッピーエンド。

 

ミュージカルを見に行く世代の女性は、ある程度財力もあって、趣味に割ける時間もある、自由で強い女性。その人たちに、さあ、家庭が一番、仕事より愛する男が大事、裏切られたら復讐だ、ってアピールされても、ピンと来ないよ。。

 

だからクンツェ氏作品を見たらスゴイ解放感があるのに、S氏作品を見たら罪悪感があるのかな。。家庭に入って夫を愛する女性が一番幸せで、仕事を頑張る女性を否定された気がして、ムカッとくるんだよね。。

 

ああ、S氏三作品見て、こんな解釈が湧き上がってきた。もうこれで論文書けそうじゃんw私も仕事と家庭と夫との間で色々と揺れ動いてる中、劇場に行ってまで、家庭が大事!なんて説教されても、そんなこと言われなくてもわかっとるわ!となるわけでw(爆)仕事も頑張りたいから悩んでるんじゃん!

 

ちょっと補足だけど、シカネーダーの歌詞の独語訳はクンツェ氏です。この部分のドイツ語は色々と素晴らしくて、まさか英語詞が元々あったとは思えない秀逸さなんですが(韻とか言葉の聞こえやすさとか!)、脚本とセリフはS氏で、歌の歌詞の英語版は作曲家のSchwarz氏。この二人が何度も会談を重ねて話の筋を作っていって、話の筋やキャラ付け、結末を最終的に決定したのは、S氏です。

 

あと、シカネーダー見てもう一個S氏について思った事。もしかしてS氏、恐れ多くもシカネーダーと自分を重ねちゃったりしてません?役者で脚本家でプロデューサー、更にドイツからウィーンにやってきた劇場経営者とか、共通点多すぎて、普通に見てたらミューファンは気づくよ。。

 

彼は、自分が脚本を書いた作品については、VBWでの上演に限り、脚本料を取っていないそうです。ウィーン以外の公演では脚本料は発生しますので、基本海外に売ってなんぼ、ウィーンで上演する限りはタダ働きで脚本を書いているわけです。好きでもないとやってられませんよね。

 

まあ、彼はVBWのミュージカル部の総監督として、既に相当の給料をもらっているでしょうから、別に脚本料なんて出なくてもいいや、逆に脚本家に巨額の製作料を払うより安上がりになっているから財政的にお得!と考えているのかもしれません。

 

けどね。。既に3作品、こういうパターンの女性像を描かれるとちょっと食傷気味。。NYは楽しくて大好きな作品だけど、ラストだけ首をかしげるし、貴婦人とシカネーダーはどちらかと言うと苦手だしね。。それも苦手な理由が、女性が最後幸せそうに見えないって言うことだから、結構それは致命的。

 

短期間でこういうパターンを何度もやられると、いくら脚本料を節約してくれているとは言っても、また最後女性は適当にごまかされて愛を高らかに歌って終わりか。。って思うわけですよ。。

 

それにシカネーダーのような正式な劇団付き脚本家という立場でもないのに、総監督の自分がタダで書くから、という理由でなし崩しにされてる気が。。タダより高いものはないという言葉もあるわけで。。

 

 

とまあ、S氏作品について個人的に思ってることをまとめてみました。貴婦人の頃から色々と思ってきたことで、三作品見てから意見を固めようと思って今まで考えを溜めてきたんですが、そろそろ文章にしておこうかな、と。。

 

もちろん私の一考察ですし、いろいろな意見もあると思います。けど、S氏作品を見るたびに、これクンツェ氏が書いたらどうなってただろう、クンツェ氏ならこのテーマや原作は選ばないだろうなー、なんて思ったりしています。

 

また、今後の作品(クンツェ氏がリーヴァイ氏と組まない新作Don Camillo und Peponne等)でも意見が変わってくるかもしれませんが、とりあえず現時点での私の考えということで、好き勝手書いてみました。

 

過去のシカネーダー関連記事はこちらから→シカネーダー Schikaneder

 

 


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