ウィーン新作ミュージカル「アイ・アム・フロム・オーストリア」に関して、フォロワーさんから「聞き取りが苦手で、元歌わからなくても楽しめるかなあ・・」というご質問がありましたので、お答えします。

 

聞き取り元ネタ問題は心配ご無用だと思いますよ!とにかく視覚と曲で楽しめます!元歌はベストアルバム一枚聴き込めば予習としては十分だと思います!

 

私も持ってるのはこのベストアルバムだけですが、これで十分です♪

 

ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

というわけで、元歌歌手のラインハルト・フェンドリッヒが作った曲のことについて、とりとめもなくつぶやいたのをまとめておきます。

 

●Fendrichの元歌や経歴について

 

ノリのいい曲も多めだし、かと言って名曲のバラードもしっとりとしていいし、やっぱりFendrich素晴らしいよ。こんなに長い期間オーストリア人に愛されるのホントわかるよ。スキャンダルもあったけど、それでも彼の歌を聴きたい。みんなで歌いたい。

 

Fendrichって、そもそも元々はミュージカルの人なんだよね。ウィーン版シカゴのビリーww お似合いすぎるww このライムント劇場だったんじゃないかな。Fendrichもシカゴも好きだし、めっちゃ見たかったなー。CDはもちろん持ってて、聞いてはニヤニヤしてるw (残念ながら現在は廃版です。。)

 

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真ん中のビリー役が若かりし頃(1999年)のFendrich

 

Fendrichで有名な曲を3つ選ぶとしたらなんだろう。I am from Austriaは永遠の一番として、Wien bei Nachtと、Macho MachoとBlondとBergwerkと。。あれ?もう5曲w

 

途中で、スキーしよう!ってセリフがあって、隣の兄ちゃん含め客席がSchifoan来る!って色めきたって、来なかったから、帰宅して夫に、Schifoan無かった。。って言ったら、それFendrichじゃなくてAmbrossの曲wっていわれたw 私としたことが! ww

 

オーストロポップの2枚組CD買ったら、Fendrich, Ambross, Danzer, Falco, STSとかの定番が沢山入ってるよ。シュラーガーとは別ジャンル。ドイツや日本でどのくらい知られてるんだろうw

 

Wien bei Nachtは独語の教材によく使われるかな。外国人に向けて作られたこの曲以外のFendrichの曲は基本ウィーン弁で、歌詞のスペルも独特だから、慣れないと解読も聞き取りもなかなか難しい。ローカル地名とか沢山出てくるし。わかった時のニヤニヤ感は格別w

 

●知名度とかスキャンダルとか

 

Fendrichの歌手としてのすごさと人気は、日本の歌手で言うと誰かなーと思ったけど、チャゲアスがちょうどいいかな?Fendrichは自分で作詞作曲して歌ってるソロアーティストだし、チャゲアスよりヒット曲も多くて芸歴も長いけど、長く活躍して、知名度高い曲が多いって点では似てる。

 

Fendrichは第二の国歌であるI am from Austriaの生みの親ってだけで、あまり日本に比較対象がいないんだけど(日本のポップソングで第二の国歌と言える曲ってなんだろう?)、10代から70代まで誰でも数曲はサビを歌えるレベルの超有名歌手なわけです。

 

チャゲアスを引き合いに出したのには別の理由があって、Fendrichも覚醒剤で捕まってるのwその時は国民的歌手の大スキャンダルで、もうメディアは大騒ぎ。2,3年位静かにしてたけど、その後は普通に復帰して、コンサートツアーも野外コンも普通にやってる。もうみんな気にしてない感じ。

 

●まとめ

 

けっこうとりとめのない感じですが、ひとまず、オーストリア人にとってフェンドリッヒという歌手がどういう位置づけなのか、わかっていただけたでしょうか?

 

ミュージカル界と縁が深く、おまけに超有名なシンガーソングライターです。スキャンダルにもかかわらず、やっぱりオーストリア人に愛されているフェンドリッヒは、やはり歌詞と曲が最高です。。

 

 

ロミオ&ジュリエット ウィーン版 全曲版CD<2枚組>

 

ニューヨークに行きたい!!ウィーン版ライブCD

 

ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

 

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ああ、IAFA楽しすぎて、夢にルカス出てきたw なんかあの話の新登場人物として私が友達の立場で入り込んで、それが日常になる感じの夢w 普通にルカスが「今からみんなで飲みに行くから迎えに来た。まだ寝てるの?」みたいなw

 

という感じで、まだ頭が興奮冷めやらぬ感じですが、アイ・アム・フロム・オーストリア プレビュー初日のキャストの感想行きますー。

 

一つ前の記事「ウィーン新作ミュージカル「アイ・アム・フロム・オーストリア」I am from Austriaプレビューレポ①みどころ、演出、お勧め度

 

その他関連記事:

舞台はウィーン! ウィーン新作ミュージカル「I am from Austria」記者会見とツッコミ

舞台はウィーン! ウィーンでダンス・オブ・ヴァンパイヤ再々演!&2017年秋新作紹介(ちょっと古い情報ですが・・)

 

 

プレビュー初日9/13のキャスト表ですー。サッカー選手Pabloを除いて全員オーストリア人です。

 

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●Josi Edler(Lukas Perman)

 

主演ルカス。一応ヒロインが主役だけど、ルカスほぼ出ずっぱり。Josi Edler(ジョジ・エドラー)という、ホテルザッハをモデルにしたとしか思えない老舗ホテルの御曹司。キャラが薄いので、過去とか性格とかイマイチわからないんですが、クールで落ち着いてていいヤツなのにボクちゃんw

 

とにかく金持ちで欠点もなく、経営の才能なら、弱者の味方やら、いい事しかないw なのに友達全然出てこなくて、困ったら全部パパに相談w パパがまたお人好しで押しに弱いタイプのいいヤツで、Josiの将来はパパにソックリの性格になる未来しか見えないw 本名に客席唖然w

 

何かところどころマークに似てて(特に横顔)、跪いて好きな人の顔を見上げるところとか、そっくり!体格も似てきたし、謎の裸披露ももちろんありwマークほどではなくがっしりしてるけど、体勢によっては巨乳でびっくりした! この劇場でルカスといえば、全裸疑惑のRJのオマージュだねw

 

歌声は少し変わった気がした。低音にハスキー気味の迫力が出て、高音の透明感は少なめ(高音聞かせる歌自体少なめ)。ロミオの頃から10年経ってるしねー。最初の方のダンスシーンの激しめのソロのドス聞かせるところが、めっちゃロックでカッコよかった!これは新しい一面を発見して嬉しい!

 

●Emma Carter (Irena Flury)

 

ヒロインのエマ・カーター。オペラ座舞踏会に出るためにウィーンに来た、実はオーストリア出身のハリウッド女優。まあ典型的な、自由になりたい系有名女優w やり手のマネージャーが、同じホテルに宿泊する世界的サッカー選手との婚約発表をしようと目論むが、本人はタランティーノの映画に出たい。

 

エマのぶっ飛びっぷりがなんかもうカオスw この人なんかおかしいw 常識人でいつも冷静なJosiが振り回されてるって設定なのかこれw エマがあんなにおかしな行動とっても、あまり慌てないJosiもそこそこおかしくないかw なんか、これやりすぎ!って思ってる私が変なのかw

 

ケーキ拾うくだり、厨房での謎の歌うケーキ(プロデューサーズの鳩並みの衝撃w)、夜のウィーンは受け身だとしても、その後のムチャクチャな逃避行からの、「ここはパパと私の隠れ家」ってw 絶対設定おかしいやんw これはツッコンだら負けの流れですか?おまけに多分一瞬小道具の胸見えた。

 

ほんと意味不明だけど謎に楽しいこのキャラ。あんなにソロ多いのに、何考えてるかわからないw Josiのこと好きな理由は、オーストリア人でいい人だからみたいだし、それなら別にほかのオーストリア人でもいいんじゃない?けど「タンゴ」はかっこよかった。

 

歌声は声が大きくてよく響くんだけど、キンキンしてる事もあって少し荒い。Marjanの方が高音にマイルド感があって、ルカスの声との相性はいいかも。IAFAは一番重要な歌だけによく歌いこんでいて素晴らしかった。これは泣かせに来た。素晴らしい。

 

●Richard Rattinger: Martin Bermoser

 

エマのマネージャーが唯一の悪者なんだけど、この人後半でわかったけど歌上手い!声好み!多分パパ以外で一番歌声が好き。もっと悪いソロください!(笑)

 

●Wolfgang Edler(Andreas Steppan)

 

Josiのパパ。ホテルの婿養子で冴えないおじさん。妻がホテルオーナーで、いつも尻に敷かれてる。この両親の関係修復がサブプロットになるわけだけど、ただの中年の倦怠期じゃないの?(笑)押しに弱い人の良い目立たないパパで、役者さん自身は弾けてる人だから意外だった。

 

このパパの歌声が元歌のFendrichにそっくりで、アクセントとか高音の伸ばし方とか、もうめちゃくちゃ上手いの!この人をキャスティングした時点で、ファンを味方につけたね!パパからママへの一方的なラブソングでショーストップ!!パパすごい!更に、Strada del solも爆笑!

 

ルカスがファザコンで、色々相談したり、悩みを打ち明けたりしてるんだけど、絶対似たもの親子だわこの2人。これ将来ホテルの経営大丈夫かw

 

●Romy Edler: Carin Filipcic

 

ママ役でホテルの経営者のCarinさん。10年たってるのにRJの頃から若返ってるw 聞かせるソロが少ないのが少し残念。キャラもまだ薄いし、笑いもあまり取れてないので、今後に期待!ホテルザッハのアナ・ザッハがモデルだから、やりにくいのかもなー。

 

●Elfie Schrat: Dlores Schmidinger

 

コンシェルジュのオバチャン、エルフィー・シュラットw 一番笑いをとる、裏の主役w 苗字がシュラット?ってピンとくる人いるよねw オーストリアの歴史上の有名人が尽く顔見知りという、年齢不詳な物知りおばあちゃんw 歌下手くそなのにソロあるw それもその下手さがいいw とにかく役得で最強w

 

つかみのジョークが「ロミ・シュナイダーに役を取られたのよ私ゃ」「え?シシィ役を取り合った仲?」「いや、スイミングプール」www 邦題「太陽が知っている」。アランドロンと共演した映画で、昔テレビで見たことあったけど、まさかここで笑うための布石とはw 人生何が役に立つかわからんねw

 

他にもシュトラウスとかいろんな有名人が思い出に出てきては、嘘かほんとかわからないホラ話が愛されるおばあちゃんw 経験の長い舞台女優・俳優をミュージカルにほりこむと、不思議な効果が生まれるから、私は結構好き。

 

●Felix Moser: Matthias Trattner

 

従業員でJosiの友人(舎弟?)のFelixは曲者。この人ウィーン弁きつすぎてほんとわからん!ほかの人はオーストリア訛りではあるけど、ウィーン弁ゴリゴリではないので、普通に聞き取れるけど、この人なんなん!諦めて字幕見るしかないやん!そんなに方言キツイなら私も関西弁でレポ書いたるわ!

 

彼女のアンナ(登場しないキャラ)を誘おうと頑張るキャラなんだけど、おばあちゃんとの会話を聞いてるアルゼンチン人のサッカー選手が最後に「全然わからなかった!」って言うのがもう爆笑w これは確かに理解不能w オーストリア訛りとウィーン弁の違いのラインがはっきりわかるね!

 

●Pablo Gracia: Fabio Diso

 

アルゼンチン人サッカー選手Pablo。Joseの恋敵かと思いきや、ただのナルシスト的イイヤツで、オチは読めてたw ムキムキでマッチョでスポーツマン。全裸ありw サッカーボール芸からランニングマシン芸やら、芸達者w 嫌いになれないかわいいキャラw

 

●Reiner Berger: Martin Berger

 

Martin Berger忘れてた!名前のないはずの警察官キャラに名前がついてたw 警察のシーンはキャッチミー思い出して大好きだよ♪警察はごちゃごちゃ動き回って何の役にも立たないという元歌がいい仕事してるwアンサンブルでひとり大きい人だから、見ててよくわかるけど、いい感じに目立ってる。Martin Parschingもそこここにいるよ。

 

 

劇場外壁のポスター類はこんな感じでまだ少なかった。何故かパブロ(サッカー選手)の写真ばっかりで、ルカスの写真ばっかりはまだない。誰が主役なんだかw

 

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●キャスト編まとめ

 

というわけで、ルカスファンの方には、大人の男に生まれ変わったルカスの姿をぜひ見てほしいです!久々の主役!結婚、育児を経て、素敵な30代の色気たっぷりで、若いころからの彼を見ていると、本当にいい男になってきたなあと思います。

 

他のキャストも個性が強く、もちろん歌声は最高です!おまけに言葉がわからなくても視覚だけで十分楽しめる舞台なので、ウィーンにいるけど夜何しよう・・と思っている人がいたら、ぜひ、ぜひ、ライムント劇場に足を運んでみてください!満足度ではかなりのものです!

 

(次の記事は元歌の歌手フェンドリッヒについてのトリビアです)

 

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ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

 

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ウィーンミュージカルファンなのに、夏の間ウィーンミューレポ少なめでしたが、やっとシーズン始まりました!

 

この9月には、ダンス・オブ・ヴァンパイアの再々演がRonacher劇場で、新作アイ・アム・フロム・オーストリアがライムント劇場で初日を迎え、ウィーンミュージカルファンにとっては忙しい時期になりました。

 

アイ・アム・フロム・オーストリアは、オーストリア人シンガーソングライター、ラインハルト・フェンドリッヒの超有名な名曲を集めた、ジュークボックスミュージカル。

 

キャストはほぼ全員オーストリア人で、内容もオーストリアローカルネタ満載の、オーストリア愛に満ち溢れた作品となっています。

 

アイ・アム・フロム・オーストリアの事前情報に関しては、以下の記事をどうぞ。(時系列だと上が最新になります)

 

舞台はウィーン! ウィーン新作ミュージカル「I am from Austria」記者会見とツッコミ

舞台はウィーン! ウィーンでダンス・オブ・ヴァンパイヤ再々演!&2017年秋新作紹介(ちょっと古い情報ですが・・)

 

それでは、プレビュー初日を見てきましたので、つぶやいたレポをまとめておきます。

 

===開演前===

 

I am from Austriaのプレビューでライムント劇場に来てます!完全新作のプレビュー久しぶりーと思ったけど、シカネーダー以来なのでちょうど一年ぶり。

 

アイ・アム・フロム・オーストリアのプレビューの日のライムント劇場。

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アイ・アム・フロム・オーストリア、略称はIAFAしかない訳だが、どうしてもIAEAに見えて使いにくいよw

 

===幕間===

 

IAFA幕間。一幕前半は、これはもう底抜けに明るく楽しく、ローカルな笑いと懐メロ三昧の作品なのかと思ったら、一幕ラストで社会問題来た!一気に主人公のキャラが深くなり、物語の深みが出た!よくここまでバカっぽさを引っ張ったよ。。この展開は予想してなかった。。

 

幕間ではまだ全くなんとも言えない。一幕途中までは、ああ、NYとシカネーダーのミックス?って思ったけど、なんかそれも違うなぁ。笑いはかなり多いし、一幕後半になるにつれて出てくる曲も前奏でみんなあ~!ってなって、客席に謎な連帯感が生まれてる。これはまだ読めない!

 

開演前のライムント劇場。赤い幕の手前にあった緞帳は、今回は使わない模様。3階席ほぼ最後列でしたが、見切れる場面はなく、とても良く見えます!

 

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===観劇直後===

 

アイ・アム・フロム・オーストリアやばいやばい!力技でねじ伏せに来た!これはすごい!色々細かく見たら脚本とか気になる点も山ほどあるのに、すごさが上回ってなんかすごいもの見た!って気分がする!冷静になれ私w ダメだ、すごい所ばっかり思い出してしまうw

 

●良かった点

 

あーやばすぎるこの作品w まず歌が良すぎる!!絶対に泣く歌が二曲も入ってる上に、タイミング絶妙!!こんなん号泣するに決まってるわ。

 

更に、演出と舞台美術がすごすぎる!!ずっとビックリし続けてた!すごすぎて爆笑しすぎて、前の手すりで頭打ったww ありえない規模のセットww

 

今でもあのセットのバカバカしいほどの大風呂敷っぷりに思い出し笑いww よくあんな次から次へとクレイジーなアイデアが飛び出すわ。頭が追いつかないほどの派手な演出だと、人は爆笑するしかないのねw バックステージツアー行きたいー!

 

演出やセットがすごいと、言葉がわからなくても楽しめるから、ルカス見に行こうかなーって思ってる人には超オススメ!絶対後悔しない満足度!このお腹いっぱい感は、私の今日のチケット代の29ユーロでは申し訳ないくらい。100ユーロくらい出す価値あるこれは!

 

3番目に特筆すべき点は、めくるめくローカルジョークとオーストリアネタw 客席爆笑に続く爆笑w 元ネタ知らないと笑えなかったり、そもそもウィーン弁ジョークもあるけど、見ただけでわかるネタも結構あるよ!ウィーン愛、オーストリア愛たっぷりで、始終ニヤニヤが止まらないww

 

第4点はダンスシーンの多さと激しさかなー。少し多すぎた&ワンパターンっぽいところもあったけど、「サッカー」と「ジム」と「タンゴ」はすごい大盛り上がりだった!さすがキム・ダディ!特に「ジム」は、彼女らしさがすごく出てて好きなシーン♪

 

●気になった点

 

このすごいパワーと派手さに圧倒されすぎて、忘れてしまいそうなんだけど、気になる点も沢山あった。まず、脚本の粗。はい、すみません、またS氏ですw 本当に私はS氏の脚本苦手。特にクンツェ脚本のドンカミッロの緻密さと楽しさを知ってしまった後では。

 

まあそれでも、シカネーダーよりずっと笑いが多かったし、観客も爆笑の連続。仕込んだ玉も多いし、命中率も高かった。けどまあ、ウィーンネタのジョークは、ドイツ人のS氏が思いつかない気もするし、ほかの人がワークショップとかで出したネタとかなのかも。とにかく笑いはスゴかった。

 

しかし、ストーリー自体がね。。ザ・ジュークボックスミュージカル!って感じで登場人物のキャラが薄い。。主人公二人がなんであんなに好き合うのか全然わからん。。打算かもとか、金目当てとか、絶対思うよあの状況じゃ。二人共モテそうだし、ほかの人でもいいじゃん?ってめっちゃ思ったw

 

なんかね、狭い世界のほんの少ない人数で話が回ってるの。ルカスなんてウィーン地元なんだし、絶対親友とか元カノとかいるはずなのに、そんなキャラ出てこないの。ひきこもりニートだったとしか思えないキャラ設定w いや、ちょっとしたいい人エピはあるけど。

 

ヒロインも相変わらずのステレオタイプだし、悩みとかよくある感じ。ここでドンカミッロなら5倍くらい裏話作って話を膨らませるのに!それにNYのヒロインと同じキャラ設定じゃない?ほんと主人公2人の魅力が私にはわからなかった。

 

二番目の難点は、長い。19:30開演で22:15終演だから、エリザ並。一番盛り上がるのは一幕後半から二幕前半だから、それ以外の部分はかなり長く感じる。有名な曲は二番まで歌うし、ダンスシーンも多くて派手だけど、ちょっと多すぎる気が。。マッチョとスポーツとか、似たテーマの曲も多い。

 

三番目の難点は、ソロの割り振りって言ったらいいのかな。ソロの多い人と少ない人のバランスがイマイチ。ヒロインとパパはソロ多め。パパは元歌歌手Fendrichにソックリの歌い方でショーストップだったし全然多くていいんだけど、ヒロインソロ3曲、ルカス1曲なのはバランス悪いな。

 

ルカスは正確に言うと熱唱系バラードソロが1曲、大部分がソロの熱唱デュエットが1曲、アップテンポのダンスナンバーが1,2曲。けどダンスの曲はコーラスはアンサンブルだしね。以前と声質が変わってる。

 

あと、ママ役のCarin Filipcic!CarinさんAlternierendなので、見れてラッキー!ライムント劇場の舞台で彼女を見るってことは、RJ乳母とレベッカのオバチャンが重なるわけだけど、かなり違う役で、ソロも1,2曲。もったいないーー!!もっと聞きたいよー!

 

これは難点というより好みだけど、登場人物が多めで、脇役キャラが立ってて、恋愛ドタバタで、最後3カップル以上出来てるコメディが好きな私としては、最後もう1,2組くっついて欲しかったよ!ルカスの元カノ役作って悪役とくっつけるとか、ルカスの親友役作ってゲイとくっつけるとかw

 

あとばあちゃんが警官Martin Bergerとくっついたら最高だわ。なんでくっつかなかったんだろう逆にw 最初からセリフ&歌の役と、ダンサー&コーラスを分けて採ったわけだけど、ダンサーからキャラの立った脇役を4,5人出して欲しかったなぁ。

 

●ドン・カミッロちょっと思い出したり

 

IAFAは脚本の粗を、舞台の派手さでぶっ飛ばしてお腹いっぱい感を出す系、ドンカミッロは脚本の緻密さで脳を活性化させ、幸福感で満たすって感じ。ドンカミッロは脳→心、IAFAは目→心って感じです。

 

IAFAは見た目でほとんど分かるので、子供から十分楽しめますし、もちろん言葉がわからない外国人にもピッタリです。ドンカミッロはその分、台詞の理解ができないと厳しいものがありましたね。

 

IAFAすっっっっごく楽しかったんですが、劇場でドンカミッロのことをすっかり忘れてて「いや、もっと楽しいの最近見たけどなんだっけ?あーーー、ドンカミッロ!あれを超える作品はクンツェ氏にしか書けないわー!」ってなって、去年に戻りたくなりました。ドンカミッロは別格ですね。。

 

●好きなシーン(微妙にネタバレしてますが、一番のネタバレはしてません)

 

という感じで、気になる点もあったIAFAですが、とにかくセットと演出で全部ぶっ飛んだ。もうあれを自分の目で見たのが信じられないw VRとかARとか出てこないのかなーと思ってたけど、それを超えてきた!それも途方もないバカバカしさでw 山羊w

 

ウィーンの夜のシーンも大好き。いきなりBitzinger(ウィーン一有名なソーセージ屋台)出てきて爆笑w 照明つく前にわかってしまったよw スポンサーですかw フィアカーもそこそこ出てくるよ!しかし、あのルカスのいい人エピがいい感じで挟まってる。kein Heimatの歌を入れてくるのは、VBWやるなぁ。。

 

ほんと、VBWは一貫して難民問題に関しては、人道、寛容の立場を貫いてるのはほんとにすごい。政治や宗教を笑ったりもするけど、弱者やマイノリティの味方だってメッセージをちゃんと作品に入れ込んできてくれる。そういうところ、応援しようって思う。

 

ショービジネスってゲイが多かったりして、元々マイノリティが強い業界なんだよね。だから、元々マイノリティ側の主張が作品に出てたけど、ハレルヤロックス→ドンカミッロ→IAFAの流れは、今の世情の中で政治的立場を明らかにしてると言える。前任総監督の文化大臣転身とか、裏も色々あるよねw

 

しまったまた勘ぐったw まあVBWの政治的立ち位置は隠してる事じゃないからいいけど、この傾向がS氏の影響だとすると、ちょっとS氏を見直すかもなー、なんて思ったり。

 

あの前代未聞のすごいシーンは、あまりのクレイジーさに爆笑したけど、その次のシーンの号泣っぷりもすごかった。上げて落とす効果!この曲は絶対和訳する。もうずっとしなきゃって思ってたけど、普通のドイツ語じゃないから難しくて後回しにしてた。けど、これはしないとダメだ。絶対泣く。

 

この作品一番の見せ場のメモを見返すと、wwwwwが無限に書いてあるw(ここで爆笑しすぎて前の手すりでおでこぶつけたw) さらに次の曲で「これは泣くしかない」って書いてるw 完全にエモーションが笑いと涙に振り切れてたw だって何もなくても泣ける曲なのに、この感情の振れ幅!泣くしかないよ!ミュージカルって素晴らしい。。

 

次のシーンで技術問題発生w 巨大セットが電動で回らなくて、舞台上のルカスとヒロインが気づいて、ヒロインが必死で時間稼ぎ。グーグルマップで調べよう、あれ電波ない?とか、ほんとフォローうまい!けど、スタッフ5人で人力で回したから、客席にもバレたけど、盛大な拍手!

 

プレビューだし、マシントラブルは多かった。この人力回転が一番目立ったし、すごいフォロー力に感動したけど、他にも映像が映らなくて「例外処理」って表示されたり、なんかミニ爆発があったりしたけど、どれもリカバリ早くて、舞台人の落ち着きに感動。けど、こんなにミスの多いプレビューも珍しいw

 

あと、「鉱山」の歌は素晴らしい。これはもう歌詞見て号泣だね。これ聞き取るのは至難の技だから、素直に字幕見るだけで泣ける。なんて素晴らしいラブソング。こんな夫婦でいたい。けどなんでこの主人公達、出会ったばかりで熟年夫婦みたいなラブソング歌ってるのかな?(笑)

 

●オススメ度

 

IAFAは誰が見ても楽しめると思うからお勧め!ほとんどの客席が湧く場面は視覚によるもので、とにかく見てセットとダンスの派手さを楽しむ作品です!ドイツ語分からなくても、客席の他の人と同じレベルで楽しめて、満足度もかなり大きいです!

 

まあ言うても、Ich war noch niemals in New York(ニューヨークに行きたい!!)と同じ脚本&演出ですから、似た系統になるのは分かってたとして、あのセットの派手さはなんなんですか(笑)NYでも相当派手だったけど、今回はすごいお金も掛かってるし、派手な上にドン!ドドン!と更に積み上げてくるw 視覚による満足感半端ないw

 

そして、元歌知ってる人は、おおー!って客席と一体になれるからさらに素敵!私も何度かFendrichのコンサート行ったし、聞き込んでる曲もあったから、最近の曲2,3曲以外はだいたいわかった。新曲もニュースで聞いて知ってたし。バラード以外は歌詞聞き取れなくても問題なさげなノリw

 

オーストリア人の中年以上だったら全台詞全ギャグ笑ってるかもしれないけど、小学生でも古いローカルネタは聞き飛ばして、めっちゃアクションとかセットとかで笑ってたw ローカルネタや元歌分からなくてもとにかく派手で楽しいw NY好きな人はハマりそう!

 

観劇前に元歌を予習したい方は、こちらのCDがお勧めです♪

 

ラインハルト・フェンドリッヒ ベストアルバムCD "So Weit So Gut"

 

観劇予定がなくても、オーストリアの有名な歌を聞いてみたい方は、めちゃくちゃお勧めな歌手です。私もウィーンに来る前に聞きこんでいましたし、語学学校とかで会った友達も、みんなこのCDは持ってた。

 

オーストリアの第二の国歌I am from Austriaは、名曲です。ぜひ、ぜひ、聞いてみてください!!あとは、曲目のWien bei Nacht(夜のウィーン)は、よくドイツ語の教材にも使われるので、とても有名です。聞き取りやすい歌ですよー。

 

●途中まとめ

 

とにかくここまでをまとめると、オーストリア愛、ウィーン愛に満ち溢れすぎて、色々ぶっ飛んでしまった、派手派手ビックリ演出の爆笑コメディってところでしょうか。ウィーンネタとかも忘れる前に紹介したい!

 

あ、リピートしたいか書いてなかった!っていうか、これだけ書いたらわかるよねw リピート決定ですw あのすごいシーン(山羊w)は絶対もう一度見なきゃ!元歌もっと聞きこまなきゃ!少し長いけど、絶対見直したいシーンがいくつかある!新しい発見もありそう!

 

(キャスト編に続きますー)

 

 

(お勧めCD書いちゃったしな。。まだキャストアルバム出てないので、出演者関連でいくつかお勧めー)

 

ロミオ&ジュリエット ウィーン版 全曲版CD<2枚組>

 

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2017-10-13 16:47 | カテゴリ:オーストリアの政治

さて、前回はオーストリア二大政党の、国民党議会選挙のポスター比較をしましたが、残りの3党をご紹介します。

 

オーストリア総選挙2017ポスターウォッチング①選挙概要とかポスターの醍醐味とか

オーストリア総選挙2017ポスターウォッチング②二大政党ポスター

 

参考記事:

舞台はウィーン! オーストリア大統領選2016 候補者ポスターを見比べてみた

舞台はウィーン! オーストリア選挙戦VS面白匿名ポスター

 

●自由党

 

極右自由党は現在第三党ですが、去年くらいに選挙をやれば第一党になるのでは、という勢いでした。去年の時点で、移民難民問題に厳しいのは自由党だけだったからなんですが、今年に入って国民党と社会党が厳しいほうへとかじを取り、自由党が移民難民反対者から集めていた票は、国民党と社会党に戻るのではないかと言われています。

 

国民党と社会党が、自由党の真似をし始めたら、自由党はオリジナリティがなくなってしまい、ただのポピュリスト政党、ということになってしまいますね。そんなな中今回のポスターは色々とツッコミどころ満載です。

 

まず私が笑ってしまったのは「フェアネス」キャンペーン。まず一番最初に見たのは「フェアなソーシャルシステム」というポスターだったのですが、撮影できず、ネットでも見つからないので、実物がない。。残念。。

 

これがフェアネスキャンペーン全体のポスター。

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「オーストリア人はフェアに扱われる価値がある」

 

自転車に乗ってさっさと走るのが自由党、後ろでのんびり太ってるのが国民党と社会党、という風刺になってます。

 

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「フェアな税制。相続税はズルい!」

 

相続税がかからないオーストリアでは、金持ち優遇過ぎるというアンフェアを突いています。労働者層がターゲットのポスターですね。相続税導入自体は社会党も反対しているので、別に自由党だけがアンフェアと戦っているわけではなさそうですが・・。


 

自由党の他のポスターはこちら。

 

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「イスラム化はストップしなくては」

(後ろのクルツが「イスラムはオーストリアに属する」と言った言葉を引用して)

 

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「赤黒連立こそが大きな問題なのだ」

(後ろのクルツとケルンが「赤黒連立が大きな問題を解決する」と言ったのを引用して)

 

まあ、最後の赤黒連合については、このポスターの方向性に行きそうな感じになってきたな。

 

黒(国民党)が第一党になったとしても、高確率で連立を組むことになる。その連立に、今スキャンダル渦中の赤(社会党)が入れるかが結構ヤバくなってきてるので、赤青連立もあり得ないわけじゃない。

 

もう自由党は今回選挙に勝つことは考えてなくて、どちらかというと国民党と連立を組んで与党側につくチャンスを狙ってる、ってことが、このポスターでよくわかりますね。


 

●緑の党

 

緑の党はポスターの種類が多くて、文字が多いのでめんどくさい。。

 

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「愛があるところには、失敗はない。これが緑」

 

これ、町で見てたらファミリー向けだと思ってたけど、ポスターよく見たら両方男性じゃないですか!小さい字で「みんなのための結婚」ってあるので、両性愛結婚賛成のポスターだった。街でめちゃくちゃよく見るし、てっきりファミリー票をねらってるのかと。。

 

 

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「男になれ。女を選べ。これが緑」

 

これは結構話題になったポスター。見たらクスッと笑ってしまうw。党首が女性なんだよね。だからって「男らしく女の党首を選べ」何てポスターに書いてどうするのwって感じでwwインパクトはあるけどアピール効果が謎w

 

 

あと、私は町では見たことないんですが、さっきの同性婚ポスターに関連してこんなのもあるそうです。

 

「クルツさん、こうしましょうよ。みんなの結婚に賛成」

 

クルツとケルンのウェディングケーキww同性婚賛成ポスター面白いなw

 

物議をかもしそうな、緑の党のピリリとした批判ポスター。

 

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「クルツの芯(ケルンと掛けてる)はシュトラッヘ」

 

これはwww つまり、極右自由党の政策をあとから追いかけているクルツ(とケルン)を批判して、もっと寛容に、EUフレンドリーに行きましょうってことでしょうかね。

 

後は、何となく系ポスターが何種類か。

 

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「レスペクトのために。それが緑」

 

似た系列で、
Fuer Gerechtigkeit

Fuer Liebe

Fuer Solidalitaet

Fuer Zusammenhalt

Fuer unsere Klilma

「レスペクト」「正義」「愛」「連帯」「一貫性」「環境」など、ぼんやりとした素敵系ワードが並んだポスターを街でよく見かけました。

 

後はこういう具体的系もありました。

 

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「家賃サメは保護不要」

サメの写真だけど、環境保護じゃありませんw家賃をたかる大家に反対するポスター。

 

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「風で方向を変えたりしない。風を使おう」

環境系の政党らしいキャッチコピーですね。あと子供も出てくるのでファミリー向け。

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「どの子供もとても良い子。緑の学校に賛成」

こちらも環境コンシャスな親に向けたポスターでしょうね。学校教育の場での環境教育を推進するポスター

 

更に、EU政策ではこんな感じで。

 

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「ヨーロッパはオーストリアで始まる」

 

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「EUを批判的に見よう。しかし残留しよう」

 

緑の党は親EUなので、こういう感じのポスターも結構あります。

 

●NEOS

 

若者アピールのネオスは、今回のポスターは結構批判されてます。読めないとかww

 

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「理性」

 

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「読める」

 

この「読める」っていうやつはなんかねww識字率の向上(外国人も含めて)ってことかな。更にOeのところと目が被っていて、オーストリア頭文字Oeになってるとか、工夫はあるんだけどさ。。

 

右下のスローガンが「人々の視点が重要だから」とある通り、ポスターのあっち側の人が文字を読んでいる、という設定なんだよね。コンセプトとしては嫌いじゃないけど、ぱっと道歩いてて読めないw

 

あと、こういうのもある。候補者の顔が見えないとか、ほんと散々の言われよう。右の女性は大統領選の時も立候補したGriss。

 

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NEOSも親EUなので、こういうポスターも。

 

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「ヨーロッパ」とありますが、EURÖPAとなっていて、またÖが入ってる。つまり、オーストリアの視点からヨーロッパを見るってことね。よく考えてあるけど、アピール力が少ないかもなー。

 

●まとめ

 

というわけで、現時点で街やネットで見つかったポスターを、できるだけ集めてみました。

 

街で見かけたものは写真取ったりメモしたりしたので、だいたい網羅できたはず。選挙ポスター見ながらいつもニヤニヤしてるおかしな人なのでw,こういう機会に私がなんでニヤニヤしてるのかを書き出すことができて、なんだかよかったw

 

こういうセンスのある選挙ポスターが出続ける限り、選挙ポスターウォッチングはやめられないなー。

 

 

(ミュージカルと関係なさすぎてCD選びが適当w)

 

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↑「え・ら・べ・・・」

 

 

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↑労働者の味方の市長さんが出てくる話

 

 

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↑ジャーナリスト気取りで政治記事書いて人生めちゃくちゃになった人の話w

 

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2017-10-11 16:39 | カテゴリ:オーストリアの政治

さて、では早速ポスターウォッチングを始めましょう。それぞれの党のメインの主張がわかりやすい感じで並べています。

 

もちろん全種類のポスターを集めたわけではないので、私の好みで選んでます。それぞれの党で二枚ずつ、好みのポスターを最初に挙げて、残りのポスターをその後で解説する感じでいきます。好みのポスターが多すぎて選ぶの難しかった。。w

 

まず町でポスター観察をして、写真を撮ったりキャッチコピーをメモれなかったものをネットで探して補足しているので、私が実際に見たもの優先です。あと、ウィーン市とNOe州でウォッチングしてるので、州によっては見かけないポスターもあると思います。

 

オーストリア総選挙2017ポスターウォッチング①選挙概要とかポスターの醍醐味とか

オーストリア総選挙2017ポスターウォッチング②二大政党ポスター

 

参考記事:

舞台はウィーン! オーストリア大統領選2016 候補者ポスターを見比べてみた

舞台はウィーン! オーストリア選挙戦VS面白匿名ポスター

 

●保守党OeVP

 

それでは、保守党のポスターからご紹介しますー。

 

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「新しいスタイル。時が来た」

 

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「今回はクルツ(「短い」と掛けてる)」

 

国民党は全体的にポスターがクールでシャープでかっこいいので、目を引くし、キャッチコピーがまたなんだか読みやすいから、好きなポスターが多いなー。

 

あと、こういうのもあります。

 

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「Now or Never!」

 

 

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「新しいことを始める時が来た」

 

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「正しいことをしよう。オーストリアのために」

 

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「オーストリア、トップに戻ろう。私たちみんなのために」

 

この写真のイケメン誰?って思うと思うんですが、こういう人です。

 

 

というわけで、めちゃくちゃ若い党首候補ですが、特に移民インテグレーション関連の経験が豊富。現時点では国民党が一番人気なので、このまま逃げ切れば、彼が首相になる可能性はかなり高いと言えます。

 

で、ポスターの特徴。とにかくクルツの若さを前面に出して、古臭い老人ばかりの保守的な国民党のイメージから、フレッシュさ、今までとは違う感じをアピールしています。

 

党のカラーが青なのに、あえて水色を使っているも、新鮮でいい!

 

まあこれは政策も関係があって、今まで移民難民問題に指をくわえて見ているだけだったために、去年の大統領選で情けない結果に終わったことを受けて、もっと厳しめの政策を掲げ、移民難民に厳しい自由党に逃げた表を取り返そう、という意思の表れでしょうね。

 

とにかく、移民難民問題に詳しい、若くて人気のあるクルツを党首に据え、しっかり国民が一番気にしている問題に取り組むという姿勢をはっきりと表しているといえます。おかげで国民党は一番人気。与党の座を奪還できるかもしれませんね。

 

しかし、選挙ポスターウォッチャーとして一つ大きな難点が・・。クルツ人気にかまけて、新鮮さアピールで支持者の取り戻しを狙うのは全然いいんですが、具体的な政策のポスターがないよ。。漠然と「オーストリアのために」とか「今こそ」みたいな感じで、具体性は他の党に比べてかなり弱い。まあ、クルツ人気だけで勝てそうな余裕なんでしょうかねw


●社会党SPOe

 

社会党のテーマカラーは赤。現首長Kern(ケルン)の信頼性や経験をアピールしています。

 

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「経験」

 

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「経済成長」

 

この二つは私の好み。端的で言いたいことがわかりやすい。そして、投票用紙にXを付けるサインが古典的だけど、今回の選挙ではオリジナリティになってる。町の人と話しているイメージは、社会党に合ってる。そういえば保守党のポスターは一人で映ってるのが多くて、孤高の人みたいな感じになってるな。

 

あとは、こういうのもありました。社会党=ソーシャルな党=弱者の味方的なアピールは、上の二枚ではあまりなかった(というか、上の二枚のスローガンは保守党でも全然使える感じw)のが、下の三枚ではちゃんと党の方向性をアピールしてる。

 

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「未来」(子供とケルンを並べて、ファミリー層にアピール)

 

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「ソーシャル・セイフティ」(日本語に訳すとなんかピンと来ないので英語にしてみた。今度は年配の人と握手するケルンで、年金生活者層に、生活の保障と治安の向上をアピール)

 

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「現代的。ソーシャル。安全」(まあModernというのはクルツに対抗したのかな。それにしてはがっちりした感じですけど)

 

他に社会党は、具体的な政策のポスターもあるみたいだけど、あまり街では見かけないなあ。

 

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「労働所得に対する減税」

 

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「20万件の新規雇用」

 

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「皆のための安心な年金」

 

まあ、政策まで見ていくと、ソーシャルを目指してるっていうのはわかるけど、全体に見てると、保守党どう違うの?みたいな感じもします。

 

一応もらったチラシの中の政策も。

 

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基本ソーシャルだけど、セキュリティとか、移民難民に厳しくする方向の政策もありますねー。

 

さて、ポスターを紹介したわけですが、現首相Kern(ケルン)を抱える社会党はピンチ。

 

Kernも難民列車問題の時の国鉄の総裁ということで、難民問題には詳しい。そして、移民難民に厳しめの現防衛大臣と似た方向で、社会党も今までのんびりしていたのを、治安維持や移民対策優先に舵を切ることにしたわけです。

 

方向性的には保守党と似ていて、突然この選挙から移民難民問題に厳しくなり出したわけですが(というか、去年の大統領選から党内で色々ともめにもめてこの方向性になった)、さあ社会党は第二党で行けそうかと思えた時、シルバーシュタイン事件のスキャンダルが。。

 

 

これで、社会党はかなりの逆境に立たされたわけですが、選挙当日までどう動くか、予断を許さない状況になってきました。

 

(次はその他の党を見て行きます。ツッコミどころ満載w)

 

 

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2017-10-09 16:23 | カテゴリ:オーストリアの政治

恒例の、オーストリア選挙ポスターウォッチングです。政治ネタですが、結構軽い感じでいきますー。

 

●解散から選挙まで

 

オーストリアの国民議会(Nationalrat)は、前倒し解散が行われ、10月15日に総選挙が迫っています。

 

オーストリア、10月に前倒し総選挙実施へ 今後の移民政策など占う | ロイター

 

↓解散が発表された時の私のつぶやき

 

 

まあ、細かいことはポスターウォッチングには関係ないので、とりあえず前倒し選挙が10月15日にあるよーってことです。

 

●選挙ポスターウォッチャーの出番

 

今オーストリアは選挙戦真っ盛り。選挙ポスターウォッチャーとして絶好の機会、ということで、今回の国民議会選挙のポスターをまとめてみました。

 

 

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オーストリアの選挙ポスターは、こんな感じで臨時看板がに貼られたり、バス停や道の大きな看板に貼られたりします。

 

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Votiv教会の横

 

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バス停のポスター

 

私が選挙ポスターウォッチングを始めたのは、この下の方の記事を書いたとき。もう結構写真が消えてしまってるのが残念だけど、オーストリアの選挙ポスターはなかなかウィットがきいていてセンスがあるので、結構記憶に残る。

 

道を歩いていたら嫌というほど見かけるのに、、ネットで検索してもほとんど出てこないので、自分の記録のためにも、ブログにまとめることにしたわけです。

 

参考記事:

舞台はウィーン! オーストリア大統領選2016 候補者ポスターを見比べてみた

舞台はウィーン! オーストリア選挙戦VS面白匿名ポスター

 

●選挙のシステムと候補者

 

ほんとは選挙のポスターバーッと貼り付けて、時々ツッコんで終わりにしたいんですが、一応前提みたいなことも書いておいた方がいいかな。

 

オーストリア国民議会は比例代表制で選びます。国民は選挙で党の名前を書き、最も獲得票の多い党が与党となり、その党の代表が自動的に首相になります。あーなんてシンプルw

 

現状では、社会党が第一党、国民党が第二党、自由党が第三党です。

 

いきなり三つも党が出てきましたが、オーストリアの政党はとっても簡単です。わかりやすいようにちょっと順番を変えて書きます。

 

国民党(OeVP):保守の党。持てる者の味方。高学歴高収入者、農家(土地持ち)、資産家などが支持層。テーマカラーは黒。

 

社会党(SPOe):ソーシャルな党。持たざる者の味方。労働者、学生、弱者などが支持層。テーマカラーは赤。

 

自由党(FPOe):極右な党。外国人排斥、自国民の利益、反EUを訴える新興の党。外国人に職を奪られる低所得者がメインの支持層のはずだが、移民難民問題で、国民党、社会党の支持者を奪いつつある。テーマカラーは青

 

更に、少し規模は落ちますが、あと二つ知名度のある党があります。

 

緑の党:環境派の党。現大統領を擁する。人に優しく、環境に優しい政策。環境派の学生やファミリー、女性などが主な支持層。テーマカラーは緑。

 

NEOS:リベラルの党。新興の党で若いイメージを前面に出す。若いビジネスマンなどが支持層。テーマカラーはピンク。

 

他にも小さい党がいくつかありますが、今回のポスターでは出てきませんので省略します。

 

それぞれの党の代表はこんな感じ。

 

駆け足でオーストリアの党をおさらいしましたが、この前提さえ押さえていればオーストリアの政治はわかったも同然です(笑)。日本と比べてとってもシンプルなのです。

 

●ポスターウォッチングの極意

 

街を徒歩や車で移動していると、選挙前のこの時期、ポスターがたくさん目に止まります。地域によって多いポスターと少ないポスターがあり、おそらく政党が力を入れている地域に集中してポスターが貼られているようです。

 

 

だいたいポスターの種類は党ごとに3,4種類。さらに、選挙の2週間前くらいにさらに3,4種類新作ポスターが並びます。

 

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これはピンクの党NEOSの選挙スタンド。お祭りの側で風船配ってました。

 

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選挙のチラシもウォッチングしたくてもらったら、NEOSと社会党からボールペンもらった!こういう小物やお菓子はよく配ってます。

 

↓もらったチラシ

 

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ポスター周りの事はなぜかネットにあまり出ないので、私のウォッチング経験と、選挙関連の新聞記事をチェックするしかない感じ。現地にいないと感じられない空気なので、なかなかローカルな体験です。

 

(次は、選挙ポスターウォッチング本番です!)

 

(選挙ミュージカルなんてあったかな・・)

 

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↑「え・ら・べ・・・」

 

 

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↑労働者の味方の市長さんが出てくる話

 

 

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2017-10-05 16:28 | カテゴリ:オーストリアの政治

10月1日からオーストリアで施行された覆面禁止法ですが、事前にかなりの国際的な議論を巻き起こしていました。

 

そして、10月1日(日)に運用初日を迎え、オーストリアの各紙で取り上げられていましたので、どのくらい厳しく取り締まるのか、すぐに逮捕されるのか、日本人への影響は?などについてまとめてみました。

 

参考記事:

オーストリアの覆面禁止令と注意点

 

色々記事の引用が多いので、10/2のツイート引用の形式でご紹介します。

 

 


●まとめ


というわけで、初日の運用は主に注意喚起にとどまりました。運用までにしっかりと準備ができていたようで、該当するアラビア半島(ドバイ、カタール)からの渡航者は事前にマスクを外していましたし、ムスリムの逮捕案件がなかったようで、スムーズな運用初日となったようです。

 

「伝統的道化の行進」デモをやった人たちはまあ、逮捕されることがわかっていてパフォーマンスとしてやったと理解できますので、これが妥当なところではないでしょうか。

 

デモのやり方としても、「伝統的仮装ならOK」という抜け穴をいじって、仮装の日でもないのに道化の仮面だけ被るという、なかなかよく考えられたデモだったのではないかと思います。

 

警察の初日の運用と、広報からの言葉を選んだ慎重な発表により、この法律は誰かれなく逮捕するのが目的ではなく、「郷に入っては郷に従え」をリスペクトしてほしいという気持ちを、関係各者に周知するという姿勢を示すことができたのではないかと思います。

 

●日本人旅行者のマスク対策について

 

日本人の旅行者の方で、空港や街中でマスクを外すよう警察に言われることがあるかもしれませんが、それには素直に従い、警察がいなくなったらすぐに付けるような真似はしないよう、お気を付けくださいね(すぐに後でつけないかもチェックしているそうです)。

 

風邪予防、花粉対策など、様々な理由でマスクを付けている人がいらっしゃるかもしれませんが、基本的に欧州では、マスクをつけている人は余程ひどい疫病患者しかいないので、マスク姿の人を見たらちょっと怖いと思われます。

 

なので、欧州旅行中は、覆面禁止令に関わらず、マスクを外した方が楽しめると思いますよ!もちろんホテルの部屋の中などの保湿対策などは、プライベートの空間なので全く問題ありません。また、医師の診断書があれば、もちろんマスク着用も構いません。スモッグ注意報などが出された場合もマスク可となります。

 

これも、今日の運用の様子を読んだ私の、個人的な意見ですので、ご参考までにどうぞ。。

 

 

 

(シシィも顔を隠し過ぎたら逮捕かな。。)

 

エリザベート ウィーン2012年新キャスト版 全曲ライブCD<2枚組>

 

(覆面じゃないけど、仮装といえばこれかな・・)

 

キャッツ ウィーン1983年キャストアルバムCD

 

(あとは、空港で変装するミュージカルw)

 

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン ブロードウェー版CD

 

 

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2017-10-03 16:00 | カテゴリ:オーストリアの政治

その他ソース:

Ab 1. Oktober 2017: Verbot Gesichtsverhüllung in Österreich(内務省サイト)

 

(覆面ミュージカルといえば・・・)

 

オペラ座の怪人 ウィーン版キャストアルバム<2枚組>

 

映画「オペラ座の怪人」 ドイツ語吹替版DVD(Uwe Kroeger)

 

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2017-10-01 16:36 | カテゴリ:歴史

よく行く家の壁に、こんなにかつてのウィーンの姿の絵が飾ってあります。

 

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この絵を見て、色んな疑問が浮かんできました。この景色、今のウィーンで見たことないよ!これはいったいどこ?今日はこの絵の謎に迫ってみます。

 

●謎解きの始まり

 

絵の下には、「ウィーン、ミヒャエル広場のブルク劇場」のキャプションがあります。

 

ホーフブルクの一部に旧ブルク劇場があって、モーツァルトのオペラなども上演されたことはよく話には聞くのですが、ホーフブルクのどこにあったのか、気になってきました。(※後宮からの誘拐、フィガロの結婚、コシ・ファン・トゥッテの三作品はこの旧ブルク劇場で初演されています)

 

元々王宮の一部だったブルク劇場は、皇帝フランツヨーゼフの時代の1888年に今の場所に移転しました。この絵は移転前の旧ブルク劇場です。

 

ということは、エリザベートが亡くなる10年前まで、この場所は今のホーフブルクの様に弧を描いていたわけではなく、上の絵のように旧ブルク劇場が建っていたことになり、想像する風景がまた変わってきますね。

 

ちなみに、移転後のブルク劇場は、ウィーン市庁舎の真っ正面、リンク大通り沿いに立っていて、ドイツ語の由緒あるストレートプレイの劇場です。

 

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移転後の現在のブルク劇場

 

●現地調査!

 

それでは、この絵の現場が、今はどうなっているのか見てみましょう。

こちらの写真が、現在の王宮(ホーフブルク)です。

 

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写真と見比べてみるとずいぶん違いますね。けど、クーポラが三つあるので、どこが違うのかちょっとわかりにくいかもしれません。もう少し近寄ってみてみると。。

 

向かって左翼の真ん中(下段左から三つ目と四つ目の窓の間)に、目立たない史跡パネルがあります。

 

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この史跡パネルのアップがこちら。

 

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「ここには1767年ヨーゼフ2世の時代に建てられた旧ブルク劇場が、1888年まであった」との説明書きがあります。ここで古い絵を見返してみると、2番目の窓で建物は途切れ、劇場が手前に張り出しているのがわかりますね。

 

●古い絵を再現してみる

 

せっかく現地調査に来たので、この古い絵と同じ景色を写真で再現しようと頑張ってみました。コールマルクトのデーメルの前辺りから撮るとこんな感じになります。これ以上は相当の広角じゃないと無理w 。

 

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左手前にミヒャエル教会の塔、ホーフブルクの左翼のクーポラ。下段左二つ目の窓から右は、劇場移転後付け足したのが、こうして並べてみるとわかりやすいです。

 

元々このホーフブルクのミヒャエル門は、左のクーポラと下段の窓二つ分、つまりこの写真の左2割くらいしかなかったんですね。

 

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黄色い線の左側だけが元々のホーフブルクだった。

 

●旧ブルク劇場の姿

 

当時のホーフブルクと旧ブルク劇場のわかりやすい絵や写真がもう少し出てきたので、挙げておきます。

 

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Altes Burgtheater Gedenktafel

 

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Altes Burgtheater – Wien Geschichte Wiki

 

この、右の四角い建物が旧ブルク劇場で、数々のモーツァルトのオペラが初演されたかと思うと、なんだかもうなくなった劇場ではありますが、愛着がわいてくる気がします。

 

それにしても、今の堂々たる姿を誇るホーフブルクのミヒャエラ門ですが、シシィの時代はこんな感じで切れていたんですね。。この左側の建物は、スペイン乗馬学校として使われていたということで、用途は今と同じでした。

 

ちなみに、この旧ブルク劇場が取り壊される前に、内装を記録に残すために内部の絵を注文されて描いたのが、当時まだ若かったクリムト。

 

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この絵はもっと鮮やかだった記憶があるのですが、こんなセピア色のしか見つかりませんでした。。確かウィーン博物館に巨大な実物があったはず。描かれている人物は当時のセレブで、似顔絵を描くためにクリムトは大量のセレブのスケッチをしたというエピソードがあります。

 

また、クリムトは、新しいほうのブルク劇場の天井画も描いていますね。若かりし頃だったので、金粉をたくさん使ったような後年のデザインではありませんが、一度ガイドツアーなどで中を覗いてみるのも面白いですよ。

 

●現在の姿

 

こんな昔のホーフブルクの姿を見てから、もう一度今の姿を見てみましょう。

 

真ん中のクーポラを含む全体の8割は、旧ブルク劇場移転後、フランツヨーゼフの時代(シシィの晩年10年間)に増築された事がわかります。一から作るより、中途半端な建物に増築する方がずっと難しそうな気がしますが。。この残りの部分が完成して、いま私たちが見ることのできるミヒャエル広場の姿になったわけですね。

 

 

というわけで、今回はミヒャエル広場と、ここに昔あった旧ブルク劇場の歴史に迫ってみました。

 

こういう、古い絵や地図を元にした現地調査が大好きなので、またネタを見つけてはやってみようと思います。

 

 



エリザベートウィーン版DVD

 

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2017-09-29 16:41 | カテゴリ:WMW ウィーン・ミュージカル・ワールド

 

 

この雑誌にはたとえば、こんな最新情報も載っています。

 

●晩年のシシィの珍しい写真はニセモノだった! 

 

50代のシシィ(右)を写した、エリザベートの写真。一緒に写っている左の人物は、お付きのIda Ferenczyとされています。色々なシシィの本や資料に出ているので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。この写真が、最近の研究でニセモノであると判明しました。

 

 

 

写真のオリジナルが二年前に発見され、場所がホールブルクのIdaの居室でなかったことが判明しました。窓の形が違う上、机の上のシシィの写真は全部ノリで貼り付けてあることが、オリジナルを見て初めて分かったのです。

 

この部屋はIdaがシシィの死後住んだウィーン3区の部屋で、ここにシシィが訪れるのは、時系列的にも不可能でした。写真を偽造した人物は、撮影場所がホーフブルクにみえるよう、シシィの写真を大量に貼り付けたと推測されます。写真の右の女性は、おそらくIdaの秘書ではないかと言われています。

 

 

この写真、シシィ関連の本にはだいたい載ってる有名な写真ですが(50歳中頃のシシィの唯一の写真とされてきた)、なんかシシィっぽくない、なんか目を背けたい変な感じがしていたんです。いくら50代でもこんなに老けないだろうと思っていたので、別人の偽物写真ときいて、なんだかほっとしました。

 

シシィは31歳以降、写真を撮られるのを嫌ったので、後年は今で言うコラが大量に作られました。年相応の服の写真に、昔の顔写真を貼り付けて、新聞社に売りつける、みたいな事が往々に行われていたんです。これは顔コラじゃなくて、部屋コラですね(笑) 長らく世間は騙されていましたが、オリジナル写真見つかったら真相も明らかになった、という記事でした。

 

現代になっても、資料が新しく発見されることで、歴史が塗り替えられていく、というのは興味深いものですね。 

 

この雑誌、さらになんと、最後にリーヴァイ夫人のインタビューもあります!

 

●ショップでのお取り扱い

 

というわけで、全文ドイツ語ですが、エリザベートや歴史の研究されている方のお役に立てれればいいなと思い、限定数ショップに並べさせていただきました。6月に発売されたものですので、現在新規入荷の当てがなく、当店の在庫限りとなります。

 

「シシィの星」のアクセサリ、スパイや陰謀疑惑、ハンガリーでのシシィの生活、シシィの愛した犬たち、エリザベートと写真など、興味深いテーマ満載です。

 

エリザベート戴冠150年記念特集号

 

また、エリザベート特集号ご高評につき、急遽同シリーズのフランツヨーゼフ、ルドルフ、マリア・テレジアの特集号も品揃えに加えました。歴史好き垂涎のこのラインアップ。この機会に是非どうぞ!

 

装丁はとても豪華で高級感があり、最新の研究を反映した資料的価値の高い特集号となっています。

 

各特集号の内容(目次)は、リンク先のショップサイトからご覧ください。

 

 

皇帝フランツ・ヨーゼフ没後100周年記念特集号

 

皇太子ルドルフとマイヤーリンク事件特集号

 

マリア・テレジア生誕300周年記念特集号

 

現時点では、フランツ・ヨーゼフ、マイヤーリンク、マリア・テレジアはまだ新規入荷が可能ですが、出版社の方で在庫が切れ次第、入手不可能になります。お悩みの方はお早めにどうぞ。

 

 

 

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