舞台はウィーン!
She used to be mineという歌も素晴らしく、繰り返しが多いのに毎回全然違って、物語性やキャラのリアルさがビシビシ伝わってきて泣いてしまった。 she's imperfect but she tries, she is good but she lies, she is hard on herself, she's messy but kindって!!!! 歌詞とWillemijnの表情で泣いてしまうよ。。
そしてWillemijnの二曲目The Prayerは、James Parkとのデュエット。Willemijnとのデュエットはキツイだろうと思ったけど、James適役で素晴らしかった!!ホントこの曲は、歌唱的には一番聞きごたえがあったかもしれない。Willemijnも最初はJames行けるかな?って感じでハモってもらってたけど、だんだん「これは行ける!」って思ったのか、自由自在に好きなだけ声出し初めて、すっごく楽しそうで、Jamesもそれに合わせてどんどん盛り上がって行って、たぶん本人たちも予想してなかった素晴らしい歌になったんだと思う。ぎこちなくお辞儀しながらも、めっちゃ笑顔だった!
盛り上がると言えば、Andreas Lichtenbergerの長い一人芝居ソングOpernboogieがもう最高wwいやもうAndreas最高なんですよwww オリジナルオペラ劇中劇を含む、オペラあるあるを詰め込んだ笑える歌www これはもうご本人にMusical Meets Operaで披露してもらうしかないww (AndreasはMMOはドンカミッロの時に出演してるし、絶対また出たいはずw)そして一人何役もこなし、三幕のオペラを上演し、早口言葉や長台詞もぜーーーんぶをものすごいテンションで歌い切り、演じきったAndreasの芸達者さに拍手!!!!NYのパパ役の時には、この人こんな面白くて歌も迫力で濃い人なんて思いもしなかったなー!
全ての曲の中で私が一番好きだったのは、やっぱりNotre dame de ParisのBelle(英語版)かなー。生で聞くのは初めてな気がする、大好きな歌!!!それもBorisがフロロー!!!!すばらしすぎる。。。。カジモドのAris SasもフィーバスのJames Parkもみんなカジモド、フィーバスの声で、わかってらっしゃるーー!!名曲だわこれやっぱり。。
あとは、二幕の最初のVBWカルテットの演奏があったり、MilicaのBitte geh nicht fortも繰り返しが多い中感情のほとばしりが本当に素晴らしかったし(謎選曲だがw)、ルカスとマークのImagineも二人の馴染んだデュエットが素敵だった(ルカスのマキシム見てみたいな―とめっちゃ思った。。)。
そして、最後の一曲は、ルカスとマジャーンのCan you feel the love tonight!!!!!二人の唯一のデュエット!!!やっぱりこの二人なのよ最後は!!!!マジャーンあまり歌声聞く機会ないけど、歌声すごい好きなんだよね。。なんだか、子供を四人育てている夫婦が、家庭を一瞬だけ離れてお互いの声を聴き合って歌い、手をつないで舞台上にいるっていうこの瞬間が本当に貴重で。。
マジャーンとルカスの子供って、7歳、3歳と今年生まれた双子(今年の8月時点)なので、上の二人の子がうちの下の二人と年が近いんだよね。なんか家の中のカオスっぷりが想像できる上、双子の赤子が加わるとか!実際今回は、舞台裏でマジャーンは抱っこ紐で子供たちを抱っこして、授乳もしてたんだとか(マジャーンの出番の時はBarbaraが抱っこ紐してたんだって!)。
どれもよくあるラブソングや夢や希望にあふれた歌ではなく、人生に疲れた時、自分が空っぽに感じる時に聞くと、「こういうときもあるよね」「人生いい時もそうでないときもある」「色々回り道や足踏みしてるようだけど、ちゃんと積み上げてる」って思う歌たち。こういう曲が集まったのは偶然かもしれないけど、「子供」をテーマにした時、こういう歌が出てくるのは、ある意味親世代に刺さる選曲。
Florian Fetterle(今レベッカでジャイルズやってる)の選曲がもうぶっ飛んでたw 頭おかしいストーカーの歌(Ich liebe dich wirklich)と、唯一メイクバリバリの長身ムキムキリアルレザー衣装で臨んだSweet Transvestite wwwどっちも爆笑なんだけど、なんで子供のためのコンサートでこの曲選んだwwwww
Sweet Transvestiteはもうみんな大好きなので、みんなanticipationが待ちきれず、客席から「ペイション!」もシャウトがww(その前から私は掛け声全部言ってたけどw)意味不明選曲でも、Sweet Transvestiteを聞けただけで幸せwFlorianまじめなイメージあったけど、こんなにぶっ飛んでたのかw
いやもう、Drewのパパとしての顔、そして自分自身が深く社会のことを考えて行動しているその心を息子が理解してくれていたという喜びの顔!彼や奥さんのAnnaさんががどれだけ色々活動してるか知ってるので、こうやって息子さんの口からこういう言葉が聞けて(そしてこれこそがVBWが共有する価値観でもあるし)、歴史を知ってるだけに、本当にうれしかった。
Noah君はDrewとギターデュエットをしたんだけど、声がめっちゃDrewに似てる!!!たまにDrewの声かと思ったらNoah君の声だったりする。歌めちゃくちゃ上手い。もう今すぐ舞台に立っても問題ないレベル。デュエット中のDrewの見守る様な、励ますような表情と、Drewの高音ハモリ!!もうあまりに濃い幸せな時間でした。。
Drew&Noahの二曲目は、プログラムのWSSのSomewhereではなく(これも聞きたかったけど)、なんとDrew上演中のHedwig and the Angry InchからWicked Little Townでした!!!!わーーーい!!!先週Hedwigで二回(Hedwigバージョンとトミーバージョン)聞いたやつー!!今日はDrewバージョンで聞けたーー!!最高ーーー!!!!!!!!
そして、イツハクのアーアアアーの高音ハモリ、奥さんのAnnaさんじゃなくて、息子のNoah君が入れるバージョン!!それも信じられないくらい美しくて正確な高音。。。Drewガッツリかっこいいスーツ着てるのに、爪真っ赤っかww Stadthalleじゃなくてライムント劇場だけど、これHedwig本人が聞いてるトミーなんじゃwって、物語に入り込んでしまったw
他のミュージカル曲も、Boris PfeifferのI, Don Quixhote(ラマンチャ)とかDominik HeesのDies ist die Stunde(ジキハイ)とか、Ana Milva Gomesの「星の定め」(アイーダ)とかメジャー曲で、なんでそれ選んだ?って思ったけど、やっぱり名曲は聴くだけでうれしくなるねw Borisのドン・キホーテは、本人がフォルクスオーパーでサンチョパンサしてたしね。
マークは、レミゼラブルのBring him homeを歌ってました。これは「戦争に関する歌」と選曲理由を説明してたし、「次世代」に関する歌でもある。高音はベルトも裏声もマークらしく美声で歌ってたし、オリジナルロンドン版のあの歌い方再現してる!っていうのもあったけど、If I die, let me dieの所が美しすぎて、ここはガラっと雰囲気変えて、ガツンと来てほしかった気もするな。。
以前こちらの記事で、今年の7月にシェーンブルン宮殿の野外ステージで、「エリザベート」がコンサート形式で上演されるとご紹介しました。
ちょっと発表から時間が経ってしまいましたが、この公演の全出演者をまとめておきます。
エリザベート:Pia Douwes
トート:Mark Seibert
ルキーニ:David Jakobs
フランツ・ヨーゼフ:Viktor Gernot
ルドルフ:Lukas Perman
ゾフィー:Daniela Ziegler
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ:Patrica Nessy
マックス:Hans Neblung
アンサンブル:
Anja BACKUS | Eva Maria BENDER | Steffi IRMEN | Denise JASTRAUNIG | Charlotte KATZER | Marle MARTENS | Melanie ORTNER-STASSEN | Franziska SCHUSTER
Ivo GIACOMOZZI | Robert David MARX | Andreas NÜTZL | Martin RÖNNEBECK | Michael SOUSCHEK | Stefan TOLNAI | Wolfgang TÜRKS | Maximilian VOGEL
このうち、シシィ役とトート役は先に発表されていましたが、こうやって全て揃ってみると圧巻ですね!
なにより、初演シシィと初演フランツ・ヨーゼフの往年の名コンビが揃うのはとてもレアな機会です。特にフランツ・ヨーゼフ役のViktor Gernotは、オーストリアではとても有名な歌手でコメディアンですが、有名になりすぎたため、最近はミュージカルの舞台には立っていませんので、ウィーンの観客にとっても一生に一度のチャンスになります。
トート役のマーク・ザイベルトやルドルフ役のルカス・ペルマンは、来日したこともあり、日本のファンの皆さんにもおなじみですね。ルカスは再演と再再演でルドルフ役を務め、マークは再再演のトート役でした。また、ルドヴィカのDaniela Zieglerも再再演に出演していました。
また、アンサンブルの面々も豪華!Marle Martensは、再再演のエリザベートでシシィ役セカンドを務めていましたし、Franziska Schusterは再演モーツァルト!のコンスタンツェ役です。Robert David Marxは、再演のフランスヨーゼフのセカンドとして、ファンの間で人気があった上、ゴンドレクール役は独特の威圧感がありました。
というわけで、全キャスト発表されてみると、今回のコンサートの様子が目に浮かんできます。初演、再演、再再演の同窓会のような、素晴らしいコンサートになることと思います。
なお、ウィーンミュージカル専門店「ウィーン・ミュージカル・ワールド」では、このコンサートのチケット購入代行サービスも承っております。
このエリザベートのシェーンブルン宮殿野外コンサートのチケットも、まだほんの少しですが残っていますので、興味のある方はぜひこちらからのぞいてみてください。
「エリザベート」シェーンブルン宮殿野外コンサート チケット予約サービス

プレビューの時にそこまでキャラ立ちしてなかった人も、かなり最初からぶっ飛ばしてて、面白かった。特にマネージャー!あの沸点の低い演技力すごい!あれだけイライラさせて、最後のSchleich di! がめっちゃスカッとする!!(ウィーン弁なのでネタバレしてないよねw)おまけに歌上手い!
アンサンブルに、Martin Berger(お偉いさんと警察)、Martin Parsching(キャスト表で見逃してたのに舞台上で見つけてしまったw)、Prohazkaさん(パパママ馴れ初めソングの酔っ払いw彼の見た幻だったのか、あの二人w)の好きな三人がいて、やっぱりウィーンミュージカルだなーと古巣に帰ってきた感じ。
・サッカー選手
サッカー選手が前回は細マッチョ(本物の元サッカー選手)、今回は巨大マッチョ(サッカーと言うよりプロレスラーw)だったんだが、かなり印象が変わった。最初の人(Fabio)は小さくて身軽でラテン系で、サッカー技の見どころも多くて(さすが本物)、女性より男性サッカーファンに人気っぽい。
今回の人(Karim)はとにかく筋肉が巨大で、ゴリラ系で、女性にキャーキャー言われるタイプ(後ろの席のおばさん大興奮w)。体は重く、ダンスをさせるとドシンドシンw ボクシング系の振り付けが似合う。2人ともそんなに演技がうまい訳では無いんだが、体格でこんなに印象が変わるとは。
Felixのウィーン弁独壇場の最後のIch habe kein Wort verstandenで、Fabioはほうほうと聞いてあげてるに、Karimは 眉間にしわ寄せて必死で聞こうとして、わからなくて、は?って顔してる。Karinの演技好きだけど、セリフはFabioの方が自然で好き。脇役だけどなんか見ちゃうw
ああ、Karimは俺の筋肉を見よ!って感じなのが、Fabioは筋肉より俺の名声!って感じか。だから第一印象はKarim圧倒的だけど、世界的選手の余裕みたいなのはFabioの方があったな。どちらにしても、Josiが凹んでるのかわいいw
・Josi Edler
別キャストといえば、Josi(Goergeを思わせるジョージでは絶対ない。ジョズィって感じ)はルカスとOliverと両方見たわけだけど、サッカー選手ほどの印象の違いはなかったかな。まあ役のキャラ立ちあまりしてないしね。ルカスは飄々とした御曹司って感じで、あんまり悩んでなさそう。
落ち込む時もあるけど、全体的にサラッとしてるし、どこかにいつも超越した御曹司っぽさが漂う。Oliverはもっと普通の若者っぽいというか、頭くしゃくしゃにして「僕はダメなやつかもしれない。。」感が伝わってくる。取り柄は普通の善人であること(それが一番大事なんだが)で、御曹司らしくない。
まあどっちにしても、なんでこの2人好きあってるの?っていうのは思うんだけど(脚本的に。。パパママの方がしっくりくる)、そんな中でこのカップルは、ルカスはスターと御曹司感があるけど、Oliverはスターと一般人感が強い。「普通の善人オーストリア人の代表」的な感じ。
Oliverのくしゃくしゃの髪と、顔が丸くて背が高いのにすらっとして見えない(筋トレもしてない)のが、普通の学生的なイメージになるのかな。演技力もOliverの方が王子系以外もこなしてきてるしね。ルカスはシュッとした髪型、筋トレによるスーツ映えと姿勢の良さに、染み付いた王子オーラがある。
私は、御曹司っぽいルカスも、普通の兄ちゃんっぽいOliverもどっちも好きだなー。キャラ立ちして、もう少し変人な役だと面白かったけど(ほかのキャラが濃いのでw)それは脚本の問題だしね。まあ、スターと付き合う身分違いな悩みみたいなのは、一般人Oliverの方が感じるかな。
・パパママ
パパの演技が控えめながらすごくしみじみしてて、伏線の作り方もすごく上手くて完全にしてやられたし、歌めっちゃ上手いし、控えめなのに多方面に愛があるし(特にルカスとの親子愛が。。)、「よきオーストリア人」、「こうありたい落ち着いた男性」って感じで、すごく好き。
ママも婿養子を取ったバリバリ経営者で、ストレス抱え気味なんだけど、本当はこちらも「よきオーストリア人」で共感できる。なんか、こんな夫婦になりたいと思うと、なんか泣けてきてしまった。馴れ初めもアレはアレで(宝塚での再現は無理w)最後はいい話だし。歳をとって、あんな夫婦になれたらな。
・おばあちゃん
おばあちゃんパワー炸裂w ほんと、あれは宝塚でも持ちネタの半分は使えると思うw あれだけほらだと思わせといて、苗字がアレだしねw(この苗字ネタは多分変えないと日本じゃ通じないかも?ウィーンですら「それ誰?」って旦那さんに聞いてる観客いたし。さすがに旦那さんは知ってたw)
●その他ちょっと気づいた事とか、ちょっとだけネタバレとか
この作品で2人の呼び方がSieからdu(タメ)になるタイミングを見てたんだけど、一幕は金庫事件を経てもずっとSie。夜の散歩を経て、二幕始まりからDuになった。やはり夜の散歩とJosiの秘密(keine Heimat)が転機だね。
(ネタバレ)今回はパパママの関係性に共感してしまった。浮気疑惑からの、ミッドライフクライシスからの、どうしようもない馴れ初めを経ての、ネタばらし。いい夫婦じゃないか。。伏線に隙がなくて、しっかり落ち着くところに落ち着くのがいい。
(ネタバレ)あの最大の見どころのシーン、「明るいw」「雪w」ってところで笑ってしまったw 現実との区別がついてない証拠だ。しかし、山がシルエットだと思ったら実物なのは、ほんとびっくりした。あんな前の席でも、映写だと思ってた。
オペラ座舞踏会は先週金曜だったので、この話自体先週あったことのような気すらするw これ、ほんとにオペラ座舞踏会の夜の公演は、どうしてたんだろうw なんかアドリブでもあったのかなw
●まとめ
というわけで、2度目のI AM FROM AUSTRIA、宝塚上演記念観劇でした!
これで、ほぼ見たかったセカンドも制覇したし、かなり満足です!!あとは宝塚でどんな仕上がりになるのか、年末まで楽しみです!
今回はラストミニッツ狙いが成功して、3列目ど真ん中99ユーロの席を22ユーロでゲット。前回は三階席一番後ろだったから、真逆。すごくいい席だったけど、すごい見上げるので首痛いw あと、お客さんの反応や紙吹雪が見れないので、やっぱり私は最後列が好きかもw 最後のオケ演奏は生音聴けてよかった!
なんと言っても、派手派手で満足感すごい!!色々ツッコミどころはあるのに、最後はもうお腹いっぱいで劇場をあとにするのが、まさに宝塚的w この幸福感!劇場に来て良かった感!ダンスシーンがどれも派手で、おまけに振り付けが好みで(キム・ダディほんと好き。。)、畳みかけてくる!
●前回との違い
今回はJosiがOliver Arno!! なんと言うタイミング!ほかは全員ファーストで、前見逃したファーストのママも見れた!しかし、サッカー選手が全然違うすごいムキムキで、どうやら最初のファースト(元サッカー選手)の後釜らしい。いやあすごいムキムキだった。。けど、オチの信憑性は前の人の方があったかもw
前見た時と違うところで泣けた。。前は愛国心や、オーストリア人がこの作品をどう観るか、みたいな所で泣けたけど、今回はパパママの関係性で泣いた。。あと、若い方のカップルは別にいいかな、と思ってたら、OliverのHerzの歌とBergwerk(鉱山)の歌にやられた。。彼の声好きすぎる。。
そして極めつけは、最後の短いI am from AustriaのOliverソロ!めっっっっちゃ良かった!!やっぱり彼の歌い方好き。。ほんと一フレーズだけど、涙。やはりオーストリア人にとって、この歌は特別だよね。。
●宝塚的にどう?
宝塚での上演が決まった後の初観劇ということで、ちょっと宝塚の舞台に載せた時の雰囲気を想像しながら見ちゃいました。というか、この場面や振り付け残せる?」みたいな感じで突っ込んでますw。
宝塚に向いてるなー、と思ったのは、ダンスシーンの派手さと多さ、女性が男性の服で踊るシーンの多さ(警察とサッカーとお金のタンゴ)、脇役のキャラ立ちなど。逆にどうするの?と思ったのが、ムキムキとオチ、パパママの馴れ初めの歌、山羊w、パンツw(ネタバレでまともに書けないw)。
エマ・カーターの本名が、Adele Waldvogelってだけで笑いが起きるんだが、これも宝塚じゃウケないよね。。Adeleといえば、オペレッタの「こうもり」とかの連想だし、苗字は「森の鳥」って意味。田舎くさいw
まだまだレポに、これ宝塚だったらできるかな?みたいなことも書いてあるので、実際のどのくらいウィーン要素が残るのか、ちょっと楽しみ。
●ダンスと振り付け
ダンスシーンは沢山あって、最初のシッケリアからNix ist fix(Josiソロ)の連続ダンスには度肝を抜かれる。そこから、Bussi Bussi (これ「キスキス」って訳されるのかw)を経てブロンドになるんだが、かなりいろんな曲調が混じってる。っていうか、今思ったらブロンドってGo Westのオマージュ風w
今回前から見てて、ブロンドの振り付けの奇抜さとテンポの良さはかなり気に入った。よく見たらさすがよく考えられてる。閉じ込められてからの、魔法的な窓の透過(Josiは出れないw)、バービーとケンのダンス、最後はコーラスラインのオマージュ的写真を顔に掲げる振り付け。Josiが透過できる様子も、魔法っぽい。日本版でキム・ダディの振り付けってことは無いとは思うけど、あのアイデア(ケーキポッポとバービーとコーラスライン)残ってほしいな。。
マッチョマッチョはサッカーの曲で、これも映写でトリック再現できるかなw 画面の端っこの方で、アルゼンチン国旗(水色白水色)「Pablo Garcia」VS オーストリア国旗(赤白赤)「Josi Edler」って書いてて、サッカーの点数になってたの笑ったw Josi負けすぎw そして、ダンサー全員が男性ストリップの定番、長ズボン一気脱ぎしたのには圧巻!
ムキムキ、男性ストリップ、ゲイ要素は、キム・ダディらしいな!と思うよ。ほんと、好みドンピシャw それ以外でも、ほんと彼女の振り付けは大好き。ぜひ細かい動きに注目して見て欲しい。曲のテーマをわかりやすくコミカルに取り入れる天才。アイデア満載。
Strada del solは、宝塚ではきれいにまとめるんだろうな、上品なバレエ風にw ウィーン版のあのえげつなさがいいのにw 引くほどやりすぎだからこそ、最後いいの?心広いねw ってなるのがねw ちなみに、イタリアの海岸は、オーストリア人の定番の夏の旅行先です。突然イタリア出てくるのはそういうわけ。
で、一幕最後のHaben Sie Wien bei Nacht gesehen(「夜のウィーンを見たことあるか」的な和訳になるかな)、かっこいい歌だよね。。後半の黒服の振り付けがまたカッコイイ。めっちゃわかりにくいけど、Felixの動きに注目。ほんと一幕ダンスシーン多い!どれも好き!
2幕の警察の歌(Razzia)めっちゃ好きw これはこなれればこなれるほど面白いw それもMartin BergerとProhazkaさんとか最高でしょw (前も書いたけど、Martin Berger刑事といえば、キャッチミーだよね!!)ここの振り付け超面白い(注射しながらラリラリダンスw)。主役出ないのに見どころw
スポーツの歌はサッカーと似てるけど、やはり振り付けのアイデアがすごい。っていうか、宝塚はほんとにウィーンとは違う振り付けでやるの?振り付け変わったら、かなりイメージ変わると思うんだが。ここの報道側にMartin BergerもParschingもいて、めっちゃ楽しいw
2幕のかっこいいシーンといえば、Tango Korrupti(「腐敗のタンゴ」)。これは絶対宝塚映えする。フェンドリッヒのアップテンポな曲は、ロックより、サンバ、ルンバ、タンゴなど、オーストリア人ならみんな踊れる社交ダンスのラテンのリズムのものが多いし、これも踊りやすそう。
あとのダンスナンバーは、最後の曲かな。これはもうNYのラストみたいな感じw 幕が降りる時まで踊り狂う系で、ダンサーではないOliverのダンスが見れるチャンスですw なかなか素敵♪ ダンサーではない役者さん(Martin Parschingとか)の踊り見るの好きw 楽しそうなんだもん w
●色々特定
夜のウィーンのシーンがかっこよくて好き。ロケ地特定もした。まずオペラ座裏のソーセージスタンドBitzinger、背景は市庁舎、カールス教会、シュテファン大聖堂。次にクラブはU4、フィアカーの画面に王宮新宮、シュテファン大聖堂など。橋の下はDonaumarinaで、川の向こうにDCタワーが見える。
特定といえば、最後のオペラ座舞踏会の似顔絵は、モーツァルト、シシィ、FJ、フロイト、ファルコ、シュワルツネッガー、クリスティーナ・シュトゥルマー(ルカスの元カノw)、バーバラ・レッツ、ダグマ・コーラー(本人初日見に来てたw)、エルマイヤーだったかな。この演出は絶対日本ではないなw
下から見て初めて気がついたんだけど、舞台の周りの上の方に、オーストリアの州の紋章が並んでる!紋章的な視点で見てもなかなか面白い。双頭の鷲も、ウィーンの十字も出てくる。いろんな柱とかケーキとかが赤白なのも、国旗カラーでいいよね。
④私はちらっと見た美術品の十戒のモーゼに思いっきり二本の角がはえてて、「モーゼに角生やしたの、ユダヤ人かいw」ってなったw ユダヤの学者も大変だなぁw
⑥ 何かの説明の途中で、ガイドのお姉さん「私達はイエズスを信じてるわけではなく、神を信じてるから」ってハッキリ言った!うひゃー、それを、ユダヤ教とキリスト教の境目もよくわかってない小学生に言うかw めっちゃいいお姉さんなのに、そこはオブラートにくるまないんだw
ユダヤ教徒が、キリスト教徒のタマゴの子達に、相手の宗教を貶さずに話すのは難しいと思うけど、逆にここまでキリスト否定しておいて、なんのしこりも残さないなんて、慣れてるというか、双方大人だなぁ。文化が正面衝突したのに、それが当たり前過ぎて、誰も傷つかなかった、レアケースを見た感じ。
あと、子供たちが「違う宗教だから、考え方や常識、日々の生活パターンが違う」ってことを、比較的スルッと受け入れてることは感慨深い。自分の常識が、他の人とは違っても構わない。相手には相手の事情があり、それをリスペクトする、みたいなことが、既に身についているのは素晴らしいと思った。
キリスト教(カトリック)の、こういう「ひとはひと、自分は自分」「相手は自分とは違うけど、否定はしない」ってところ、悪くないなぁ。それを、子供への教育でもちゃんとしてるから、ほかの宗教や文化を否定しない姿勢が、子供の頃から身についてる。(まあこれは、うちの教会の方針もあるとは思うけど。。影響力の大きかった前の神父様が、まさにこういう考えの人だったからね。けど、宗教として、ほかの宗教や文化を否定しない、という要素は、とても大事だと思う)
ユダヤ教って閉ざされてて、ユダヤ人以外お呼びじゃない雰囲気あるけど、実はキリスト教徒はルーツを理解したくて、ユダヤ教に興味がある。信じるつもりは無いけど、知識として理解したい。ユダヤ教側はそういうキリスト教徒の親近感をあまり理解してないから、展示の説明も不親切。
この博物館は1994年のオープン以来、そんな閉ざされたユダヤ人コミュニティのための博物館だったんだが、新しい館長が「時代は変わった。開かれた博物館を作り、非ユダヤ人の持つ不安感や偏見をなくすと同時に、ユダヤ人の過去のトラウマに囚われない展示をしたい」と、2011年に改装後再オープン。
特に通りに面したカフェは、ユダヤ料理を出すオシャレなオープンテラスカフェで、ふらっと立ち寄って異文化を味わえる場所になってる。個人的にまだ展示の説明は少ないとは思ったけど、一応展示品の説明の冊子は置いてある。「これはこんなふうに使うんだよ」って、初心者向け展示も欲しかったけどね。
なんていうか、ユダヤ人のホロコーストとかの気持ちはわかるけど、それより旧約聖書に書かれてることを、ユダヤ人はどう理解して、どんな生活習慣やミサをしてるのかっていう、ホロコースト以外の部分の方が知りたいんだよね。キリスト教が生まれる背景にどんな思想があったのかとか。
ユダヤ教は興味深いし、知れば知るほどキリスト教の理解も深まる。けど、ユダヤ人は内輪で固まって、なかなかその世界を見せてくれない。排他的だから、周囲はなんとなく「あの人たち固まって何してるの」的な感情を持つのは悪循環。この博物館のように、オープンさを意識するのも大事だと思う。
私はユダヤ人の友達も結構いるし、エルサレムでユダヤのミサ(ゆるい宗派だけど)に参加したこともある。ユダヤの集会やお祭りに誘われたら嬉しい。かなり厳格なユダヤ教徒の友人に、夕食会に招待されて、6つのお皿の説明を受けたのを、昨日の博物館で思い出した。少しでも体験すると、身近に感じる。
ユダヤのことはユダヤ人だけが知ってて、ユダヤ人だけで祝うんじゃなくて、もう少し開かれてて、外部の人と一緒に楽しめたら、偏見とか恐怖感とかも減るんじゃないかな。この博物館の物々しい警備と、オープンテラスのカフェの対比を見て、その両極を見た感じがする。閉鎖性とオープンさは共存できる。
このシナゴーグはあの有名な「独立した建物じゃなくて普通の建物が礼拝所」って建物で、ウィーンで唯一第二次世界大戦を生き残った。ナチスはウィーンで93のシナゴーグを破壊したが、ここは全焼させたらこの一角全部燃やすしかなく、クリスタルナハトでも破壊されなかった。
— Hyoro@ウィーン (@hyoroWien) 2018年7月13日
パサハ(過越)やハヌカなどの、イースターやクリスマスと少し関係のあるお祭りの話になり、パサハは出エジプトを記念した祭りで、キリストもこれを祝いにエルサレムに来てて磔になった。イーストの入ってないパンを食べるのは、出エジプトの時に、急いで焼いたパンを発酵させる暇がなかったから。
他にも、ガラガラ音のなるおもちゃとか、お香をたく容器など、キリスト教と関係のある用具も置いてあったが、ユダヤ教では用途が全く異なるのも興味深い。ガラガラ(Ratschen)はプリムというお祭りで、エステル女王の機転により処刑された大臣ハマンの名を聞いたらガチャガチャ鳴らすもの。
お香をたく容器は、ユダヤ教では「永遠の(神の)光」とされ、ロウソクをともし続ける。キリスト教でも「永遠の光」はあるが、キリスト処刑から復活の2日間(KarfreitagとKarsamstag)だけは消される。
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